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化学流産の確率は何%?年齢・体外受精別の頻度と2回続く確率を臨床遺伝専門医が解説

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医として遺伝医療に携わっています。

化学流産(かがくりゅうざん)の確率は、妊娠反応が出た妊娠のおよそ2割、体外受精では移植1回あたりおよそ1割前後と報告されています。ただし、この数字は「何を分母にして数えたか」「どのくらい感度の高い方法でhCGを測ったか」によって大きく変わります。インターネットで「30〜40%」「1割」とばらばらな数字を見かけるのはそのためです。ここで示す割合は集団のデータであり、一人ひとりが化学流産になる確率を表すものではありません。この記事では、化学流産の確率を論文のデータにもとづいて整理し、年齢や体外受精との関係、2回続く確率、次の妊娠への影響までを臨床遺伝専門医の立場から解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約15分
🧬 化学流産・確率・年齢・体外受精
★ 臨床遺伝専門医監修

Q. 化学流産の確率は何%ですか?

A. 高感度の尿検査でhCGを毎日測った研究では、妊娠反応が確認された妊娠の22%が、超音波で妊娠を確認できる前に終わっていました。体外受精では、移植あたりの化学流産の割合はおよそ5〜14%と報告されています。数字は数え方で変わるため、「どの集団の、何に対する割合か」を確かめて読むことが大切です。

  • ➤自然妊娠 → hCGで確認された妊娠の約2割(22%)が化学流産で終わったという報告があります
  • ➤体外受精 → 移植あたり約5〜14%。胚の段階や検査の有無で数字が変わります
  • ➤年齢 → 胚の染色体異常は年齢とともに増えますが、体外受精の化学流産率は年齢でほぼ変わらないという報告もあります
  • ➤次の妊娠 → 1回の化学流産のあと、次の妊娠のチャンスが下がるという根拠はありません。繰り返す場合は別に考えます

1. 化学流産の確率は何%?

化学流産の確率をひとことで言うと、「妊娠反応が出た妊娠のうち、およそ2割前後」です。ただしこれは、生理予定日よりかなり前からhCG(妊娠すると分泌されるホルモン)を毎日測った研究での数字です。市販の妊娠検査薬を生理予定日以降に使う一般的な状況では、そもそも化学流産に気づかないことが多く、実感としての頻度はもっと低くなります。逆に、体外受精では妊娠判定の日が決まっていて血液検査でhCGを測るため、ほぼすべての化学流産が記録に残ります。

このように、化学流産の「確率」は、どの集団を、どのタイミングで、どの方法で調べたかによって変わる数字です。まずは代表的な研究の数字を押さえ、そのあとで数字がばらつく理由を見ていきます。

自然妊娠では妊娠反応が出た妊娠の約2割

自然妊娠での化学流産の頻度を示す代表的なデータは、1988年に米国で報告された研究です。妊娠を希望する健康な女性221人に、707周期にわたって毎日の尿を提出してもらい、非常に感度の高い方法(0.01 ng/mLのhCGまで検出できる測定法)で調べました。その結果、検出された198件の妊娠のうち22%が、臨床的に妊娠と確認される前に終わっていました[1]。この「臨床的に確認される前に終わった妊娠」が、いわゆる化学流産にあたります。

同じ研究では、化学流産とその後の臨床的な流産を合わせると、妊娠全体の31%が失われていました[1]。言いかえると、hCGが検出できた妊娠のおよそ3分の2が出産まで続き、残りの3分の1のうち、多くは本人も気づかないほど早い段階で終わっていたことになります。

この研究は30年以上前のものですが、毎日の尿を高感度で測り続けるという手間のかかる方法で、自然妊娠の最初期を直接とらえた数少ないデータです。現在も化学流産の頻度を語るときの基本的な根拠として引用されています。ただし、対象は米国の健康な女性で、当時の測定法は市販の検査薬よりずっと高感度でした。「22%」は、条件をそろえた研究で得られた集団の数字として読んでください。

💡 用語解説:臨床的妊娠と胎嚢(たいのう)

臨床的妊娠とは、超音波検査で子宮の中に胎嚢(赤ちゃんを包む袋)が確認できた妊娠のことです。胎嚢は一般に妊娠5〜6週ごろから見えるようになります。hCGの検査では妊娠反応が出ていても、胎嚢が確認される前に妊娠が終わった場合は、臨床的妊娠には数えられず、化学流産(生化学的妊娠)として扱われます。

