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生理予定日前にいつもと違う体調の変化があると、「妊娠しているかも」と思う人もいるかもしれません。先輩ママの妊娠がわかる感覚はどのようなものか、妊娠に気づくきっかけはなんだったのか、気になっている人もいるでしょう。
この記事では妊娠がわかる感覚や、気づくきっかけとなったできごとについて紹介します。妊娠の感覚があったときの対応や、本当に妊娠していたときに何をすべきかも解説するので、ぜひ参考にしてください。
妊娠がわかる感覚・気づくきっかけ
妊娠がわかる感覚・気づくきっかけは個人差があります。体調の変化で妊娠がわかることもあれば、不思議な体験によって気づくこともあります。
次から実際に妊娠を経験した方々が妊娠だとわかる感覚や、気づくきっかけになったできごとを紹介します。
生理が来なかった
生理が来ないことをきっかけに、妊娠に気づく人は多いです。毎月周期が安定している人ほど気づきやすい傾向があります。反対に生理不順の人は、生理をきっかけに妊娠に気づくことは少ないです。そのほかの症状もなければ、おなかが大きくなるまで気づかないこともあります。
風邪のような症状があった
妊娠すると体温が高温期の状態をキープするため、普段より熱っぽいと感じる人が多いです。個人差がありますが、寒気やだるさが目立つ人もいます。風邪に似ているけれど、いつもとは違うと感じ、調べたら妊娠だった、という人も少なくありません。
胸の張り・痛みがあった
胸の張りや痛みがきっかけで妊娠に気づく人もいます。張りや痛みは生理前でも見られる症状ですが、妊娠すると、いつもより強く症状が出る人が多いです。また、胸だけでなく乳首の先が痛み、いつもと違うと気づいて妊娠がわかった人も見られました。
原因不明の吐き気・嘔吐があった
突然の吐き気や嘔吐で妊娠がわかる人もいます。一度吐いてもしばらくしたらまた気持ち悪くなるので「これはおかしい」と違和感を覚えます。単なる体調不良の吐き気・嘔吐とは異なる感覚があるため、妊娠だと気づきやすいです。
強い眠気があった
寝ても寝ても眠かったり睡魔に耐えられなかったりと、強い眠気が来たのをきっかけに妊娠がわかる人もいます。我慢できないくらい眠いので、一日中寝ている人も多いです。何日も眠い日が続き改善の様子も見られないと、妊娠したと気づきます。
においに敏感になった
今まで平気だったにおいが気持ち悪くなったり嫌になったりして、妊娠に気づく人も多いです。ご飯の炊き上がりのにおいや普段から使っているシャンプーのにおいが気持ち悪くなります。普段の感覚と大きく変化していることを容易に自覚できるので、妊娠だとわかりやすいです。
食べ物の好みが変わった
食べ物の好みが変わったことをきっかけに、妊娠に気づく人もいました。これまで好きだったものが突然食べられなくなったり、苦手だったものが美味しく感じたりします。急激に食の好みが変化するので、違和感を覚えやすいです。
少量の出血があった
生理予定日付近に少量の出血があると、妊娠に気づく人もいます。最初は生理が来たと思う場合が多いですが、出血が少量であること、生理よりも出血期間が短いことを不審に思い、妊娠に気づきます。少量の出血が短期間だけあったけれど、生理が来ない場合は、妊娠している可能性を疑いましょう。
突然妊娠したように感じた
体に症状はないけれど、早い段階でおなかに赤ちゃんがいる感覚が芽生える人も見られました。なぜか「おなかに赤ちゃんがいる気がする」と感じた人は、あとから本当に妊娠がわかるケースが多いです。必ず赤ちゃんが宿っているとは限りませんが、もし同じような感覚があるのなら、妊娠している可能性があります。
赤ちゃんが夢に出て来た
妊娠にまつわる夢を見たあと調べたら妊娠していた、という事例もあります。内容は赤ちゃんを抱っこしている夢、妊娠がわかった夢、家族で食事をしている夢などさまざまです。赤ちゃんが夢で存在を知らせに来てくれたのかもしれません。
子どもが赤ちゃんの存在を知らせてくれた
きょうだいがいる場合は、上の子が赤ちゃんの存在を知らせてくれることもあるようです。ストレートに「赤ちゃんがいる」と教えてくれたり、赤ちゃん返りがはじまって妊娠に気づいたりと、知らせ方はさまざまです。
妊娠の感覚があったときの対応
妊娠の感覚があったときは、妊娠しているつもりで過ごすことが大切です。妊娠の超初期は赤ちゃんの発育に影響をおよぼします。まだ妊娠がわからないからといって日常生活に気を配らないと、あとから発育の遅延が見られたり流産につながったりする可能性もゼロではありません。
以下より妊娠の感覚があったときの対応をご紹介しますので「妊娠したかも」と感じている方は、ぜひチェックしてください。
妊娠検査薬で検査を行う
まずは妊娠検査薬で妊娠の有無を確認してください。最近の妊娠検査薬は精度が高いので、陽線反応が出ればほとんどの確率で妊娠しています。ただし、しっかり反応する時期は生理予定日から1週間後といわれています。早い時期に検査をしても、妊娠の有無を判定する成分(hCG)が尿中に表れておらず、陰性になる可能性が高いです。早く検査したい気持ちをおさえて、できるだけ生理予定日1週間後に検査を行ってください。
