欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

ミネルバクリニックは高い専門性を誇り技術で皆さんにお答えする診療を行なっているため無料相談は受け付けておりません。問診票は医師が皆さんの状態を知るためや必要な情報を伝えるために作成しており診察の一部ですので配布の時点で診療料金が発生します。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもの特徴と接し方

ADHDの退屈そうな子ども
自分の子どもが自閉スペクトラム症(自閉症)の可能性があったら心配だと思うのは当然です。成長しても生きづらさを感じてしまいしなくてもいい苦労をしてしまうからです。しかし、現在は早い時期から療育をすることで負担を軽くすることができます。

そのために欠かせないのが早めに診察を受けることです。今回の記事では自閉スペクトラム障害(ASD)の特徴と、自閉症のお子さんとどう接したらいいのかについて解説をしています。気になっている方はぜひ最後までご覧ください。

自閉スペクトラム症(自閉症)の特徴

自閉スペクトラム症(自閉症)には生まれつき持っている発達障害の一つです。原因ははっきりしていませんでしたが、現在は遺伝子によるものだと判明しています。

特徴としては主に以下の3つが挙げられます。

  • 社会性と対人関係の障害
  • コミュニケーションや言葉の発達の遅れ
  • 行動や興味の偏り

 

これらの特徴や偏りの強さによって生活に支障が出てしまい、社会的に福祉的なサポートを受ける必要も出てきます。以前は親の育て方が悪いと言われていましたけど、先天的な特製であるためご両親は悲観的になる必要はありません。早ければ1歳~1歳半頃から、特定のパターンを繰り返す行動や、興味のあることには没頭し興味のないことは無視するといった特徴が次第に目立つようになります。

なお、WHO(世界保健機関)が定めた国際疾病分類(ICD)やアメリカ精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)では、自閉スペクトラム症(自閉症)アスペルガー症候群などとともに広汎性発達障害というカテゴリーに入れられていました。ところが2013年に自閉症という障害名は廃止され、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害の障害名に統合されました。そのため自閉症という名称はなくなる可能性があります。しかし日本では現在も耳にする名称であり、また発達障害者支援法などの法律や文部科学省でも使用されている関係もあり、今後も残っていくかもしれません。

発生頻度はどれくらいか

自閉症の子どもと女性の手を使った、世界の自閉症啓発デー、パズル、ジグソーのパターン

近年ではおよそ20~50人に1人が自閉スペクトラム症と診断されており、かなりの高確率といえるでしょう。また男の子のほうは割合は高く、女の子の約2~4倍と言われています。

ただ、女性の自閉スペクトラム症は知的障害や言語の遅れが目立たないケースがあり、社会的困難の現れが出てこないので過小評価されている可能性も考えられます。

自閉スペクトラム症(自閉症)と一緒に起きる病気

自閉スペクトラム症は他の精神的疾患を患ってしまう確率が高いのが特徴です。約70%以上の人が1つの精神疾患を、40%以上の人が2つ以上の精神疾患をもっているといわれています。

中でも知的能力障がい(知的障がい)が多く、その他にはADHD(注意欠如・多動症)、発達性協調運動症(DCD)、不安症、抑うつ障がい、学習障がい(限局性学習症、LD)といった疾患を併存してしまう恐れがあります。また、てんかん、睡眠障がい、便秘を合併しやすいのが特徴です。知的障がいが重たいとてんかんを併存しやすいと言われています。

自閉スペクトラム症(自閉症)の子どもは走り方がおかしい?

走る自閉スペクトラム症の子ども

自閉スペクトラム症(自閉症)の子どもに見られる特徴としてもう一つ挙げられるのが走り方です。早ければ2~3歳くらいからぎこちない走り方をするようになります。理由の一つは自閉スペクトラム症の子どもは不器用で体を動かすのが苦手だからです。手足を交互に動かせずに不自然な感じになってしまいます。

他にも理由としてあるのが感覚過敏です。感覚過敏とは味覚や触覚、聴覚などの刺激が過剰になってしまうことをいいます。この症状を持つ子どもはつま先だけで歩こうとします。なぜなら足の裏からの感覚を嫌がるからです。反対に感覚が鈍い子どもいます。その場合、もっと外部からの刺激を得るためにつま先で歩くようになります。

かかとを床につけずに足指だけで歩くこと尖足歩行といいます。子どもがこうした状態になった場合は小児科医や小児専門医に相談をしてください。

自閉スペクトラム症(自閉症)の子どもに見られる行動

自閉スペクトラム症(自閉症)の子どもにはよく見られる特徴的な行動があります。例えば、3歳で「ママ、ネンネ」「ブーブー、イタ」といった名詞と動詞のみを使う「二語文」を話すことです。他にも特徴的な子行動の一例がありますのでご覧ください。

  • 1.道順をよく覚える。(看板や行った場所などを目ざとく覚えている。しかし、他人に道を教えるのは苦手)
  • 2.換気扇、洗たく機、車のタイヤなど回転しているものをじっと見ていることが多い。
  • 3.物を綺麗に線状に並べる。(ミニカーやカードなど)
  • 4.なんでも一番でなければ気がすまない。
  • 5.数字や文字の形に興味があり、車などの乗り物の車種やポケモンの種類に詳しいなどといったカタログ的な知識がある。
  • 6.音(怒鳴る声、運動会のピストル)・風・臭いに敏感である。
  • 7.自己中心的な行動が多くマイペースである。
  • 8.仲間とのトラブルが多い。(衝動的に手が出る、言わなくてもいいことを言ってしまう)
  • 9.言葉を省略するとわからず具体的に話さないとわからない。(「あれ」、「それ」がわからない)
  • 10.自分の頭などを叩く自傷行為、他人に噛みつく
  • 11.叩く・蹴る・つねるなど他傷行為があること。
  • 12.三輪車がこげない。(両足を地面につけて進む)
  • 13.テレビのセリフを繰り返すなど独り言が多い。(ゲームをやっている時うるさい)
  • 14.冗談が通じない。

