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生理前の基礎体温はいつ頃から変化するの?|妊娠したときの目安も紹介

妊活中の女性が普段から行っている基礎体温のチェックは、生理周期によって体温が変化するのをしるために欠かせません。女性の身体はホルモンの分泌や排卵日の時期を基礎体温の変化でお知らせしてくれます。

今回は「生理前の基礎体温はどれくらいなのか?」「体温の変化はいつ頃起きるのか?」などを詳しく解説していきます。妊娠したときの目安もご紹介しますので最後までお付き合いください。

基礎体温を計る理由

腹に温度計を持つ女性。

基礎体温とは人が最小限のエネルギーしか使っていないときの体温です。女性の健康状態を知るうえで重要な情報をもたらします。

妊娠したい女性が計るものだというイメージが強いですけど、実は女性ホルモンのバランスが反映されるものです。毎日記録することによって女性の身体のさまざまな状態がわかります。

  • ・生理日の予測
  • ・妊娠しやすいタイミングが分かる
  • ・妊娠した可能性を知ることができる
  • ・無排卵月経の可能性
  • ・黄体機能不全の可能性

上記の状態はは妊娠したい女性にとって知っておきたいことばかりです。そのため妊活中の女性は基礎体温を計っているのです。

基礎体温の周期

女性の基礎体温は、生理開始から次の生理までの間に低温期と高温期の二相に分かれます。女性ホルモンの1つ、プロゲステロンには基礎体温を高くする作用があります。そのためプロゲステロンの分泌量が少ない卵胞期は低め(低温相)、分泌量が多い黄体期は高め(高温相)になるのです。

生理周期(月経周期)は個人差がありますが、25~38日であれば正常範囲内です。生理周期に合わせて基礎体温がきれいな二相曲線を描いていれば、卵巣が正常に機能している証拠です。もし低温期と高温期の二層に分かれない場合は、体温が上がらず低温期が続く場合は、無排卵になっているかもしれません。

生理前の基礎体温は何度くらい?

基礎体温は個人差があるため一概には言えませんが、高温期の基礎体温は36.7度前後が目安です。高温期の基礎体温は、低温期の基礎体温から約0.3〜0.5度ほど高くなります。

元々基礎体温が高い人は37度を超える場合もあり、人によっては高温期に微熱を感じることも珍しくありません。しかし、単に高温期だからといって放っておくと子宮内膜炎や風邪などの感染症だったなんてケースもあります。吐き気や頭痛、身体のだるさを感じたら産婦人科で診察を受けてみてください。

基礎体温が下がるのは生理の何日前?

生理周期は個人でバラバラでも排卵から生理が始まるまでの期間に変化はありません。ほぼ14日間と一定になっています。

妊娠していなかった場合、は10~14日間高温期が続いた後に体温が下がっていきます。なぜなら黄体は、生理開始予定日の4日前頃から退行していくからです。黄体が退行するとプロゲステロンの分泌が減少し、基礎体温は高温から低温へ1~2日かけて移っていきます。人によっては2~3日かけてゆっくり下がっていく場合もあります。

もし高温期の途中で一時的に基礎体温が下がったり、高温期と低温期の間で体温が上がったり下がったりを繰り返していたりするとホルモンバランスが乱れているかもしれません。原因は疲れが自律神経の乱れによって視床下部の異常を生み、ホルモンの分泌が減少するからです。ホルモンバランスが乱れると、生理不順、免疫力の低下、冷え、抑うつ、風邪を引きやすいなどの症状があらわれます。体調悪化の悪循環が生まれやすいため、ストレスや疲れをうまく解消するようにしましょう。

また高温期が9日以下と短いと、黄体機能不全の疑いがあるので医師の診察を受けてください。

低温期になるのはいつから?

月経が28日周期の場合、月経の初日の1日目~排卵までの約2週間(14日間)は、個人によってバラツキはあるものの低温期です。その後にエストロゲンが分泌され、子宮内膜が増殖していきます。

エストロゲンの分泌がピークになると、脳の視床下部、下垂体から黄体形成ホルモン(LHサージ)という排卵を司令するホルモンが出て、排卵が起こります。排卵が起こると、その後、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が始まるので、低温期より0.3~0.5℃ほど基礎体温が上昇する高温期に入ります。高温期は12~14日続きます。

妊娠したらいつから高温期になるの?

基礎体温表と女性

通常は、約14日間高温期が続いたあと、基礎体温が速やかに下がり、低温期となり生理が来ます。妊娠していた場合は、生理が来なくなり、高温期がずっと続いていきます。なぜなら妊娠が成立すると、プロゲステロンの分泌が持続するからです。

目安として17日以上、高温期が続いて生理がこない場合は妊娠の可能性を疑ってみてください。もしご自分で妊娠検索を使うならば生理予定日から一週間後にしてください。それよりも早く使用すると検査結果を左右する妊娠ホルモン(hCG)が十分に分泌されていないため、正しい結果を出すことができません。早く検査したい気持ちもわかりますが、検査ができる時期まで待ってください。

どうしても早く結果が知りたい場合は生理予定日から使える「早期妊娠検査薬」を使用しましょう。これは妊娠ホルモン濃度が25mlU/mLでも反応するタイプの検査薬です。

まとめ

今回は、生理前の基礎体温を中心に体温の下がる時期や上がる時期について詳しく紹介しました。妊活中の女性ならば生理時期が予測できるので基礎体温が切り替わる時期はどうしても気になるところでしょう。生理の周期は不安定な人でも基礎体温を計ることで自分の身体の状態がわかりやすくなります。基礎体温が変化する時期をしっかりと把握して妊活はもちろん、健康管理にも役立ててください。

東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。ミネルバクリニックでは、妊娠9週から受けられる赤ちゃんの健康診断である「NIPT」を業界最新の技術と業界随一の対象疾患の広さで行っております。遺伝のエキスパートである臨床遺伝専門医が出生前診断を提供しておりますので、是非、お気軽にご相談ください。妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、知識・経験・実績とも「第三者から認証されている」臨床遺伝専門医が診療している「ミネルバクリニック」まで是非、ご相談ください。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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