目次
子宮摘出(しきゅうてきしゅつ)は、子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮がんなどの治療として、子宮を手術で取り除くことです。子宮だけを取り、卵巣を残した場合は、卵巣から女性ホルモンが出続けるため、月経はなくなっても閉経と同じ状態になるわけではありません。一方で、「健康だけれど子宮を取りたい」という希望については、日本では避妊を目的とした子宮摘出は母体保護法のもとで原則として行われません。病気がなくても予防的な摘出を検討するのは、リンチ症候群のような遺伝性腫瘍の体質がわかっている場合などに限られます。この記事では、子宮摘出が必要になる病気、術式と入院期間・費用、術後の体の変化と生活、そして法律と遺伝の視点を、臨床遺伝専門医が整理します。
Q. 子宮を摘出すると体はどうなりますか?健康でも取れますか?
A. 子宮を取ると月経はなくなり、妊娠はできなくなります。卵巣を残せば女性ホルモンは卵巣から出続けますが、卵巣の働きがやや早く低下するという報告があります。日本では、避妊だけを目的とした子宮摘出は母体保護法のもとで原則として認められていません。病気がなくても予防的な摘出を検討するのは、リンチ症候群など遺伝性腫瘍の体質がわかっている方が出産を終えた場合などです。
- ➤子宮摘出の種類 → 子宮全摘・子宮腟上部切断術(亜全摘)・広汎子宮全摘があり、卵巣を取るかは別に決める
- ➤必要になる病気 → がん、子宮筋腫・子宮腺筋症などの良性疾患、骨盤臓器脱、分娩時の大出血
- ➤健康でも取れる? → 避妊目的は原則不可。法律上の不妊手術は卵管に対する術式に限られる
- ➤遺伝の視点 → リンチ症候群では、出産を終えた後の予防的な子宮全摘が選択肢になる
- ➤術後の生活 → 性交は可能で避妊は不要。腹腔鏡や腟式は開腹より回復が早い傾向
1. 子宮摘出(子宮全摘出術)とは
子宮摘出とは、病気の治療などのために子宮を手術で取り除くことで、医学的には「子宮全摘出術(子宮全摘術)」と呼ばれます。子宮を取ると月経はなくなり、妊娠することはできなくなります。ただし、「子宮摘出」とひとことで言っても、子宮のどこまでを取るのか、卵巣や卵管を一緒に取るのか、どの経路で手術するのかによって、手術の大きさも術後の体の変化も大きく変わります。
子宮は、赤ちゃんが育つ「子宮体部(しきゅうたいぶ)」と、腟につながる入り口の「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」からなる臓器です。左右には卵管と卵巣があり、医学ではこの卵管と卵巣をまとめて「子宮付属器(しきゅうふぞくき)」と呼びます。女性ホルモン(エストロゲンなど)を作っているのは子宮ではなく卵巣です。この点が、子宮摘出後の体の変化を理解するうえでの出発点になります。
子宮全摘・子宮腟上部切断術(亜全摘)・広汎子宮全摘の違い
子宮摘出は、取る範囲によって大きく3つに分けられます。良性の病気で最も一般的なのは、子宮体部と子宮頸部をまとめて取る「単純子宮全摘術」です。これに対し、子宮頸部を残して子宮体部だけを取る方法を「子宮腟上部切断術(しきゅうちつじょうぶせつだんじゅつ)」、一般には「子宮亜全摘(あぜんてき)」と呼びます。子宮頸がんなどでは、子宮に加えて周囲の組織や腟の一部まで広く取る「準広汎子宮全摘術」「広汎子宮全摘術」が行われます。
亜全摘については、「頸部を残すと性生活や排尿への影響が少ない」と説明されることがありました。しかし、良性疾患で全摘と亜全摘を比べた無作為化比較試験では、術後の性交の頻度や性欲、オーガズム、排尿の機能、排便の機能のいずれにも、両群で有意な差はみられませんでした。一方で、亜全摘の後も周期的な出血が続いた人が7%いたと報告されています[1]。頸部が残るため、亜全摘の後は子宮頸がん検診を続ける必要がある点も知っておきたい違いです。
📘 子宮摘出の種類と特徴
| 術式 | 取る範囲 | 主な対象 | 術後に知っておきたいこと |
|---|---|---|---|
| 単純子宮全摘術 | 子宮体部+子宮頸部 | 子宮筋腫、子宮腺筋症、早期の子宮体がんなど | 月経はなくなる。頸部がないため、条件を満たせば頸がん検診は不要になる |
| 子宮腟上部切断術(亜全摘) | 子宮体部のみ(頸部を残す) | 主に良性疾患 | 少量の周期的な出血が残ることがある。頸がん検診は継続が必要 |
| 準広汎・広汎子宮全摘術 | 子宮+周囲の組織・腟の一部など | 子宮頸がんなど | 神経の近くを操作するため、排尿などへの影響が出ることがある |
※卵巣・卵管を一緒に取るかどうかは、どの術式でも別に判断されます。
卵巣・卵管も一緒に取るかで術後が大きく変わる
子宮摘出後の体の変化は、「子宮だけを取ったのか」「卵巣も取ったのか」で大きく変わります。子宮だけを取って卵巣を残した場合、卵巣は引き続きエストロゲンなどの女性ホルモンを作ります。そのため、月経はなくなっても、手術の直後から更年期の症状が急に出るわけではありません。これに対し、閉経前に両側の卵巣を取ると、女性ホルモンが急に減るため、「外科的閉経」と呼ばれる状態になります。卵巣を取った場合の影響や術後の治療については、卵巣摘出のデメリットで詳しく解説しています。
