InstagramInstagram

不正出血は何日続いたら病院へ?すぐ受診すべきサインと様子を見てよい出血の目安

目次

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医として遺伝医療に携わっています。

不正出血は「何日続いたら病院へ」という決まった日数の基準がありません。閉経後の出血、妊娠の可能性がある出血、量が多い出血、性交後の出血は、日数に関係なく早めに婦人科を受診してください。どれにも当てはまらない少量の出血でも、1週間を超えて続くなら受診を考え、2週間続くなら受診するのがこの記事での目安です。国立がん研究センターも、不正出血があるときは検診を待たず、保険診療ですぐに医療機関を受診するよう案内しています[1]。この記事では、受診の目安、生理との見分け方、原因と考えられる病気、年代別の注意点、婦人科で行う検査、そして臨床遺伝専門医の立場から見た「遺伝の視点」までを解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約14分
🩸 不正出血・受診の目安・年代別の原因
★ 臨床遺伝専門医監修

Q. 不正出血は何日続いたら病院に行くべきですか?

A. 危険なサインがあれば日数に関係なく受診します。サインがなくても1週間を超えたら受診を考え、2週間続くなら受診してください。閉経後の出血、妊娠の可能性がある出血、ナプキンが1時間もたないほどの出血、性交後の出血、めまいや強い腹痛を伴う出血は、待たずに受診する対象です。出血の色(鮮血か茶色か)だけでは、危険かどうかは判断できません。

  • ➤すぐ受診 → 閉経後の出血、妊娠の可能性、量が多い、強い痛み・めまいを伴う
  • ➤数日以内に受診 → 性交後の出血、毎月くり返す、発熱や臭いを伴う
  • ➤続く期間の目安 → 1週間を超えたら受診を考え、2週間続けば受診
  • ➤様子を見やすい出血 → 排卵期の1〜3日の少量出血など(記録は残す)
  • ➤遺伝の視点 → リンチ症候群、フォン・ヴィレブランド病という体質が背景にあることも

1. 結論:不正出血は何日続いたら病院に行くべき?

不正出血で受診を決めるときは、「何日続いたか」より先に「どんな出血か」を確認します。ガイドラインにも「何日を過ぎたら受診」という一律の基準はありません。同じ3日間の出血でも、20代の排卵期の少量出血と、閉経から数年たってからの出血とでは、意味がまったく違うためです。

そこで、重要なサインを先に確かめ、そのうえで期間を見る順番で4段階に整理しました。下の日数はガイドラインの数字ではなく、受診の遅れを防ぐための目安です。迷ったときは、より上の段階に当てはめてください。

🩸 不正出血の受診目安(4段階)

段階 当てはまる出血 受診のタイミング
① すぐ受診 閉経後の出血/妊娠の可能性がある/ナプキンが1時間もたない量/塊が続けて出る/めまい・ふらつき/強い下腹部痛 当日〜翌日(量が多い・意識が遠のく場合は救急)
② 早めに受診 性交後の出血/毎月くり返す/発熱・悪臭のあるおりもの/ピル服用中で新たに始まった出血 数日以内
③ 期間で判断 ①②に当たらない少量の出血が続いている 1週間を超えたら受診を考え、2週間続くなら受診
④ 様子を見やすい 排卵期の1〜3日の少量出血、ピル開始直後の少量出血など 記録をつけ、くり返す・長引くなら受診

※日数はこの記事での目安です。不正出血があるときは、がん検診ではなく保険診療で受診するよう案内されています[1]。

日数に関係なく、すぐ(当日〜翌日)受診すべき出血

閉経後の出血、妊娠の可能性がある出血、量が多い出血は、1日だけでも受診の対象です。閉経後の出血は、子宮体がん(子宮内膜がん)の代表的な症状です。閉経後の出血を対象にした研究をまとめたメタ解析では、閉経後に出血した人の約9%に子宮体がんが見つかり、子宮体がんと診断された人の約90%に診断前の出血がありました[2]。出血した人の大半はがんではない一方で、がんの多くは出血をきっかけに見つかる、という関係です。

妊娠の可能性がある場合の出血は、着床に伴う出血のこともありますが、流産や子宮外妊娠のこともあります。子宮外妊娠は、少量の出血と片側の下腹部痛で始まり、進むとお腹の中で大量に出血することがあるため、市販の妊娠検査薬が陽性、または生理が遅れているのに出血と腹痛がある場合は、その日のうちに受診してください。

