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妊娠しやすい人になるために試してほしいこと

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「そろそろ子どもが欲しいね」そう話し合って妊活を始めてみたけど、中々子どもが授からないというお悩みではありませんか?中には「もしかしたら私が原因の不妊症かも?」と自分を責めてしまう方もいるでしょう。

その前にご自分が妊娠しやすい人なのかどうかをご存じですか?実は妊娠しやすい体になるにはご自分でコントロールできることがたくさんあります。今回の記事では妊娠しやすい人になるために知って欲しいことや試してほしいことをまとめています。ぜひ最後までご覧ください。

妊活を始める前に自分の体を知っておこう

「妊活」という言葉が定着した今、多くのご夫婦が子どもを授かるために毎日ご自分とパートナーと向き合っています。もし妊活を始めたばかりで「何から始めたらいいのかわからない」と不安を募らせているならば心配する必要はありません。大事なのはご夫婦が二人そろって納得をして進めていくことだけです。道のりはさまざまありますが、まずはご自分の体が妊娠しやすいのかどうか検査を受けてみましょう。。

自分の体を知る

妊活を始めた人なら耳にしたことあるのが基礎体温のチェックです。基礎体温を測ることで生理の周期がわかり、妊娠しやすい時期を予測できるからです。他には正常に排卵が行われているか、排卵後のホルモンが足りているかなど妊娠に重要な要素がわかります。基礎体温を測ったら記録をしなくてはいけません。最近ではスマホアプリもあるので入力するだけでデジタル体温計に測定値を記録できる便利な機能もありますので活用してください。その場合、体温の流れを示す波形が1週間ごとに表示されることが多いので2周期分だけでも紙の基礎体温表に記録し、波形がわかるようにしておきましょう。

不妊クリニック・婦人科(泌尿器科)で基礎検査

ご自分の生理周期や排卵ができているかどうか予測ができたら女性は婦人科で基礎検査を受けてみましょう。もしかかりつけの医師がいるならば相談してみてください。問診では、いつ頃から妊娠を希望して過ごしているのか、避妊期間があればその期間、避妊せずに子どもが欲しいと思ってからどれくらい経つか、性交渉の回数などを質問されます。その後に婦人科の診察、過去の既往症の有無、子宮や卵巣に病気はないか、ホルモン検査、血液検査、超音波検査をして妊娠しやすい体質なのかどうかを調べていきます。

男性の場合は、不妊専門のクリニックか泌尿器科での検査になります。血液検査で精子を作るために必要なホルモン値、精液を介して感染する可能性のある感染症の有無、精子の運動に関係する亜鉛の濃度や肝臓、腎臓の機能などをチェックします。他にも精巣上体などの精子の通り道に異常がないかを調べて、精液検査で精子の数や運動率を即手します。

二人の検査結果を踏まえて妊娠しやすい体なのかどうか判断できるようになるのです。

妊娠しやすい人の特徴

一言で言いますと精子と卵子が出会ってから着床するまでの流れがスムーズにいく体が妊娠しやすい人です。ところが生活習慣や食生活の乱れ、ストレス、性感染症などによって妊娠しづらい体質になっている女性がいらっしゃいます。そうした要因を取り除いていき、徐々に妊娠しやすい人へと体質を変えていくのが妊活の一つです。

妊娠しやすい体の特徴については下記の記事に詳しく掲載していますのでご覧ください。

妊娠しづらい人の特徴

先述したように卵子と精子が受精して着床するまでの流れがスムーズにいかない人が妊娠しづらい体質です。女性の場合、『生理不順』『排卵周期がバラバラ』『排卵しにくい卵巣』『癒着して動きの悪い卵管』『内膜が薄くて着床しにくい子宮』『子宮内膜の量が少ない』などさまざまな要因があります。原因も人それぞれになるので婦人科で検査を受けることをおすすめします。

男性の場合は、ほぼ精子に関することですので泌尿器科で検査を受けて原因を特定しましょう。下記の記事にセルフチェックができますので試してみてください。

妊娠しやすい人の食生活

妊娠しやすい人になるために欠かせないのが食生活です。仕事や家事が忙しくて食事をおろそかにしてきた人は、この機会に食生活を見直してください。

なぜなら人の体は口の中から入ってきた食事で作られているからです。偏った食生活やダイエットで食べる量が少ないと体に無理がかかってしまい卵子や卵管にも悪影響を与えてしまいます。だからこそ栄養バランスをしっかりと考えた食事を摂るように意識してください。最近ではコンビニでも健康的な食事ができるものをたくさん置いてありますので食品表示をチェックして選んでみるのが気軽に続けられるコツです。

妊娠しやすい食生活については下の記事に詳しく書いてありますので参考にしてみてください。

妊娠しやすい人になるために9つのヒント

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妊娠しやすい人の特徴や食事について紹介をしてきました。次は生活習慣の見直しです。下に9つの項目があるので自分に当てはまるものがあるかどうかチェックしてみてください。

必要な栄養素を正しく摂りましょう

新鮮な野菜や果物、たんぱく質を多く含んだ食品をバランス良く摂るようにしましょう。糖質が多いと妊娠するのに悪影響を与えるので摂りすぎに注意してください。

また、アルコールや、リステリア菌を含むおそれのある食品(ソフトチーズ、加工肉、調理済みのサラダ、生卵など)、水銀含有レベルの高い魚は、妊娠に悪影響を及ぼす可能性がありますので、摂取は避けてください。カフェインも控えめにしましょう。

足りない栄養素はサプリメントで補いましょう

1日の食事だけ必要といわれる栄養素を全て補うのは難しいかもしれません。特に妊娠初期に必要といわれる葉酸は食事だけでは賄いきれません。そこでサプリメントで足りない栄養素を補いましょう。