ただし、卵巣を残せばまったく影響がない、とは言い切れません。子宮摘出を受けた女性と受けていない女性を追跡した前向き研究では、4年間で卵巣機能不全になった人の割合が、子宮摘出群で14.8%、対照群で8.0%でした。子宮摘出群のリスクはおよそ2倍(ハザード比1.92)で、片方の卵巣も一緒に取った場合はさらに高くなっていました[2]。子宮の周りの血流が変わることなどが理由として考えられていますが、仕組みはまだはっきりしていません。
💡 用語解説:子宮付属器(しきゅうふぞくき)
子宮の左右にある卵管と卵巣をまとめた呼び名です。手術の説明で「両側付属器切除」とあれば、左右の卵管と卵巣を取ることを意味します。子宮摘出と付属器切除は別々の手技で、病気の種類や年齢、将来のがんのリスクなどから、組み合わせを決めます。
2. 子宮摘出が必要になる病気
子宮摘出が選ばれるのは、がんの治療、薬などでは十分に良くならない良性の病気、骨盤臓器脱、そしてお産のときの命に関わる出血の場面です。どの場合も、子宮を残す治療で対応できないか、今後妊娠を希望するかどうかを確認したうえで検討されます。
がん(子宮体がん・子宮頸がん・卵巣がん・子宮肉腫)
女性の生殖器にできるがんとして、子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がん、子宮肉腫(しきゅうにくしゅ:子宮の筋肉などから発生するまれながん)などがあります。がんの治療としての子宮摘出では、子宮だけでなく卵巣・卵管、骨盤や大動脈の周りのリンパ節、進み具合によっては大網(たいもう:腸の前を覆う脂肪の膜)などを一緒に取ることがあります。
がんの種類と広がりによって、選ばれる術式は変わります。早期の子宮体がんでは単純子宮全摘術と両側付属器切除が基本となり、腹腔鏡で行われることもあります。子宮頸がんでは病期に応じて広汎子宮全摘術が選ばれることがあります。ごく早期の子宮頸がんでは、将来の妊娠を希望する場合に子宮を残す手術が検討されることもあり、がんであれば必ず子宮を全部取る、というわけではありません。
良性疾患(子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症・過多月経)
良性の病気で子宮摘出が選ばれる代表は、子宮筋腫と子宮腺筋症です。子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性のこぶで、月経の出血が多くなって貧血を起こしたり、大きくなって膀胱や腸を圧迫したりします。子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)は、子宮の内側にあるはずの内膜に似た組織が子宮の筋肉の中にでき、強い月経痛や過多月経を起こす病気です。どちらも子宮そのものに病変があるため、妊娠を希望しない方にとって、子宮摘出は症状の原因を取り除く根本的な治療になります。
これに対し、子宮内膜症は、内膜に似た組織が子宮の外(卵巣や腹膜など)にできる病気です。欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)の2022年のガイドラインは、妊娠を希望せず、ほかの治療で効果が得られない場合に、子宮摘出(卵巣摘出を伴う場合と伴わない場合がある)を選択肢として挙げています[3]。ただし、病変は子宮の外にあるため、子宮を取っただけでは病変が残ることがあり、卵巣を残した場合には症状が続いたり再発したりする可能性があります。子宮内膜症では、子宮摘出は「必ず治る手術」ではなく、条件付きの選択肢と考えてください。
目立った病変がなくても、月経の出血が多すぎて貧血を繰り返す場合(過多月経)に、薬や子宮を残す治療で良くならなければ、子宮摘出が検討されることがあります。いずれの場合も、ホルモン療法などで症状を抑えられるか、閉経までどのくらいの期間があるかといった個別の事情を踏まえて判断します。
骨盤臓器脱
骨盤臓器脱(こつばんぞうきだつ)は、骨盤の底で臓器を支える筋肉や靱帯(骨盤底)がゆるみ、子宮や膀胱、直腸が腟のほうへ下がってくる状態です。子宮が下がるものを子宮脱と呼びます。経腟分娩の回数が多いこと、加齢、閉経後の組織の変化、慢性的な便秘や咳などで腹圧がかかり続けることが関係します。
腟から何かが出てくる感じ、尿が出にくい・漏れる、排便しにくいといった症状があり、重くなると下がった部分がこすれて出血することもあります。治療には、骨盤底の筋肉のトレーニングや、ペッサリーという器具を腟に入れて支える方法があり、手術では腟式の子宮摘出と骨盤底の修復を組み合わせる方法のほか、子宮を残して支え直す方法もあります。
分娩時の大出血(癒着胎盤・子宮破裂)
お産の場面では、母体の命を守るために子宮を摘出しなければならないことがあります。代表的なのが、胎盤が子宮の筋肉に深く入り込んではがれなくなる「癒着胎盤(ゆちゃくたいばん)」です。米国産婦人科学会(ACOG)と母体胎児医学会(SMFM)の合意文書は、癒着胎盤が強く疑われる場合、胎盤をはがさずに帝王切開に続けて子宮を摘出する方法を標準的な対応として示しています[4]。前置胎盤や帝王切開の既往があると、癒着胎盤のリスクは高くなります。
分娩中に子宮の壁が裂ける子宮破裂や、止血の処置を尽くしても止まらない産後の大出血でも、救命のために子宮摘出が行われることがあります。これらは計画的な手術ではなく、緊急の判断として行われる点が、ほかの病気の場合と大きく異なります。
3. 健康でも子宮を摘出したい――日本では可能?