「30〜40%」「1割」と数字がばらばらな理由

化学流産の確率がサイトによって「1割」とも「3〜4割」とも書かれるのは、主に分母(何に対する割合か)の違いによるものです。自然妊娠で、生理予定日より前から高感度に測った場合は約2割です。体外受精の妊娠判定のように、移植した日から数えて決まった日に血液検査をする場合は、移植あたり1割前後になります。受精卵そのものを分母にすると、着床しない受精卵まで含まれるため、失われる割合はさらに高くなります。

📊 分母・対象ごとに見た化学流産の割合

分母・対象 化学流産の割合 出典
自然妊娠・高感度の尿hCGで確認した妊娠 22% 米国の前向き研究[1]
自然妊娠の妊孕性のある女性(前向き研究3本の統合値) 18% 体外受精との比較研究で用いられた対照値[2]
体外受精(新鮮胚・凍結胚の1,824周期) 14% 同上[2]
凍結胚移植(未検査の初期胚/未検査の胚盤胞/染色体が正常な胚盤胞) 13.8%/9.0%/9.7% 凍結胚移植の後ろ向き研究[3]
凍結単一胚移植(自己卵/提供卵) 6.5〜8.8%/4.7〜6.8% 3,741周期の後ろ向き研究[4]

※研究ごとに対象・測定法・定義が異なるため、数字どうしを単純に比べることはできません。

この表からわかるのは、自然妊娠のほうが化学流産が多く見えやすいということです。体外受精の研究では、体外受精群の化学流産率(14%)が自然妊娠の妊孕性のある女性の値(18%)より低かったと報告されています[2]。体外受精では培養中に発育の止まった胚が移植前に除かれることや、判定日が決まっていることなどが、差の背景として考えられます。

一方、「健康なカップルでも30〜40%」という数字は、化学流産の割合を直接示した一次研究としては確認できませんでした。前述の研究で示された「化学流産と臨床的流産を合わせた31%」[1]が、化学流産だけの数字として伝わった可能性があります。化学流産だけの割合としては、自然妊娠で約2割、体外受精で約1割前後と理解するのが、現時点のデータに沿った読み方です。

化学流産に気づく人が増えた理由

化学流産という言葉を耳にする機会が増えたのは、化学流産そのものが増えたからではなく、気づく人が増えたためと考えられます。妊娠検査薬の感度が上がり、生理予定日より前に使える早期妊娠検査薬も手に入るようになりました。以前であれば「少し遅れて始まった、いつもより重い生理」として過ぎていた妊娠が、検査薬の陽性反応としてとらえられるようになったのです。

前述の研究が、ごく低い濃度のhCGまで測ることで初めて22%という数字をとらえたことは[1]、裏を返せば、感度の低い方法ではその多くが見えないということでもあります。生理予定日より前に検査薬を使うフライング検査をすると、化学流産に気づく機会は増えます。化学流産と気づいたあと、陽性反応がどのくらい続くかについては、化学流産はいつまで陽性が続くかの記事で解説しています。

体外受精でも同じことが言えます。妊娠判定の日に血液検査でhCGを測るため、ごく早い段階の妊娠の終わりも記録に残ります。化学流産を経験したと感じる人が増えている背景には、こうした検査の広がりがあります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【確率を見たら、まず分母を確かめる】

化学流産の確率を調べると、1割、2割、3〜4割と、いろいろな数字が出てきます。数字が違うのは、どれかが間違っているからとは限りません。自然妊娠を毎日の尿で追いかけた研究と、体外受精の移植あたりの研究とでは、そもそも数えているものが違うのです。

臨床遺伝専門医として確率の話をするときには、「何人のうちの何人か」を必ず確かめることが大切だと考えています。分母がわかれば、その数字が自分の状況にどの程度当てはまるのか、当てはまらないのかも見えてきます。

2. 確率を読むための前提:化学流産とは

化学流産とは、hCGの検査で妊娠反応が出たものの、超音波で胎嚢が確認される前に妊娠が終わった状態を指します。医学的には「生化学的妊娠(biochemical pregnancy)」と呼ばれます。欧州ヒト生殖学会(ESHRE)の早期妊娠に関する専門部会は、これを「血液や尿のhCGが下がっていくことで判断され、超音波では確認されていない妊娠の終わり」と定義しています[5]。

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、受精卵が子宮内膜に着床すると、胎盤のもとになる細胞から分泌され始めるホルモンです。妊娠検査薬はこのhCGを尿で検出する仕組みです。hCGについて詳しくはhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の解説をご覧ください。化学流産では、いったん着床してhCGが分泌されたものの、胚の発育がそこで止まるため、hCGの値が上がりきらずに下がっていきます。

受精・着床hCGの分泌が始まる
▶
妊娠検査薬で陽性妊娠4週ごろ〜
▶
胎嚢が見える前に終わる=化学流産
▶
胎嚢を確認=臨床的妊娠(5〜6週ごろ)

化学流産は、症状だけでは生理と区別がつきにくく、生理予定日の前後に出血が始まることが多いのが特徴です。症状や生理との見分け方については、化学流産の症状や生理との違いの記事で詳しく解説しています。この記事では「どのくらいの頻度で起こるのか」に絞って話を進めます。

化学流産は何週目に多い?

