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遺伝子検査で子作りの不安を払拭|夫の家系に知的障害

夫の家系に施設に入っている知的障害のある人がいるAさん。

お子さんが産まれて、もしも同じように知的障害があったらどうしようと思うと、不安で不安でたまりません。

ずっと不安な思いを抱え、妊娠するのが怖くて仕方がなくて避けていました。
結婚してしばらくたつと、子どもを作りたくないAさんを不審に思い、夫がいろいろ聞き始めます。
もしかしてAさんは本当に夫のことを愛していないのか?とかいろいろ思われてしまいますよね。子作りを避けていると。
Aさんはやっとずっと不安だった「知的障害のある子供が生まれたらどうしようかと不安でたまらなくて子供はほしくない」ということを伝えました。

それから、義母や夫が、「てんかん発作により脳に障害が起こってしまった」ことによるものであり、遺伝ではないなどと説明しましたが、Aさんの不安は取れません。

不安な思いを抱え、一歩が踏み出せないAさん。
いろいろ不安を払しょくしようと、義母や夫が努力してくれることは分かっています。
Aさんは「確かな答え」を求めて、遺伝子検査を受けることにしました。
確かな答えがないと前にすすめないと思ったからです。

Aさんの夫はすごく愛情が深く、Aさんの不安を払しょくすることに協力的でした。

Aさんの夫は知的障害・発達障害と自閉症を全部一度に調べる遺伝子検査を受けました。
お子さんはAさんと夫の間に作るので、夫の遺伝子検査で何もなければAさんの不安は払しょくされるからです。

1か月後、検査結果が出てきました。
異常なものは10個近くありましたが、この二人の組み合わせで問題になるレベルの異常は一つもありませんでした。

知的障害・自閉症・発達障害に関しては、なにも心配せず、家族歴のない方と同じように子作りしていいんだ、ということがわかり、Aさんは涙していました。
大げさな、と思うひとがいるかもしれませんが、Aさんにとっては一生がかかった大事な検査だったんです。

妊娠したらNIPTを受けに来ます。
Aさんはそう言って帰っていきました。
おしあわせに。
そういって見送りました。

遺伝子検査はこうして、あなたの人生の不安を払しょくし、幸せな未来への橋渡しをすることが可能です。
もちろん、知ることでよい結果ばかりとは限らないですが、知らずに怯えてあきらめるよりもずっといいと思いませんか?

あなたのライフスタイルの節目に遺伝子検査を。
ミネルバクリニックでは臨床遺伝専門医が皆さまのよりよい明日をサポートいたします。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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