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妊娠検査薬はコンビニで買えるようになった理由
一般的にはドラッグストアや薬局で販売していますが、看板などに「薬」や「くすり」と表示のあるコンビニなら購入可能です。その理由は、市販薬の販売方法の規制が緩和され、薬剤師または登録者が常駐していることを条件にコンビニでも薬の取り扱いができるようになったからです。市販薬の分類は以下の表にまとめていますのでご覧ください。
販売できる資格者 | 商品の説明方法 | ネット販売 | ||
---|---|---|---|---|
要指導医薬品 | 薬剤師 | 対面で書面での情報提供 | ✕ | |
一般用医薬品 | 第1類医薬品 | ◯ | ||
第2類医薬品 | 薬剤師または登録販売者 | 書面での情報提供 | ◯ | |
第3類医薬品 | 努力義務 | ◯ |
表の一番上の段にある要指導医薬品は、医師の診断に基づいて薬剤師が処方する薬です。低用量ピルが当てはまります。一方、妊娠検査薬は一般用医薬品に分類されますのでドラッグストアやコンビニでも買うことができます。ただし、妊娠検査薬も2種類あり、それぞれ分類が違います。一般的な妊娠検査薬は第2類医薬品にカテゴリーされていますので薬剤師か登録販売者が常駐しているお店で購入できます。ただし早期妊娠検査薬は第1類医薬品に入っているため薬剤師による説明が必要です。そのためコンビニでは販売していません。
そして注意してほしいのが医薬品を取り扱うコンビニは増加傾向ですが、まだ一部であり、妊娠検査薬が買える場所も限られているのが現状です。
妊娠検査薬は薬剤師がいないと買えないの?
結論から申し上げると、妊娠検査薬は薬剤師がいなくても購入できます。先述したように通常の妊娠検査薬は、一般用医薬品の第2類医薬品に分類されているからです。
OTC医薬品は、要指導医薬品と一般用医薬品に分類されており、その中でも第2類医薬品と第3医薬品については薬剤師か登録販売者のどちらかがいれば販売できます。
つまり、登録販売者がいれば必ずしも薬剤師がいる必要はないため、登録販売者がいるコンビニならば買うことができるのです。
また、一般用医薬品はインターネットを含め、郵送でも薬局やドラッグストアから購入できる点も、便利なのではないでしょうか。
妊娠検査薬を購入できるショップのメリットとデメリット
ここまで妊娠検査薬が購入できるショップについて解説をしてきました。この項ではそれぞれのメリットとデメリットについて解説をします。
ドラッグストア
妊娠検査薬は、ほとんどのドラッグストアや薬局で購入できます。とはいえ、いざ妊娠検査薬を買いにドラッグストアへ行ったものの、売り場がわからないという方も多いようです。
大きなドラッグストアの場合、妊娠検査薬は体温計や血圧計、避妊具の近くに置いてあります。常に取り扱いがあるので、妊活をしていて使用する頻度の高い方は、確実に手に入るドラッグストアでの購入がおすすめです。
以下は、ドラッグストアで妊娠検査薬を購入するメリットとデメリットです。
【メリット】
- ・薬剤師と相談できる
- ・直接商品を見て選べる
- ・営業時間内であればいつでも購入できる
- ・使用する本人であれば個人情報の開示が不要
- ・お店によっては値下げされていることもある
【デメリット】
- ・営業時間内しか購入できない
- ・レジが男性店員だと恥ずかしい
- ・知り合いに遭遇しないか不安
ドラッグストアでは、自分で手に取って注意書きを確認し、選ぶことができます。また、薬剤師や登録販売者に直接質問もできるため、おすすめのタイプを聞いてもよいかもしれません。
ただ、ドラッグストアでは対面販売となるので、男性店員がレジで対応していると購入しにくいと感じる方も多いようです。
近所のドラッグストアの場合は、誰かに妊娠検査薬を購入しているのを見られたくないという方も。そのような場合は、混雑する時間帯を避けたり、知り合いに会わないように自宅から離れた場所で購入したりする工夫が必要です。
コンビニ
現代は、さまざまな生活リズムの方がいるため、24時間好きなときに買い物ができるコンビニを利用する方も多いです。
2009年の薬事法改正に伴い、コンビニでも一部の医薬部外品を販売できるようになりました。ただ、一般的なコンビニに置かれているのは、栄養ドリンクやうがい薬などの医薬部外品であるため、まだまだ妊娠検査薬を販売している店舗は少ないのも現状です。
しかし、一部のコンビニでは第2類医薬品である妊娠検査薬を取り扱っており、最近では時代の流れにあわせて都心を中心に調剤薬局と併設されたコンビニも増加傾向にあります。
以下は、コンビニで妊娠検査薬を購入するメリットとデメリットです。
【メリット】
- 24時間いつでも購入できる
- 薬剤師や登録販売者がいる時間なら相談もできる
- 実際に手に取って商品を確認できる