量の目安は、ナプキンが1時間もたない状態が続く、大きな塊が続けて出る、立ちくらみや動悸がある、といった状態です。この場合は日数を数えるより受診を優先します。

数日以内に受診したい出血

性交後の出血、毎月くり返す出血、発熱やいつもと違うおりものを伴う出血は、数日以内の受診をおすすめします。性交後の出血は、子宮の入り口(子宮頸部)の病変から出ていることが多く、原因の多くは子宮頸管ポリープや炎症です。ただし、子宮頸がんやその前段階の病変が見つかることもあります。

性交後出血についての系統的レビューでは、地域の女性で性交後出血がある人の割合は0.7〜9%と幅があり、英国の推計では、性交後出血がある女性が子宮頸がんである確率は20〜24歳で約4万4,000人に1人、45〜54歳で約2,400人に1人と、年齢とともに高くなっていました[3]。若い年代では確率は低いものの、同じ症状でも年齢によって重みが変わることを示しています。

毎月同じ時期ではなく不規則にくり返す出血や、発熱・下腹部痛・悪臭のあるおりものを伴う出血は、ホルモンの乱れや感染症のサインであることがあります。どれも自然に治まることを期待して待つより、原因を確かめたほうが治療の選択肢が広がります。

1週間続けば受診を考え、2週間続くなら受診

①②のサインがない少量の出血でも、1週間を超えて続くなら受診を考え、2週間続くなら受診してください。検索では「不正出血 止まらない 1ヶ月」という言葉がよく調べられていますが、1か月続く出血は様子を見る段階を過ぎています。

1週間を一つの区切りにしているのは、正常な生理の長さが8日以内とされているためです[4]。生理でも8日を超えると「長い」と判断されるので、生理ではない出血が1週間以上続く場合は、何らかの原因があると考えて評価したほうがよい、という考え方です。ホルモンの乱れによる出血は数週間続くこともあり、その間に貧血が進むことがあります。

「少しずつだから大丈夫」と感じても、少量の出血が長く続くことは、子宮内膜ポリープや子宮内膜増殖症、ときに子宮体がんの症状であることがあります。期間の長さそのものが、受診の理由になります。

様子を見てよいことが多い出血(記録はつける)

排卵期の1〜3日ほどの少量出血や、低用量ピルを飲み始めて最初の数か月の少量出血は、様子を見てよいことが多い出血です。排卵期の出血は、排卵の前後に卵胞ホルモン(エストロゲン)が一時的に下がることで起こると考えられており、毎月ほぼ同じ時期に短く起こるのが特徴です。基礎体温をつけていれば、低温期から高温期に移る時期と重なるかどうかで確かめられます。

ただし、「様子を見る」は「何もしない」ではありません。出血が始まった日、止まった日、量、色、痛みの有無をメモやアプリで記録しておくと、くり返したときに受診の判断がしやすく、診察でも役に立ちます。いつもと違うパターンになった、3か月以上続く、量が増えてきた、というときは受診に切り替えてください。

2. 不正出血とは?生理との違いと「長引く生理」との見分け方

不正出血とは、生理(月経)以外のときに性器から出る出血のすべてを指します。医学的には「不正性器出血」と呼ばれ、国際的には「異常子宮出血(AUB)」という枠組みの中で、生理の量・長さ・周期の異常とあわせて整理されています[4]。

出血は子宮からとは限らず、腟や子宮頸部の表面、まれに尿道や肛門からの出血を不正出血と感じることもあります。どこから出ているかは本人には区別しにくいため、診察ではまず出血の場所を確かめます。

生理以外の性器出血はすべて不正出血

不正出血には、真っ赤な出血、おりものに少し混じるピンク色の出血、茶色や黒っぽい出血、下着に少しつく程度の出血まで含まれます。量が少なくても、生理以外の時期に出ていれば不正出血です。

生理が8日以上続く「過長月経」との違い

生理が始まってから8日を超えても出血が終わらない場合は、不正出血ではなく「過長月経」と呼ばれる状態です。国際産婦人科連合(FIGO)の基準では、正常な生理の周期は24〜38日、出血の長さは8日以内とされ、これを超えるものを異常と扱います[4]。「生理6日目なのにまだ血が出る」だけなら正常の範囲ですが、9日目以降も続く場合は受診の目安になります。

過長月経と不正出血は、原因の調べ方がかなり重なります。子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、ホルモンの乱れ、出血が止まりにくい体質などは、どちらの形でも現れるためです。生理が長引いているのか、生理のあとに別の出血が続いているのか分からなくても、合計の出血日数を伝えれば診察に必要な情報になります。