化学流産が起こるのは、多くが妊娠4〜5週ごろ、つまり生理予定日の前後から1週間程度のあいだです。妊娠週数は最後の生理が始まった日を0週0日として数えるため、生理予定日はおよそ妊娠4週0日にあたります。妊娠検査薬が反応するのはこのころからで、胎嚢が超音波で見えるようになるのが5〜6週ごろです。化学流産は、この「検査薬が反応してから胎嚢が見えるまで」の短い期間に起こる妊娠の終わりです。

これは化学流産の定義から導かれる時期の目安です。化学流産が「何週に何%起こるか」を細かく示したデータは見当たりません。一方で、胎嚢が見えるはずの時期になっても確認できない場合には、化学流産のほかに、子宮以外の場所に着床する子宮外妊娠(異所性妊娠)との区別が必要になることがあります。

⚠️ 注意:強い腹痛や出血が続くとき

妊娠反応が出たあとに強い下腹部の痛みがある、出血が多い・長く続く、めまいがするといった場合は、化学流産ではなく子宮外妊娠などの可能性も考えられます。自己判断せず、産婦人科を受診してください。

ほかの流産との違いと「流産の回数に数えるか」

化学流産とほかの流産との違いは、「超音波で妊娠が確認される前か、後か」です。胎嚢が確認されたあとに妊娠が終わった場合は、臨床的な流産として扱われます。臨床的な流産には、症状がないまま胎児の成長が止まっている稽留流産(けいりゅうりゅうざん)や、出血が始まって子宮の内容物が出てくる進行流産などがあります。流産の分類については流産の種類の記事で整理しています。

化学流産を「流産の回数」に数えるかどうかは、国や学会によって扱いが異なります。日本の「不育症管理に関する提言2021」は、不育症を「2回以上の流死産の既往がある場合」と定義したうえで、生化学的妊娠は流産回数には数えないが、3回以上繰り返す場合は不育症に準じて原因を調べるとしています[6]。

一方、ESHREの不育症ガイドラインは、不育症を「2回以上の妊娠喪失」と定義しており、2022年の改訂でもこの定義を変更していません[7]。ガイドライン本文は化学流産を含めるかどうかを明記していませんが、ESHREの早期妊娠に関する専門部会は、超音波で確認されなかった妊娠の喪失も不育症の定義に含めるべきだと提言しています[5]。化学流産を回数に数えるかどうかの考え方は、化学流産を流産の回数に数えるかについて不育症の記事でも取り上げています。

3. 主な原因として考えられる胚の染色体異常

化学流産では、胚(受精卵が育ったもの)の染色体異常が原因の一つと考えられています。ただし、化学流産そのものの組織を直接解析したデータは乏しく、すべての原因を染色体異常で説明できるわけではありません。日常生活上の行動が直接の原因になることを示す根拠はありません。

この考え方の根拠になっているのが、臨床的な流産の組織を調べた研究です。妊娠初期の自然流産1,745件を調べた2023年の研究では、流産組織の50.4%に染色体の数や構造の異常(核型異常)が見つかりました。さらに、通常の染色体検査で異常がなかった例の一部をより詳しい方法で解析すると、そのうち35.1%に新たな異常が見つかり、全体では67.8%に達すると推計されています[8]。同じ研究では、異常が見つかった例では母親・父親の年齢がわずかに高い傾向もありました[8]。

染色体異常の多くは、卵子や精子ができる過程の細胞分裂(減数分裂)で、染色体がうまく2つに分かれないことによって起こります。その結果、本来2本ずつあるはずの染色体が1本多くなったり(トリソミー)、1本少なくなったり(モノソミー)します。こうした胚の多くは、着床しないか、着床しても早い段階で発育が止まります。受精から出生までの各段階で染色体異常の頻度がどう変わるかは、受精・流産・出生で染色体異常の頻度はどう変わるかの解説で詳しく扱っています。

