InstagramInstagram

妊娠中期に前期破水が起こったらどうする?原因や症状、注意点などについても紹介

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医として遺伝医療に携わっています。

妊娠中期(妊娠16〜27週)に、陣痛が始まる前に卵膜が破れて羊水が流れ出ることを「前期破水」といいます。まだ生まれるには早い時期なので、感染と早産・流産に注意が必要です。破水かもしれないと思ったら、入浴や自己判断での様子見はせず、すぐにかかりつけの産婦人科へ連絡してください。この記事では、破水の種類、妊娠中期に前期破水が起こる原因と症状、尿もれとの見分け方、破水したときの注意点と病院での処置、妊娠5ヶ月ごろの破水の見通しを解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約10分
🤰 妊娠中期・前期破水
★ 臨床遺伝専門医監修

Q. 妊娠中期に破水したらどうすればいい?

A. 清潔なナプキンを当て、すぐにかかりつけの産婦人科へ電話して指示を受けてください。入浴やシャワー、腟の洗浄は避けます。妊娠中期の前期破水では、感染を防ぎながら、週数に応じて妊娠を続けられるかを判断するため、多くの場合は入院して管理します。妊娠22週未満の破水は流産の時期にあたり、見通しは週数や羊水の量、感染の有無で大きく変わります。

  • ➤前期破水 → 陣痛が始まる前の破水。37週未満のものを preterm PROM(PPROM)という
  • ➤主な原因 → 子宮内の感染(絨毛膜羊膜炎)など。多くは原因を特定できない
  • ➤見分け方 → 自分の意思で止められない水っぽいものが続くときは破水を疑う
  • ➤対応 → 入浴しない・動き回らない・すぐ産婦人科へ連絡
  • ➤治療 → 感染予防の抗菌薬、週数に応じたステロイド薬などで妊娠の延長を図る

破水の種類

お腹の赤ちゃんをいたわっている妊娠中期の女性

妊娠中の赤ちゃんは、卵膜という袋の中で羊水に浮かんで育っています。この卵膜が破れて羊水が体の外へ流れ出ることを「破水」といいます。破水そのものの仕組みは破水とはで解説しています。

破水は、起こるタイミングによって次の3つに分けられます。

📘 破水の種類とタイミング

種類 起こるタイミング
適時破水 分娩が進み、子宮口が全開大(約10cm)になったころの破水。もっとも一般的なタイミング
早期破水 陣痛が始まったあと、子宮口が全開大になる前の破水
前期破水 陣痛が始まる前の破水。妊娠37週未満のものは preterm PROM(PPROM)と呼ぶ

妊娠中期に起こる破水は、陣痛が来る前の「前期破水」です。米国産婦人科学会(ACOG)によると、妊娠37週未満の前期破水は全妊娠の約2〜3%、37週以降の前期破水は約8%に起こるとされています[1]。前期破水全般の考え方は前期破水とはにまとめているので、この記事では妊娠中期の破水に絞って説明します。

妊娠中期は「流産の時期」と「早産の時期」にまたがる

妊娠中期は妊娠16週から27週までを指します。この期間には、日本の定義で流産と早産の境目となる妊娠22週が含まれます[2]。

📅 週数による呼び方の違い

呼び方 週数
流産 妊娠22週未満で妊娠が終わること
早産 妊娠22週0日〜36週6日の出産
正期産 妊娠37週0日〜41週6日の出産

※日本産科婦人科学会の定義による。

妊娠中期の破水では、同じ「中期」でも22週の前か後かで、赤ちゃんの治療の考え方が大きく変わります。赤ちゃんの肺や各臓器はまだ十分に育っていないため、早く生まれるほど呼吸障害や脳出血などの合併症が起こりやすくなります。早産の週数ごとの違いは早産はいつから?で解説しています。

妊娠中期に前期破水が起こる原因や症状

妊娠37週以降の前期破水は、とくに原因がなく起こることも少なくありません。一方、週数が早い時期の前期破水ほど、子宮の中の感染や炎症が関わっていることが多いとされています[1]。