💡 用語解説:過長月経と過多月経

過長月経は、生理の出血が8日を超えて続く状態です。過多月経は、生理の出血量が多すぎて生活に支障が出る状態で、ナプキンを1〜2時間ごとに替える、夜用でも漏れる、大きな塊が出るなどが目安になります。どちらも子宮筋腫や子宮腺筋症、出血が止まりにくい体質などが原因になることがあります。

色(鮮血・茶色・黒・ピンク)で危険度は決められない

出血の色は、危険かどうかではなく「出てからどれくらい時間がたったか」を示します。血液は空気や腟内の環境に触れて時間がたつと酸化して、赤から茶色、黒っぽい色に変わります。真っ赤な出血は今まさに出ている血、茶色の出血は子宮や腟の中にしばらくとどまっていた血です。おりものに少量混じると、ピンク色に見えます。

「茶色なら古い血だから大丈夫」と考えがちですが、子宮体がんでは茶色のおりものや少量の出血が続くことがあり、色だけでは安心できません。反対に、鮮血が出ても排卵期の出血や腟の小さな傷であることもあります。色よりも、年齢、続いている期間、くり返しているか、量、ほかの症状をあわせて判断することが大切です。

3. 不正出血の原因|5つのタイプ

不正出血の原因は、①排卵期の出血、②ホルモンの乱れによる出血、③病気による出血、④炎症・感染・傷による出血、⑤妊娠に関連する出血の5つに分けると整理しやすくなります。どのタイプかによって、様子を見てよいのか、検査が必要なのかが変わります。

診察では、まず妊娠していないかを確かめるのが基本です。米国産婦人科学会(ACOG)の指針も、異常子宮出血の評価では最初に妊娠を除外することを求めています[5]。そのうえで、子宮や腟に病変がないか、ホルモンの状態に問題がないかを順に調べていきます。

排卵期の出血(中間期出血)

排卵期の出血は、生理と生理のちょうど中間ごろ、排卵の前後に起こる少量の出血です。排卵の直前にはエストロゲンが大きく上がったあと一時的に下がるため、子宮内膜の一部が少しはがれて出血すると考えられています。量は少なく、1〜3日ほどで止まることが多く、下腹部に軽い痛みを伴う人もいます。

毎月同じ時期に短く起こり、ほかの症状がなければ治療は不要なことがほとんどです。ただし、初めて起きたときや長くなってきたときは、別の原因でないか一度確認しておくとよいでしょう。

ホルモンの乱れによる出血(機能性出血)|ストレス・ピル・排卵障害

子宮や卵巣に目に見える病変がないのに、ホルモンのバランスの乱れで起こる出血を機能性出血と呼びます。代表的なのは排卵がうまく起こらないことによる出血です。排卵が起こらないと、子宮内膜を安定させる黄体ホルモン(プロゲステロン)が出ないため、エストロゲンだけで厚くなった内膜が不規則にはがれ、ダラダラとした出血になります。

排卵障害は、初経から数年の思春期や閉経が近い40代後半に起こりやすく、強いストレスや急な体重の変化、過度な運動でも起こります。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や甲状腺の病気、プロラクチンというホルモンが高くなる状態も原因になります。低用量ピルなどのホルモン剤を飲んでいる人の少量出血も、このタイプに含まれます。

病気による出血(器質性出血)

子宮や腟にポリープ、筋腫、がんなどの病変があって起こる出血を器質性出血と呼びます。病変の表面は血管が豊富でもろいことが多く、少しの刺激で出血したり、じわじわと出血が続いたりします。良性の病気が大半ですが、がんやその前段階の病変も含まれるため、不正出血の評価で最も見落としてはいけないタイプです。

器質性出血は、超音波検査や細胞の検査で見つけることができます。どの場所にどんな病気が起こるかは、次の章で詳しく説明します。

炎症・感染・傷による出血

クラミジアや淋菌などによる子宮頸管炎では、子宮頸部の粘膜が炎症を起こし、性交後やおりものに血が混じる形で出血することがあります。黄色や膿性のおりもの、下腹部痛を伴うこともあります。クラミジアは症状が乏しいまま進み、卵管の炎症から不妊や子宮外妊娠の原因になることがあるため、出血をきっかけに検査する意味があります。

閉経後にエストロゲンが減ると、腟の粘膜が薄く乾燥して傷つきやすくなり、萎縮性腟炎(閉経関連尿路生殖器症候群)による出血が起こります。性交やタンポン、自転車などでできる小さな傷も出血の原因です。ただし、閉経後の出血は萎縮性腟炎と決めつけず、子宮体がんを除外してから判断します。

