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出産予定日の6週間前からはじまる産休について、産休中にどのような申請をすればよいのかは会社の担当部署から指示されることがほとんどです。
しかし、ボーナスは?住民税は?など気になることが多いのも事実ですよね。
また、産休中はどんなことをしておけばよいのか、産休に入る前にスケジュールを立てておかないと、産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなってしまいます。
この記事では、産休中の気になるQ&Aをご紹介したあとに、産後後悔しないためにやることをご紹介します。
産休中の気になることを解決したい方、産休中の過ごし方がわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
産休中の気になるQ&A
産休中にイレギュラーが発生した場合などに「このケースではどうなるの?」と疑問をもっている方も多いですよね。
まずは、産休中の気になるQ&Aをご紹介します。
Q:産休中に給与は支給されますか?
A:産休中の給与については、会社の就業規則によって異なりますが、一般的には無給となります。
しかし、一定の条件を満たすことで出産手当金を受け取ることができます。
出産手当金の支給期間は「標準報酬日額×2/3×産休の日数」となりますが、産休期間に会社から給与が支払われていて、出産手当金よりも多い額が支給されている場合は出産手当金の支給対象外となります。
出産手当金は、出産が予定よりも早くなった場合は少なくなり、反対に予定よりも遅くなった場合はその分多く支給されることになります。
Q:産休中にボーナス日を迎えますがどうなりますか?
A:ボーナス支給日に産休中であっても、基本的にボーナスは支給されます。
ボーナスの規定は会社によってさまざまですが、支給日当日に会社に在籍していることが条件となることがほとんどなので、ボーナスが支給されることになりますが、会社の規定によっては産休中はボーナスの額が少なくなることはあります。
また、ボーナスの支給額を決める算定期間が産休前である場合は、ボーナスを満額もらえることが多いでしょう。
Q:産休中は住民税を個人で支払う必要がありますか?
A:産休中も住民税を納める必要があります。
住民税は前年の収入によって納める税金となるため、産休中に無給であっても支払う必要があります。支払い方法は、普通徴収として市区町村から送付される納付書で支払うか、会社が建て替えを行い、特別徴収として産休復帰後に一括で支払う場合のどちらかになります。
しかし、自治体によっては住民税の減税制度などの特別措置を設けている場合もあるため、お住まいの自治体に問い合わせをしてみましょう。
Q:産休中に上の子を保育園に預けるのはありですか?
A:自治体によって異なりますが、基本的には上のお子さんはそのまま通い続けることができます。
自治体や保育所との話し合いによって、短時間で保育園を利用することになったり、一時的に保育園を退園したりするなど、各家庭の事情や自治体、保育所の特性によって変わってきます。
内閣府としては、産休を「保育を必要とする理由」としているため、産休中にママの体調の変化や赤ちゃんの出産準備などで上の子を保育園に預けたいと考えている方は、自治体や保育所とよく相談するようにしましょう。
Q:産休中でも年末調整をする必要はありますか?
A:産休中も会社に所属している限り年末調整をする必要があります。
会社に所属している方は、所得税法によって年末調整を実施することが義務付けられているため、産休中でも年末調整をする必要があります。
産休中に夫の扶養に入ったという方でも、ご自身が会社に所属しているままであるなら年末調整は必要となることを覚えておきましょう。
産休中にやることはコレ!