 

3歳くらいから6個以上当てはまると自閉スペクトラム症の可能性があるかもしれません。ただし、この行動をしているからといって自閉スペクトラム症と決まったわけではありません。もし疑われる部分があれば医師の診察を受けるようにしましょう。

周りの人の接し方

ソファに座っている母と自閉症の息子

自閉スペクトラム症の子どもは周囲に特性を理解してもらいにくくストレスがたまってしまったり、いじめ被害に遭いやすかったり、一生懸命努力しても失敗を繰り返したりします。そのため頭痛、腹痛、食欲不振、チックといった身体的な症状や不安、うつ、緊張、興奮しやすいといった精神的な症状を発症させる可能性があります。また、不登校やひきこもり、暴言・暴力、自傷行為などの「二次的な問題(二次障害)」を引き起こすかもしれません。

そうなる前に家族や周囲がその子の特性を正しく理解し、本人の「生きづらさ」を軽くさせないといけません。例えば、自閉スペクトラム症の子どもの多くは、耳で聞く情報よりも目で見る情報の方が優れているという特徴(IQテストを行った時に、VIQという値よりもPIQという値が大きい)を持っています。そうした特徴を活かすために視覚的物理的構造化を確立させていくことが重要です。

例えば、1日のスケジュールを図示して順番に書いて示したり、色で区別したりしてあげるのです。勉強道具も冬物や夏物の衣類を整理するかのように国語に関係するものは青い箱に、算数は赤い箱に入れるなど色で区別しておくようにすれば部屋の片づけなどもうまくいきます。

もし子どもが自閉スペクトラム症になったら個々の発達ペースに沿った療育・教育的な対応が必要となります。これを「療育」(治療教育)といって生活の支障を少なくするために受けることになります。

まとめ

眼鏡をかけた子どもに話しかける心理療法士

今回は自閉スペクトラム症の特徴について解説をしました。症状は早ければ1歳半から2~3歳で現われてくると言われていますけど、小さな子どもならやっていても不思議ではないことも多くあるため保護者の方だけで判定するのは困難です。もし他の子どもと比べて違和感を覚えるならば早めに診察を受けるのがいいでしょう。そのためには原因の9割と呼ばれ遺伝子の検査も必要になるかもしれません

東京の「ミネルバクリニック」は遺伝子検査を実施している医療機関です。そして遺伝のエキスパートである臨床遺伝専門医が在籍しております。もし遺伝子検査のことでご不明な点があれば遠慮なくミネルバクリニックまでご相談ください。

自閉症遺伝子パネル

ミネルバクリニックでは自閉症の診断や次のお子さんのリスク、カップルから自閉症のお子さんが生まれるリスクなどを総合的に評価可能な自閉症遺伝子パネルをご提供しています。早期診断は早期に療育につなげて社会性を獲得する一助になります。遺伝子検査はこの10年で飛躍的に進化を遂げ、たくさんの知見が得られてきました。不安に思っている方々を力強くサポートしていきたいと願っています。

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この記事の筆者:仲田洋美(医師)

プロフィール

1995年医師免許取得。血液・呼吸器・感染症内科を経て、臓器別・疾患別の縦割りの医療の在り方に疑問を感じ、人を人として”全人的”に診療したいという思いを強くし、臓器を網羅した横断的専門医となり、2010年にがん薬物療法専門医取得(2019年現在全国1200人程度)。臓器を網羅すると遺伝性がんへの対策が必要と気づき、2011年に臨床遺伝専門医取得(2019年現在全国1000人程度)。遺伝相談はセンシティブな分野にもかかわらず、昼間の短い時間しか対応できない大病院のありかたに疑問を感じて、もっと必要な人がハードルを感じずに診療を受けられるようにしたいと2014年12月に開業。以来、全国から大学病院でも難しい内容の対応を求める人々を受け入れ、よろづお悩み相談所として多くの人々の様々な”家族(計画)の問題”を改善に導く。

著書に”女性のがんの本当の話”(ワニブックス)、”遺伝するがん・しないがん”(法研)がある。
少ない専門家で、正直で嘘のない言葉選びから週刊誌等の取材も多く、医療系の特集に時折コメントが掲載。(週刊現代、週刊ポスト、週刊新潮など)。
テレビ出演も時々あり、小林真央さんの病状を市川海老蔵さんが初めて記者会見した日、フジテレビの午後4時台のニュース番組に生出演して解説。その他TBS, AbemaTVなど出演。

一人一人の事情に合わせた個別対応をするべく、しっかり時間を取って本当のニーズは何かを聞き取りすることを大切にしている。短い時間でもお互いが出会ったことが相手の人生に大きな意味があるような医師患者関係の構築を理想として日々精進。

患者さんが抱えている問題を解決するにはどうしたらよいのかを考えて医師歴8年目に法学部に学士入学した程度に”凝り性”。女医が少なかった時代に3人の母親として難関専門医を3つ取得して社会進出を続けた経験から、女性のライフスタイルを医学以外の部分でも支援したいと願っている。いろんな人生経験から心に響く言葉を投げかけるため、”会うと元気になる”ということで有名。飼いネコ4匹。

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