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自閉症スペクトラム(自閉症)・発達障害を公表した有名人

空に手をかざす手

自閉症スペクトラムをはじめADHD、学習障害(LD)をまとめて発達障害といいます。発達障害の症状は多岐にわたりますが「コミュニケーションが苦手」「独特のこだわりがある」「多動」「感覚が過敏」といった特徴があります。他人からは一見しただけではそのような障害があるとは分からないため、生きづらさを抱え、うつ病などの二次障害に苦しんでしまうこともあります。その反面、その特性や才能を開花させ、活躍している人たちもいます。この記事では、自閉症スペクトラムやADHDだと公表している有名人を紹介します。

発達障害を公表した有名人①パリス・ヒルトン

パリス・ヒルトンはヒルトンホテル創業者の一族に生まれ、10代の頃からモデルとして活躍しています。アメリカのリアリティ番組「シンプル・ライフ」に出演し、自由奔放な言動から、お騒がせセレブとして大ブレイクしました。

彼女はジュエリーやサマンサタバサの財布、Parlux Fragranceの香水といったプロダクトのプロデューサーとしても活躍しています。また、女優としても映画に出演しています。

世界中で活躍する一方で、幼少期からADHDの治療を行っていることを公表しています。ADHDを公表したのも「同じ障害に苦しむ人の助けになるなら」と思ったことが理由とのことです。

その背景にはアメリカでは4歳から11歳の子供たちの約11%がADHDと診断されていることや、ADHDと診断される女児は同じくADHDの男児と比べて、友達とうまく関係性を作ることができないために、トラウマを抱えやすいといわれている背景があるのかもしれません。

ADHDの特性には多動性と衝動性が挙げられますが、常人では真似できないエネルギッシュなパリス・ヒルトンの活動は、その特性が上手く発揮された結果なのかもしれません。

発達障害を公表した有名人②スーザン・ボイル

スーザンボイルは2009年にイギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出演し、その美しい歌声で世界中を魅了しました。

2012年には自身がアスペルガー症候群であることを公表しました。アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの一つで、コミュニケーション障害や、こだわりの強さ、感覚の鋭さといった症状や特徴が挙げられます。彼女自身、コミュニケーションが苦手な自覚があったそうですが、子供のころは診断が下されていなかったそうです。

診断を受けて「自分の特性がアスペルガー症候群と診断されたことで納得した。病名が付いたことで、皆さんが私のことを理解してくれるとほっとしています。病名に縛られず、アスペルガー症候群と共存していきたい」と語っています。

多くのオーディションを受け続け、その才能を世に知らしめることができたのは、彼女のこだわりの強さや根気強さの賜物でしょう。学校では周囲とうまくなじめず、いじめにもあっていたそうです。学習障害を疑われたこともあったそうですが、彼女の周囲の人はスーザン・ボイルの頭の良さを語っており、実際に平均より高いIQを持っているそうです。

発達障害を公表した有名人③イーロン・マスク

イーロン・マスクはアメリカの電気自動車メーカー『テスラ』のCEOで、2021年アメリカの人気コメディー番組に出演した際に、自身が自閉症スペクトラム(ASD)の一つであるアスペルガー症候群であることを公表しました。

番組の中でイーロン・マスクは自閉症スペクトラムの特徴の一つである自身の抑揚のない話し方に触れ、それがコメディ向きであると笑いを取りました。

また、画期的な電気自動車を考案していることや、現在取り組んでいる宇宙開拓のことに触れて「そんなことを思いつくやつが普通のやつだと思ったのかい?」と、アスペルガー症候群を自分の特性として好意的に捉えていることを伝えました。

この番組での振る舞いが反響を呼び、アメリカのASD支援団体への問い合わせが急増したそうです。

発言の一つひとつが注目を集めるイーロンマスク。アスペルガー症候群を前向きにとらえ、強みを磨いていくことで、社会的成功をつかめることを教えてくれています。

発達障害を公表した有名人④沖田×華さん

沖田×華(おきたばっか)さんはドラマ化もされ大ヒットとなったマンガ『透明なゆりかご』の作者です。
自分の好きな青色への強いこだわりがあり、小学生のころから青色のものに囲まれていないと落ち着かなかったそうです。現在でも小物や洋服に青色を選んでいます。青色に囲まれることでパニックになったり、イライラしたりしないそうです。自分の特性とうまく共存してていらっしゃいますね。

