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ミネルバクリニックでは、最新の医療技術を用いた保因者検査を提供しています。検査前のカウンセリングから検査後のフォローアップまで、専門の医師と遺伝カウンセラーがサポートいたします。
保因者検査とは
保因者検査(carrier testing)とは、遺伝性疾患の原因となる遺伝子変異を「保因」しているかどうかを調べる検査です。「保因」とは、自分自身は症状を示さないものの、子どもに遺伝子変異を伝える可能性がある状態を指します。
多くの遺伝性疾患は劣性遺伝形式をとり、両親から変異遺伝子を受け継いだ場合にのみ発症します。つまり、片方の親からのみ変異遺伝子を受け継いだ場合、子どもは「保因者」となりますが、疾患を発症することはありません。
保因者検査は、主に将来子どもを持つことを計画しているカップルや、家族歴に特定の遺伝性疾患がある方に推奨されています。
保因者検査の重要性
保因者検査を受けることで、自分たちの子どもが特定の遺伝性疾患を発症するリスクを事前に知ることができます。これにより、以下のような選択肢や準備が可能になります:
- リスクを理解した上での家族計画
- 出生前診断や着床前診断などの選択肢の検討
- 子どもが疾患を発症した場合の早期治療や介入の準備
- 専門家によるカウンセリングや支援サービスの利用
特に、ご家族に遺伝性疾患の方がいる場合や、特定の民族グループに多い遺伝性疾患がある場合は、保因者検査が強く推奨されることがあります。
保因者検査の種類
保因者検査には、検査範囲によっていくつかの種類があります:
単一遺伝子疾患の保因者検査
特定の遺伝性疾患(例:嚢胞性線維症、鎌状赤血球症、テイ・サックス病など)に対象を絞った検査です。家族歴がある場合や、特定の民族グループに多い疾患がある場合に行われます。
拡張キャリアスクリーニング(ECS)
一度に数百種類の遺伝性疾患の保因状態を調べることができる包括的な検査です。家族歴がなくても、多くのカップルに推奨されています。
検査の種類 | 対象疾患数 | 適応 | 費用の目安 |
---|---|---|---|
単一遺伝子疾患検査 | 1遺伝子 | 家族歴がある場合、特定民族の方 | 220,000円(税込) |
拡張キャリアスクリーニング(女性) | 787遺伝子 | すべてのカップル | 253,000円(税込) |
拡張キャリアスクリーニング(男性) | 714遺伝子(X連鎖を除外) | すべてのカップル | 253,000円(税込) |
ミネルバクリニックでは、個々の状況に合わせた最適な検査をご提案しています。拡張キャリアスクリーニングは女性で787遺伝子、男性ではX連鎖を除外して714遺伝子を対象としています。
検査の流れ
保因者検査は、以下のような流れで行われます:
- 事前カウンセリング:遺伝カウンセラーや医師と面談し、検査の目的、方法、結果の解釈について説明を受けます。
- サンプル採取:通常、血液または唾液サンプルを採取します。
- 遺伝子解析:専門の検査機関でサンプルから遺伝子を抽出し、変異の有無を調べます。
- 結果説明:検査結果が出たら、再度カウンセリングを行い、結果の意味と今後の選択肢について説明を受けます。
検査結果が出るまでには、通常2〜4週間程度かかります。ミネルバクリニックでは、検査前後のカウンセリングを重視し、心理的なサポートも提供しています。
検査を受けるタイミング
保因者検査は、以下のようなタイミングで受けることが一般的です:
- 妊娠を計画する前:理想的なタイミングは妊娠前です。これにより、結果に基づいて様々な選択肢を検討する時間があります。
- 妊娠初期:すでに妊娠している場合でも、早期に検査を受けることで、必要に応じて出生前診断などの選択肢を検討できます。
- 家族計画の段階:結婚を控えているカップルや、将来的に子どもを持つことを考えている方にも推奨されます。
専門家のアドバイス:可能であれば妊娠前に検査を受けることをお勧めします。これにより、結果に基づいて十分な時間をかけて選択肢を検討することができます。
保因者検査のメリット・デメリット
メリット
- 子どもが遺伝性疾患を発症するリスクを事前に知ることができる
- リスクが高い場合、着床前診断や出生前診断などの選択肢を検討できる
- 心の準備や医療的準備をする時間ができる
- 不安を軽減できる(特にリスクが低いと判明した場合)
デメリット
- 検査結果によっては心理的な負担が生じる可能性がある
- 保険適用外の場合が多く、費用がかかる
- すべての遺伝性疾患をカバーしているわけではない
- 検査の精度には限界があり、偽陽性や偽陰性の可能性もある