前期破水が起こる原因

絨毛膜羊膜炎(子宮内の感染・炎症)は、妊娠中期の前期破水の重要な原因のひとつです。腟から上がってきた細菌などによって卵膜に炎症が起こると、炎症の場に集まった白血球などが出す酵素の働きで卵膜のコラーゲンが弱くなり、破れやすくなります。

そのほか、子宮の中の圧が高くなる状態や、子宮の出口(子宮頸管)が弱い状態も破水につながります。ただし、前期破水の多くは、はっきりした原因を特定できません。

前期破水が起こりやすい方

前期破水のリスクを高める要因として、次のようなものが知られています。ACOGは、もっとも強い要因として前回の妊娠で37週未満の前期破水を経験していることを挙げ、子宮頸管が短いこと、妊娠中の性器出血、喫煙なども関連するとしています[1]。

  • 前回の妊娠で、37週未満の前期破水を経験した方
  • 子宮頸管が短いと言われている方
  • 妊娠中期以降に性器出血があった方
  • 腟炎など、腟や子宮頸部の感染症がある方
  • 喫煙している方
  • 双子・三つ子などの多胎妊娠や、羊水過多の方
  • 子宮頸部円錐切除術を受けたことがある方、子宮の形に異常がある方

妊娠中期に出血がある場合の考え方は妊娠中期の出血、子宮頸管が短いなど早産のリスクを指摘されている場合は切迫早産の解説もあわせてご覧ください。

💡 重いものを持つと破水する?

家事や仕事で重いものを持つこと、普段どおりに動くことが前期破水の原因になるという、はっきりした根拠はありません。破水したことを「自分が動きすぎたせい」と責める必要はありません。ただし、転倒やお腹を強く打った場合は、破水以外の異常(胎盤のはがれなど)も含めて確認が必要なので、症状がなくてもかかりつけの産婦人科に連絡してください。

\ 妊娠中の検査や赤ちゃんのこと、臨床遺伝専門医に相談できます /

📅 NIPTを予約する

お問い合わせはこちら | NIPTについて

前期破水の症状

前期破水では、腟から水のような羊水が急に流れ出たり、水っぽいおりものが続いたりします。下着がぬれて気づくことが多く、外出中に起こることもあります。

子宮口から離れた高い位置で卵膜が破れる高位破水では、羊水が少しずつしか出てこないため、尿もれやおりものと間違えやすくなります。妊娠中期は破水を想定していない方が多く、気づくのが遅れやすい時期でもあります。

⚠️ 感染のサイン:すぐに連絡を

次のような症状がある場合は、子宮内の感染が疑われます。夜間でもすぐにかかりつけの産婦人科へ連絡してください。

  • 38℃前後の発熱、脈が速い
  • お腹(子宮)を押すと痛い、お腹の張りや痛みが続く
  • おりものや流れ出る液体のにおいが強い、色が濁っている

前期破水と尿もれの見分け方

破水には、勢いよく羊水が流れ出るケースと、少しずつもれ続けるケースがあります。妊娠中は尿もれやおりものの増加もよく起こるため、見た目だけで区別するのは簡単ではありません。次のポイントは目安です。

🔍 破水・尿もれ・おりものの見分け方の目安

ポイント 破水(羊水) 尿もれ おりもの
色 透明〜薄い乳白色、薄い黄色 黄色っぽい 白〜クリーム色
におい ほぼ無臭、またはわずかに生臭い・甘いにおい アンモニア臭 ほぼ無臭〜少し酸っぱいにおい
止められるか 自分の意思で止められない 力を入れると止められる 止める・止めないの感覚がない
出かた じわじわ、またはパシャッと続けて出る 咳・くしゃみ・笑ったときに出やすい 粘りがあり、量は少しずつ

