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羊水検査の費用はいくら?NIPT陽性なら全額補助|東京・ミネルバクリニック

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医・総合内科専門医・がん薬物療法専門医。1995年に医師免許を取得し、遺伝医療と出生前診断に携わっています。

「NIPTで陽性が出たら、羊水検査にいくらかかるの?」「保険や補助金は使えないの?」。出生前検査を考えるとき、陽性だった場合の費用まで見通せずに迷う方は少なくありません。先に結論をお伝えすると、羊水検査の費用は施設や検査の内容によって異なり、おおむね10万〜20万円前後の自費です。公的医療保険は使えず、国の制度としての費用助成もありません。そして、NIPTの費用は医療費控除の対象にならないと国税庁が示しています。この記事では、羊水検査の費用の目安と内訳、保険・補助金・生命保険の扱い、そしてミネルバクリニックでNIPTを受けた方が陽性のときに確定検査の費用を補助する互助会(カトレア会)の仕組みを、臨床遺伝専門医の立場から順に解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約10分
💰 出生前診断・費用
★ 臨床遺伝専門医監修
  • ➤羊水検査の費用の目安(おおむね10万〜20万円前後)と、金額が変わる要素
  • ➤羊水検査・NIPTに保険が使えない理由と、補助金・助成金・生命保険の扱い
  • ➤NIPT陽性のときにかかる費用と、互助会(カトレア会・会費8,000円)で補助される範囲
  • ➤確定検査を院内で受けられる体制(主要な検査項目は3日以内に結果)
  • ➤NIPTは医療費控除の対象外とされている根拠(国税庁の質疑応答事例)

⏱️ 30秒でわかる要約

💰 Q. 羊水検査の費用はいくら?

施設や検査の内容(染色体の調べ方、迅速検査やマイクロアレイを加えるか、入院の有無など)で変わり、おおむね10万〜20万円前後です。出生前診断を目的とした羊水検査は公的医療保険の対象外で、全額自己負担です。

🧬 Q. ダウン症候群だけで大丈夫?

出生前検査で見つかる病気はダウン症候群だけではありません。当院のNIPTはスタンダードプランから、13・18・21トリソミーに加えて22q11.2欠失症候群などの微小欠失も調べます。費用は「総額」だけでなく「調べられる範囲」で比べてください。

🌸 Q. 保険や補助金は使える?

NIPT・羊水検査とも公的医療保険は使えず、国の制度としての補助金・助成金もありません。当院でNIPTを受けた方は、陽性などで確定検査が必要になったとき、互助会(カトレア会)が羊水検査・絨毛検査の検査費用の実費を支払います(入院費とマイクロアレイは対象外)。

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1. 羊水検査の費用相場はいくら?

【結論】羊水検査の費用は医療機関や検査の内容によって異なり、おおむね10万〜20万円前後です。出生前診断を目的とした羊水検査は公的医療保険の対象外のため、全額が自己負担になります。同じ「羊水検査」でも、何を含むかで総額が大きく変わるので、金額だけでなく「その料金に何が含まれているか」を確かめることが大切です。

羊水検査は、NIPTなどのスクリーニング検査で陽性となった場合などに行う、診断を確定させるための検査(確定検査)です。NIPTは「可能性が高いかどうか」を推定する検査で、陽性でも実際には赤ちゃんに染色体の変化がない「偽陽性」があります[4]。そのため、NIPTが陽性のときは、羊水検査や絨毛検査で確かめてから判断することが勧められています[2]。

羊水検査の費用が変わる要素

羊水検査の料金は、次のような要素の組み合わせで決まります。表示されている金額にどこまで含まれるかは施設によって違うため、事前に確認しておくと「思ったより高かった」を防げます。

🧾 羊水検査の費用に含まれる主な項目

項目 内容 費用への影響
羊水の採取(手技) 超音波で確認しながら、お腹から細い針で羊水を採る 多くの施設で基本料金に含まれる
染色体検査(Gバンド法) 羊水中の赤ちゃんの細胞を培養し、すべての染色体の数と大きな構造を見る標準的な方法 多くの施設で基本料金に含まれる
迅速検査(FISH法など) 13・18・21番など特定の染色体を、培養を待たずに先に調べる 追加すると費用が上がる
マイクロアレイ検査 Gバンド法では見えない小さな欠失・重複(微小欠失など)まで調べる 追加すると費用が大きく上がる
入院・遺伝カウンセリング 日帰りか入院か、検査前後の遺伝カウンセリング料が別か 施設ごとに扱いが違う