病気がないのに「子宮を取りたい」と考える理由はさまざまですが、日本では、避妊(妊娠しないようにすること)を目的とした子宮摘出は、母体保護法のもとで原則として行われません。一方で、月経のつらさに対しては子宮を残す治療の選択肢があり、性別不合(性同一性障害)の治療としての子宮摘出は、法律上も医療上も別の枠組みで扱われます。ここでは、それぞれの位置づけを分けて整理します。
避妊が目的の子宮摘出は母体保護法で原則できない
母体保護法は、法律で認められた場合以外に、生殖を不能にすることを目的とした手術を禁じています。同法第28条は「何人も、この法律の規定による場合の外、故なく、生殖を不能にすることを目的として手術又はレントゲン照射を行つてはならない」と定めています[5]。
法律が認める「不妊手術」についても、中身が限られています。第2条は不妊手術を「生殖腺を除去することなしに、生殖を不能にする手術で内閣府令をもつて定めるもの」と定義しており、卵巣のような生殖腺を取ることは不妊手術に含まれません[5]。さらに、その内容を定めた母体保護法施行規則が女性について挙げている術式は、卵管を結んだり、切ったり、焼いたり、ふさいだりする7つの方法で、すべて卵管に対するものです。子宮摘出は含まれていません[6]。そのうえで第3条は、妊娠や分娩が母体の生命や健康に危険を及ぼすおそれがあるといった一定の条件を満たし、本人の同意と、配偶者がいる場合はその同意を得たときに限って、医師が不妊手術を行えるとしています[5]。
つまり、日本の現行法のもとでは、「子どもを持つつもりがないので子宮を取ってほしい」という希望は、手術の目的そのものが法律の想定の外にあります。病気の治療として行う子宮摘出は、生殖を不能にすることが目的ではなく病気の治療が目的なので、この禁止には当たりません。同じ「子宮を取る手術」でも、目的によって法律上の扱いが変わる点が、この問題をわかりにくくしている理由です。
⚖️ 子宮を取る目的と、日本での扱い
| 手術の目的 | 日本での扱い | 保険 |
|---|---|---|
| 病気の治療(がん・子宮筋腫・子宮腺筋症など) | 必要性を判断したうえで行われる | 対象 |
| 避妊だけが目的 | 母体保護法のもとで原則として行われない | 対象外 |
| 性別不合の治療(性別適合手術) | 性別不合に対する医療として行われる | 条件付き(ホルモン療法を保険外で受けている場合は自費) |
| 遺伝性腫瘍の予防(リンチ症候群など) | 出産を終えた後などに選択肢として検討される | 医療機関で確認が必要 |
※法律の規定は母体保護法[5]、性別適合手術の保険の扱いは[7]、遺伝性腫瘍の予防手術は日本婦人科腫瘍学会の見解[8]による。
2026年の東京地裁判決:「避妊の自由」は認めたが請求は棄却
不妊手術を原則として禁じる母体保護法の規定が憲法に反するとして、子どもを望まない女性たちが国を訴えた裁判で、東京地方裁判所は2026年3月17日、原告の請求を退けました。そのうえで判決は、原告らは憲法13条に照らして国家から妊娠を強制されない「避妊の自由」を持つと述べ、不妊手術に関する規定は「合理性に乏しく、改廃に適切な検討が望まれる」と指摘しました[9]。
一方で、判決は「不妊手術を受ける権利」そのものが憲法で保障されているとは認めませんでした。ほかにも避妊の方法があることがその理由とされ、配偶者の同意を必要とする要件も違憲とはされていません。原告側は即日控訴しており[9]、2026年9月時点で裁判は続いています。今後の司法判断や法改正の議論によって状況が変わる可能性はありますが、現時点では、避妊を目的とした子宮摘出が認められる状況にはありません。
🩺 院長コラム【「取りたい」の中身を分けて考える】
「健康だけれど子宮を取りたい」という言葉には、月経痛や出血のつらさから解放されたい、妊娠の可能性をなくしたい、自分の性のあり方と体を一致させたい、将来のがんが心配、といった、まったく別の理由が含まれています。理由が違えば、使える医学的な方法も、法律上の扱いも違ってきます。
母体保護法の不妊手術の規定については、2026年3月17日の東京地方裁判所判決でも「合理性に乏しく、改廃に適切な検討が望まれる」と指摘されました。制度の議論は続いていますが、「子宮を取りたい」という希望については、その理由を分けて考え、医学的な選択肢と法律上の扱いをそれぞれ確認することが重要です。
生理がつらい・妊娠を望まない場合の選択肢
月経痛や過多月経がつらいことが「子宮を取りたい」理由であれば、まず原因となる病気がないかを調べることが出発点です。検査で子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などが見つかれば、その病気の治療として子宮摘出が選択肢に入ることがあり、この場合は病気の治療なので保険診療として検討されます。原因となる病気がはっきりしない場合でも、月経困難症や過多月経に対しては、低用量のホルモン剤、黄体ホルモン製剤、子宮の中に入れて黄体ホルモンを少しずつ放出する器具(子宮内システム)、子宮内膜を焼いて出血を減らす処置など、子宮を残したまま症状を抑える方法があります。
