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遺伝性疾患とは?種類・一覧と、妊娠前の遺伝子検査でわかること

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

のべ10万人以上の意思決定に伴走。国際医療誌『Medical Care Review APAC』『Global Woman Leader』の2誌で表紙を飾り、「Top Prenatal Testing Service in APAC 2025」に選出されるなど、世界基準の遺伝医療を提供。

「遺伝性疾患って、どんな病気があるの?」「自分たちの子どもは大丈夫だろうか」——妊娠や結婚を考え始めると、そんな疑問がわいてくる方は少なくありません。遺伝性疾患とひとことで言っても、その中身は大きく3つの種類に分かれ、遺伝の仕組みもそれぞれ異なります。そして、その一部は妊娠前に遺伝子検査で調べておくことができます。この記事では、遺伝性疾患とは何か、どんな種類・代表的な病気があるのかを一覧で整理したうえで、妊娠前にできる検査でわかること・わからないことまで、臨床遺伝専門医がわかりやすく解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約11分
🧬 遺伝性疾患の種類・一覧・妊娠前検査
臨床遺伝専門医監修

Q. 遺伝性疾患にはどんな種類があって、妊娠前に調べられるの?

A. 遺伝性疾患は「単一遺伝子疾患」「染色体異常」「多因子疾患」の3つに大きく分けられます。このうち、劣性遺伝などの単一遺伝子疾患の一部は、妊娠前に「保因者検査」で、健康なご夫婦が原因遺伝子を持っていないかを調べられます。染色体異常は主に妊娠後のNIPTなどで調べます。すべてを網羅できるわけではありませんが、事前に知ることで選択肢が広がります。

  • 3つの種類 → 単一遺伝子疾患/染色体異常/多因子疾患。仕組みが異なる
  • 代表的な病気 → 嚢胞性線維症、筋ジストロフィー、ダウン症候群など
  • 家族歴がなくても起こる → 劣性遺伝は健康な保因者どうしから発症しうる
  • 妊娠前に調べる方法 → 保因者検査が中心。NIPTや着床前診断という選択肢も
  • 検査の限界 → すべては網羅できず、陰性でもリスクはゼロにならない

1. 遺伝性疾患とは何か

遺伝性疾患とは、遺伝子や染色体の変化が原因で起こる病気の総称です。この変化は、親から受け継がれる場合もあれば、精子や卵子ができる過程、あるいは受精のときに新しく生じる場合もあります。「遺伝性」という言葉から「必ず家族に同じ病気の人がいる」と思われがちですが、実際にはそうとは限りません。

生まれてくる赤ちゃんのうち、何らかの先天性疾患を持つのはおよそ3〜5%とされています[1]。その原因の内訳は、染色体の変化によるものが約5〜10%、遺伝子の変化によるものが約15〜20%、環境要因によるものが約10%と報告されており、残りは複数の要因が関わるものや、原因がまだはっきりわからないものです[1]。つまり、遺伝性疾患は決して「特別な誰か」だけの話ではなく、どのご家庭にも関わりうるテーマなのです。

💡 用語解説:先天性疾患と遺伝性疾患

先天性疾患とは、生まれつき体の構造や働きに変化がある病気の総称です。その原因はさまざまで、そのうち遺伝子・染色体の変化によるものが遺伝性疾患にあたります。先天性疾患のすべてが遺伝性というわけではなく、環境要因によるものなども含まれます。

2. 遺伝性疾患の3つの種類

遺伝性疾患は、原因となる変化のタイプによって、大きく3つに分類されます。それぞれ、遺伝の仕組みも、妊娠前・妊娠中に調べられるかどうかも異なります。

種類 原因 代表的な病気
単一遺伝子疾患 1つの遺伝子の変化。劣性・優性・X連鎖などの遺伝形式がある 嚢胞性線維症、筋ジストロフィー、血友病など
染色体異常 染色体の数や構造の変化 ダウン症候群、ターナー症候群など
多因子疾患 複数の遺伝子と環境要因の組み合わせ 先天性心疾患、口唇口蓋裂など