妊娠に関連する出血|まず妊娠検査を

性交渉の機会がある人の不正出血では、年齢にかかわらずまず妊娠の可能性を考えます。妊娠のごく初期には、受精卵が子宮内膜にもぐり込むときに着床出血と呼ばれる少量の出血が起こることがあり、生理予定日ごろの軽い生理のように見えることがあります。

一方で、妊娠初期の出血には流産の始まりや子宮外妊娠によるものも含まれます。妊娠が分かっている人の出血については流産に伴う出血の解説も参考にしてください。生理が遅れている、または予定外の時期に出血した場合は、市販の妊娠検査薬で確かめ、陽性なら出血の量にかかわらず早めに産婦人科を受診してください。

4. 不正出血から考えられる病気|場所と医学的な分類で整理

不正出血の原因になる病気は、出血している場所で分けると理解しやすくなります。子宮の入り口(子宮頸部)と腟、子宮の奥(子宮体部)、ホルモンをつくる卵巣、そして子宮や卵巣以外の全身の状態です。

子宮頸部・腟の病気

子宮頸部に多いのは、子宮頸管ポリープや子宮内膜ポリープのうち頸管ポリープです。子宮の入り口にできる柔らかい良性の突起で、表面の血管がもろいため、性交や排便、運動の刺激で出血します。多くはその場で簡単に切除でき、切除した組織は念のため病理検査に出します。

性交後の出血で注意したいのが、子宮頸部異形成と子宮頸がんです。どちらもヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因で、異形成はがんになる前の段階を指します。異形成や初期の子宮頸がんはほとんど症状がなく、出血が出る段階では病変が進んでいることもあるため、症状がないときの定期的な検診が重要になります。

腟では、萎縮性腟炎や腟炎のほか、まれに腟がんが出血の原因になります。子宮頸部の表面が赤く見える「腟部びらん」は、若い人に多い生理的な状態で、病気ではありません。性交時に出血しやすくなることはありますが、それだけで治療が必要になることは多くありません。

子宮体部の病気

子宮の奥では、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症、子宮体がんが出血の原因になります。子宮内膜ポリープは内膜の一部が盛り上がった良性の病変で、生理と生理の間の少量出血を起こします。子宮筋腫のうち内膜のすぐ下にできる粘膜下筋腫は、小さくても生理の量を増やし、不正出血の原因になります。

子宮腺筋症は、内膜に似た組織が子宮の筋肉の中に入り込んで子宮が厚く硬くなる病気で、強い生理痛と過多月経を伴うのが特徴です。内膜に似た組織が子宮の外にできる子宮内膜症と合併することも少なくありません。

子宮体がんは、閉経前後から閉経後の年代に多いがんで、不正出血が最も多い初発症状です。閉経前でも、排卵が長く起こらない状態が続いている人や、肥満、PCOSのある人では、エストロゲンだけが長く内膜に働くため、内膜が厚くなりやすく注意が必要です。

💡 用語解説:子宮内膜増殖症

子宮内膜増殖症は、黄体ホルモンの働きがないままエストロゲンが長く内膜に作用し、内膜が異常に厚くなる状態です。細胞の形に乱れのない「子宮内膜増殖症」と、乱れを伴う「子宮内膜異型増殖症」に分けられ、異型を伴うものは子宮体がんの前段階と考えられています。不規則な出血や長引く出血が主な症状で、内膜の組織検査で診断します。

ホルモンと卵巣の病気

卵巣そのものの病気は、不正出血の原因としては多くありません。以前は「子宮や卵巣からの出血は卵巣がんの可能性」と説明されることもありましたが、卵巣がんは腹部の張りや膨満感で見つかることが多く、不正出血は典型的な症状ではありません。一部のホルモンをつくる卵巣腫瘍では、エストロゲンの影響で不正出血が起こることがあります。

より多いのは、卵巣の働きが乱れて排卵が起こらなくなる状態です。卵巣機能不全や多嚢胞性卵巣症候群では、排卵がない周期が続き、生理が来ない期間のあとに長く多い出血が起こる、というパターンをとりやすくなります。この状態は出血の問題だけでなく、長い目で見ると内膜が厚くなる原因にもなるため、ホルモン療法で周期を整えることが検討されます。

子宮・卵巣以外:血が止まりにくい体質や薬

不正出血や過多月経の原因が、子宮ではなく血液の固まりにくさにあることがあります。ワルファリンや直接作用型の抗凝固薬など、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人では、生理の量が増えたり、不正出血が起こりやすくなったりします。服薬中の人は、自己判断で薬を止めずに、処方医と婦人科の両方に相談してください。