妊娠を望まないことが理由の場合、日本で選べるのは、経口避妊薬や子宮内避妊具などの可逆的な避妊法が中心になります。法律上の不妊手術は、先に述べたとおり条件と術式が限られています。どの方法にも利点と副作用があり、年齢や持病によって使えるものが変わるため、婦人科で相談しながら選ぶことになります。
性別適合手術としての子宮摘出
性別不合(性同一性障害)の方が、体を自認する性に近づけるための医療として子宮・卵巣の摘出を受けることがあります。性別適合手術は2018年4月から公的医療保険の対象になりました。ただし、ホルモン療法は保険の対象になっていないため、保険外でホルモン療法を受けている方が手術を受けると、保険診療と保険外診療の併用(いわゆる混合診療)に当たり、手術も含めて保険が使えなくなります[7]。大学病院の案内でも、ホルモン療法を受けている方の手術は自費診療になると説明されています[10]。
法律面では、戸籍上の性別を変える要件を定めた性同一性障害特例法のうち、「生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること」という要件(第3条1項4号)について、最高裁判所大法廷が2023年10月25日に憲法13条に違反すると判断しました。外観に関する要件(同5号)については、判断が高等裁判所に差し戻されています[11]。4号は卵巣などの生殖腺に関する要件なので、性別の変更と子宮摘出の関係を考える際は、生殖腺(卵巣)と子宮を分けて理解する必要があります。なお、国際疾病分類(ICD-11)では「性別不合」という名称が使われています。
4. 遺伝の視点:予防的に子宮を摘出するケース
病気がないのに予防的に子宮を摘出することが医学的に検討される代表的な例が、遺伝性腫瘍の一つであるリンチ症候群です。リンチ症候群では、大腸がんだけでなく子宮体がん(子宮内膜がん)や卵巣がんのリスクも高くなるため、出産を終えた後に予防的な子宮全摘と両側付属器切除を行うことが選択肢になります。一方、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)で予防的に取る対象は、主に卵管と卵巣です。
リンチ症候群と子宮体がんのリスク
リンチ症候群は、DNAの複製の誤りを直す「ミスマッチ修復」に関わる遺伝子(MLH1、MSH2、MSH6、PMS2、EPCAM)のいずれかに、生まれつきの病的バリアント(病気の原因となる遺伝子の変化)を持つ体質です。常染色体顕性(優性)遺伝の形式で親から子へ受け継がれ、子どもに受け継がれる確率は50%です。修復の仕組みがうまく働かない細胞では、遺伝子の誤りが積み重なりやすく、がんが発生しやすくなります。
女性のリンチ症候群で、大腸がんと並んで多いのが子宮体がんです。生涯のリスクはどの遺伝子に病的バリアントがあるかで大きく異なり、文献をまとめた総説では、MLH1とMSH2では大腸がん・子宮体がんの生涯リスクが40〜80%、MSH6では子宮体がんが16〜49%、PMS2では12〜15%、EPCAMでは約30%と推定されています[12]。これらは集団で推定された幅であり、個人の確率そのものではありません。年齢や家族歴、研究の対象集団によって値は変わります。
💡 用語解説:ミスマッチ修復(みすまっちしゅうふく)
細胞が分裂するときにDNAをコピーすると、ごくまれに塩基の組み合わせの誤り(ミスマッチ)が生じます。これを見つけて直す仕組みがミスマッチ修復で、MLH1・MSH2・MSH6・PMS2などのタンパク質が担っています。この働きが弱まると、遺伝子の誤りが直されずに蓄積し、がんが起こりやすくなります。
リスク低減の子宮全摘+両側付属器摘出を考える時期
日本婦人科腫瘍学会の見解は、リンチ症候群の方に対する予防的な子宮全摘と両側付属器摘出について、死亡率の低下を示す明確な根拠はないものの発症を防ぐ効果は高く、特に閉経後や出産を終えた方では選択肢として考慮すべきだとしています。時期の目安として、MSH2に病的バリアントを持つ方では40歳以降での実施を考慮するとし、年齢、遺伝子の種類、妊娠の希望、本人の意向を踏まえ、十分な情報提供のもとで慎重に判断することが望まれるとしています[8]。
