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子どもの広汎性発達障害とは?原因や症状・治療について解説【今悩んでいるご両親へ】

広汎性発達障害とは、対人コミュニケーション障害を特徴とする生まれつきの発達障害のことです。

幼少期から発症することもあるため、育児をしていて「うちの子は変わっている?」と感じるなら広汎性発達障害の可能性が考えられます。

この記事では、広汎性発達障害の原因や症状・治療について詳しく解説します。

自分の子どもに障害があるかを確認するためにも、広汎性発達障害について正しい知識を学んでいきましょう。

広汎性発達障害(PDD)とは?

広汎性発達障害とは発達障害の一種です。

この章では「広汎性発達障害の原因」や「自閉症スペクトラムとの違い」について解説していきます。

広汎性発達障害とは?自閉症スペクトラムとの違い

広汎性発達障害とは、生まれつきの脳機能障害により発症する発達障害のことです。対人コミュニケーション障害という特徴から社会生活を送るのが難しいと感じることが特徴です。

以前は症状の程度により「自閉症」「アスペルガー症候群」「特定できない広汎性障害」に分類されていました。しかし、2013年度に刊行されたアメリカ精神医学界の診断基準DSM-5により、これらの3つの障害を統合して「自閉症スペクトラム(ASD)」と呼ぶことになりました。

そのため、診断名は「広汎性発達障害」ではなく「自閉症スペクトラム(ASD)」となります。

近年、診断基準の明確化や社会的な理解が進んだことで、幼少〜学童期に広汎性発達障害に気づき、早期治療介入できるケースも増えてきています。

※参考資料:椙山女学園大学教育学部紀要 宮川 充司/アメリカ精神医学会の改訂診断基準 DSM―5:神経発達障害と知的障害自閉症スペクトラム障害

広汎性発達障害の原因

広汎性発達障害の原因は、生まれつきの脳機能障害と考えられています。

胎児の時に脳の発達に偏りがでたことで、出生後に発達障害が発症するのです。

具体的には、以下の部分に異常が生じることが原因と考えられています。

  • ・小脳
  • ・前頭葉
  • ・上側頭溝
  • ・紡錘状回
  • ・脳内物質常
  • ・感情に関わる扁桃体
  • ・脳のネットワーク連携機能の低下

しかしながら、広汎性発達障害が発症する原因は、ここまでしか分かっていません。確実に言えることは、生まれつきの障害(先天的なもの)であり、出生後の育児の方法や生活環境・愛情不足が原因で発症するわけではないということです。

お子様が「広汎性発達障害では?」と疑っているご両親がいましたら、決してあなた方の責任ではないため、ご安心ください。

【時期別】子どもの広汎性発達障害の「症状」と「特徴」

広汎性発達障害の子ども

一般的に広汎性発達障害には、以下の3つの特徴があります。

  • ・対人コミュニケーション障害
  • ・特定のことへの強いこだわり
  • ・外的な刺激へ過敏

幼少〜学童期で集団生活が始まると、これらの特徴が原因で周りとの関係性が築けなかったり、「変わり者」として見られたりするなど、集団生活を送るのが難しいと感じる子もいます。

では、具体的な症状とその特徴について時期別に見ていきましょう。

幼少期:0歳〜小学校就学

幼児期(0歳〜小学校就学)における広汎性発達障害の代表的な症状は、以下の通りです。

  • ・周りの子どもや遊びに興味を示さない
  • ・集団で遊んでいるところには行きたがらない
  • ・いつも決まった遊びだけをする

また、「名前を呼んでも振り向いてくれない」「ご両親や保育園の先生に意思表示をすることがない」などの特徴もあります。

特定の遊びに対して強いこだわりがある一方で、集団行動が苦手なことからいつも1人で同じ遊びをしているでしょう。

ただし、幼少期は社会性の低いコミュニティなので他の子どもとの比較が難しく、障害に気づきにくいことも考えられます。

児童期:小学校就学~卒業

児童期(小学校就学〜卒業)における広汎性発達障害の代表的な症状は、以下の通りです。

  • ・集団生活が苦手
  • ・柔軟な行動ができない、時にパニックになる
  • ・考えを整理したり、それを言葉で伝えたりするのが苦手

対人コミュニケーションが苦手な広汎性発達障害の子どもは、集団生活が苦手です。学童期になるとクラスメイトや習い事など様々なコミュニティで人間関係を作らなければならず、過度なストレスを感じるケースも少なくありません。