なお、もし陰性であっても妊娠していないとは限りません。生理周期のズレで尿中にhCGが表れていない場合もあります。1週間たっても生理が来ないなら、あらためて検査しなおしましょう。生理が来るまでの間は妊娠していると考え、日常生活にも気を配ってください。
生理不順で生理予定日がいつかわからない場合は、性行為をした日から3週間以上たったタイミングで検査を行いましょう。
激しい運動は避ける
妊娠の感覚があったときは、激しい運動を避けてください。妊娠初期に激しい運動をしたり、運動によって転倒したりすると、流産のリスクが高まります。ジムに行ったりジョギングをしたりと大きな負荷がかかる運動は控えて、安静にすることが大切です。
喫煙をしない
喫煙は流産や早産、発育遅延のリスクが高まります。妊娠の可能性があるうちは控えましょう。また、副流煙でも喫煙の影響を受けます。同居している人の中に喫煙者がいる場合は、禁煙するようお願いしてみましょう。
飲酒をしない
妊娠中の飲酒は、赤ちゃんの脳の発育に悪影響をおよぼします。場合によっては胎児性アルコール症候群(FAS)になり、中枢神経系や成長の障害を持った形で生まれてくるリスクがあります。妊娠の感覚があるのなら、飲酒は控えてください。
カフェインの摂取を控える
カフェインは、胎盤を通して赤ちゃんにも移行します。赤ちゃんの成長を阻害して、低体重になるリスクがあるので、控えるのが無難です。
カフェインはコーヒーだけでなく、緑茶や紅茶などにも含まれます。知らず知らずのうちにカフェインを摂取するリスクもあるので、あらかじめノンカフェインの飲み物を調べておきましょう。また、ノンカフェインの表記があるものだけを選ぶのもひとつの手です。
薬やサプリメントの服用は医師に相談する
薬やサプリメントの成分は、直接赤ちゃんに届きます。成分によっては赤ちゃんに悪影響をおよぼす可能性があるので、医師に相談してから服用してください。持病で薬が必要だったり、体調不良で病院を受診したりする場合も、妊娠の可能性がある旨を伝えておきましょう。
感染症にかからないよう気をつける
妊娠中にかかると危険な感染症があります。代表的なものは以下のとおりです。[注1]
感染症 | 赤ちゃんへの影響 |
---|---|
風しん | 白内障や先天性心疾患、難聴などの障害を負うリスクがあります。 |
麻しん | 流産や早産のリスクが高まります。 |
B型肝炎 | まれに重い肝炎を起こす場合があります。 |
トキソプラズマ症 | 流産や死産、脳や目に障害を持って生まれるリスクがあります。 |
りんご病 | 胎児水腫や流産、死産の原因になる可能性があります。 |
リステリア症 | 流産、早産、死産の原因になります。 |
風しんや麻しんなどは、予防接種で感染を防げます。予防接種をしていないなら、行っておきましょう。
また、トキソプラズマ症やリステリア症は食べ物から感染します。生の食べ物は控えるのが無難です。なお、猫のフンからも感染するため、フンやその周りの土をいじるときは手袋をしましょう。十分に手を洗うことも大切です。
妊娠の可能性がある時期は、感染症にかからないよう十分注意して過ごしてください。
[注1]東京都福祉保健局:母子感染について~妊娠中・これから妊娠を考えている方へ~
www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/kenkou/boshikansen.html
本当に妊娠していたらどうすれば良い?
妊娠の可能性が高いと思われるときの対処は、以下の2パターンです。
1. 産婦人科に行く
妊娠がわかったら、産婦人科に行きましょう。受診は妊娠5〜6週のタイミングがおすすめです。生理予定日の1〜2週間後とお考えください。早く受診してもエコーで赤ちゃんを確認できない場合があります。病院では最終月経のタイミングや既往歴、緊急時の連絡先などを聞かれます。あらかじめ必要情報をまとめていくと、スムーズに対応できます。
妊娠を診断するには、経膣エコーが必要です。エコーは診察台で行うので、着脱しやすい格好をしていくと良いでしょう。ナプキンも持参しておくと安心です。
2. 妊娠届出書をもらったら、自治体に母子健康手帳をもらいに行く
妊娠届出書とは、妊娠が確認できたことを証明する書類のことです。病院によって発行のタイミングは異なります。赤ちゃんの心拍確認ができたタイミングでの発行が一般的です。妊娠届出書を受け取ったら、自治体に提出して母子健康手帳をもらいに行きましょう。
【まとめ】妊娠がわかる感覚はさまざま!気になる症状があったら妊娠している前提で過ごそう
妊娠がわかる感覚や気づくきっかけは人それぞれです。においや味に敏感になったり、いつもと違う風邪症状が出たりしたら、妊娠しているかもしれません。先輩ママの中でも「なんとなく妊娠していると思ったら本当にそうだった」という声が複数見られました。科学的根拠はありませんが、妊娠に関する勘は当たる可能性があります。