予防手術の効果を示した研究として、リンチ症候群の女性を対象に、予防的に子宮全摘(多くは両側付属器切除を含む)を受けた群と受けなかった群を比べた報告があります。この研究では、手術を受けた群から子宮体がんと卵巣がんは発生せず、手術を受けなかった群では一定の割合で発生していました[13]。一方で、閉経前に卵巣を取ると外科的閉経による影響が生じるため、手術を受けない場合の定期的な検査(サーベイランス)との比較や、遺伝子ごとのリスクの違いを踏まえて選ぶことになります。同学会の見解は、遺伝学的検査と遺伝カウンセリングの費用が全額自己負担であることが、こうした予防医療の障壁になっていると指摘しています[8]。予防手術の費用や保険の扱いは、手術を受ける医療機関で確認が必要です。
HBOCでは子宮ではなく卵管・卵巣が対象
遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)で予防的な手術の主な対象になるのは、子宮ではなく卵管と卵巣です。BRCA1・BRCA2の病的バリアントを持つ方では卵巣がん(卵管から発生するものを含む)のリスクが高いため、リスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)が検討されます。日本では2020年4月から、乳がんまたは卵巣がんを既に発症したHBOCの方に対するRRSOが保険診療の対象になりました[14]。
RRSOのときに子宮も一緒に取るかどうかについて、日本婦人科腫瘍学会は、ホルモン療法を行う際の利便性や子宮体部の漿液性がん(しょうえきせいがん)のリスク低減といった利点に触れつつ、RRSOと同時に行う子宮摘出は保険収載されていないことに注意が必要だとしています[14]。リンチ症候群とHBOCでは、予防的に取る臓器も保険の扱いも異なるため、どの遺伝子のどの病的バリアントなのかを正確に知ることが、手術の範囲を考える前提になります。
🩺 院長コラム【予防手術は「どの遺伝子か」から始まる】
遺伝性腫瘍の予防手術は、「がん家系だから子宮も卵巣も取る」という発想では選べません。リンチ症候群では子宮と卵巣、HBOCでは主に卵管と卵巣と、体質によって守るべき臓器が違い、同じリンチ症候群でも遺伝子によってリスクの大きさと手術を考える年齢が変わります。
臨床遺伝専門医として、手術の範囲を考える前に、どの遺伝子にどのような病的バリアントがあるのかを確定させ、そのうえで検診を続ける道と予防手術の道を比べることが大切だと考えています。家族歴だけで手術の範囲を決めないことが、体への負担を必要以上に大きくしないことにもつながります。
5. 術式と入院期間・費用
子宮摘出の手術には、おなかを切る開腹手術、おなかに小さな穴をあけて行う腹腔鏡手術、腟から行う腟式手術があります。良性の病気では、体への負担が少ない方法から検討するのが国際的な考え方で、病気が理由の手術は保険診療の対象です。手術の前には、心電図や胸部X線、血液検査、超音波検査やMRIなど、全身麻酔と手術に備えた一般的な検査を行います。
開腹・腹腔鏡・腟式の比較
米国産婦人科学会(ACOG)は、良性の病気で子宮摘出を行う場合、可能であれば腟式手術を第一に選び、それが難しい場合は腹腔鏡手術を開腹手術より優先する選択肢としています[15]。良性疾患の子宮摘出の術式を比べたコクランのシステマティックレビュー(2023年)では、腟式手術は開腹手術に比べて普段の生活に戻るまでの期間が約11日短く、腹腔鏡手術も開腹手術に比べて約13日短いと推定されました。入院期間も短くなる一方、腹腔鏡手術は手術時間が長くなり、尿管の損傷がやや増える(オッズ比2.16)ことが示されています[16]。
開腹手術は、子宮が非常に大きい場合や癒着が強い場合、がんで広い範囲を取る場合にも対応できる方法です。腹腔鏡や腟式で始めても、手術中に癒着の強さなどが判明し、途中で開腹に切り替えることがあります。腹腔鏡手術では、おなかを二酸化炭素のガスでふくらませて視野を作るため、術後に肩の痛みが出ることがあります。これは、おなかに残ったガスが横隔膜を刺激し、その刺激が肩の痛みとして感じられるもの(関連痛)で、数日で軽くなることが一般的です。ガスが血管に入る「ガス塞栓」は、これとは別の、まれな合併症です。ロボット支援手術を導入している施設もあり、どの術式が選べるかは子宮の大きさや病気、施設によって変わります。
🔬 子宮摘出の術式の比較
| 項目 | 開腹手術 | 腹腔鏡手術 | 腟式手術 |
|---|---|---|---|
| 方法 | 下腹部を縦または横に切開 | 5〜12mm程度の穴を数か所あけ、カメラで見ながら行う | 腟から子宮を取り出し、腟側で縫合する |
| 入院期間の目安 | 約10日 | 約1週間前後 | 約1週間前後 |
| 回復 | 他の術式より時間がかかる | 開腹より約13日早く生活に戻る | 開腹より約11日早く生活に戻る |
| 向いている場合 | 大きな子宮、強い癒着、がんの広範囲切除 | 腟式が難しい良性疾患、早期の子宮体がんなど | 子宮がそれほど大きくない良性疾患、子宮脱など |
費用と保険・高額療養費制度