💡 用語解説:異数性(いすうせい)

異数性とは、染色体の本数が正常(ヒトでは46本)より多い、または少ない状態のことです。1本多いものをトリソミー、1本少ないものをモノソミーといいます。胚の異数性は、女性の年齢が上がるほど増えることが知られており、流産や化学流産、着床しないことの大きな要因になっています。

ただし、化学流産の組織そのものを染色体検査したデータはほとんどありません。化学流産はごく早い時期に起こり、出てくる組織もわずかで、生理の出血と区別して回収することが難しいためです。そのため「化学流産の多くは染色体異常による」という説明は、臨床的な流産のデータや、体外受精の胚を調べたデータから推定されたものです。後で触れるように、染色体が正常な胚でも化学流産は起こることがわかっており、原因は胚の染色体だけでは説明しきれません。原因について詳しくは、化学流産を繰り返す原因と受けたい検査の記事でまとめています。

4. 年齢で化学流産の確率は変わる?

胚の染色体異常は女性の年齢とともにはっきり増えます。一方で、体外受精のデータでは、化学流産の割合そのものは年齢層によってほとんど変わらなかったという報告があります。一見すると矛盾するようなこの2つの結果を、順に見ていきます。

胚の染色体異常は年齢とともに増える

体外受精で得られた胚盤胞15,169個の染色体を調べた研究では、染色体の数の異常(異数性)の割合は、34歳で31.3%、43歳以降では80%を超えていました[9]。若い年齢でも一定の割合で異常はありますが、30代後半から急に増えていきます。

年齢とともに卵子の染色体異常が増える主な理由は、卵子が胎児期につくられてから排卵されるまで、減数分裂の途中で長いあいだ止まっていることにあります。その間に、染色体をつなぎとめておくタンパク質の働きが少しずつ弱まり、排卵の直前に分裂を再開したときに染色体が正しく分かれにくくなると考えられています。この仕組みは卵子で染色体異常が起こる仕組みと加齢の記事で詳しく解説しています。

こうした胚の異常は、着床しない、化学流産になる、臨床的な流産になるといった形で妊娠の成立や継続に影響します。そのため、「年齢が上がれば化学流産も増えるはずだ」と考えるのは自然なことです。

それでも化学流産の率は年齢との関係が薄いという報告もある

体外受精を受けた女性を年齢層ごとに比べた研究では、化学流産の割合は9.8〜13.6%の範囲でほぼ一定で、年齢の影響はみられませんでした[10]。同じ研究で、臨床的な流産は年齢とともに増えており、化学流産とは異なるパターンを示していました[10]。

胚の異数性は年齢とともに増えるのに、化学流産の割合は増えない。この結果にはいくつかの解釈があります。ひとつは、染色体異常の程度が大きい胚はそもそも着床しないため、年齢による異常の増加は「化学流産」より「着床しない」ことに多く表れている可能性です。もうひとつは、化学流産には胚の染色体以外の要因、たとえば子宮内膜の状態や、胚と子宮内膜のやりとりなどが関わっている可能性です。実際、染色体が正常な胚でも化学流産の割合は変わらなかったという研究があり[3][4]、化学流産のすべてを胚の染色体で説明することはできません。

ただし、これは体外受精の患者さんを対象にしたデータです。自然妊娠でも同じように年齢の影響が小さいのかどうかは、現時点では明確なデータが示されていません。「年齢が上がっても化学流産は増えない」と自然妊娠に当てはめて言い切ることはできない点に注意が必要です。

20代・30代・40代の目安

自然妊娠で、年齢層ごとの化学流産の割合を示した信頼できるデータは見当たりません。そのため、「20代なら何%、40代なら何%」という化学流産だけの数字を示すことはできません。代わりに、年齢と関係する3つの数字を並べて見ておくと、全体像がつかみやすくなります。

📈 年齢と関係する3つの数字

何の割合か 年齢との関係 出典
胚盤胞の染色体の数の異常(異数性) 34歳で31.3%、43歳以降で80%超 胚盤胞15,169個の解析[9]
体外受精での化学流産 年齢層にかかわらず9.8〜13.6%でほぼ一定 体外受精の年齢別解析[10]
臨床的な流産(自然妊娠を含む) 全体12.8%。25〜29歳が最も低く約10%、45歳以上で53% ノルウェーの421,201妊娠[11]

