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遺伝子検査とは?臨床遺伝専門医によるあらゆる遺伝子検査を解説【2025年最新】

遺伝子検査とは?臨床遺伝専門医によるあらゆる遺伝子検査を解説【2025年最新】

遺伝子検査とは?臨床遺伝専門医によるあらゆる遺伝子検査を解説【2025年最新】

臨床遺伝専門医監修
当クリニックの遺伝子検査について

当クリニックでは、臨床遺伝専門医があらゆる遺伝子検査に対応しています。出生前診断から遺伝性がんのリスク検査、希少遺伝性疾患まで、包括的な遺伝子検査と専門的な遺伝カウンセリングを提供。家族歴がある方、遺伝的リスクが気になる方のあらゆる不安にお答えします。

? 対応可能な全ての遺伝子検査 ?

出生前診断 | 遺伝性がん検査 | 遺伝性疾患 | 薬物代謝 | 保因者検査

その他、遺伝子に関するあらゆる検査のご相談を承ります

1. 遺伝子検査とは?基本概念の理解

遺伝子検査の基本概念

遺伝子検査とは、人の体を構成する細胞から抽出した遺伝情報(DNA)を調べることで、遺伝性疾患のリスク、薬剤への反応性、体質などを解析する医療技術です。臨床遺伝専門医による正確な解釈と適切なカウンセリングにより、個人や家族の健康管理、医療選択に重要な情報を提供します。

遺伝子検査で明らかになること

  • 遺伝性疾患のリスク:家族性の病気の発症リスクや保因者状態
  • がんの遺伝的素因:遺伝性乳がん・卵巣がん、リンチ症候群など
  • 知的障害・発達障害の原因:自閉症、知的障害の遺伝的要因
  • 薬剤応答性:薬の効き方や副作用のリスク
  • 出生前診断:胎児の染色体異常や遺伝性疾患
  • 保因者診断:次世代への遺伝リスク

2. 当クリニックで行う全ての遺伝子検査

?️ 遺伝性がん検査

  • BRCA1/BRCA2遺伝子検査
  • リンチ症候群(MLH1, MSH2, MSH6, PMS2)
  • Li-Fraumeni症候群(TP53)
  • 家族性大腸腺腫症(APC)
  • VHL症候群
  • 遺伝性がん症候群パネル検査

? 出生前・周産期検査

  • NIPT(非侵襲的出生前検査)
  • 羊水検査・絨毛検査
  • 着床前診断(PGT)
  • 保因者スクリーニング
  • 新生児スクリーニング

? 神経・筋疾患

  • ハンチントン病
  • 脊髄小脳変性症
  • 筋ジストロフィー
  • 脊髄性筋萎縮症(SMA)
  • シャルコー・マリー・トゥース病
  • てんかん関連遺伝子

? 知的障害・発達障害

  • 知的障害遺伝子パネル検査
  • 自閉症スペクトラム障害パネル
  • 発達障害関連遺伝子解析
  • 脆弱X症候群(FMR1)
  • レット症候群(MECP2)
  • アンジェルマン症候群

? 薬理遺伝学検査

  • CYP2D6(抗うつ薬代謝)
  • CYP2C19(プロトンポンプ阻害薬)
  • DPYD(5-FU代謝)
  • UGT1A1(イリノテカン代謝)
  • HLA-B*5701(アバカビル過敏症)
  • ワルファリン感受性

❤️ 循環器・代謝疾患

  • 家族性高コレステロール血症
  • 肥大型心筋症
  • 拡張型心筋症
  • QT延長症候群
  • マルファン症候群
  • 糖尿病関連遺伝子

? 包括的検査

  • エクソーム解析
  • 全ゲノム解析
  • 染色体マイクロアレイ
  • ミトコンドリア遺伝子解析
  • がん遺伝子パネル検査
  • カスタム遺伝子パネル

3. 遺伝性がんリスク検査

遺伝性がんリスクを知りたい方へ

家族にがんの方が多い、若い年齢でがんを発症した、複数のがんを経験したなど、遺伝性がんが疑われる場合、遺伝子検査により将来のリスクを評価できます。

主要な遺伝性がん症候群

遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)

BRCA1・BRCA2遺伝子の病的変異により、乳がんや卵巣がんのリスクが大幅に上昇する症候群です。アンジェリーナ・ジョリーさんのケースで広く知られるようになりました。

BRCA陽性の場合のがんリスク

  • 乳がん:一般的な女性の約10-20倍
  • 卵巣がん:一般的な女性の約10-40倍
  • 男性乳がん:BRCA2陽性男性で約100倍
  • 前立腺がん:BRCA2陽性男性で約5倍