※NIPTで微小欠失(22q11.2欠失症候群など)が陽性になった場合は、Gバンド法だけでは確かめられないことがあり、マイクロアレイ検査が必要になります。詳しい費用の内訳は羊水検査の費用相場と内訳で解説しています。

💡 用語解説:羊水検査と絨毛検査

羊水検査(羊水穿刺)は、妊娠15週ごろ以降に、お腹から細い針を刺して羊水を採り、その中に含まれる赤ちゃんの細胞で染色体を調べる検査です。絨毛検査は、妊娠11〜14週ごろに胎盤のもとになる組織(絨毛)を採って調べます。どちらも針を使う検査で、処置に伴う流産の増加は、羊水検査で約0.3%、絨毛検査で約0.2%と見積もられています[3]。

なぜ保険が適用されないのか

日本の公的医療保険は、病気やけがの診断・治療を対象にしています。妊娠そのものは病気ではないため、妊婦健診も保険ではなく、自治体の受診券(補助券)による公費の助成で行われています。羊水検査やNIPTなどの出生前検査は、ご夫婦の希望によって受ける検査であり、妊婦健診の項目にも含まれていません。このため、出生前診断を目的とした羊水検査・絨毛検査・NIPTは自費となり、妊婦健診の受診券も使えません。

NIPTや羊水検査に補助金・助成金はある?

「nipt 補助金」「出生前診断 助成金」と調べる方は多いのですが、国の制度として、NIPTや羊水検査の費用を助成する仕組みはありません。都道府県や市区町村の助成も一般的ではなく、自治体による支援は、検査前後の不安や迷いを相談できる窓口(保健センターなど)が中心です。市区町村が独自の取り組みをしている可能性もあるため、気になる方はお住まいの自治体の母子保健の窓口で確認してください。

公的な補助がない代わりに、医療機関が独自に費用の備えを設けていることがあります。ミネルバクリニックの互助会(カトレア会)もその一つで、詳しくは3章で説明します。

生命保険・医療保険で羊水検査の費用は出る?

民間の医療保険や生命保険の給付は、入院や手術、病気と診断されたことを条件にするものが中心です。羊水検査は多くの場合、日帰りで行う検査であり、給付の対象にならないことがほとんどです。ただし給付の条件は契約によって異なるため、加入している保険の約款を確認するか、保険会社に「羊水検査(羊水穿刺)が給付の対象になるか」を問い合わせるのが確実です。問い合わせるときは、検査名と日付、入院の有無が分かる領収書や明細を手元に用意しておくと話が早く進みます。

2. NIPT陽性後にかかる追加費用

【結論】NIPTで陽性となった場合、診断を確定させるための羊水検査(または絨毛検査)の費用が、NIPTの費用とは別にかかります。「NIPTの料金」と「陽性だったときの確定検査の費用」を合わせた総額で考えておくことが大切です。

NIPTの基本料金が安く見えても、陽性時の確定検査が自己負担だと、結果的に総額がかさむことがあります。料金を比べるときの注意点は安いNIPTの費用相場と、隠れた追加費用のリスクで、NIPTの費用相場全体はNIPTの費用相場と選び方で解説しています。

当院でNIPTを受けた場合の費用の流れ

💴 ミネルバクリニックでNIPTを受けた場合の費用

費用の項目 当院の扱い
NIPTの料金 プランにより異なる(スタンダードプランは事前学習動画を見て来院した場合220,000円)。料金に遺伝カウンセリング・4Dエコー・性別判定を含む
互助会(カトレア会) 会費8,000円(1回のNIPTごと、受検者全員が加入)
安心検査結果保障制度 会費6,000円(受検者全員が加入)
陽性のときのカウンセリング 何度でも無料
羊水検査・絨毛検査の検査費用 互助会が実費を支払う(院長とのカウンセリングのうえ、当院の指示で受けた場合)
入院費・マイクロアレイ検査 互助会の対象外

※互助会の会費は収益を目的としない事業のため、消費税の対象外です。NIPTのプランごとの料金と必要な諸費用はNIPTの費用・料金、検査料金以外にかかるものはNIPTは検査費用以外に何がかかる?をご覧ください。