生まれつきの体質としては、フォン・ヴィレブランド病という遺伝性の出血性疾患が知られています。初経のころから生理の量が多い、鼻血や歯ぐきの出血が止まりにくい、あざができやすい、といった特徴がある人では、この可能性も考えます。詳しくは第7章「遺伝の視点」で説明します。

医師が使う分類「PALM-COEIN」

婦人科では、生殖年齢の異常子宮出血の原因を「PALM-COEIN(パーム・コーエン)」という国際分類で整理します。FIGOが2011年に提唱し、2018年に改訂した分類で、画像や組織で確認できる構造的な原因(PALM)と、構造に異常がない原因(COEIN)に分けています[4]。ACOGもこの分類の使用を推奨しています[5]。

🔬 異常子宮出血の原因分類(PALM-COEIN)

頭文字 原因 主な例
P(Polyp) ポリープ 子宮内膜ポリープ、子宮頸管ポリープ
A(Adenomyosis) 子宮腺筋症 過多月経・強い生理痛を伴う
L(Leiomyoma) 子宮筋腫 粘膜下筋腫は出血を起こしやすい
M(Malignancy / hyperplasia) 悪性腫瘍・増殖症 子宮体がん、子宮内膜異型増殖症
C(Coagulopathy) 凝固異常 フォン・ヴィレブランド病など
O(Ovulatory dysfunction) 排卵障害 PCOS、思春期・更年期の無排卵、甲状腺疾患
E(Endometrial) 内膜局所の異常 内膜の止血機構の異常、内膜の炎症
I(Iatrogenic) 医原性 ホルモン剤、子宮内避妊具、抗凝固薬
N(Not otherwise classified) その他 帝王切開の傷あと(ニッチ)など

※FIGO 2018年改訂版[4]をもとに作成。妊娠に関連する出血はこの分類の対象外で、先に除外します。

原因は1つとは限らず、子宮筋腫と排卵障害が重なっていることもあります。筋腫が見つかっても、それだけが原因と決めつけずに全体を評価します。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「ストレスのせい」で終わらせない】

不正出血をストレスや疲れのせいだと考える人は少なくありません。実際にホルモンの乱れで起こる出血は多いのですが、それは妊娠やポリープ、がんといった原因を確かめたあとで言えることです。原因を調べずに「ストレス性」と決めてしまうと、見つけられたはずの病気を後回しにしてしまうおそれがあります。

不正出血は、妊娠関連の出血を除外したうえで、構造的な原因と非構造的な原因を系統的に評価することが重要です。PALM-COEINのような分類は、複数の原因が重なる可能性も含めて整理し、見落としを減らすために用いられます。

5. 年代別|不正出血で気をつけたいこと

不正出血の原因は、年代によって大きく変わります。思春期は排卵の仕組みが未熟なための出血が、20〜30代は妊娠や感染症、子宮頸部の病変が、40代はホルモンの揺らぎと子宮筋腫・ポリープが、閉経後は子宮体がんを含む内膜の病気と萎縮性腟炎が、それぞれ中心になります。

10代

初経から数年は、脳と卵巣のホルモンのやりとりがまだ安定せず、排卵が起こらない周期がよくあります。そのため、生理が不規則になったり、長く多い出血が続いたりしやすい時期です。多くは成長とともに落ち着きますが、1週間以上続く出血や、貧血が出るほどの出血は受診の対象です。

この年代で見落とされやすいのが、出血が止まりにくい体質です。ACOGは、過多月経のある人の評価では、年齢にかかわらずフォン・ヴィレブランド病などの凝固異常を鑑別に含めるよう求めています[6]。初経のころから生理の量が極端に多い場合は、「体質だから」と片づけずに一度相談してください。性交渉の経験がある場合は、妊娠や性感染症の可能性も考えます。

20〜30代

性成熟期にあたる20〜30代では、原因の幅が最も広くなります。妊娠に関連する出血、排卵期の出血、ピルなどのホルモン剤による出血、性感染症による出血、子宮頸管ポリープ、子宮頸部異形成、子宮筋腫などがいずれも起こりえます。

この年代で特に大切なのが子宮頸がん検診です。日本では、20歳から2年に1度の細胞診、または30歳以上を対象に、結果が陰性なら5年に1度のHPV検査単独法による検診が行われています[1]。ただし、検診は症状のない人のためのものです。不正出血があるときは、検診の順番を待たずに保険診療で受診するよう案内されています[1]。

40代〜閉経前

40代になると、卵巣の働きが少しずつ落ち、排卵がある周期とない周期が混ざるようになります。そのため、生理の間隔が短くなったり長くなったり、量が多くなったり少なくなったりと、変化が大きい時期です。子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症も、この年代で症状が出やすくなります。