ルールや先生に言われたことは守れる一方で、急なスケジュール変更に対しては柔軟な対応が難しいでしょう。最悪の場合、パニックや思考停止となり、身動きできなくなることもあります。

また、言葉や文章だけだとイメージがしづらいという症状もあります。そのため、相手の意図したことを踏まえた返事をしたり、自分の感情を言葉だけで伝えたりできないと悩むこともありでしょう。

思春期:中学校就学~

思春期(中学生〜)における広汎性発達障害の代表的な症状は、以下の通りです。

  • ・相手の気持ちや抽象的な話をイメージできない
  • ・興味のあることは誰よりも集中できる
  • ・独特の言い回しや話し方をする

会話中に表情や声のトーンなどから相手の気持ちをイメージすることができません。そのため、相手が不快に感じる言葉を発したり、一方的に話し続けたりします。

また、抽象的な指示をイメージできないことから、柔軟な対応が苦手です。例えば、学校の先生から「教室の掃除をするように」と言われても、何をどこから始めたら良いか分かないといった感じです。

一方で興味のあることには誰よりも集中できるため、部活動を牽引する部長やリーダー的な存在になることもあります。障害による症状がその子の強みとして働くことも十分あるのです。

広汎性発達障害の診断

医師の診断

広汎性発達障害の診断方法は、以下の2通りあります。

  • ・チェックリストを使う
  • ・医療機関で診断してもらう

ただし、確定診断は医師にしかできませんので、注意しましょう。

では、詳しく解説します。

2分でできる広汎性発達障害の簡単チェックリスト

自閉症スペクトラム指数(AQ)のチェックリストは、以下の画像をご覧ください。

広汎性発達障害

J-Stage/自閉症スペクトラム指数(AQ)目本語版の標準化-高機能臨床群 と健常成人による検討-千葉大学 若林明雄・国立特殊教育総合研究所 東條吉邦・ケンブリッジ大学の一部を画像として引用)

評価基準は以下の通りです。

  • ・33点以上:発達障害の診断がつく可能性が高い
  • ・27~32点:発達障害の傾向がある程度ある
  • ・26点以下:発達障害の傾向はない

あくまで自己評価になるので、確定診断がほしい方は病院を受診しましょう。

※参考資料
J-Stage/自閉症スペクトラム指数(AQ)目本語版の標準化-高機能臨床群 と健常成人による検討-千葉大学 若林明雄・国立特殊教育総合研究所 東條吉邦・ケンブリッジ大学
元住吉こころみクリニック/【専門家が解説】AQ(自閉症スペクトラム指数)

専門病院での確定診断

広汎性発達障害の確定診断をしてもらうためには、精神科や心療内科の受診が必要です。

病院では「アメリカ精神医学界の診断基準DSM-5」や「世界保健機関(WHO)の疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)」に基づき、医師による専門的な診断が行われます。

診断に用いられる検査は、以下の通りです。

  • ・医師からの問診
  • スクリーニング検査
  • ・血液検査(必要時)
  • ・MRI・脳波検査などその他精査(必要時)

受診する病院やクリニックにより多少の違いはありますが、概ね上記内容の検査が行われます。

問診では「生育歴」や「日常生活での困りごと」などを聞き取り、子どもの具体的な状況から広汎性発達障害の程度について評価します。

続いて「AQテスト(ケンブリッジ大学考案の簡易検査)」や「知能検査(ウェクスラー成人知能検査改訂第3版)」によるスクリーニング検査で障害の程度を深堀します。医師が診断する上で客観的なデータとなるため、質問に素直に答えましょう。