子宮筋腫やがんなど、病気が理由の子宮摘出は公的医療保険の対象で、高額療養費制度も使えます。ある公立病院の案内では、開腹手術で約10日、腹腔鏡手術で約6日の入院とされ、3割負担の場合の費用の目安は開腹手術で約25万円、腹腔鏡手術で約26万円と示されています[17]。実際の金額は術式、入院日数、個室の利用、一緒に行う処置などで変わります。
高額療養費制度は、1か月の医療費の自己負担が、年齢と所得に応じた上限額を超えた場合に、超えた分が払い戻される仕組みです。マイナ保険証を使うか、事前に限度額適用認定証を用意すれば、窓口での支払いを上限額までにとどめることができます。制度は見直しが進められており、令和8年8月からは年間の上限額が設けられるなどの変更が予定されています[18]。具体的な上限額は、加入している保険者や厚生労働省の案内で確認してください。一方、避妊など病気の治療以外の目的の手術や、性別適合手術で混合診療に当たる場合には、保険は使えません。
6. 子宮摘出のデメリット・後遺症
子宮摘出のデメリットは、妊娠ができなくなることに加えて、手術そのものに伴う合併症と、長い目で見た体の変化に分けて考えると整理しやすくなります。長期的な変化の多くは、卵巣を残したか取ったかによって大きく違うため、自分がどの手術を受けたのか(受けるのか)を確認したうえで読んでください。
手術直後の合併症
手術の直後に起こりうる合併症として、傷や骨盤の中の感染、出血、膀胱や尿管、腸の損傷、腸の動きが一時的に止まる腸管麻痺(ちょうかんまひ)、足の静脈にできた血のかたまりが肺に流れる血栓症などがあります。感染を防ぐために手術の前後に抗菌薬を使い、血栓を防ぐために弾性ストッキングや早めの歩行などの対策がとられます。
術式によって起こりやすい合併症は異なり、先のコクランレビューでは、腟式手術は開腹手術に比べて傷の感染が少なく、腹腔鏡手術は開腹手術に比べて尿管の損傷がやや多いことが示されています[16]。合併症が起きた場合は、入院期間を延ばしたり、点滴や追加の処置を行ったりして対応します。退院後もしばらくは少量の出血や痛みが続くことがあり、無理をせず休むことが大切です。
長い目で見た変化(骨盤臓器脱・排尿・卵巣機能)
長期的な変化として知っておきたいのが骨盤臓器脱です。デンマークの全国規模の研究では、良性の病気で子宮摘出を受けた約8万人を、受けていない女性と比べたところ、その後に骨盤臓器脱の手術を受けるリスクが約1.4倍(ハザード比1.40)でした。術式による差はみられず、経腟分娩の回数が多いほどリスクが高くなっていました[19]。子宮摘出後に「腸が下がる」「腟から何か出てくる感じがする」といった症状が出た場合は、骨盤臓器脱の可能性があります。
卵巣を残した場合でも、第1章で触れたように、卵巣の働きがやや早く低下する可能性があります[2]。更年期のようなほてりや気分の変化が早めに出てきたときは、年齢のせいと決めつけずに婦人科で相談してください。広汎子宮全摘術のように骨盤の神経の近くを広く操作する手術では、尿意を感じにくい、尿が出にくいといった排尿の変化が残ることがあります。
「老ける」「太る」「性格が変わる」は本当?
子宮だけを取っても、それ自体で急に「老ける」「性格が変わる」と言える根拠はありません。ただし、卵巣を残した子宮摘出の後に、肥満や心血管の病気、うつ・不安が増えていたという観察研究の報告はあります。米国の地域住民を対象とした研究では、良性の病気で卵巣を残して子宮摘出を受けた2,094人を対照と比べたところ、脂質異常症が14%、高血圧が13%、肥満が18%、冠動脈疾患が33%多く、35歳以下で手術を受けた人では差がより大きくなっていました[20]。同じグループの研究では、30年間でのうつの発症が6.6%、不安の発症が4.7%多かったと報告されています[21]。
これらは「関連」を示した観察研究で、子宮摘出が原因であると証明したものではありません。もともと月経の不調や体調の問題を抱えていた人ほど手術を受けやすいといった、手術の前からの違いが結果に影響している可能性もあります。「老ける」という不安が卵巣を取ることによる女性ホルモンの急な減少を指しているのであれば、それは卵巣摘出の問題として卵巣摘出のデメリットで扱っています。若い年齢で子宮摘出を考える場合は、こうした長期の報告も踏まえ、子宮を残す治療が選べないかを主治医と確認することが勧められます。
7. 子宮摘出後の生活
子宮摘出の後は月経がなくなり、妊娠はしなくなります。性生活は腟の傷が治れば再開でき、避妊は必要ありません。仕事や運動は術式と回復に合わせて段階的に戻していきます。ここでは、術後によく出てくる疑問に順に答えます。
生理・おりもの・出血
単純子宮全摘術の後は、月経の出血は起こりません。卵巣を残している場合は、排卵やホルモンの周期は続くため、月経前の胸の張りや気分の変化など、周期に伴う体の変化を感じることがあります。亜全摘で子宮頸部を残した場合は、頸部に残った内膜から少量の周期的な出血が起こることがあり、先の研究では7%でみられました[1]。