一方で、「更年期だから不規則なのは当たり前」と考えて受診が遅れやすい年代でもあります。ACOGは、45歳以上の異常子宮出血では、内膜の組織検査を最初の評価として行うよう推奨しています[5]。45歳未満でも、排卵のない状態が長く続いている、治療しても出血が治まらない、という場合は内膜の評価が検討されます。子宮頸がんと子宮体がんの違いは、子宮がん(子宮頸がんと子宮体がん)の違いで詳しく解説しています。

閉経後:1回でも受診

閉経(最後の生理から1年たった状態)のあとに出血したら、量や日数にかかわらず受診してください。前述のメタ解析では、閉経後に出血した人の約9%が子宮体がんと診断されていました[2]。9割以上はがんではありませんが、がんの多くが出血で見つかるため、閉経後の出血は確認が必要な出血とされています。

診察では、経腟超音波検査で子宮内膜の厚さや子宮内の状態を評価し、必要な組織検査を組み合わせます。ACOGは2026年に閉経後出血の評価指針を更新し、多くの患者では初期評価として経腟超音波検査と子宮内膜組織採取を併用することを推奨しています。初回の出血で、子宮内膜厚が4mm以下、悪性腫瘍と強く関連する危険因子がなく、迅速な婦人科受診とフォローアップが可能などの条件をすべて満たす一部の患者では、初期評価で組織採取を行わず経腟超音波検査を用いる選択肢があります[7]。原因として多いのは腟・子宮内膜の萎縮ですが、閉経後出血では悪性疾患を除外するための評価が必要です。「力むと鮮血が出る」「80代で少し下着についた」という場合も同様に評価の対象です。

6. 止まらない・長く続くときの受診と検査、治療

不正出血で婦人科を受診すると、問診、妊娠反応、視診・内診、経腟超音波検査を基本に、必要に応じて細胞診や組織検査、血液検査を組み合わせて原因を調べます。多くの検査は、出血している最中でも行えます。出血しているから受診を控えるのではなく、出血中こそ出血の場所を確かめやすいこともあります。

問診・妊娠反応まず妊娠を除外
▶
視診・内診出血の場所を確認
▶
経腟超音波内膜・筋腫・卵巣
▶
細胞診・組織検査必要に応じて血液検査

受診前にメモしておくこと

不正出血の原因を絞り込むうえで、本人からの情報はとても重要です。受診の前に、次のことをメモしておくと診察がスムーズになります。最後の生理が始まった日と、ふだんの生理周期。不正出血が始まった日と、続いている日数。量(おりものに混じる程度、ナプキンが必要、1時間もたないなど)と色。性交後に起こるか。痛み、発熱、おりものの変化の有無です。

あわせて、妊娠の可能性、飲んでいる薬(ピル、ホルモン剤、抗凝固薬を含む)、最後の子宮頸がん検診の時期、家族に大腸がんや子宮体がんの人が多いか、血が止まりにくい体質の人がいるかも伝えてください。

婦人科で行う検査

妊娠反応は尿で調べます。視診では腟鏡で腟と子宮頸部を直接見て、ポリープやただれ、出血の場所を確かめます。内診では子宮や卵巣の大きさ、痛みの有無を確認します。経腟超音波検査は、子宮内膜の厚さ、子宮筋腫やポリープ、卵巣の腫れを調べる中心的な検査です。

子宮頸部の細胞診は、子宮の入り口を小さなブラシでこすって細胞を調べる検査で、必要に応じてHPV検査やクラミジアなどの感染症検査も行います。子宮体がんや増殖症が疑われる場合は、細い器具を子宮の奥に入れて内膜の細胞や組織を採る検査をします。血液検査では、貧血の程度、ホルモン値、甲状腺機能、必要に応じて凝固機能を調べます。

治療と、止血剤で止まるまでの目安

不正出血の治療は、原因によって変わります。ポリープは切除、感染症は抗菌薬、萎縮性腟炎は腟に使うエストロゲン剤、子宮筋腫や子宮腺筋症は薬物療法や手術、子宮体がんや異型増殖症は専門施設での治療、というように、原因への治療が基本です。

ホルモンの乱れによる出血では、黄体ホルモン剤や低用量ピルでいったん内膜を整え、出血を止めます。トラネキサム酸などの止血剤が使われることもあります。「止血剤で何日で止まるか」は、原因や出血の量によって異なり、一律には言えません。数日で落ち着くことが多い一方、止まらない場合は原因の見直しが必要です。ホルモン剤で出血を止めたあと、数日から1週間ほどして生理のような出血(消退出血)が来ることがありますが、これは治療の過程で起こる予定どおりの出血です。