出生前診断のお金がないときに考えたいこと

「出生前診断を受けたいけれど、お金がない」と感じるのは自然なことです。出生前検査は受けなければならない検査ではなく、受けないという選択も尊重されるべきものです。そのうえで、受けるかどうかを決めるときは、次の3点を整理しておくと判断しやすくなります。

① 何を知りたいのかを決める:13・18・21トリソミーだけを知りたいのか、22q11.2欠失症候群のような微小欠失や、ほかの病気も含めて知りたいのかで、選ぶ検査と費用が変わります。
② 陽性だったときの費用まで含めて総額を見る:確定検査の費用を誰が負担するのかを、受ける前に確認します。
③ 結果が出たあとの相談先を確かめる:陽性のときに説明を受けられる体制があるかどうかで、費用以外の負担も変わります。

ダウン症候群だけで大丈夫? ― 費用は「調べられる範囲」と一緒に考える

出生前検査で見つかる病気は、ダウン症候群(21トリソミー)だけではありません。当院のNIPTはスタンダードプランから、13・18・21トリソミーと性染色体の数の変化に加えて、22q11.2欠失症候群などの微小欠失(6種類7疾患)も調べます。プレミアムプランは15・16・22番トリソミーと12種類13疾患の微小欠失まで、ダイヤモンドプランはさらに単一遺伝子の病気(56遺伝子)を、双子マックスプランはすべての常染色体と最大92か所の微小欠失・重複を、インペリアルプランはそれに加えて最大155遺伝子の単一遺伝子の病気を対象にしています。

調べる範囲が広いほど総額は上がりますが、どのプランでも陽性のときの確定検査の費用は同じ互助会で補助されます。なお、微小欠失は染色体の数の異常より陽性的中率が低めのため、陽性のときは必ず確定検査で確かめる必要があります。陰性という結果も、調べた範囲について可能性が低いという意味で、すべての病気がないことを保証するものではありません。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【費用の心配が「知る機会」を奪わないように】

出生前検査を考えるとき、検査そのものの料金よりも、「陽性だったら、その先にいくらかかるのか分からない」という見通しのなさが、迷いを大きくしていると考えています。陽性の結果を受け取った直後に、確定検査を受けるかどうかを費用のことで悩まなければならないのは、ご家族にとって大きな負担です。

互助会(カトレア会)は、「費用が理由で確定検査をあきらめる」ことを減らしたいという考えから設けた仕組みです。受検される方が少しずつ出し合うことで、陽性やinconclusive(結果が確定できない)となった方の羊水検査・絨毛検査の検査費用を支えます。確定検査を受けるかどうかは、最終的にご本人とご家族が決めることです。その判断が費用ではなく、知りたいことと、ご家族の価値観にもとづいて行われることが大切だと考えています。

3. ミネルバクリニックの互助会制度(カトレア会)で確定検査の費用を補助

【結論】ミネルバクリニックでNIPTを受ける方は、全員が互助会(カトレア会・会費8,000円)に加入します。NIPTが陽性、またはinconclusive(結果が確定できない)となり、院長とのカウンセリングのうえで当院の指示により羊水検査・絨毛検査を受けた場合、互助会がその検査費用の実費を支払います。補助の上限は設けていません。入院費とマイクロアレイ検査は対象外です。

互助会は、検査を受ける方々が少しずつ費用を出し合い、確定検査が必要になった方を支える仕組みです。保険に似た考え方ですが、収益を目的としたものではありません。以前は補助に上限がありましたが、現在は上限なしで運用しています。

🤝 互助会(カトレア会)の概要

会費 8,000円(1回のNIPTごと。消費税の対象外)
加入 当院でNIPTを受ける方は全員加入
対象となる方 NIPTが陽性またはinconclusiveとなり、院長とのカウンセリングのうえ、当院の指示で羊水検査・絨毛検査を受ける方
補助の内容 羊水検査・絨毛検査の検査費用の実費(上限なし)
対象外 入院費・マイクロアレイ検査/結果が出る前や、カウンセリングを受けずにご自身の判断で受けた検査
検査を受ける場所 当院で受けられます。他の医療機関で受けた場合も、基本的には補助の対象です(一部の施設を除く)

※詳しい条件は羊水検査互助会(カトレア会)のページでご確認ください。

💡 安心検査結果保障制度もあります

当院では、もう一つの互助会として「安心検査結果保障制度」(会費6,000円・受検者全員が加入)も設けています。NIPTの結果が出ず再検査が必要になったのに、その前に流産となって再検査ができなかった場合に、検査料金(諸費用を除く)を返金する仕組みです。悲しいことではありますが、このような場合への備えも整えています。