沖田さんは聴覚の過敏さに長年悩んでおり、特に子供の声は戦闘機のように大きな音に聞こえてしまうそうです。レストランなどではお店の人の声、BGMがすべて混ざって聞こえ、目も前の友人の声を聞き取ることが難しいそうです。

そして特に苦手なのが、人とのコミュニケーション。社交辞令や本音と建前を理解できないことがしばしばあるそうです。そのため、コミュニケーションについての気づきや心がけをメモ書きして記録しているそうです。そのお陰で、他人との関係が良好になったと出演したテレビ番組で語っています。

自身のアスペルガーの症状をマンガ作品『毎日やらかしています。』で発表しており、同じ症状を抱える読者からの反響や、障害を理解することができたという声が寄せられています。

沖田×華さんには、アスペルガー症候群の他にも、学習障害やADHDの症状もみられるそうです。その反面、沖田×華さんには見た景色をそのまま映像のように記憶する「映像記憶」という能力や、音楽を聴くとカラフルな玉が見える「共感覚」を持っています。

代表作『透明なゆりかご』は、産婦人科で働く看護学生の目線から、生命の誕生と死にまつわる物語を、優しい筆致で繊細に描いています。沖田さんの抱えてきたアスペルガー症候群や、その他の発達障害は、沖田さんの豊かな感性に影響を及ぼしているのかもしれません。

発達障害を公表した有名人⑤市川拓司さん

市川拓司さんはベストセラーとなった「いま、会いにゆきます」の著書で有名な小説家です。子供頃は発達障害と診断されたことはありませんでしたが、40代になってからその言動から発達障害ではないかと指摘されたことでクリニックを受診し、発覚したそうです。

子供のころから落ち着きがなく、授業中には教室でほふく前進をしていたそうです。市川さんは幼いころからこのようなADHDや、局所的なこだわりをみせる自閉症スペクトラムの症状に悩まされてきました。

一方で、想像力が豊かだったため、現在は皆さんご存じのとおり、作家として活躍しています。作家になる前は一般企業で働いていた市川拓司さんでしたが、3ヶ月で退社したそうです。社会に出て働くとなると、はっきりと言語された事柄以外にも、相手の表情や状況で意味をくみ取らなければいけないことがあります。こうしたことを苦手とするのは自閉症スペクトラムや発達障害の人の大きな特徴です。
市川さんは「ぼくが発達障害だからできたこと」(朝日新書)の中で、自身の発達障害のことを語っています。同じく発達障害で悩む人やその家族、また病気を理解する上でたくさんのヒントとなりそうな書籍です。

発達障害を公表した有名人⑥米津玄師

2018年『Lemon』の大ヒットで一躍有名になった米津玄師さんは20歳のころに高機能自閉症だと診断されました。

幼少のころから米津玄師さんはまわりの人の言っていることがうまく理解できない、周囲になじむことができないといった「自分は普通ではない」という違和感に悩まされてきたそうです。バンドを組んでもメンバーと仲たがいをしてしまい、一人で作業をする方が好きだったとインタビューで語っています。

20歳のときに自らクリニックを訪れ、高機能自閉症だと診断されて、納得がいったそうです。

高機能自閉症などの発達障害は、それそのものの症状よりも、周りに適応することができないことで発症してしまう、うつ病やパニック障害にも注意を払う必要があります。米津さんもうつ病を患っていた時期があった公表しています。

現在の米津玄師さんの活躍は皆さんも知るところです。高機能自閉症については、とても苦しまれたと思いますが、音楽やイラストの制作に没頭したことで現在の活躍があります。また、独創性のある世界観を持っているということも高機能自閉症のこだわりが昇華した結果とも捉えることができるでしょう。

発達障害を公表した有名人⑦栗原類

「ネガティブタレント」として大ブレイクした栗原類さんも、8歳の当時住んでいたニューヨークでADD(多動の少ないADHD)だと診断されています。8歳で診断を受けたことで、苦手なことを把握し、母親もそれに合わせた子育てをしてくれたため、のびのびと育つことができたそうです。