検査時間は通常15〜30分ですが、長くなることもあるため時間に余裕がある時に受診することをおすすめします。また、一度で確定診断できない時は、何度か通院が必要になるでしょう。

発達障害の診断ができる病院やクリニックはまだまだ少なく、見つけるのが難しいという声も聞きます。そこで、お住まいの自治体(障害福祉課など)や発達障害者支援センターに相談すると良いでしょう。

※参考資料:国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター/発達障害者支援センター・一覧

子どもの広汎性発達障害の2つの治療法

色とりどりのパズルの心を持った母親に支えられた自閉症の子供の手。 世界自閉症啓発デーのコンセプト

大前提として、広汎性発達障害は治療により完治しません。

日常生活に支障が出ない程度に症状をコントロールしながら、上手く付き合っていく必要があります。そのための治療であると知っておきましょう。

では、広汎性発達障害の治療について詳しく解説します。

治療法①:療育

広汎性発達障害に対して最初に行われる治療は「療育」です。

療育とは、障害のある子どもが自立した生活を送れるように支援することで、厚生労働省は児童発達支援ガイドラインで療育について以下のように定義しています。

児童発達支援は、児童福祉法第6条の2の2第2項の規定に基づき、障害のある子どもに対し、児童発達支援センター等において、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他の便宜を提供するものである。

※引用:厚生労働省/自動発達支援ガイドライン

また、幼少・学童期など早期から治療を始めることで、二次的障害(躁鬱、パニックなど)の予防ができると考えられています。

治療は専門の医療機関をはじめ、厚生労働省が実施主体の発達障害者支援センターで受けられます。ただし、医師による確定診断が必要であるため、まずは専門の医療機関を受診しましょう。

※参考資料:国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター/発達障害者支援センター・一覧

治療法②:薬物療法

日常生活に支障が出るなら薬物療法が適応されます。

例えば「友人関係が上手くいかず不登校気味」「部活で重大なミスを繰り返し怒られる」などの症状は、早めに改善が必要です。また、広汎性発達障害に伴う以下のような二次的な障害にも注意しましょう。

  • ・躁鬱状態
  • ・強迫症
  • ・睡眠障害
  • ・てんかん

これらに対しては、向精神薬や睡眠導入剤などの薬で対応します。長期的な服薬は依存のリスクもあるため、症状が改善したら内服中止について医師と相談しましょう。

広汎性発達障害と一緒に見ておきたい2つの発達障害

仲良しの子どもたち
広汎性発達障害と一緒に見ておきたい発達障害は、以下の2つです。

  • 発達障害①:注意欠陥多動性障害(ADHD
  • 発達障害②:学習障害(LD)

広汎性発達障害ならこれらの発達障害も併存している可能性が高いため、基礎知識として知っておいて損はありません。

では、詳しく解説します。

発達障害①:注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意欠陥多動性障害(ADHD)とは、外的な刺激に対して意識が移りやすく、一つのことに集中できない障害のことです。

悪い意味でいうと「注意力散漫」であり、良い意味だと「様々なことに興味を示せる敏感なアンテナを持っている」と言えます。

具体的な症状は、以下の通りです。

  • ・一つの作業に集中して取り組めない
  • ・イージーミスが多い
  • ・スケジュール管理ができない(スケジュール通りに進められない)
  • ・忘れ物が多い
  • ・一箇所に留まれない
  • ・せっかち

集中力が続かないため、本来すべきことを忘れて次々に他のことをする傾向にあります。また、忘れ物が多かったり、1箇所に留まれなかったりなど、周りの子どもと比べて落ち着きがないのも特徴です。