産後は赤ちゃんのお世話で一人の時間をつくることもなかなか難しいことから、夫婦で出かける時間をつくったり、これから生まれてくる赤ちゃんのための環境を整えたりと、やるべきことが多くありますが、どのようなことをやっておいた方がいいかを確認しておきましょう。
ここからは、産後に後悔しないよう産休中にやっておくべきことをご紹介します。
思いっきり趣味を楽しむ
出産後に育児がはじまるとなかなか自分の時間をとることができないため、産休中は最後の一人の時間、夫婦の時間を楽しめる期間です。
そのため、友人とランチに行ったり、夫婦でデートをしたりする方も多いのですが、そのほかにも暇つぶしのために短時間で取得できる資格をとったり、料理教室に通ったりして自分の時間を満喫しているという方も。
妊娠後期である産休中はおなかが重くなる、腰痛や肩こりが酷くなるなどの症状に悩まされる方も多いため、自分の体調と相談しつつ、趣味や赤ちゃんが生まれてからはなかなかできないことを楽しみましょう。
産後に必要な手続きをチェックしておく
産後は事務手続きが多いため、必要な書類を事前に揃えておいたり、いつ提出すればよいかを把握したりする必要があります。
受け取れるお金や免除されるお金もあるので、見逃さないようにチェックしておきましょう。
- 出生届(出産日を含めた14日以内)…市区町村役場に提出
- 健康保険の加入…健康保険組合
- 子どもの医療費助成…市区町村役場の担当窓口
- 児童手当…市区町村役場の担当窓口
- 出産育児一時金…病院または健康保険組合
- 高額療養費…健康保険組合
出生届を市区町村の役場に提出する際に、医療費助成や児童手当の案内をしてもらえることがほとんどなので、役場で必要な手続きについては赤ちゃんが誕生したら速やかに行うようにしましょう。
健康保険の加入は、赤ちゃんを夫婦どちらの扶養にするかを話し合っておくとよいでしょう。
保育園の情報収集をしておく
地域によっては、保育園の待機児童数が多くなかなか保育園が決まらないという問題が発生している場合もありますが、市区町村役場の担当部署で産休中から保育園の情報を収集をしましょう。
産休中に担当者から話を聞いたり相談したりすることで、入園がスムーズにいくというケースもあります。
また、物理的に通いづらい保育園では、せっかく入園できてもママやパパの負担が増えてしまいます。車や自転車、徒歩で通ったうえで仕事に行けるような導線が確保できる保育園を見つけましょう。
応募できる保育園のなかからどの保育園がよいか目星をつけ、その保育園を見学するなどして保育園の雰囲気や園長先生の方針なども確認し、保育園の情報収集をしておきましょう。
美容院に行く
出産後はなかなか美容院に行けない環境である方も多いため、産休中に美容院へ行ってしばらくカットしなくてもよい髪型にしてもらうのがオススメです。
ヘアカラーも胎児への影響はないとされているものの、長時間椅子に座って過ごすことになるため、おなかが大きい状態でのヘアカラーは妊婦さんがつらい思いをすることも。
また、美容院の予約時に妊娠中であることを必ず伝えるようにすることや、何かあったとき対応できるよう病院へ行きやすい場所にするなど安心できる環境を作っておきましょう。
体力をつける
産休に入ることでホッとしてしまい、身体を動かさずに過ごしてしまうと、出産時に体力がもたず大変な思いをしてしまうということもあります。
出産は体力勝負といわれることもあるほどで、体力が落ちていると産後の回復が遅くなってしまうことも。
産休中も、適度な運動を心がけることで出産に備えることができます。ウォーキングやマタニティスイミング、マタニティヨガなどを行い、体力をつけるようにしましょう。
ただし、どの運動もはじめる前に医師に相談することが必要となるため、体力をつけなければいけないという思いだけで自己判断しないことも重要です。
また、運動をするだけではなく食生活にも気を付けるようにしましょう。必要な栄養素を過不足なく摂取できるよう、主菜、副菜、主食をバランスよく食べるよう心掛けることも必要です。
まとめ
産休中の気になるQ&Aと、産後後悔しないためにやることをご紹介しましたが、参考になりましたか?
産休中は給与の支給はない会社がほとんどですが、会社の規約によってボーナスは受け取れる場合があるため、詳しいことは勤めている会社の担当部署に確認してみましょう。
また、住民税や年末調整はどのように対応したらいいのかについても、産休に入る前に確認しておくとよいでしょう。
産休中は夫婦二人の時間を楽しんだり、友達とランチをしたりしてゆったりした気持ちで過ごす時間を大切にするとともに、出産したら必要な手続きや産後なかなかできないことを書きだして行うようにしましょう。
この記事を参考に赤ちゃんを迎える準備を整え、産休中にストレスのない時間を過ごしてくださいね。