7. 遺伝の視点|不正出血の陰にある「体質」と「家族歴」

不正出血の多くは遺伝と関係ありませんが、ごく一部に、生まれつきの体質が背景にあるケースがあります。代表的なのが、子宮体がんになりやすいリンチ症候群と、血が止まりにくいフォン・ヴィレブランド病です。どちらも本人だけでなく血縁者の健康管理に関わるため、家族の病歴が診断の手がかりになります。

リンチ症候群:若い年代の子宮体がんと家族歴

リンチ症候群は、DNAの複製の誤りを修復する遺伝子(ミスマッチ修復遺伝子)の生まれつきの病的バリアントによって、大腸がんや子宮体がんなどが若い年代で起こりやすくなる体質です。常染色体顕性(優性)遺伝の形式をとり、親から子へ2分の1の確率で受け継がれます。原因遺伝子にはMLH1(エムエルエイチワン)、MSH2、MSH6、PMS2などがあります。

子宮体がん全体のうち、リンチ症候群が原因のものは約3%と推定されています[8]。割合は小さいものの、女性のリンチ症候群では大腸がんより先に子宮体がんで見つかることもあり、子宮体がんが家系で最初に見つかるがんになる場合があります。不正出血はその入り口となる症状です。

そのため、50歳未満で子宮体がんと診断された人や、血縁者に大腸がん、子宮体がん、卵巣がん、胃がん、尿路のがんなどが複数いる人では、リンチ症候群を考える意味があります。リンチ症候群以外にも、子宮体がんに関わる遺伝性の体質があり、子宮内膜がんに関わる遺伝子で整理しています。家族歴に心当たりがある人は、不正出血で受診するときに医師に伝えてください。

フォン・ヴィレブランド病:生まれつき血が止まりにくい体質

フォン・ヴィレブランド病は、血小板が傷口にくっつくのを助けるフォン・ヴィレブランド因子が少ない、または働きが弱いために、血が止まりにくくなる遺伝性の病気です。最も多い遺伝性の出血性疾患で、ACOGによると米国の女性での頻度は0.6〜1.3%とされています[6]。多くの病型は常染色体顕性遺伝ですが、潜性(劣性)遺伝の病型もあります。

この病気は男女どちらにも起こりますが、女性は生理や出産で出血を経験するため、症状に気づきやすくなります。過多月経のある女性でフォン・ヴィレブランド病が見つかる割合は、報告によって5〜24%と幅があります[6]。

初経のころから生理の量が多い、鼻血が10分以上止まらないことがある、抜歯や手術のあとに出血が長引いた、あざができやすい、血縁者に同じような体質の人がいる、といった特徴が重なる場合は、この病気を考える手がかりになります。診断には血液の凝固検査が必要で、子宮の検査だけでは見つかりません。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【家族の病歴は、本人の出血を読み解く情報になる】

リンチ症候群もフォン・ヴィレブランド病も、本人の症状だけを見ていると気づきにくい体質です。子宮体がんが若い年代で見つかった、家族に大腸がんが多い、姉妹も生理の量が極端に多い。そうした家族の情報が加わってはじめて、遺伝という視点が意味を持ちます。

臨床遺伝専門医として、家族歴は「その人の出血を読み解くための医学的な情報」だと考えています。受診の際には、血縁者の病気や体質も、分かる範囲で医師に伝えてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 不正出血は何日続くと危ないですか?

「何日なら安全」という決まった基準はありません。閉経後の出血、妊娠の可能性がある出血、量が多い出血は、1日でも受診してください。それ以外の少量の出血でも、1週間を超えたら受診を考え、2週間続くなら受診するのが目安です。

Q2. 心配いらない不正出血とはどんなものですか?

排卵期に1〜3日ほど起こる少量の出血や、低用量ピルを飲み始めて最初の数か月の少量出血は、様子を見てよいことが多い出血です。ただし、いつもと違うパターンになった、長引く、くり返す場合は受診してください。

Q3. 鮮血が出たらがんの可能性はありますか?

色だけで、がんかどうかは判断できません。鮮血は今出ている血、茶色は時間がたった血という違いがあるだけです。子宮体がんでは茶色のおりものが続くこともあります。年齢、期間、くり返しているかで判断し、閉経後の出血は色にかかわらず受診してください。

Q4. 1か月ずっと不正出血が続いています。どうすればいいですか?

様子を見る段階を過ぎているので、婦人科を受診してください。ホルモンの乱れのほか、子宮内膜ポリープや子宮内膜増殖症などが原因のことがあります。長く続く出血では貧血が進んでいることもあるため、血液検査で確認します。

Q5. 不正出血は生理にカウントしますか?