メリットとデメリットを十分に理解した上で、検査を受けるかどうかを決めることが重要です。ミネルバクリニックでは、個々の状況に合わせた丁寧なカウンセリングを提供しています。
保因者検査の費用
保因者検査の費用は、検査の種類や範囲によって異なります。日本では一般的に保険適用外となるため、自己負担となります。
検査の種類 | 費用 | 保険適用 |
---|---|---|
単一遺伝子疾患検査(1遺伝子) | 220,000円(税込) | 適用外 |
拡張キャリアスクリーニング(個人) | 253,000円(税込) | 適用外 |
拡張キャリアスクリーニング(カップル同時検査) | 484,000円(税込) | 適用外 |
遺伝カウンセリング料 | 16,500円(税込)/30分 | 適用外 |
カップル同時検査の特典:カップルで同時に検査を受ける場合、お二人目の検査費用が231,000円(税込)となり、合計で484,000円(税込)でご提供しています。また、同日に同じ検査を受けるカップルの遺伝カウンセリング料金は、1回分(16,500円)で済みます。これはお支払総額が少しでも高くならないようにするための配慮です。
ご注意:遺伝カウンセリングは1診療1種類とさせていただいております。例えば、保因者検査の説明で関係のない「子どもが4か月たってもできないがこれからどうしたらいいか」などのご相談をされる場合は、別の診療枠を設ける、または別途遺伝カウンセリング料を頂戴することとなりますので、ご了承ください。
ミネルバクリニックでは、患者様の状況に合わせた検査プランをご提案しています。詳細な費用については、カウンセリング時にご説明いたします。
よくある質問
Q: 保因者検査はどのような人が受けるべきですか?
A: 将来子どもを持つことを計画しているカップル、家族に遺伝性疾患の方がいる方、特定の民族グループに多い遺伝性疾患がある方などに推奨されます。基本的には、妊娠を計画している全てのカップルが検討することが望ましいとされています。
Q: 検査は痛いですか?
A: 通常、血液サンプルまたは唾液サンプルを使用します。血液検査の場合は、採血時に軽い痛みを感じることがありますが、唾液検査であれば痛みはありません。
Q: 結果が陽性だった場合、どのような選択肢がありますか?
A: パートナーも検査を受けて、両方が同じ疾患の保因者である場合にリスクがあります。その場合、自然妊娠、着床前診断を用いた体外受精、ドナー精子/卵子の使用、養子縁組など、様々な選択肢があります。専門家とのカウンセリングで詳しく説明を受けることをお勧めします。
Q: 検査の精度はどのくらいですか?
A: 現在の検査技術は非常に高精度ですが、100%ではありません。検出できない変異もあり、偽陽性や偽陰性の可能性もあります。検査の限界については、カウンセリング時に詳しく説明いたします。
まとめ
保因者検査は、将来の子どもが遺伝性疾患を発症するリスクを事前に知るための重要なツールです。適切な時期に検査を受け、結果に基づいて十分な情報を得た上で選択をすることが、家族計画において大切です。
ミネルバクリニックでは、最新の医療技術を用いた保因者検査と、専門家による丁寧なカウンセリングを提供しています。不安や疑問がある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
ミネルバクリニックの強み
- 経験豊富な遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーによるサポート
- 最新の検査技術の導入
- 検査前後の丁寧なカウンセリング
- プライバシーに配慮した対応
- 検査結果に基づく具体的な選択肢の提案

ミネルバクリニックでは、「未来のお子さまの健康を考えるすべての方へ」という想いのもと、東京都港区青山にて保因者検査を提供しています。遺伝性疾患のリスクを事前に把握し、より安心して妊娠・出産に臨めるよう、当院では世界最先端の特許技術を活用した高精度な検査を採用しています。これにより、幅広い遺伝性疾患のリスクを確認し、ご家族の将来に向けた適切な選択をサポートします。
保因者検査は唾液または口腔粘膜の採取で行えるため、採血は不要です。 検体の採取はご自宅で簡単に行え、検査の全過程がミネルバクリニックとのオンラインでのやり取りのみで完結します。全国どこからでもご利用いただけるため、遠方にお住まいの方でも安心して検査を受けられます。
まずは、保因者検査について詳しく知りたい方のために、遺伝専門医が分かりやすく説明いたします。ぜひ一度ご相談ください。カウンセリング料金は30分16500円です。
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