例えば、子どもなら以下の症状があれば、ADHDの可能性があります。

  • ・保育園や学校にいつも忘れ物をする
  • ・集団行動をしているにも関わらず、1人違ったことをしている
  • ・テストで凡ミスが多い

幼少期は個性やキャラクターとして理解されていても、学童期で集団行動が始まるとADHDの症状が悪目立ちします。そのため「小学校になった途端、うちの子だけ落ち着きがない」と感じたなら、一度医療機関に相談しても良いでしょう。

※参考資料:厚生労働省/発達障害の特性(代表例)

発達障害②:学習障害(LD)

学習障害(LD)とは、知的障害はないものの「話す」「聞く」「書く」「読む」「計算する」など特定の行為だけ周りと比べて極端に学習能力が劣る障害のことです。以下の3つが代表的な特徴です。

  • ・読字障害
  • ・書字障害
  • ・算数障害

重症だと社会生活を送る上で最低限の学習が難しいこともあります。

具体的な症状は、以下の通りです。

  • 「国語」や「算数」など特定のジャンルだけ極端に学力が低い
  • スムーズに文章の読み書きができない
  • バランスよく文字がかけない(字が汚い)
  • 算数などの規則性のある勉強が苦手
  • 文章問題が苦手

学習障害で大切なことは学習する過程を定着させることです。そのため、時間はかかっても確実に取り組めるような関わりが必要になります。

脳機能の障害であるため根本的な改善はできませんが、周りの関わり方で症状を和らげたり、改善したりすることは十分できます。根気強く関わることでお子様の学習障害を克服していきましょう。

※参考資料:厚生労働省/発達障害の特性(代表例)

広汎性発達障害の子どもの悩みごとと関わる際のコツ

オフィスで小さな男の子と一緒に働く若い女性の心理学者。 少年と話している幼児心理学者のショット。 賢い少年と深刻な会話をしている若い女性の学校の心理学者

この章では、広汎性発達障害の子どもの悩みごとと関わる際のコツについて解説します。

親としてどのように関わっていけば良いか悩んでいる方は、解決するためのヒントになるかもしれません。

広汎性発達障害の子どもの悩みごと

幼少期の悩みごとは以下の通りです。

  • ・お友達に「おもちゃを貸して」と言えない
  • ・集団で遊ぶのが苦手
  • ・他の子どもと同じペースで遊べない

他の子どもとの関係性を作るのが苦手であるため、いつも1人で遊ぶ傾向があります。また、自分の気持ちを上手く伝えられないため、欲しいおもちゃがあっても我慢して見ているだけということも考えられます。

学童期の悩みごとは以下の通りです。

  • ・言葉や学習に遅れが出て焦る
  • ・運動会などの行事ごとがストレス
  • ・相手を怒らせることが多い

自分のことを客観的に見られない一方で、自分と周りを比較できるようになります。そのため「どうして自分だけ〇〇ができないのか?」など、他の人との違いが見えてくるようになります。

しかし解決手段が分からず、1人悩み苦しみます。時に抑うつ状態や睡眠障害など生活に支障が出ることもあるでしょう。

広汎性発達障害の子どもは相手に気持ちを伝えるのが苦手であるため、周りの大人たちが悩みに気づき、適切に対処していかなければいけません。

広汎性発達障害の子どもと関わる際のコツ

広汎性発達障害の特徴や症状を理解しておけば、上手く関わることができます。

例えば、以下の関わりができると良いでしょう。

  • ・お互いの気持ちを確認する
  • ・具体的な内容を伝える
  • ・興味のあることに付き合う
  • ・学習しやすい環境を整える

お互いの気持ちが伝わりにくいと悩むこともあります。そんな時は自分の気持ちを伝えつつ「〇〇ちゃん(くん)はどう思ったの?」とお子様の気持ちを引き出してあげるとよいでしょう。