※対象・定義が異なる研究の数字を並べたものです。個人の確率として読まないでください。

ノルウェーの421,201件の妊娠を調べた研究では、臨床的な流産の割合は全体で12.8%で、25〜29歳の約10%が最も低く、30歳を過ぎると急に上がって45歳以上では53%に達していました[11]。年齢による影響がはっきり表れるのは、化学流産よりも、胎嚢が確認されたあとの臨床的な流産のほうだと言えます。

20代で化学流産を経験した方が「自分だけが特別なのでは」と感じることがありますが、前述のとおり化学流産は若い健康な人でも一定の割合で起こります。反対に、40代で化学流産を経験した場合も、それだけで次の妊娠が難しいと決まるわけではありません。年齢の影響は、化学流産の1回よりも、妊娠全体の見通しとして考えるほうが実態に合っています。

5. 体外受精・胚盤胞移植での化学流産の確率

体外受精では、移植あたりの化学流産の割合はおよそ5〜14%と報告されています。数字に幅があるのは、移植する胚の段階(初期胚か胚盤胞か)、新鮮胚か凍結胚か、自分の卵子か提供された卵子か、胚の染色体を調べたかどうかといった条件が研究ごとに違うためです。

新鮮胚・凍結胚・単一胚移植での割合

新鮮胚と凍結胚を合わせた1,824周期の体外受精を調べた研究では、化学流産の割合は14%でした[2]。凍結胚移植に限った研究では、染色体を調べていない初期胚で13.8%、染色体を調べていない胚盤胞で9.0%と報告されています[3]。

凍結した胚を1個だけ移植する凍結単一胚移植3,741周期を調べた研究では、自分の卵子を使った場合の化学流産の割合は6.5〜8.8%、提供された卵子を使った場合は4.7〜6.8%でした[4]。この研究では、自己卵と提供卵とで化学流産の頻度に差はないと結論づけられています[4]。提供卵は一般に若い女性から提供されるため、卵子の年齢が化学流産の頻度を大きく左右するわけではないことを示す結果とも読めます。

体外受精では、移植から一定の日数がたった日に血液検査でhCGを測って妊娠を判定します。この判定で陽性になり、その後胎嚢が確認されないまま値が下がった場合が化学流産です。移植後にhCGが上がりはじめる時期は胚の段階によって異なり、移植日から数えた判定日も施設ごとに決められています。胚盤胞移植のスケジュールや判定の流れを知っておくと、数字の意味も理解しやすくなります。

染色体が正常な胚でも化学流産は起こる

着床前に胚の染色体を調べ、染色体の数が正常と判定された胚盤胞を移植しても、化学流産の割合は9.7%で、染色体を調べていない胚盤胞(9.0%)と差がありませんでした[3]。凍結単一胚移植の研究でも、染色体の数を調べる検査で正常とされた胚を移植した場合の化学流産の割合は、自己卵で8.8%、提供卵で6.8%で、検査をしなかった場合と同程度でした[4]。

胚の染色体の数を調べる検査はPGT-A(着床前胚染色体異数性検査)と呼ばれます。胚盤胞の外側の細胞(将来胎盤になる部分)を一部採取して調べる方法で、詳しくはPGT-Aの解説で扱っています。PGT-Aで正常と判定された胚でも化学流産が同じ程度に起こるという結果から、研究者たちは、化学流産には胚の染色体の数以外の要因、たとえば子宮内膜の側の要因や、今の検査ではとらえられない胚の性質が関わっていると考えています[3][4]。

この研究では、子宮内膜の状態を調べて移植の時期を個別に合わせる方法(内膜受容能検査にもとづく移植)でも、化学流産の頻度は変わりませんでした[4]。現時点で、化学流産を確実に防げる検査や方法は確立していません。PGT-Aは、染色体の数の異常をもつ胚を移植前に見分けるための検査であり、化学流産を防ぐための検査ではないことを知っておいてください。

6. 化学流産が2回・3回続く確率

化学流産が2回続いたからといって、必ずしも体に原因があるとは限りません。化学流産はもともと一定の割合で起こるものなので、偶然だけでも続くことがあります。ただし、繰り返す人ほど次の妊娠の見通しに影響するというデータもあり、回数によって考え方は変わります。

偶然でも重なることはある

仮に1回の妊娠で化学流産になる割合を約2割とすると、偶然だけで2回続く割合は計算上約4%(0.2×0.2)、3回続く割合は約0.8%(0.2×0.2×0.2)になります。100人のうち4人程度が、特別な原因がなくても2回続けて化学流産を経験する計算です。