カウントしません。生理周期は本来の生理の初日から数えます。ただし、生理と不正出血の区別がつきにくいこともあるので、出血のあった日をすべて記録し、受診時に伝えてください。

Q6. ピルを飲んでいて出血するのはいつまで様子を見てよいですか?

飲み始めて最初の数か月は、予定外の少量出血が起こりやすい時期です。一方、飲み始めて数か月以上たってから新たに出血が始まった場合や、飲み忘れがないのに出血が続く場合は、妊娠や感染症、子宮頸部の病変などを確認するため受診してください。

Q7. 不正出血と一緒に下腹部痛があるときは?

妊娠の可能性がある場合は子宮外妊娠を考えて、すぐに受診してください。発熱を伴う場合は骨盤内の感染症のこともあります。痛みから考えられる病気については、子宮が痛いときの原因の解説も参考にしてください。

Q8. 不正出血の検査や治療はミネルバクリニックでできますか?

いいえ、当院では不正出血の検査・診断・治療は行っておらず、この件についてのご予約・お問い合わせもお受けしていません。不正出血があるときは、婦人科を受診してください。

下腹部の痛みから原因を探したい方は、子宮が痛いときに考えられる病気と受診の目安をまとめた記事をご覧ください。

まとめ

不正出血は、「何日続いたら」という決まった基準で判断するものではありません。閉経後の出血、妊娠の可能性がある出血、量が多い出血、強い痛みやめまいを伴う出血は、日数に関係なく早めに受診します。性交後の出血やくり返す出血は数日以内に、そのほかの少量の出血でも1週間を超えたら受診を考え、2週間続くなら受診するのが目安です。不正出血があるときは、検診を待たずに保険診療で受診するよう案内されています[1]。

出血の色だけでは危険度は分からず、原因は年代によって変わります。閉経後の出血では約9%で子宮体がんが見つかります[2]。若い年代の子宮体がんや家族に多いがん、初経からの多い出血の背景には、リンチ症候群やフォン・ヴィレブランド病といった体質があることもあるため、受診の際は家族の病歴も伝えてください。

🏥 不正出血の検査・治療をお考えの方へ

当院では、不正出血の検査・診断・治療を行っておりません。
この件についてのご予約・お問い合わせはお受けしておりません。
不正出血がある場合は、婦人科を専門とする医療機関へご相談ください。

この記事は症状を正しく知っていただくための解説であり、当院での診療をご案内するものではありません。なお、他の診療の過程で具体的な遺伝学的評価が必要と判断された場合に限り、遺伝カウンセリングが関係することがあります。

参考文献

  • [1] 国立がん研究センター がん情報サービス. 子宮頸(けい)がん検診について(2026年4月13日更新). [がん情報サービス]
  • [2] Association of Endometrial Cancer Risk With Postmenopausal Bleeding in Women: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Intern Med. 2018;178(9):1210-1222. doi:10.1001/jamainternmed.2018.2820 [PubMed 30083701]
  • [3] A systematic review of postcoital bleeding and risk of cervical cancer. Br J Gen Pract. 2006;56(527):453-460. [BJGP]
  • [4] The two FIGO systems for normal and abnormal uterine bleeding symptoms and classification of causes of abnormal uterine bleeding in the reproductive years: 2018 revisions. Int J Gynaecol Obstet. 2018;143(3):393-408. doi:10.1002/ijgo.12666 [PubMed 30198563]
  • [5] American College of Obstetricians and Gynecologists. Practice bulletin no. 128: diagnosis of abnormal uterine bleeding in reproductive-aged women. Obstet Gynecol. 2012;120(1):197-206. doi:10.1097/AOG.0b013e318262e320 [PubMed 22914421]
  • [6] American College of Obstetricians and Gynecologists. Committee Opinion No. 580: Von Willebrand disease in women (2013, reaffirmed 2021). [ACOG]
  • [7] American College of Obstetricians & Gynecologists. Updated Guidance Regarding The Role of Transvaginal Ultrasonography in Evaluating the Endometrium of Individuals With Postmenopausal Bleeding. Obstet Gynecol. 2026;148(1):e87-e91. doi:10.1097/AOG.0000000000006275. [PubMed 41990335]
  • [8] The proportion of endometrial cancers associated with Lynch syndrome: a systematic review of the literature and meta-analysis. Genet Med. 2019;21:2167-2180. doi:10.1038/s41436-019-0536-8 [Genet Med]

関連記事

プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載
されました。

関連記事