手術の後しばらくは、腟の奥の縫い目(腟断端:ちつだんたん)が治っていく過程で、少量の出血や茶色っぽいおりものが出ることがあります。一方、量の多い鮮血が続く、においの強いおりものや発熱を伴う、手術から時間がたってから出血が始まった、といった場合は、感染や腟断端の問題などを確認する必要があるため、手術を受けた医療機関に連絡してください。
性生活の再開と避妊の要否
子宮摘出の後も性交は可能です。子宮がなければ妊娠は起こらないため、避妊は必要ありません。ただし、性感染症を防ぐためのコンドームの使用は、子宮の有無とは別に必要です。良性疾患の手術で全摘と亜全摘を比べた研究では、手術の前後で性交の頻度や性欲、オーガズムに有意な変化はみられませんでした[1]。
再開の時期は、腟断端がしっかり治ってからになります。ある公立病院の案内では、腟が組織学的に治るまで3か月程度かかるとして、その間は控えるよう説明されています[17]。目安は術式や施設によって異なるため、術後の診察で医師の許可を得てから再開してください。卵巣も取った場合は、女性ホルモンの減少によって腟が乾きやすくなり、性交時の痛みにつながることがあります。その場合は潤滑剤やホルモン療法などの対策があります。
仕事復帰・運動の目安
退院後は、術式によって異なりますが、2〜4週間程度の自宅での安静が勧められることが多く、しばらくはおなかに力がかかる重い物を持つ動作や激しい運動を控えます[17]。腟式手術や腹腔鏡手術は開腹手術より普段の生活に戻るまでの期間が短い傾向があるため[16]、デスクワークであれば比較的早く戻れることもあります。一方、立ち仕事や重い物を扱う仕事では、復帰の時期を主治医と相談して決めてください。
入浴は、シャワーは早めに許可されることが多いものの、湯船につかるのは術後最初の診察で傷の治り具合を確認してから、とする施設があります[17]。体調が良くなっても自己判断で通院をやめず、予定された術後の診察を受けることが、合併症を早く見つけることにつながります。
子宮頸がん検診はその後も必要?
良性の病気で子宮頸部を含めて子宮を全部取り、過去に子宮頸部の高度な前がん病変や子宮頸がんがない場合は、子宮頸がん検診は原則として不要と考えられています。米国予防医療専門委員会(USPSTF)は、子宮頸部を含む子宮摘出を受け、CIN2・CIN3(子宮頸部の高度な前がん病変)や子宮頸がんの既往がない女性には、子宮頸がん検診を行わないよう推奨しています[22]。
一方、亜全摘で子宮頸部が残っている場合は、頸がんが起こりうるため、検診を続ける必要があります。また、子宮頸がんや高度な前がん病変の治療として子宮を取った場合は、腟に病変が出てこないかを確認する経過観察が続きます。自分がどの術式を受け、摘出した組織の病理検査の結果がどうだったかを把握しておくと、その後の検診の要否を判断しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 子宮全摘の手術はしんどいですか?
手術後の回復は術式によって異なります。良性の病気では、腟式手術は開腹手術に比べて普段の生活に戻るまでが約11日、腹腔鏡手術は約13日短いと報告されています。開腹手術は回復に時間がかかりますが、大きな子宮やがんなどにも対応できる方法です。
Q2. 子宮全摘の手術は保険がききますか?
子宮筋腫やがんなど、病気の治療として行う子宮摘出は公的医療保険の対象で、高額療養費制度も使えます。避妊だけを目的とした手術は、日本では母体保護法のもとで原則として行われず、保険の対象にもなりません。
Q3. 子宮全摘で仕事は何日くらい休みますか?
入院期間の目安は開腹手術で約10日、腹腔鏡手術や腟式手術で約1週間前後です。退院後も2〜4週間程度の自宅安静が勧められることが多く、仕事の内容や術式に合わせて主治医と復帰の時期を決めます。
Q4. 子宮を取ると更年期が早まりますか?
卵巣を残した場合、女性ホルモンは卵巣から出続けるため、手術の直後に更年期のような状態になるわけではありません。ただし、4年間で卵巣機能不全になった人が子宮摘出群で14.8%、対照群で8.0%だったという研究があり、卵巣の働きがやや早く低下する可能性はあります。
Q5. 子宮を摘出すると乳がんになりやすくなりますか?
卵巣を残した子宮摘出によって乳がんが増えることを示す確かな根拠は、現時点では示されていません。乳がんの検診は、子宮摘出の有無にかかわらず、年齢に応じて受けてください。
Q6. 子宮摘出後にお腹がぽっこりするのはなぜですか?
術後しばらくは、傷のむくみや腸の張り、腹筋の力の低下などでおなかが出て見えることがあります。原因ははっきりしない部分も多く、長く続く場合や、腟から何か出てくる感じを伴う場合は、骨盤臓器脱などがないかを婦人科で確認してください。
Q7. ミネルバクリニックで子宮摘出の手術はできますか?