この計算は、毎回の妊娠が互いに影響しないと仮定した、単純な掛け算による目安です。実際に化学流産が続いた人を追跡して得られた数字ではありません。現実には、流産を経験した人ほど次の流産のリスクが上がることが知られています。ノルウェーの研究では、臨床的な流産の経験が1回ある人は次の流産のリスクがおよそ1.5倍、2回で約2倍、3回続けて経験した人では約4倍でした[11]。

また、原因がはっきりしない反復流産の女性587人を対象にした研究では、超音波で確認されなかった妊娠の喪失(化学流産を含む)が1回増えるごとに、次の妊娠で出産に至る見込みが相対的に0.90倍になり、臨床的な流産1回と同じくらいの重みがあると報告されています[12]。1回や2回の化学流産は偶然のことが多い一方で、繰り返す場合には軽く見ないほうがよいというのが、現時点のデータから言えることです。

💡 用語解説:不育症(ふいくしょう)

不育症とは、妊娠はするものの流産や死産を繰り返し、出産に至らない状態のことです。日本の提言では、流産・死産を2回以上経験した場合を不育症としています。化学流産は回数に数えませんが、3回以上繰り返す場合は不育症に準じて原因を調べることが勧められています。原因には、胎児側の偶然の染色体異常のほか、夫婦どちらかの染色体の構造異常、抗リン脂質抗体症候群、子宮の形の異常などがあります。

繰り返すときに相談する目安

日本の提言では、化学流産を3回以上繰り返した場合に、不育症に準じた原因の検査を行うとしています[6]。臨床的な流産と合わせて2回以上の場合は、不育症として検査の対象になります[6]。提言が推奨している検査には、子宮の形を調べる検査、抗リン脂質抗体の検査、夫婦の染色体検査などが含まれます[6]。

このうち夫婦の染色体検査は、臨床遺伝専門医の立場から特に知っておいていただきたい検査です。夫婦のどちらかが、染色体の一部が入れ替わっている均衡型転座(きんこうがたてんざ)をもっている場合、本人は健康でも、受精卵に染色体の過不足が生じやすくなり、流産を繰り返す原因になることがあります。検査の内容や結果の考え方は、夫婦の染色体検査(均衡型転座)を扱った記事で解説しています。

化学流産を繰り返す場合の原因や検査の詳しい内容は、化学流産を繰り返す原因と受けたい検査でまとめています。検査を受けるかどうか、どこまで調べるかは、年齢、これまでの妊娠の経過、臨床的な流産の有無などによって変わるため、まずはかかりつけの産婦人科や不育症を診療している医療機関で相談することになります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「偶然」と「繰り返し」を分けて考える】

化学流産の多くは、胚の側に起きた偶然の出来事と考えられています。1回、あるいは2回続いたとしても、それだけで体に問題があると決めつける必要はありません。確率の上でも、偶然が重なることは十分にありえます。

一方で、繰り返す場合には、夫婦の染色体の構造異常のように、次の妊娠にも関わる原因が見つかることがあります。臨床遺伝専門医としては、「偶然で説明できる範囲」と「原因を調べる価値がある範囲」を分けて考えることが大切だと考えています。その線引きの目安になるのが、提言の示す回数です。

7. 化学流産の確率は下げられる?

化学流産には胚側の要因を含む複数の要因が関与すると考えられており、化学流産そのものを防ぐ方法として確立したものはありません。前述のとおり、胚の染色体を調べる検査や、子宮内膜の状態に合わせて移植時期を調整する方法でも、化学流産の頻度は変わらなかったと報告されています[4]。

一方で、妊娠全体の経過に関わる生活習慣として、喫煙と体重はよく知られたリスク因子です。妊娠中の喫煙と流産の関係を調べた研究を統合したメタ解析では、喫煙は流産のリスクの上昇と関連していました[13]。また、BMI(体重と身長から計算する肥満度の指標)が25以上の女性では、妊娠方法をまとめた解析で流産のオッズ上昇との関連が示されていますが、生殖補助医療の個別集団については十分な根拠がないとされています[14]。

ただし、これらはいずれも胎嚢が確認されたあとの臨床的な流産を中心としたデータで、化学流産に限って効果を確かめたものではありません。また、関連があることと、それを改めれば流産が減ることとは別の問題です。禁煙や適正体重は妊娠全体にとって望ましい生活習慣ですが、「これで化学流産を防げる」と言えるものではないと理解しておいてください。

化学流産を経験すると、「あのとき無理をしたから」「食事がよくなかったから」と自分を責めてしまう方もいます。しかし、妊娠に気づく前後の日常の行動が化学流産の直接の原因になることを示す根拠はありません。

8. 化学流産のあと、次の妊娠の確率は下がる?