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※NIPT専用ダイヤル:03-3408-3768

4. トリプルリスクヘッジ|費用・時間・心の不安に備える

【結論】NIPTで陽性となったときの負担は、費用だけではありません。確定検査までにかかる時間と、結果を待つあいだの気持ちの負担もあります。ミネルバクリニックでは、この「費用」「時間」「心」の3つに備える体制を「トリプルリスクヘッジ」と呼んでいます。

🛡️ トリプルリスクヘッジの中身

備え 当院の体制
① 費用 互助会(カトレア会・会費8,000円)が、羊水検査・絨毛検査の検査費用の実費を支払う(上限なし。入院費とマイクロアレイは対象外)
② 時間 確定検査を院内で受けられ、主要な検査項目は3日以内に結果が出る(マイクロアレイは2週間ほど)
③ 心 臨床遺伝専門医が常駐し、陽性のときのカウンセリングは何度でも無料

⚠️ なぜ「時間」が大切なのか

確定検査には受けられる時期があり、絨毛検査は妊娠11〜14週ごろ、羊水検査は妊娠15週ごろ以降に行います。さらに、妊娠を続けるかどうかの判断には、母体保護法で妊娠22週未満という期限があります。NIPTの結果が出るまで10〜14日(インペリアルプランの単一遺伝子の結果だけは3〜4週間)、そこから確定検査の予約と結果待ちが続くため、確定検査を受ける場所を探すところから始めると、考える時間が短くなってしまうことがあります。

5. 院内で確定検査まで|2025年6月から

【結論】ミネルバクリニックは2025年6月に産婦人科を併設し、NIPTから羊水検査・絨毛検査まで院内で受けられるようになりました。主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。

NIPTで陽性となった場合、確定検査のために別の医療機関を探す必要があると、予約までの時間や、初めての医師に一から経緯を伝える負担が生じます。当院では、NIPTの結果説明から確定検査、その後の相談までを同じ施設で続けられます。確定検査の結果がいつ出るかは羊水検査の結果はいつわかる?で、陽性後の流れ全体はNIPT陽性後のフォロー体制で解説しています。

① NIPT結果は10〜14日が目安
▶
② 陽性のカウンセリング何度でも無料
▶
③ 羊水・絨毛検査院内で実施/検査費用は互助会
▶
④ 結果と相談主要項目は3日以内
仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「結果を伝えて終わり」にしないために】

NIPTの陽性は、診断ではなく「確かめる必要がある」というお知らせです。その知らせを受け取った方が、確定検査を受ける場所を自分で探し、予約を取り、初めての医師にまた一から事情を説明する。その間にも妊娠週数は進んでいきます。出生前検査を提供する医療機関は、陽性のその先まで責任をもつべきだと考えています。

産婦人科を併設して確定検査まで院内で受けられるようにしたのも、互助会で確定検査の費用を支えているのも、この考えにもとづいています。費用、時間、そして気持ちの負担をできるだけ小さくしたうえで、ご家族が納得できる選択をしていただきたいと考えています。

6. 医療費控除について

【結論】国税庁は質疑応答事例で、母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)の費用は医療費控除の対象にならないと示しています[1]。羊水検査・絨毛検査については国税庁の個別の見解が示されていないため、申告を考える場合は税務署に確認してください。

国税庁の考え方では、人間ドックのような治療を伴わない健康診断の費用は原則として医療費控除の対象外で、健康診断で重大な病気が見つかり、引き続き治療を受けた場合に限って対象になります。NIPTは赤ちゃんの染色体の数の変化を調べる検査で、変化が見つかっても治療に結びつかないことから、「治療に先立って行われる診療」とはいえない、とされています[1]。インターネット上には「NIPTも医療費控除の対象」と書かれた情報もあるため、注意が必要です。対象になる費用・ならない費用の整理と、通院の交通費の扱いはNIPTの医療費控除の対象と条件で詳しく解説しています。

🏥 陽性のときの費用まで見通して、NIPTを選ぶために

ミネルバクリニックは臨床遺伝専門医が常駐し、陽性のときのカウンセリングは何度でも無料です。羊水検査・絨毛検査も院内で受けられ、その検査費用は互助会(会費8,000円)が実費を支払います。

よくある質問(FAQ)

Q1. 羊水検査の費用はいくらですか?