いいえ、当院では子宮摘出の手術は行っていません。この件についてのご予約・お問い合わせもお受けしていません。子宮摘出をご検討の場合は、婦人科(産婦人科)の医療機関にご相談ください。
まとめ
子宮摘出は、がん、子宮筋腫や子宮腺筋症などの良性疾患、骨盤臓器脱、分娩時の大出血などの治療として行われる手術です。取る範囲によって単純子宮全摘術、亜全摘、広汎子宮全摘術があり、卵巣を一緒に取るかどうかで術後の体の変化は大きく変わります。卵巣を残せば女性ホルモンは保たれますが、卵巣の働きがやや早く低下するという報告もあります[2]。
「健康だけれど子宮を取りたい」という希望について、日本では避妊を目的とした子宮摘出は母体保護法のもとで原則として行われず、2026年の東京地裁判決も請求を退けました(控訴中)[5][9]。一方、リンチ症候群のような遺伝性腫瘍の体質がわかっている方では、出産を終えた後の予防的な子宮全摘が選択肢になります[8]。術式ごとの回復の違い、術後の生活、長期的な変化を知ったうえで、主治医と手術の範囲を決めることが大切です。
🏥 子宮摘出の手術をお考えの方へ
当院では、子宮摘出の手術・婦人科疾患の治療を行っておりません。
この件についてのご予約・お問い合わせはお受けしておりません。
子宮摘出をご検討の場合は、婦人科(産婦人科)の医療機関へご相談ください。
この記事は子宮摘出について正しく知っていただくための解説であり、当院での診療をご案内するものではありません。なお、リンチ症候群など遺伝性腫瘍の体質について具体的な遺伝学的評価が必要と判断された場合に限り、遺伝カウンセリングが関係することがあります。
参考文献
- [1] Thakar R, et al. Outcomes after total versus subtotal abdominal hysterectomy. N Engl J Med. 2002;347(17):1318-1325. doi:10.1056/NEJMoa013336. [PubMed 12397189]
- [2] Moorman PG, et al. Effect of hysterectomy with ovarian preservation on ovarian function. Obstet Gynecol. 2011;118(6):1271-1279. [DOI 10.1097/AOG.0b013e318236fd12]
- [3] ESHRE Endometriosis Guideline Group. ESHRE guideline: endometriosis. Hum Reprod Open. 2022;2022(2):hoac009. [Oxford Academic]
- [4] American College of Obstetricians and Gynecologists; Society for Maternal-Fetal Medicine. Obstetric Care Consensus No. 7: Placenta Accreta Spectrum. 2018. [ACOG]
- [5] 母体保護法(昭和23年法律第156号). 厚生労働省 法令等データベース. [厚生労働省]
- [6] 母体保護法施行規則(昭和27年厚生省令第32号). 厚生労働省 法令等データベース. [厚生労働省]
- [7] 性別適合手術が保険適用になった後の現状について. 日本医事新報. [日本医事新報]
- [8] 日本婦人科腫瘍学会. 見解・指針「婦人科診療におけるLynch症候群の診断の治療方針への影響、または臨床的有用性についての検討」令和7年8月1日. [日本婦人科腫瘍学会]
- [9] 「わたしの体は母体じゃない」訴訟で判決 「母体保護法の不合理性」、「避妊の自由」を認める 東京地裁. 生活ニュースコモンズ. 2026. [生活ニュースコモンズ]
- [10] 性別不合(性同一性障害)の外科治療. 山梨大学医学部 形成外科. [山梨大学]
- [11] 法務省民事局. 「生殖不能要件」を違憲と判断した最高裁決定について(最高裁令和5年10月25日決定の概要). [内閣府掲載資料]
- [12] A brief review of Lynch syndrome: understanding the dual cancer risk between endometrial and colorectal cancer. Oncology Reviews. 2025. [DOI 10.3389/or.2025.1549416]
- [13] Schmeler KM, et al. Prophylactic surgery to reduce the risk of gynecologic cancers in the Lynch syndrome. N Engl J Med. 2006;354:261-269. [DOI 10.1056/NEJMoa052627]
- [14] 日本婦人科腫瘍学会. 産婦人科における遺伝性乳癌卵巣癌症候群に対する保険診療についての考え方. [日本婦人科腫瘍学会]
- [15] American College of Obstetricians and Gynecologists. Committee Opinion No. 701: Choosing the Route of Hysterectomy for Benign Disease. Obstet Gynecol. 2017. [PubMed 28538495]
- [16] Pickett CM, et al. Surgical approach to hysterectomy for benign gynaecological disease. Cochrane Database Syst Rev. 2023;CD003677.pub6. [Cochrane Library]
- [17] 子宮全摘術について. 千葉市立青葉病院 産婦人科. [千葉市立青葉病院]
- [18] 高額療養費制度を利用される皆さまへ. 厚生労働省. [厚生労働省]
- [19] Aagesen AH, et al. Hysterectomy on benign indication and risk of pelvic organ prolapse surgery: A national matched cohort study. Acta Obstet Gynecol Scand. 2023. [PMC10201973]
- [20] Laughlin-Tommaso SK, et al. Cardiovascular and metabolic morbidity after hysterectomy with ovarian conservation: a cohort study. Menopause. 2018;25(5):483-492. doi:10.1097/GME.0000000000001043. [PubMed 29286988]
- [21] Laughlin-Tommaso SK, et al. Long-term risk of de novo mental health conditions after hysterectomy with ovarian conservation: a cohort study. Menopause. 2020;27(1):33-42. doi:10.1097/GME.0000000000001415. [DOI 10.1097/GME.0000000000001415]
- [22] US Preventive Services Task Force. Screening for Cervical Cancer: US Preventive Services Task Force Recommendation Statement. JAMA. 2018;320(7):674-686. [PubMed 30140884]





