流産手術が必要なケースと知っておきたい3つの基礎知識を紹介

赤ちゃん

お腹の中の赤ちゃんは子宮内の羊水に包まれてすくすく育っていきますが、染色体異常などによって引き起こされる流産で生まれる前に亡くなってしまう子もいます。

妊婦さんなら誰でも知っておかなければならない流産についてですが、時期や状態によって複数の呼び方や異なる特徴があることを皆さんはご存知でしたか?

この記事では、流産の全種類を発生する時期や特徴に注目しながら詳しく解説していきます。

流産は全ての妊娠において起こる可能性があるため、しっかりと予備知識を頭に入れておきましょう。

流産が起こる主な原因とは?

流産
妊娠をして新たな生命を授かることはとても幸せなことですが、「流産にならないで健康に産まれてほしい」という不安も入り交じるのが妊婦さんの心情です。

「流産は一体なぜ起こってしまうのか?」

その主な原因は、受精卵の時点で発生している染色体異常にあります。

染色体とは、私たちの体のさまざまな器官をつくっている60兆個以上の細胞の全てに存在している分子を指します。

遺伝情報を格納している染色体ですが、細胞分裂の過程でエラーが起こり、稀に異常のある染色体が生まれてしまうのです。

流産のほとんどの原因は染色体異常によるものであり、流産に至らなくても染色体異常はダウン症候群などの疾患を引き起こすとても厄介な存在となっています。

染色体異常は先天的なものであるため、妊婦さんが意識しても避けられるものではありません。

また、流産は赤ちゃんの染色体異常だけではなく、母親側の感染症などが原因で起こる可能性があります。

流産の種類と特徴

ヒト
妊娠、そして出産に向けて妊婦さんは最低限の知識を身につけなければなりません。そのひとつがやっとのことで授かった赤ちゃんの命を奪ってしまう流産です。

ここからは、流産の種類と特徴について詳しく解説していきます。

原因別の流産とその特徴

流産は、妊娠22週未満で妊娠が止まり、赤ちゃんが生きられなくなることを指しますが、その原因によって2種類の呼び方があります。

自然流産

人工的なものではなく、自然と流産が起こることを「自然流産」と呼びます。流産手術の有無を問わず、人工流産以外の全ての流産を意味しています。

人工流産

自然に流産が起こったわけではなく、人工的に胎児を取り除くことを「人工流産」と呼びます。理由があって赤ちゃんを堕ろす「人工妊娠中絶」のことを指します。

時期別の流産とその特徴

流産が起こった時期によって「早期流産」「後期流産」という2種類の呼び方に分けられます。

早期流産

妊娠12週未満という早い時期に起こる流産を「早期流産」と呼びます。

赤ちゃんがまだ胎芽の時点で起こる可能性があり、妊娠したばかりでも流産の危険が伴うということになります。早期流産は流産全体の90%を占め、その原因のほとんどは染色体異常によるものとされています。

後期流産

妊娠12週以降〜22週未満までは「後期流産」と呼びます。

後期流産では母親が原因となる流産が増えてきます。2人以上の赤ちゃんを妊娠する胎児構造異常や、母親の免疫・内分泌・凝固系に関する感染症などの異常、子宮に関する異常などが原因となる可能性があります。

また、飲酒や喫煙も流産に繋がるため、ライフスタイルを改める必要もあります。

状態別の流産とその特徴

流産に至った場合、進行具合や母体の状態によって複数の種類に分けられます。

進行流産

流産が始まると子宮収縮が起こり、子宮内容物が出血といっしょに体外に排出されるようになります。

流産が進行してしまっている状態を進行流産と呼び、子宮内容物の残留状態で後述の「完全流産」か「不全流産」に分かれます。

稽留流産

お腹の中で胎児がある程度成長したものの、胎児心拍が認められず、胎児附属物といっしょにそのまま留まっている状態を「稽留流産」といいます。

稽留流産は、流産が起きていることを知らせる出血や下腹部の痛みなどが発生しません。そのため、妊婦さんは流産が起こっていることに気づけず、妊娠健診の超音波検査で妊娠が止まってしまっていることを告げられることになります。