医療機関や検査の内容によって異なり、おおむね10万〜20万円前後です。迅速検査(FISH法など)やマイクロアレイ検査を加えたり、入院を伴ったりすると高くなります。出生前診断を目的とした羊水検査は公的医療保険の対象外で、全額自己負担です。

Q2. NIPTはダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?

出生前検査で見つかる病気はダウン症候群だけではありません。当院のNIPTはスタンダードプランから、13・18・21トリソミーに加えて22q11.2欠失症候群などの微小欠失も調べます。費用は総額だけでなく、調べられる範囲と、陽性のときの確定検査の費用まで含めて比べることをお勧めします。

Q3. 羊水検査やNIPTに保険が使えないのはなぜですか?

公的医療保険は病気やけがの診断・治療を対象にしており、妊娠そのものは病気ではないためです。出生前検査はご夫婦の希望で受ける検査で、妊婦健診の項目にも含まれていないため、NIPT・羊水検査・絨毛検査は自費となり、妊婦健診の受診券も使えません。

Q4. NIPTや羊水検査に補助金・助成金はありますか?

国の制度として、NIPTや羊水検査の費用を助成する仕組みはありません。自治体の支援は相談窓口が中心で、費用の助成は一般的ではありません。市区町村が独自に取り組んでいる場合もあるため、お住まいの自治体の母子保健の窓口で確認してください。当院でNIPTを受けた方は、互助会(カトレア会)が確定検査の検査費用の実費を支払います。

Q5. 生命保険や医療保険で羊水検査の費用は出ますか?

民間の保険の給付は入院・手術や病気の診断を条件にするものが中心で、日帰りで行う羊水検査は対象にならないことがほとんどです。条件は契約によって異なるため、約款を確認するか、保険会社に問い合わせてください。

Q6. 互助会では羊水検査の費用がどこまで補助されますか?

NIPTが陽性またはinconclusiveとなり、院長とのカウンセリングのうえで当院の指示により受けた羊水検査・絨毛検査の検査費用の実費を、互助会(カトレア会・会費8,000円)が支払います。上限はありません。入院費とマイクロアレイ検査は対象外です。

Q7. NIPTや羊水検査の費用は医療費控除の対象になりますか?

国税庁は質疑応答事例で、NIPT(母体血を用いた出生前遺伝学的検査)の費用は医療費控除の対象にならないと示しています。羊水検査・絨毛検査については個別の見解が示されていないため、税務署に確認してください。

Q8. 当院で受けた羊水検査の結果はどのくらいで出ますか?

主要な検査項目は3日以内に結果が出ます。マイクロアレイ検査は2週間ほどかかります。

Q9. 遠方に住んでいてもNIPTを受けられますか?

はい。オンラインNIPTでは、臨床遺伝専門医の遺伝カウンセリングをオンラインで受け、採血は東京以外の46道府県にある全国110か所の提携施設で行えます(採血料は施設ごとに異なります)。

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参考文献

  • [1] 国税庁. 質疑応答事例「母体血を用いた出生前遺伝学的検査の費用」. [国税庁]
  • [2] American College of Obstetricians and Gynecologists. Practice Bulletin No. 162: Prenatal Diagnostic Testing for Genetic Disorders. Obstet Gynecol. 2016;127(5):e108-e122. [ACOG]
  • [3] Salomon LJ, Sotiriadis A, Wulff CB, Odibo A, Akolekar R. Risk of miscarriage following amniocentesis or chorionic villus sampling: systematic review of literature and updated meta-analysis. Ultrasound Obstet Gynecol. 2019;54(4):442-451. [PubMed 31124209]
  • [4] Gil MM, Accurti V, Santacruz B, Plana MN, Nicolaides KH. Analysis of cell-free DNA in maternal blood in screening for aneuploidies: updated meta-analysis. Ultrasound Obstet Gynecol. 2017;50(3):302-314. [PubMed 28397325]

プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続け、遺伝医療と出生前診断に携わっています。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、検査結果の数値そのものだけでなく、「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、日本人として異文化の中で生活した経験があります。価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。この経験は現在の診療においても、「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、36週6日で一人を死産した経験があります。その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、家族の未来に関わる重要な意思決定です。年齢や統計だけで判断するのではなく、医学的根拠と心理的支援の両面から、ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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