※あくまで目安です。破水かどうかは、病院で腟の中を確認し、pHや羊水の成分を調べる検査で判断します。

自分で判断がつかないときも、ためらわずに連絡してください。病院での破水の検査は破水かどうかの検査、おりものとの違いは破水とおりものの違いで詳しく解説しています。

妊娠中期に前期破水が起こったときの注意点や病院での処置について

前期破水について医師から電話で説明を受けている妊娠中期の女性

妊娠中期の前期破水は、早めの対応が赤ちゃんとお母さんを守ることにつながります。破水かもしれないと思ったときの流れは次のとおりです。

清潔なナプキンを当てる入浴・洗浄はしない
▶
かかりつけの産婦人科へ電話週数と状況を伝える
▶
指示どおりに受診自分で運転しない
▶
検査・入院荷物は家族に頼む

妊娠中期に前期破水が起こったときの注意点

破水したかもしれないときは、体の汚れが気になってもお風呂には入らず、シャワーや腟の洗浄、温水洗浄便座も使わないでください。腟から細菌が入ると、子宮内の感染につながるおそれがあるためです。タンポンの使用や性交も避けます。

足元を軽くタオルでふき、清潔なナプキンや尿取りパッドを当てたら、落ち着いてかかりつけの産婦人科へ連絡します。連絡するときは、妊娠週数、破水に気づいた時間、液体の色やにおい、量、お腹の張りや出血の有無を伝えるとスムーズです。

入院の準備のために家の中を動き回る必要はありません。必要なものは後から家族やパートナーに届けてもらいましょう。病院へは自分で運転せず、家族の車やタクシーなど、病院の指示に従った方法で向かいます。

🚑 救急車(119番)を呼ぶ目安

次のような場合は、迷わず救急車を呼んでください。

  • 生理のときより多い出血がある
  • 強い腹痛が続く
  • 腟から何かが出てきた・触れる感じがある(へその緒が出てくる「臍帯脱出」の可能性)

病院での処置は週数と子宮内感染の有無で大きく異なる

妊娠中期に破水した場合は、多くのケースで入院し、お母さんの体温や血液検査、赤ちゃんの心拍、羊水の量、感染の兆候を注意深く確認します。施設によっては、NICU(新生児集中治療室)がある周産期母子医療センターなどへ転院(母体搬送)することもあります。

治療の方針は、破水した週数と、子宮の中に感染があるかどうかで大きく変わります。ACOGの指針では、おおむね次のように整理されています[1]。

🏥 週数による前期破水の管理の考え方

状況 主な考え方
赤ちゃんが子宮の外で生きられる時期より前 赤ちゃんの見通しと、お母さんの感染などのリスクについて説明を受けたうえで、妊娠を続けて様子をみるか、妊娠を終えるかを相談する
生きられる時期以降〜34週未満 感染や胎盤の異常、赤ちゃんの状態の悪化がなければ、妊娠をできるだけ延ばす。感染を防ぐ抗菌薬、赤ちゃんの肺の成熟を促すステロイド薬、早い週数では赤ちゃんの脳を守る目的の硫酸マグネシウムなどを使う
子宮内感染がある・状態が悪化した 週数にかかわらず、分娩を考える

※ACOG Practice Bulletin No. 217[1]をもとに整理。日本では妊娠22週以降が早産として扱われ、実際の方針は施設や個々の状態によって異なります[2]。子宮収縮を抑える薬を使うかどうかも、状況に応じて判断されます。

妊娠を延ばしている間にも、感染が進んだり、赤ちゃんの状態が悪くなったりした場合は、週数が早くても分娩を選ぶことがあります。妊娠を延ばすことと、お母さんと赤ちゃんの安全は、常に天秤にかけて判断されます。

妊娠5ヶ月(16〜19週)ごろの破水で赤ちゃんは助かる?