また、興味のあることには一緒に付き合ってあげることも大切です。子どもが楽しいと思える事は、将来その子の強みになる可能性があり、思わぬ能力を発揮するかもしれません。

広汎性発達障害の子どもへの関わり方に正解はありません。しかし、その子の特性や症状を見ながら臨機応変に関わることで、お子様が活きいきとした生活を送れるようになるのです。

広汎性発達障害の子どもの育児に悩むご両親の相談先

屋内で子供の心理療法士と予約している家族

広汎性発達障害の子供の育児について両親だけに悩んでも解決できないこともあります。

そこで、以下の相談先を活用してすると良いでしょう。

  • 相談先①:専門の病院
  • 相談先②:発達障害者支援センター
  • 相談先③:児童発達支援センター

相談内容や目的に応じて使い分けられるようになりましょう。

相談先①:専門の病院

まずは専門の医療機関に相談しましょう。

医師や看護師、臨床心理士などから専門的なアドバイスをもらえるため、悩みに対する具体的なアドバイスをしてもらえます。また日常生活に支障が出ているなら、薬物療法の検討をしてもらえます。

広汎性発達障害の治療は確立されておらず、絶対的な正解があるわけではありません。 そのため、症状の程度に合わせて治療方針を決めたり、お子様に最適な治療を選んだりすることが必要になるでしょう。

相談先②:発達障害者支援センター

生活や育児に関する悩みは、発達障害者支援センターに相談すると良いでしょう。

発達障害者支援センターは、発達障害に関する「相談・発達・就労支援」や「情報提供」を担う施設のことです。実施主体が厚生労働省であるため、安心して利用していただけます。

お住まいの地域の保健・医療福祉・教育・就労などの関係機関と連携しつつ、障害者本人やご家族へのアドバイス・指導もしてもらえます。育児や子どもへの関わり方に行き詰まった際の相談窓口として知っておいて、損はありません。

また「初めから専門の病院はハードルが高い」「育児について少しだけ相談にのってもらいたい」という方にもおすすめです。相談内容に応じて、専門機関へ紹介などもしてもらえるため、悩みを解決する第一歩になります。

※参考資料
厚生労働省/発達障害者支援施策の概要
国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター/発達障害者支援センター・一覧

相談先③:児童発達支援センター

広汎性発達障害の子どもに対して、児童発達支援センターで日常生活に必要な考え方や能力を身につけてもらう方法もあります。

児童発達支援センターとは、お子様の慣れ親しんだ地域で定期的な通所療育を行い、自立するための知識やスキルを学びます。

児童発達支援センターは主に以下の2種類に分けられます。

  • ・福祉型:福祉サービスがメインの施設
  • ・医療型:福祉サービスと治療を提供する施設

福祉型の自動発達支援センターは、日常生活を営む上での課題解決や集団生活に馴染むための訓練をします。特に学童期になるとクラスメイトや部活メンバーなど様々なコミュニティと上手く付き合っていくため、非常に重要な訓練と言えます。

医療型の児童発達支援センターでは、医療行為による治療と並行して発達支援を受けられます。発達障害の症状に加えて、身体的な障害があっても同じように障害者支援が受けられるように整備されているのです。

これらの児童発達支援センターの通所を通して、本人・ご家族の抱える悩みや不安を解決していくことも必要です。

※参考資料:厚生労働省/児童発達支援センターの位置付け

まとめ: 子どもの広汎性発達障害の相談は病院へ

医療 顔なし

広汎性発達障害とは、生まれつきの脳機能障害により発症する発達障害のことです。対人コミュニケーション障害という特徴があり、人間関係を作るのが苦手でしたね。

例えば、幼少〜学童期のお子様であれば「友達の輪に入れず、いつも1人で遊んでいる」などの状況が続けば、広汎性発達障害の可能性があるでしょう。

ただし、幼少〜学童期は社会性の低いコミュニティーであるため、一概に判断できません。そのため、気になったら病院に相談することも検討しましょう。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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