① 単一遺伝子疾患

1つの遺伝子の変化によって起こる病気です。遺伝の仕方(遺伝形式)には、常染色体劣性(潜性)遺伝、常染色体優性(顕性)遺伝、X連鎖遺伝などがあります。とくに常染色体劣性遺伝の病気は、健康な保因者どうしのご夫婦から子どもに受け継がれることがあり、後述する妊娠前の保因者検査の主な対象になります。劣性遺伝や保因者の仕組みをくわしく知りたい方は、劣性遺伝(潜性遺伝)と保因者の仕組みをあわせてご覧ください。

② 染色体異常

染色体の数が多い・少ない、あるいは構造が変化していることで起こる病気です。ダウン症候群(21番染色体が3本)などが代表的です。多くは特定の遺伝子ではなく染色体全体が関わるため、保因者検査ではなく、妊娠中のNIPT(新型出生前診断)などで調べるのが一般的です。染色体異常の種類については、染色体異常の種類(数的異常・構造異常・モザイク)でくわしく解説しています。

③ 多因子疾患

1つの遺伝子だけでなく、複数の遺伝子と生活環境などの要因が組み合わさって起こる病気です。先天性心疾患や口唇口蓋裂などが含まれます。原因が複雑なため、単一の遺伝子検査で発症を予測することは難しく、妊娠前検査の主な対象にはなりません。遺伝の仕組み全体をやさしく知りたい方は、遺伝の仕組み ─ DNAから病気までもご覧ください。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「遺伝性疾患」とひとくくりにしないでほしい】

診察室でよく感じるのは、「遺伝の病気」という言葉が、実際よりずっと大きな不安として受け取られていることです。でも、いま見てきたように、遺伝性疾患は種類によって仕組みも、調べ方も、対応もまったく違います。「遺伝=どうしようもないもの」ではありません。

臨床遺伝専門医として大切にしているのは、まず正しく分けて理解していただくことです。どのタイプの話なのかが分かれば、必要以上に怖がらずにすみますし、妊娠前にできること・できないことも見えてきます。それが、落ち着いて次の一歩を選ぶための土台になります。

3. 主な遺伝性疾患の一覧

代表的な遺伝性疾患を、種類ごとに整理します。ここに挙げるのはごく一部で、単一遺伝子疾患だけでも数千種類あるといわれています。

疾患名 種類・遺伝形式 主な特徴
嚢胞性線維症 単一遺伝子・常染色体劣性 粘液の過剰分泌により、呼吸器や消化器に症状が出る
脊髄性筋萎縮症(SMA) 単一遺伝子・常染色体劣性 運動をつかさどる神経が障害され、筋力が低下する
デュシェンヌ型筋ジストロフィー 単一遺伝子・X連鎖劣性 進行性の筋力低下。主に男児に発症する
血友病 単一遺伝子・X連鎖劣性 血が固まりにくい。主に男児に発症する
ハンチントン病 単一遺伝子・常染色体優性 進行性の神経変性。成人以降に発症することが多い
ダウン症候群 染色体異常(21トリソミー) 特徴的な顔貌、発達の遅れ、心疾患を伴うことがある
ターナー症候群 染色体異常(Xモノソミー) 低身長、卵巣機能の低下など。女児に生じる
先天性心疾患 多因子疾患 心臓の構造の異常。複数の要因が関わる

4. 「家族に病気がない」のに、なぜ起こるのか

「家系に遺伝病の人はいないから、自分たちは大丈夫」——そう考える方は多いのですが、こと常染色体劣性遺伝の病気については、その感覚が落とし穴になります。

⚠️ 劣性遺伝では、家族歴がないのが「むしろ普通」です

劣性遺伝の変化を1つだけ持つ「保因者」は、まったく無症状のまま何世代も受け継がれていきます。そのため、家系に同じ病気の人が一人もいないのが一般的です。健康な二人が偶然、同じ病気の保因者どうしで出会ったときに初めてリスクが生じる、いわば“出会いがしら”の出来事なのです。「家族歴がない」ことは、リスクがないことを意味しません。