赤ちゃんの肺が育つには、まわりに十分な羊水があることが必要です。そのため、妊娠22週より前に破水して羊水が少ない状態が続くと、肺が十分に育たない「肺低形成」や、手足の関節が固まる「拘縮」が起こりやすくなります[1]。また、破水後しばらくして陣痛が始まり、流産に至ることも少なくありません。

英国で妊娠16〜24週の破水を対象に行われた研究(AMIPROM)では、研究に先立つ施設の調査で、こうした早い時期の破水では赤ちゃんが亡くなる割合が約65%にのぼり、生存した赤ちゃんの約4人に1人に呼吸の問題が残っていたと報告されています[4]。一方で、羊水が再びたまって妊娠が続き、生まれてくる赤ちゃんもいます。見通しは、破水した週数、羊水の量、感染の有無、生まれたときの週数によって大きく変わります。

赤ちゃんが子宮の外で生きられる時期に近い出産では、どこまで治療を行うかを家族と医療チームで話し合う必要があり、米国では個々の状況と家族の価値観をふまえて方針を決めることが推奨されています[3]。不安なことや分からないことは、主治医に遠慮なく確認してください。

💡 人工羊水注入(羊水補充療法)について

お腹から子宮の中に生理食塩水などを入れて羊水を補う方法が、妊娠中期の破水に対して研究されています。上記のAMIPROM研究でも、妊娠16〜24週の破水で、定期的に羊水を補う方法と経過観察とが比べられましたが、小規模な予備的研究で、有効性を確かめるにはより大きな研究が必要とされています[4]。現時点では標準的な治療ではなく、行うかどうかは週数やお母さんの状態をふまえて専門施設で慎重に検討されます。

遺伝の視点:羊水検査のあとの羊水もれとNIPT

妊娠中期の前期破水の多くは、感染など卵膜の問題で起こるもので、赤ちゃんの染色体や遺伝子の病気が破水の原因になるわけではありません。また、破水後に羊水が少ない状態が続いて起こる肺や手足の変化は、羊水の不足によるもので、生まれつきの遺伝の病気とは区別して考えます。

遺伝の検査と破水が関わるのは、出生前検査で羊水検査を受けた場合です。羊水検査は妊娠15〜16週以降にお腹から細い針を刺して羊水をとる検査で、検査のあとに羊水が少しもれることがあります。ACOGはその頻度を1〜2%としていますが、多くは自然に止まり、その後の赤ちゃんの経過は、自然に起こった妊娠中期の破水よりも良好と報告されています[5]。羊水検査のあとに水っぽいものが続く場合は、検査を受けた施設へ連絡してください。

一方、NIPT(新型出生前診断)はお母さんの腕から採血するだけの検査なので、検査が原因で破水が起こることはありません。ただしNIPTは可能性を調べるスクリーニング検査で、陽性の場合は羊水検査などの確定検査で確かめる必要があります。

\ 採血だけで赤ちゃんの染色体の可能性を調べるNIPT /

📅 NIPTを予約する

お問い合わせはこちら | NIPTについて

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【妊娠中期の破水は、誰のせいでもありません】

妊娠中期の前期破水は、多くが原因を特定できず、予防する方法も確立していません。重いものを持った、出かけすぎた、と自分を責めてしまう方もいますが、破水はお母さんの行動の結果ではないと考えています。

大切なのは、破水かもしれないと思ったときに迷わず連絡することと、週数・羊水の量・感染の有無といった情報を主治医と一緒に確認しながら、ご家族が納得できる選択をしていくことです。妊娠22週の前と後では選べる道が大きく変わるので、分からないことはその場で尋ねてよいと考えています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 妊娠中期に破水したらどうすればいい?

清潔なナプキンを当て、すぐにかかりつけの産婦人科へ電話して指示を受けてください。入浴やシャワー、腟の洗浄、温水洗浄便座は使わず、自分で運転して病院へ行くのは避けます。多い出血や強い腹痛、腟から何かが出てきた感じがある場合は救急車を呼んでください。

Q2. 破水か尿もれか分からないときは?

自分の意思で止められない水っぽいものが続く、アンモニア臭がしない、といった場合は破水の可能性があります。ただし見た目だけでの区別は難しいため、判断がつかないときもかかりつけの産婦人科へ連絡してください。病院では腟の中を確認し、pHや羊水の成分を調べる検査で判断します。

Q3. 妊娠5ヶ月で破水したら赤ちゃんは助かる?