1回の化学流産のあと、次の妊娠のチャンスが下がるという根拠はありません。自然妊娠を毎日の尿で追跡した研究では、早い時期に妊娠を失った女性40人のうち95%が、2年以内に臨床的な妊娠に至っていました[1]。

体外受精でも同じような結果が報告されています。凍結胚移植を続けて受けた2,385人を調べた研究では、1回目の移植で化学流産になった人の2回目の移植での化学流産の割合は9.9%、臨床的な流産は10.5%で、1回目に着床しなかった人(それぞれ9.6%、10.9%)と差がありませんでした[15]。研究者たちは、化学流産や臨床的な流産は、次の移植での流産のリスクの上昇とは関連しないと結論づけています[15]。

では、「化学流産のあとは妊娠しやすくなる」という話はどうでしょうか。インターネット上では「子宮がきれいになって妊娠しやすくなる」といった説も見かけますが、これを裏づける医学的な根拠は確認できません。反対に「妊娠しにくくなる」という根拠もありません。化学流産は、着床してhCGが分泌されるところまでは進んだ妊娠です。ただ、それをもって次の妊娠が成功しやすいと言い切ることもできません。

化学流産は通常、特別な処置を必要とせず、生理と同じように出血が起こって終わります。医師から特に指示がなければ、次の生理が来たあとに妊活を再開してかまわないとされることが一般的です。ただし、前述のとおり化学流産を繰り返している場合は、次の妊娠の見通しに影響するというデータがあるため[12]、原因を調べるかどうかを含めて医療機関で相談してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 20代でも化学流産は起こりますか?

はい、起こります。化学流産では胚の染色体異常が原因の一つと考えられていますが、直接解析したデータは乏しく、染色体が正常な胚でも起こります。若く健康な人でも一定の割合で起こります。高感度の尿検査で妊娠を追跡した研究では、妊娠反応が確認された妊娠の22%が、超音波で確認される前に終わっていました。20代で化学流産を経験しても、それだけで体に問題があるとは限りません。

Q2. 体外受精だと化学流産は多いですか?

多いとは言えません。体外受精での化学流産の割合は移植あたりおよそ5〜14%と報告されており、自然妊娠の妊孕性のある女性の値(18%)より体外受精群(14%)のほうが低かったという研究もあります。体外受精では妊娠判定の日に血液検査でhCGを測るため、化学流産に気づきやすいという事情があります。

Q3. 化学流産は流産の回数に数えますか?

日本の「不育症管理に関する提言2021」では、化学流産(生化学的妊娠)は流産の回数に数えません。ただし、3回以上繰り返す場合は、不育症に準じて原因を調べるとしています。欧州ヒト生殖学会の専門部会は、超音波で確認されなかった妊娠の喪失も不育症の定義に含めるべきだと提言しており、国や学会によって扱いが異なります。

Q4. 化学流産に気づかないこともありますか?

はい、多くの化学流産は気づかれないまま過ぎていると考えられます。化学流産は生理予定日の前後に出血が始まることが多く、妊娠検査薬を使っていなければ、少し遅れた生理と区別がつきません。生理予定日より前に検査薬を使うと、化学流産に気づく機会が増えます。

Q5. 化学流産のあと、次は妊娠しにくくなりますか?

1回の化学流産のあとに次の妊娠のチャンスが下がるという根拠はありません。早い時期に妊娠を失った女性の95%が2年以内に臨床的な妊娠に至ったという研究や、体外受精で化学流産のあとの移植成績が下がらなかったという研究があります。ただし、化学流産を繰り返している場合は、次の妊娠の見通しに影響するというデータがあります。

Q6. ミネルバクリニックで化学流産の診断や治療はできますか?

いいえ、当院では化学流産の診断・治療は行っておりません。この件についてのご予約・お問い合わせもお受けしていません。化学流産が疑われる場合や、化学流産を繰り返している場合は、産婦人科や不育症を診療している医療機関へご相談ください。

まとめ

化学流産の確率は、自然妊娠で妊娠反応が確認された妊娠の約2割[1]、体外受精では移植あたりおよそ5〜14%と報告されています[2][3][4]。数字が研究やサイトによってばらばらなのは、分母やhCGの測り方が違うためで、「30〜40%」という数字は化学流産だけの割合としては確認できませんでした。