健康な人でも、誰もが平均していくつかの劣性遺伝病の変化を持っていると考えられています。だからこそ、家族歴の有無にかかわらず、妊娠を考えるタイミングで一度「自分は保因者かもしれない」と知っておくことに意味があります。保因者という考え方については、劣性遺伝(潜性遺伝)と保因者の仕組みでくわしく解説しています。

\ 自分たちのリスクを、専門医と整理できます /臨床遺伝専門医が「何を調べるか」から一緒に考えます

※妊娠前・妊娠中どちらのご相談も承ります/遺伝カウンセリングのご予約

5. 妊娠前に遺伝子検査で調べる方法

遺伝性疾患のうち一部は、妊娠前や妊娠早期に検査で調べることができます。どの検査が向いているかは、調べたい病気の種類によって変わります。妊娠前に受けられる検査の全体像は、妊娠前・結婚前の検査は何をする?でも整理しています。

検査 主に調べるもの 受ける時期
保因者検査(キャリアスクリーニング) 単一遺伝子疾患(劣性・X連鎖)の保因者かどうか 妊娠前が理想
NIPT(新型出生前診断) 胎児の主な染色体異常(ダウン症候群など) 妊娠中(10週前後〜)
着床前診断(PGT-M) 特定の単一遺伝子疾患(体外受精と組み合わせて) 妊娠前(体外受精時)

妊娠前の中心となる「保因者検査」

妊娠前に受ける検査の中心となるのが、保因者検査(キャリアスクリーニング)です。両親のDNAを調べ、劣性遺伝病やX連鎖遺伝病の原因となる変化を持っていないかを確認します。世界の産科・遺伝医療では、妊娠前・妊娠早期にこの検査を案内する流れが標準になりつつあります。仕組みや対象疾患のくわしい解説は、保因者スクリーニング検査とは(仕組み・対象疾患)をご覧ください。結婚前・妊娠前の保因者検査の全体像は、遺伝子ブライダルチェック(保因者検査)にまとめています。

染色体異常や、リスクが分かった後の選択肢

染色体異常を調べたい場合は、妊娠中のNIPT(新型出生前診断)が選択肢になります。また、ご夫婦がともに同じ病気の保因者だと分かった場合には、体外受精と組み合わせる着床前診断(PGT-M)という道もあります。どの選択肢が合うかは、医学的な要因だけでなく、ご夫婦の価値観や状況によっても変わります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「調べる」ことは、産む・産まないの話ではありません】

妊娠前の検査と聞くと、「産むか産まないかを迫られるのでは」と身構える方がいます。でも、検査の目的はそこにはありません。正確な情報を前もって持ち、ご夫婦が納得して次の一歩を選べるようにすること——それがすべてです。

実際、検査を受けても多くのご夫婦は「安心して妊娠に臨めた」とおっしゃいます。知ることは、選択肢を奪うのではなく、増やすためのものです。妊娠前という時間の余裕があるうちに知っておく意味は、そこにあると私は考えています。

当院では、女性版・男性版それぞれに最適化した保因者検査の拡大版パネルを用意しています。参考として、主な検査の費用は次のとおりです(いずれも税込・自費)。

💴 保因者検査の費用(参考)

検査 遺伝子数 費用(税込)
単一遺伝子検査 1遺伝子 242,000円
保因者検査(女性版) 787遺伝子 253,000円
保因者検査(男性版) 714遺伝子 253,000円
拡大版(女性版) 1009遺伝子 275,000円
拡大版(男性版) 911遺伝子 275,000円
遺伝カウンセリング 22,000円/30分

ご夫婦で同時に受ける場合、遺伝カウンセリングは1回分(22,000円)でお二人分をまとめて行えます(検査料は各自)。最新の費用・プランはカウンセリング時にご確認ください。