【デメリット】
- 取り扱い店舗が少ない
- 対面で購入するのが恥ずかしい
- 薬剤師が駐在していない場合は早期妊娠検査薬が販売されていない
コンビニで妊娠検査薬を購入する一番のメリットは、年中無休で24時間好きなときに購入できることです。時間を気にせず購入できる点は、仕事で忙しい女性に取って非常に嬉しいポイントではないでしょうか。
また、ドラッグストアや薬局と同じように、対面販売です。そのため、実際に手に取って商品の説明を確認できますし、薬剤師や登録販売者がいれば相談もできます。
ただし、現在医薬品を取り扱っているコンビニは、都心を中心に日本全国で100店舗程度なので、自宅付近では探すのが難しいかもしれません。
ネット通販
近年、インターネットが広く普及し、普段の買い物でもネット通販を利用する方も非常に多いです。実は、ネット通販でもさまざまな妊娠検査薬を購入できます。
ネット通販では、自分が信頼できるショップを探す必要もありますが、最近では大手ドラッグストアのネットショップも存在するので、急ぎで使用する予定がない場合はそちらで購入すると安心でしょう。
以下は、ネット通販で妊娠検査薬を購入するメリットとデメリットです。
【メリット】
- 店舗へ行く時間が取れなくても購入できる
- 体調が悪く外出できなくても配送してくれる
- 人に会わずに購入できる
- 希望するメーカーの商品を探しやすい
【デメリット】
- 到着までに数日かかることもある
- 信頼できるネットショップを探す必要がある
- 送料がかかることもある
ネット通販で妊娠検査薬を購入する一番のメリットは、人目に触れることなく購入できる点です。
妊娠検査薬を購入する際にネックなのは、レジでの会計や知り合いに見られるかもしれないという不安ではないでしょうか。しかし、ネット通販であれば非対面で購入できるので、店舗での購入に抵抗のある方も安心です。
ただし、商品ページに記載されている注意点などをよく読んでから購入するようにしましょう。
市販の妊娠検査薬の選び方
現在、日本ではさまざまな妊娠検査薬が出回っています。正しく使用すれば、どの種類を使っても99%以上の精度で正確に判定できるといわれています。
とはいえ、購入する際に数種類の中から自分が使いやすい商品を選ぶのは、なかなか難しいものです。そこでここでは、市販の妊娠検査薬の選び方についてご紹介します。
検査可能時期で選ぶ
妊娠検査薬には、生理予定日の1週間後から検査が可能な通常タイプと、生理予定日当日から使用できる早期タイプがあります。
通常タイプでは、生理予定日後1週間よりも前に使用するフライング検査を行うと、正しい結果が得られない可能性も高いです。
一方の早期タイプでは、生理予定日当日から検査可能ですが、その反面若干検査の精度が落ちます。また、薬剤師の駐在する薬局やドラッグストアなどでしか購入できない点にも注意が必要です。
そのため、確実な結果を得たい方は通常タイプ、結果を早く知りたい方は早期タイプを選ぶとよいでしょう。
判定の見やすさで選ぶ
妊娠検査薬には、蒸発線タイプとデジタルタイプがあります。
蒸発線タイプは、尿をかけた後水平に置き、判定窓にラインが出てから判定窓を確認します。このとき、判定窓に線が出ていれば陽性、出ていなければ陰性です。
デジタルタイプは、結果が記号や文字で表示されるため、一目瞭然でわかりやすいのが特徴です。ただし、蒸発線タイプよりも価格が高めになっているので、頻繁に使用する方には経済的な負担となる可能性もあります。
現在市販されている商品は、蒸発線タイプが主流となっており、デジタルタイプはめずらしいといえます。タイプによって精度に差はないので、どちらの判定が見やすいかで選ぶのもおすすめです。
入っている本数で選ぶ
市販されている妊娠検査薬には、1回用のものと2回用のものの2種類があります。
1回用と比べて2回用のものの方が割安になっているので、妊活中で頻繁に使用する方は2回用を選ぶとよいでしょう。
まとめ
妊娠検査薬の購入場所別のメリットデメリットと、市販の妊娠検査薬の選び方についてご紹介しました。
現在、妊娠検査薬はドラッグストアや薬局、コンビニ、ネット通販などで購入できます。他にも、一部スーパーや量販店で薬剤師や登録販売者が駐在しているところであれば、取り扱っています。
最近では、夜遅くまで営業しているドラッグストアもあるので、以前よりも手軽に手に入るようになっており、比較的時間を気にせず購入できるようになっているのではないでしょうか。
妊娠検査薬をどこで購入したらよいかお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にご自身に適した購入方法を探してみてください。
また、妊娠検査薬を使用して陽性反応がでた場合や、陰性でも体調に異変を感じる場合には、生理予定日から10〜14日後を目安に産婦人科を受診するようにしましょう。