稽留流産と診断されたあとは経過をみながら自然排出を待つか、子宮内容除去術で人工的に残留物を取り除くことになります。

完全流産

胎児をつくる組織や付属物が全て自然に排出された状態を「完全流産」と呼びます。

完全流産になると流産が進行していたときに起こる出血や下腹部の痛みが楽になります。手術の必要はなく、場合に応じて子宮収縮剤を投与しながら母親の状態が落ち着くのを観察していきます。

不全流産

流産が始まった後の状態で、子宮内容物がまだ体内に残っている状態を「不全流産」と呼びます。

しばらくは出血や下腹部の痛みが続くため、大量出血や耐えきれないほどの腹痛が起きた場合はすぐに緊急外来で診てもらいましょう。

化学的流産

妊娠検査で陽性と診断されたにもかかわらず、超音波検査で胎嚢などが確認される前に妊娠が止まってしまった状態を「化学的流産」と呼びます。

進行流産にあるような出血や下腹部の痛みは現れず月経もいつも通り起こるため、妊婦さんは自覚することなく妊娠健診で流産に至ったことが告げられます。

切迫流産

流産にはまだ至らないものの、流産しかけている状態を「切迫流産」と呼びます。

流産には出血、お腹の張り、腹痛などの兆候がみられますが、これらの症状が現れてもお腹の中の胎児がまだ生存している状態であれば切迫流産となります。

妊娠12週以前で切迫流産になった場合、治療する方法がないため絶対安静となります。

不育症にあたる流産の種類

妊娠はするものの、流産を2回・3回と繰り返した場合は「不育症」とされています。

不育症には「反復流産」と「習慣性流産」の2種類があります。

反復流産

2回連続で流産に至ることを「反復流産」と呼びます。

流産は全ての妊娠の15%程度で起こるため、1回目の流産は珍しくないといえます。しかし、2回目以降の流産は元気な赤ちゃん授かることが難しいとされる不育症と診断されます。

習慣流産

3回以上流産が連続することを「習慣流産」と呼びます。

発生確率が約15%といわれる流産が3回連続で起こることは現実的にあり得ることですが、それは非常に低い確率となります。

習慣流産に至った場合は、元気な赤ちゃんを授かるために適切な治療を受けるようにしましょう。

不育症の治療法

不育症になってしまった場合、内分泌検査や染色体検査などの血液検査、内視鏡を用いた子宮形態検査などで母体の異常を調べることになります。

その後、内分泌治療や手術などの適切な治療が施されますが、不育症の原因を突き止められないケースも多くあります。そのため、医学的な根拠に基づいた治療だけを受けるように医師としっかり相談をしていきましょう。

流産の予防法について

ドミノ

「赤ちゃんを守りたい」と願う妊婦さんが知りたい流産の予防法についてご説明します。

早期流産の場合、その多くの原因は染色体異常となります。流産の原因となる染色体異常は先天的なものであり、残念ながら治療法は見つかっておりません。

後期流産については、症状に合わせた適切な治療を行えるものもあります。治療後の状態によっては流産の進行を防ぐことが可能となるため、流産の兆候がみられた場合はすぐに医療機関に相談をするようにしましょう。

流産に備えるためにできる努力はリラックスして日常生活を過ごすこと、そして無理な活動をせずに安静するということです。

周りのサポートを頼りながら、健やかな赤ちゃんを産めるように自分自身の体に気を配っていきましょう。

まとめ

妊娠の約15%で起こり得る流産は、時期や状態によって呼び方や特徴が異なります。

流産全体の90%を占める早期流産は、流産が進行すると子宮内容物が出血と一緒に排出されることがあります。その状態によって複数の種類に分けられ、子宮内容物の排出が終わった状態であれば完全流産、残留している状態であれば不全流産とされます。

また、胎児の心肺が停止してそのまま子宮内に留まってしまう稽留流産もあります。

状態によって自然排出を待つか流産手術をするかの選択肢があり、妊婦さんの判断だけでは決められないこともあるので経過を報告しながら適切な処置や治療を選んでいきましょう。

流産の原因の多くを占める染色体異常ですが、流産以外にもダウン症候群などの染色体異常症に繋がります。

東京の「神宮外苑ミネルバクリニック」では、染色体異常を妊娠9週目から検査できるNIPTを実施しております。

NIPTは染色体異常を感度99%・特異度99%で検査できるため、妊娠初期の段階で赤ちゃんのダウン症候群などを調べることが可能です。

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