化学流産では胚の染色体異常が原因の一つと考えられていますが、化学流産そのものを直接解析したデータは乏しく、染色体が正常な胚でも起こることがわかっているため、原因は染色体だけでは説明しきれません。胚の染色体異常は年齢とともに増える一方、体外受精では化学流産の割合は年齢でほぼ変わらなかったという報告もあります[9][10]。1回の化学流産で次の妊娠のチャンスが下がる根拠はありませんが、繰り返す場合は原因を調べる意味があります[6][12]。ここで紹介した数字は集団のデータであり、一人ひとりの確率を示すものではありません。

🏥 化学流産の検査・治療をお考えの方へ

当院では、化学流産の検査・診断・治療を行っておりません。
この件についてのご予約・お問い合わせはお受けしておりません。
化学流産が疑われる場合や繰り返している場合は、産婦人科や不育症を診療している医療機関へご相談ください。

この記事は化学流産を正しく知っていただくための解説であり、当院での診療をご案内するものではありません。なお、他の診療の過程で具体的な遺伝学的評価が必要と判断された場合に限り、遺伝カウンセリングが関係することがあります。

参考文献

  • [1] Incidence of early loss of pregnancy. N Engl J Med. 1988;319(4):189-194. [NEJM]
  • [2] A comparison of biochemical pregnancy rates between women who underwent IVF and fertile controls who conceived spontaneously. Hum Reprod. 2015;30(4):783-788. [PubMed 25678573]
  • [3] Biochemical pregnancy loss after frozen embryo transfer seems independent of embryo developmental stage and chromosomal status. Reprod Biomed Online. 2018;37(3):349-357. doi:10.1016/j.rbmo.2018.05.019. [ScienceDirect]
  • [4] Is biochemical pregnancy loss associated with embryo or endometrium? A retrospective cohort study in frozen single embryo transfer of own and donated oocytes. Hum Reprod. 2024;39(7):1432-1441. doi:10.1093/humrep/deae106. [Human Reproduction]
  • [5] Terminology for pregnancy loss prior to viability: a consensus statement from the ESHRE early pregnancy special interest group. Hum Reprod. 2015;30(3):495-498. doi:10.1093/humrep/deu299. PMID:25376455. [Human Reproduction]
  • [6] 「不育症管理に関する提言」改訂委員会. 不育症管理に関する提言2021(令和3年6月7日改訂). [PDF]
  • [7] ESHRE guideline: recurrent pregnancy loss: an update in 2022. Hum Reprod Open. 2023;2023(1):hoad002. [Human Reproduction Open]
  • [8] Prevalence of chromosomal alterations in first-trimester spontaneous pregnancy loss. Nat Med. 2023;29:3233-3242. doi:10.1038/s41591-023-02645-5. [Nature Medicine]
  • [9] The nature of aneuploidy with increasing age of the female partner: a review of 15,169 consecutive trophectoderm biopsies evaluated with comprehensive chromosomal screening. Fertil Steril. 2014;101(3):656-663.e1. doi:10.1016/j.fertnstert.2013.11.004. PMID:24355045. [Fertility and Sterility]
  • [10] The biochemical pregnancy loss rate remains stable up irrespective of age and differs in pattern from clinical miscarriages. Gynecol Endocrinol. 2021;37(1):61-64. doi:10.1080/09513590.2020.1807931. PMID:32840171. [PubMed 32840171]
  • [11] Role of maternal age and pregnancy history in risk of miscarriage: prospective register based study. BMJ. 2019;364:l869. doi:10.1136/bmj.l869. PMID:30894356. [PubMed 30894356]
  • [12] Non-visualized pregnancy losses are prognostically important for unexplained recurrent miscarriage. Hum Reprod. 2014;29(5):931-937. doi:10.1093/humrep/deu042. PMID:24603132. [PubMed 24603132]
  • [13] Systematic review and meta-analysis of miscarriage and maternal exposure to tobacco smoke during pregnancy. Am J Epidemiol. 2014;179(7):807-823. doi:10.1093/aje/kwt334. PMID:24518810. [PubMed 24518810]
  • [14] Does high body mass index increase the risk of miscarriage after spontaneous and assisted conception? A meta-analysis of the evidence. Fertil Steril. 2008;90(3):714-726. doi:10.1016/j.fertnstert.2007.07.1290. PMID:18068166. [PubMed 18068166]
  • [15] Biochemical or clinical pregnancy loss after first embryo transfer does not affect subsequent transfer outcome. Reprod Biomed Online. 2026;52(4):105435. doi:10.1016/j.rbmo.2025.105435. PMID:41819682. [ScienceDirect]

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プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載
されました。

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