6. 検査でわかること・わからないこと

妊娠前の遺伝子検査は万能ではありません。どんな検査にも調べられる範囲があり、その限界を正しく理解しておくことが大切です。

⚠️ 陰性でも、リスクがゼロになるわけではありません

保因者検査で調べられるのは、数ある遺伝病のうち一部です。受精のときに新しく生じる変化(de novo変異)や、検査手法で捉えにくいタイプの変化は検出できません。また多因子疾患のように、そもそも1つの検査で予測できない病気もあります。陰性は「発症するお子さんを持つ可能性が低くなる」という意味だと理解しておくことが大切です。

💡 用語解説:de novo変異

de novo(デノボ)変異とは、両親のどちらも持っていないのに、受精や細胞分裂のときに新しく生じる遺伝子の変化のことです。「新生変異」とも呼ばれます。親を調べる保因者検査では予測できないため、検査の限界の一つとして知っておく必要があります。

だからこそ、検査は「受けて数字を見て終わり」ではありません。何が分かり、何が分からないのか、結果がご本人やご家族にとってどんな意味を持つのか——こうした点を、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングとあわせて整理することが欠かせません。検査の種類やパネルの選び方の全体像は、保因者検査の枠組みと拡大保因者スクリーニングで解説しています。

\ 「何を、いつ調べるべき?」も相談できます /女性版・男性版それぞれに最適化。専門医のカウンセリング付き

※妊娠前の検査全般は妊娠前遺伝子検査もご覧いただけます

7. よくある誤解

誤解①「遺伝性疾患はぜんぶ同じ」

単一遺伝子疾患・染色体異常・多因子疾患で、仕組みも調べ方も対応も異なります。ひとくくりにせず、どのタイプの話かを分けて考えることが第一歩です。

誤解②「家族に病気がなければ関係ない」

劣性遺伝は、無症状の保因者どうしから起こります。家族歴がないのがむしろ普通で、家族歴だけでは判断できません。

誤解③「検査ですべて分かる」

調べられるのは一部です。de novo変異や多因子疾患は予測できません。検査には範囲と限界があります。

誤解④「陽性=必ず子どもが発症する」

あなたが保因者でも、パートナーが同じ病気の保因者でなければ発症しません。二人が同じ病気の保因者のときに、はじめてリスクが生じます。

この記事のまとめ ─ 遺伝性疾患と妊娠前検査

ここまでの要点を、一覧で整理します。詳しくは各セクションをご覧ください。

🧬 遺伝性疾患と妊娠前検査の全体像

項目 内容
3つの種類 単一遺伝子疾患・染色体異常・多因子疾患。仕組みと調べ方が異なる
頻度 先天性疾患は新生児の約3〜5%。特別な誰かだけの話ではない
家族歴 劣性遺伝は家族歴がなくても起こる。健康な保因者どうしから発症しうる
妊娠前の中心 保因者検査(単一遺伝子疾患)。染色体異常は主にNIPT、選択肢としてPGT-M
検査の限界 すべては網羅できない。de novo変異・多因子疾患は予測できない
受けるタイミング 妊娠前が理想。一人でも受けられ、最終的にはご夫婦の結果で評価

結婚前・妊娠前の保因者検査の全体像は遺伝子ブライダルチェック(保因者検査)もご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 遺伝性疾患とは何ですか?

遺伝子や染色体の変化が原因で起こる病気の総称です。親から受け継がれる場合もあれば、精子・卵子ができる過程や受精のときに新しく生じる場合もあります。大きく「単一遺伝子疾患」「染色体異常」「多因子疾患」の3種類に分けられ、それぞれ仕組みや調べ方が異なります。

Q2. 遺伝性疾患にはどんな種類がありますか?