さらに、栗原類さんのお母さんも同時期にADHDの診断をされたそうです。記憶力が弱い栗原さんに対して、お母さんは記憶力が強いそうで、その症状に違いがあるそうです。

栗原さんは自閉症スペクトラム(ASD)を支援するチャリティーイベントの中で、ASDやADHDといった発達障害の人たちの成長の速度は、そうでない人たちと比べれば遅いかもしれない。理解して優しく見守ってほしい。またそんな障害を抱える自分を責めないで受け入れることが大切だと語っています。

栗原類さんが発達障害について語った著書『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』(KADOKAWA)は大反響を呼び、同じく発達障害に悩む人たちを勇気づけたそうです。お母さんの栗原泉さんも、類さんの子育てについて『ブレない子育て 発達障害の子、「栗原類」を伸ばした母の手記』(KADOKAWA)でも語っています。

他にも発達障害を公表している有名人

今回は自閉症スペクトラムとADHDの診断を受けた有名人をご紹介しました。この2つと学習障害(LD)を合わせて発達障害と呼んでいます。

学習障害と公表されている有名人は、他にもスティーブン・スピルバーグ監督や、タレントの黒柳徹子さんがいます。

また診断を受けてはいないそうですが、書道家の武田双雲さんもADHDの症状に心当たりがあると言及しているようです。

発達障害だからといって社会の中で生きていけないわけではない

希望

自閉症スペクトラム(ASD)やADHDの人たちは、そうでない人たちと比べて世界の認知の仕方が異なります。コミュニケーションや行動において独自性がある分、もちろん生きづらさを抱えてしまうことでしょう。

しかし、自分のできること、できないこと、苦手なこと、得意なことを理解し、それにあった環境の中で過ごしていければ、その能力を発揮することができます。

また、なるべく早期に診断を受けることで、症状に合った支援を受けることができるでしょう。「もしかしたら」と心当たりがある場合は、発達障害専門の医療施設で診断を受けてみましょう。

自閉症遺伝子パネル

ミネルバクリニックでは自閉症の診断や次のお子さんのリスク、カップルから自閉症のお子さんが生まれるリスクなどを総合的に評価可能な自閉症遺伝子パネルをご提供しています。早期診断は早期に療育につなげて社会性を獲得する一助になります。遺伝子検査はこの10年で飛躍的に進化を遂げ、たくさんの知見が得られてきました。不安に思っている方々を力強くサポートしていきたいと願っています。

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この記事の筆者:仲田洋美(医師)

プロフィール

1995年医師免許取得。血液・呼吸器・感染症内科を経て、臓器別・疾患別の縦割りの医療の在り方に疑問を感じ、人を人として”全人的”に診療したいという思いを強くし、臓器を網羅した横断的専門医となり、2010年にがん薬物療法専門医取得(2019年現在全国1200人程度)。臓器を網羅すると遺伝性がんへの対策が必要と気づき、2011年に臨床遺伝専門医取得(2019年現在全国1000人程度)。遺伝相談はセンシティブな分野にもかかわらず、昼間の短い時間しか対応できない大病院のありかたに疑問を感じて、もっと必要な人がハードルを感じずに診療を受けられるようにしたいと2014年12月に開業。以来、全国から大学病院でも難しい内容の対応を求める人々を受け入れ、よろづお悩み相談所として多くの人々の様々な”家族(計画)の問題”を改善に導く。

著書に”女性のがんの本当の話”(ワニブックス)、”遺伝するがん・しないがん”(法研)がある。 少ない専門家で、正直で嘘のない言葉選びから週刊誌等の取材も多く、医療系の特集に時折コメントが掲載。(週刊現代、週刊ポスト、週刊新潮など)。 テレビ出演も時々あり、小林真央さんの病状を市川海老蔵さんが初めて記者会見した日、フジテレビの午後4時台のニュース番組に生出演して解説。その他TBS, AbemaTVなど出演。

一人一人の事情に合わせた個別対応をするべく、しっかり時間を取って本当のニーズは何かを聞き取りすることを大切にしている。短い時間でもお互いが出会ったことが相手の人生に大きな意味があるような医師患者関係の構築を理想として日々精進。

患者さんが抱えている問題を解決するにはどうしたらよいのかを考えて医師歴8年目に法学部に学士入学した程度に”凝り性”。女医が少なかった時代に3人の母親として難関専門医を3つ取得して社会進出を続けた経験から、女性のライフスタイルを医学以外の部分でも支援したいと願っている。いろんな人生経験から心に響く言葉を投げかけるため、”会うと元気になる”ということで有名。飼いネコ4匹。

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