欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

自閉症(自閉症スペクトラム・ASD)の赤ちゃんの頃の様子は?

自閉症(自閉症スペクトラム・ASD)とは先天的な原因によって、コミュニケーションや言語に遅れがみられる発達障害のことです。
0歳児からすぐに判断するのは難しいと言われています。ただし、自閉症の兆候は1歳半ごろから現れ、2歳を過ぎると専門機関で検査を受けることで診断されます。

今回は、自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)の子ども達が、2歳以前にどのような兆候があるのかをご紹介します。

また、男児と比べて発見が遅い女児の自閉症についても、乳幼児期にどのような兆候が見られるのか特徴があるようなので併せてご覧ください。

自閉症(自閉症スペクトラム・ASD)の子供の赤ちゃんの頃の様子は?

自閉症かどうかは生まれたばかりではわかりません。2歳を過ぎてから専門機関で診断を受ける形です。しかし0歳の頃からその兆候がみられるといわれています。

赤ちゃんは月を重ねていくごとに社会性が発達しますが、自閉症の赤ちゃんはその発達が遅れる傾向です。主な特徴として以下の行動が見られます。

■生後10か月前(大人とのやりとりを一緒に楽しめない)

  • ・目が合わない
  • ・名前を呼んでも反応しない
  • ・微笑みかけても微笑み返さない
  • ・他の子供に興味を示さない


■生後11か月~12か月(大人と興味を合わせることができない)

  • ・大人の注意を引こうとしない(一人でいても平気)
  • ・大人の真似をしない(ごっこ遊びをしない)
  • ・大人が指さしたものを見ない
  • ・興味があるものを指さしで伝えない


■生後15か月~17か月(大人との共有方法が発達しない)

  • ・興味があるものを見せに来ない
  • ・大人の視線を追わない
  • ・いつもと違うことがあっても親の顔を確認しない

 

また、特定の音に過敏に反応して不機嫌になる、顔の近くで指をひらひら動かす変わった癖がある、何もない宙をじっと見つめる、目的なくウロウロするといった症状が見られることもあります。
それまで親御さんがあまり気にしていなくても、1歳半健診等で他のお子さんとの成長の遅れを感じ「もしかして……」と思う方が多いそうです。

自閉症(自閉症スペクトラム・ASD)の原因

赤ちゃんをあやす女性

自閉症の原因は、ほとんどが遺伝子突然変異によるものだと判明しています。育て方のせいではありません。

乳児期にご両親との関わりが少なかったからではないかという人もいます。しかしながら自閉症の子どもは大人の手をあまり必要しない子が多いので、結果的に関わりは少なかったかもしれません。しかし、それは子どもの特性によるもので、自閉症になる原因とはいえません。

自閉症の女の子の赤ちゃんの頃の様子

自閉症の子供の割合は男児が7~8割を占めており、女児の場合は知的発達に遅れがない場合は気づかれにくいといわれています。

これは自閉症の大きな特徴である、反復動作を好むことや、局所的なこだわりといった特徴が、男児よりも軽度である場合が多いためです。

また、女児の方が基本的なコミュニケーション能力が高いため、コミュニケーション障害に周りの大人が気が付かないためでもあります。さらに、女性の発達障害は社会的スキルに問題がない場合が多いという指摘もあります。

しかし、思春期になってまわりの友達と上手くなじめなかったり、睡眠障害を起こしたりして、精神科を受診し自閉症や発達障害だと診断されることが多いのが女児の自閉症の特徴です。

以下に、後に自閉症と診断された女児の母親へのアンケートから、赤ちゃんの頃の特徴をご紹介します。

参照:kinjo.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=957&file_id=22&file_no=1

  • ・1日中泣き続けて、買い物にも出かけられないほどだった、少し大きくなると、怒られたときにずっと泣いていた。切り替えが上手くできない子だった
  • ・発語が遅かったが、知的発達の遅滞はなかったので、定期健診では問題を指摘されていなかった
  • ・なかなか寝ない子で朝まで起きていることがあった
  • ・わずかな音でも目を覚ましてしまっていた
  • ・偏食が激しかった

 

また、このアンケートに答えた6人全員が、赤ちゃんのころから他人への関心がみられず一人で遊んでいたと答えています。

自閉症の赤ちゃんは手がかからない?