妊娠22週より前の破水は流産の時期にあたり、羊水が少ない状態が続くと赤ちゃんの肺が育ちにくくなるため、見通しは厳しいことが多いです。一方で、羊水が再びたまって妊娠が続く例もあり、見通しは破水した週数、羊水の量、感染の有無によって大きく変わります。妊娠を続けるかどうかは、主治医から説明を受けて相談します。

Q4. 妊娠中期に破水したらすぐに出産になる?

必ずしもすぐに出産になるわけではありません。感染や赤ちゃんの状態の悪化がなければ、抗菌薬などを使いながら妊娠をできるだけ延ばす管理を行います。ただし、子宮内の感染が疑われる場合や状態が悪化した場合は、週数が早くても分娩を考えます。

Q5. 重いものを持ったせいで破水したの?

家事や仕事で重いものを持つことが前期破水の原因になるという、はっきりした根拠はありません。妊娠中期の前期破水には子宮内の感染などが関わっていることが多く、原因が特定できないことも多いため、ご自分を責める必要はありません。転倒やお腹を強く打った場合は、症状がなくても産婦人科へ連絡してください。

Q6. 羊水検査のあとに水っぽいものが出たら?

羊水検査のあとに羊水が少しもれることがあり、その頻度は1〜2%とされています。多くは自然に止まりますが、水っぽいものが続く場合や発熱、お腹の痛みがある場合は、検査を受けた施設へ連絡してください。採血だけで行うNIPTでは、検査による破水は起こりません。

まとめ

妊娠中期(16〜27週)に起こる破水は、陣痛が来る前の「前期破水」です。週数が早い時期の前期破水には子宮内の感染が関わっていることが多く、前回の37週未満の前期破水や子宮頸管が短いことなどがリスクになりますが、多くは原因を特定できず、予防法も確立していません。

破水かもしれないと思ったら、入浴や洗浄を避けて清潔なナプキンを当て、すぐにかかりつけの産婦人科へ連絡してください。病院では、週数と子宮内感染の有無をもとに、感染を防ぎながら妊娠を延ばすか、分娩を考えるかが判断されます。妊娠22週より前の破水は見通しが厳しいことが多い一方で、妊娠が続く例もあります。分からないことは主治医とよく話し合い、納得できる選択をしていきましょう。

🧬 妊娠中の検査について、臨床遺伝専門医に相談する

ミネルバクリニックは分娩を扱っていません。破水が疑われるときは、まずかかりつけの産婦人科へ連絡してください。
赤ちゃんの染色体や出生前検査について知りたいときは、常駐する臨床遺伝専門医がNIPTの検査前の説明から結果のご説明、陽性の場合の確定検査まで一貫して対応します。

参考文献

  • [1] Prelabor Rupture of Membranes: ACOG Practice Bulletin, Number 217. Obstet Gynecol. 2020;135(3):e80-e97. [PubMed 32080050]
  • [2] 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会 編. 産婦人科診療ガイドライン 産科編2023. CQ303 前期破水の取り扱いは? [日本産科婦人科学会]
  • [3] American College of Obstetricians and Gynecologists; Society for Maternal-Fetal Medicine. Obstetric Care Consensus No. 6: Periviable Birth. Obstet Gynecol. 2017;130(4):e187-e199. [PubMed 28937572]
  • [4] Roberts D, et al. Amnioinfusion in preterm premature rupture of membranes (AMIPROM): a randomised controlled trial of amnioinfusion versus expectant management in very early preterm premature rupture of membranes – a pilot study. Health Technol Assess. 2014;18(21). [PubMed 24713309]
  • [5] Practice Bulletin No. 162: Prenatal Diagnostic Testing for Genetic Disorders. Obstet Gynecol. 2016;127(5):e108-e122. [PubMed 26938573]

関連記事

プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載
されました。

関連記事