3つに大別されます。1つの遺伝子の変化で起こる「単一遺伝子疾患」(嚢胞性線維症、筋ジストロフィーなど)、染色体の数や構造の変化で起こる「染色体異常」(ダウン症候群など)、複数の遺伝子と環境要因が組み合わさる「多因子疾患」(先天性心疾患など)です。それぞれ遺伝の仕方や、妊娠前・妊娠中に調べられるかどうかが異なります。

Q3. 家族に遺伝性疾患の人がいなくても、子どもに遺伝することはありますか?

あります。とくに常染色体劣性遺伝の病気では、家族歴がないのがむしろ一般的です。無症状の保因者どうしのご夫婦から、一定の確率で発症するお子さんが生まれることがあるためです。健康な人でも誰もが平均していくつかの変化を持っていると考えられており、家族歴の有無だけでは判断できません。

Q4. 遺伝性疾患は妊娠前に調べられますか?

一部は調べられます。単一遺伝子疾患(とくに劣性遺伝やX連鎖)の保因者かどうかは、妊娠前の「保因者検査(キャリアスクリーニング)」で調べられます。染色体異常は主に妊娠中のNIPTで、特定の単一遺伝子疾患は体外受精と組み合わせる着床前診断(PGT-M)で対応します。ただし多因子疾患のように、1つの検査では予測できない病気もあります。

Q5. 妊娠前検査はいつ受けるのがよいですか?

妊娠を計画し始める時点、あるいは少なくとも妊娠の数か月前に受けることが理想的です。妊娠前であれば、結果に応じて選択肢を落ち着いて検討する時間があるためです。結婚や妊活を考え始めた時期は、自然に検討しやすいタイミングでもあります。

Q6. 検査が陰性なら、子どもに遺伝性疾患が起きる心配はありませんか?

リスクは下がりますが、ゼロにはなりません。保因者検査で調べられるのは数ある遺伝病のうち一部で、受精のときに新しく生じる変化(de novo変異)や、検査手法で捉えにくい変化は検出できません。また多因子疾患のように予測が難しい病気もあります。陰性は「発症するお子さんを持つ可能性が低くなる」という意味だと理解することが大切です。

Q7. 検査の費用はどのくらいですか?

検査の種類によって異なります。ミネルバクリニックの場合、単一遺伝子検査が242,000円、保因者検査(女性版787遺伝子・男性版714遺伝子)が各253,000円、拡大版(女性版1009遺伝子・男性版911遺伝子)が各275,000円です(いずれも税込・自費)。遺伝カウンセリングは30分22,000円で、ご夫婦同時受検の場合は1回分でお二人分をまとめて行えます。

Q8. 検査で陽性だった場合、どんな選択肢がありますか?

ご自身が保因者でも、パートナーが同じ病気の保因者でなければお子さんは発症しません。ご夫婦がともに同じ病気の保因者だった場合には、自然妊娠と出生前診断、体外受精と着床前診断(PGT-M)など、いくつかの選択肢があります。どれが合うかは医学的な要因だけでなくご夫婦の価値観にもよります。臨床遺伝専門医の遺伝カウンセリングで、結果の意味と選択肢を一緒に整理します。

🏥 まずは専門医に相談してみませんか

遺伝性疾患や、妊娠前の遺伝子検査についてのご不安やご質問は
臨床遺伝専門医が在籍するミネルバクリニックへ。
全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

参考文献

  • [1] 難病情報センター. 先天異常症候群(指定難病310). 先天的な疾患は新生児の約5%に存在し、うち染色体疾患5〜10%、遺伝子疾患15〜20%、環境要因約10%と推定される。 [難病情報センター]
  • [2] 日本医学会. 「優性遺伝」「劣性遺伝」に代わる推奨用語について(結果報告). 令和4年(2022年). 推奨用語を「顕性遺伝(優性遺伝)」「潜性遺伝(劣性遺伝)」とする。 [日本医学会]
  • [3] Gregg AR, et al. Screening for autosomal recessive and X-linked conditions during pregnancy and preconception: a practice resource of the ACMG. Genet Med. 2021;23(10):1793-1806. [PMC8488021]

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プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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