赤ちゃんを真ん中に幸せそうな夫婦

自閉症の赤ちゃんは特定の感覚に敏感だったり、早期から強いこだわりを持っていたりしているため、癇癪を起こしたり落ち着きがなかったりして、育児の困難さを感じることがあるそうです。

一方で自閉症の赤ちゃんは手がかからないともいわれています。これは自閉症の特徴の他人に興味・関心を持たないという兆候が、このころから現れているためです。

母親への愛着が薄いため、ママと離れていても平気です。また少し大きくなってからも、一人にしておいても母親を強く求めることがありません。

6~10か月ごろから始まる「人見知り」もなく、知らない人に抱っこされても泣くことはありません。

成長に伴い、母親に愛着を持つようになり、言葉でも意思疎通もできるようになりますが、今度はお友達とのコミュニケーションが苦手といった特徴がみられます。

お友達が嫌がっていても、抱き着いてしまったりと、コミュニケーションが一方的になってしまうといった特徴がみられます。

まとめ|赤ちゃんに自閉症の兆候がみられたら専門機関へ相談を

自閉症の診断ができるのは2歳を過ぎてからですが、0歳のころからその兆候は見られます。

自閉症は早期に発見をして、療育に取り組むことで症状を抑えることができます。「周りの子と違う」、「行動に心当たりがある」といった場合には早めに近くの専門機関や小児科医の元を受診しましょう。

自閉症遺伝子パネル

ミネルバクリニックでは自閉症の診断や次のお子さんのリスク、カップルから自閉症のお子さんが生まれるリスクなどを総合的に評価可能な自閉症遺伝子パネルをご提供しています。早期診断は早期に療育につなげて社会性を獲得する一助になります。遺伝子検査はこの10年で飛躍的に進化を遂げ、たくさんの知見が得られてきました。不安に思っている方々を力強くサポートしていきたいと願っています。

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この記事の筆者:仲田洋美(医師)

プロフィール

1995年医師免許取得。血液・呼吸器・感染症内科を経て、臓器別・疾患別の縦割りの医療の在り方に疑問を感じ、人を人として”全人的”に診療したいという思いを強くし、臓器を網羅した横断的専門医となり、2010年にがん薬物療法専門医取得(2019年現在全国1200人程度)。臓器を網羅すると遺伝性がんへの対策が必要と気づき、2011年に臨床遺伝専門医取得(2019年現在全国1000人程度)。遺伝相談はセンシティブな分野にもかかわらず、昼間の短い時間しか対応できない大病院のありかたに疑問を感じて、もっと必要な人がハードルを感じずに診療を受けられるようにしたいと2014年12月に開業。以来、全国から大学病院でも難しい内容の対応を求める人々を受け入れ、よろづお悩み相談所として多くの人々の様々な”家族(計画)の問題”を改善に導く。

著書に”女性のがんの本当の話”(ワニブックス)、”遺伝するがん・しないがん”(法研)がある。
少ない専門家で、正直で嘘のない言葉選びから週刊誌等の取材も多く、医療系の特集に時折コメントが掲載。(週刊現代、週刊ポスト、週刊新潮など)。
テレビ出演も時々あり、小林真央さんの病状を市川海老蔵さんが初めて記者会見した日、フジテレビの午後4時台のニュース番組に生出演して解説。その他TBS, AbemaTVなど出演。

一人一人の事情に合わせた個別対応をするべく、しっかり時間を取って本当のニーズは何かを聞き取りすることを大切にしている。短い時間でもお互いが出会ったことが相手の人生に大きな意味があるような医師患者関係の構築を理想として日々精進。

患者さんが抱えている問題を解決するにはどうしたらよいのかを考えて医師歴8年目に法学部に学士入学した程度に”凝り性”。女医が少なかった時代に3人の母親として難関専門医を3つ取得して社会進出を続けた経験から、女性のライフスタイルを医学以外の部分でも支援したいと願っている。いろんな人生経験から心に響く言葉を投げかけるため、”会うと元気になる”ということで有名。飼いネコ4匹。

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