今では、妊活用のサプリメントもたくさん販売しているのでいくつか試してみて気に入ったのがあれば飲んでみてください。ただし、サプリメントはあくまでも栄養補助食品です。食事からバランスよく栄養を摂るのを忘れないでください。

サプリメントについては下の記事も参考にしてみてください。

食品の衛生を心がけて健康を維持しましょう

食品が原因の感染症を防ぐため、取り扱いに注意しましょう。台所用品や調理台を清潔に保ち、手洗いを徹底し、調理前の果物や野菜は十分に洗います。食品には十分に火を通し、適温に保存してください。

後、生ものはできるだけ避けるようにしましょう。ステーキもレアではなくミディアムはウエルダンにしましょう。

運動を習慣づけましょう

適度な運動は妊活の敵でもあるストレスを解消してくます。また、太りすぎ防止のためにも普段から運動をするようにしましょう。

日本産婦人科医会では、妊婦に適した運動として、母児が安全であること、運動効果が得られること、継続できること、楽しいことの4つの観点から、水泳・エアロビクス・ジョギング・サイクリング・ウォーキング・ヨガなどの運動を推奨しています。

体重を管理しましょう

妊活中はもちろん妊娠中も太りすぎと痩せすぎは厳禁です。太りすぎは妊娠高血圧症候群や出産時に体に大きな負担がかかるからです。また、痩せすぎは「生まれた子が将来生活習慣病になりやすい」「赤ちゃんが小さく生まれる」「早産になりやすい」といったリスクがあるのでBMI18~25の間を維持するようにしましょう。

タバコをやめましょう

タバコは妊活にとって百害あって一利なしと断言してもいいほど有害です。健康被害も多くあるため男女とも禁煙をしましょう。もし禁煙が難しければ禁煙外来で治療を受けてください。

ストレスをためないようにしましょう

現代社会で生活するのにストレスをなくすのは不可能です。しかし、溜め込んでしまうと妊娠しにくい体になるのでできるだけ早く解消するようにしましょう。

解消法は人それぞれ自分の好きなことmに打ち込んでください。また、日頃からリラックスできるヨガ・太極拳・瞑想(めいそう)などを取り入れてみるのもいいかもしれません。

高温を避けましょう

妊娠活動中は、サウナや温泉などの高温の環境は避けましょう。男性の場合は睾丸付近が温かいと精子の活動が鈍くなるので下着は通気性のいいものを選ぶようにしてください。

家族の病歴を確認しておきましょう

妊活を始めたら家族の病歴を確認しておきましょう。将来のお二人や赤ちゃんの生活にも関係してくるからです。病気次第では、医師と相談をする必要があります。妊娠や赤ちゃんの発育に影響を及ぼす可能性のある要因を明らかにしておく妊活では重要です。

質の良い睡眠をしっかりととりましょう

妊娠しやすい人になるために必要なのがホルモン分泌が順調なのかどうかです。実は睡眠中は様々なホルモンが合成されています。中でも睡眠を促すホルモンとして有名なメラトニンは卵子の質にも影響するのです。メラトニンは卵胞液中に高濃度に存在していることが確かめられており、卵の質が不良な体外受精患者にメラトニンを投与すると、卵胞液中の酸化ストレスが軽減し、卵を保護し、卵の質を改善させると報告されています。そのため睡眠の質を良くすることが妊娠しやすい人へと変化できるのです。

メラトニンを分泌させるためには、朝と昼は日の光をしっかり浴び、夜寝る前に部屋を暗くする事が大切です。パソコンやスマートフォンなどから出るブルーライトの光はメラトニンの分泌を阻害しますので、寝る1時間ほど前から使用しないようにしましょう。

メラトニンはセロトニンというホルモンから合成されます。セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から合成されるためトリプトファンが多く含まれるタンパク質の摂取することが大切です。トリプトファンは大豆、魚、野菜、果物などに含まれるのでバランス良く摂取しましょう。熟睡するためには食事は寝る3~4時間前までに、消化のよいものを食べてください

子宮温活を試してみよう

近年、「温活」という言葉が出てきています。体を冷やすと血行が悪くなり、免疫力と代謝も落ちて、便秘やむくみになりやすくなるからです。

実は血行が悪くなると妊娠にも影響を及ぼします。血行が悪いと卵巣の機能が低下して卵子の発育も滞ってしまいます。そうなると排卵日がずれたりするので妊娠しづらくなるのです。しかも宮内膜が十分に育たたず、卵子と精子が出会っても着床しにくくなる恐れがあります。

そこで根菜類やショウガなど体を温める食材を食べたり、ウォーキングといった有酸素運動をしたりして体を温めるようにしましょう。また、入浴するときはじんわり汗が出るくらい浴槽につかると体温が1度くらい上がるそうです。

血流が良くなれば体の中にある老廃物を老廃物も排出されやすくなるため妊娠しやすい体質へと変化していきます。

まとめ

リビングルームのソファに座っている明るい人々は、楽しい小さな娘を持ち、母親と一緒に笑いながら楽しい遊び時間を楽しむ。週末の活動の楽しい家庭生活
ここまで「妊娠しやすい人」になるために必要な生活習慣の見直し方法を紹介してきました。どれもそんなに肩肘張らずにできることばかりだと思います。二人で協力をしながら体づくりをして妊娠しやすい体へと変えていきましょう。

環境の変化など状況が目まぐるしく変わるかもしれませんが、続けていけばきっとご夫婦の望みである赤ちゃんを授かる日が来ると思います。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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