リンチ症候群

大腸がんや子宮内膜がんなどを高率で発症する遺伝性がん症候群。MLH1、MSH2、MSH6、PMS2遺伝子の変異が原因となります。

Li-Fraumeni症候群

TP53遺伝子の変異により、様々な種類のがんを若年で発症するリスクが高くなる症候群です。

遺伝性がん症候群 主な関連がん 検査遺伝子 陽性率 検査費用目安
HBOC 乳がん、卵巣がん BRCA1/BRCA2 5-10% 20-30万円
リンチ症候群 大腸がん、子宮内膜がん MLH1, MSH2, MSH6, PMS2 2-5% 15-25万円
Li-Fraumeni症候群 多種類のがん TP53 1%未満 10-20万円
家族性大腸腺腫症 大腸がん APC 1%未満 15-25万円

遺伝性がん検査後の対応

  • サーベイランス:より頻繁で詳細な検診スケジュール
  • 予防的手術:リスク低減のための予防的乳房切除、卵巣卵管切除
  • 化学予防:タモキシフェンなどの予防薬
  • ライフスタイル:食事・運動・禁煙などの生活習慣改善
  • 家族への情報提供:血縁者への検査の提案

4. 出生前診断・妊娠関連検査

妊娠前・妊娠中の遺伝子検査

妊娠を計画している、または妊娠中の方に対して、胎児の健康状態や遺伝的リスクを評価する検査を提供しています。

非侵襲的出生前検査(NIPT)

妊娠10週以降に母体血から胎児のDNAを検出し、染色体異常を調べる検査。流産リスクがなく、高い精度で検査できます。

確定診断(羊水検査・絨毛検査)

NIPTで陽性となった場合や、超音波検査で異常が疑われた場合に行う確定診断です。

着床前診断(PGT)

体外受精時に胚の遺伝子を検査し、正常な胚のみを移植する技術。遺伝性疾患の家族歴がある場合に選択されます。

保因者スクリーニング

妊娠前に夫婦で受ける検査で、子どもに遺伝する可能性のある遺伝性疾患の保因者かどうかを調べます。

5. 希少遺伝性疾患の検査

神経・筋疾患および発達障害

知的障害・発達障害の遺伝子検査

原因不明の知的障害や発達障害、自閉症スペクトラム障害に対して、包括的な遺伝子パネル検査により原因遺伝子を特定できる場合があります。早期診断により、適切な療育や治療方針の決定が可能になります。

知的障害・発達障害遺伝子パネル検査で調べる主な疾患

  • 脆弱X症候群:最も頻度の高い遺伝性知的障害
  • レット症候群:主に女児に見られる神経発達障害
  • アンジェルマン症候群:重度知的障害と特徴的な行動
  • プラダー・ウィリー症候群:肥満と知的障害を特徴とする疾患
  • 22q11.2欠失症候群:心疾患と知的障害を伴う症候群
  • 自閉症関連遺伝子:SHANK3、NRXN1、CNTNAPなど多数の遺伝子

ハンチントン病

進行性の神経変性疾患。HTT遺伝子のCAGリピート数を測定することで診断・予測診断が可能です。

脊髄性筋萎縮症(SMA)

乳幼児期から成人期にかけて発症する運動神経疾患。SMN1遺伝子の欠失を検査します。

代謝疾患

家族性高コレステロール血症

LDL受容体遺伝子の変異により、若年から高コレステロール血症を呈する疾患です。

包括的遺伝子解析

原因不明の症状がある場合

複数の症状があるが診断がつかない、家族に似た症状の方がいるなど、包括的な遺伝子解析により原因を特定できる場合があります。

  • エクソーム解析:全遺伝子のタンパク質コード領域を解析
  • 全ゲノム解析:すべての遺伝情報を包括的に解析
  • ターゲット遺伝子パネル:特定の疾患群に関連する遺伝子群を解析

6. 臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリング

臨床遺伝専門医とは

臨床遺伝専門医は、遺伝医学に関する高度な専門知識と技術を持つ医師です。日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会の認定を受けた専門医として、あらゆる遺伝性疾患や遺伝子検査に対応できます。

臨床遺伝専門医の役割

  • 遺伝性疾患の診断と治療方針の決定
  • 遺伝子検査の適応判断と結果解釈
  • 遺伝リスクの評価と説明
  • 家族への遺伝情報の伝達支援
  • 予防・治療戦略の立案
  • 他科との連携によるトータルケア

遺伝カウンセリングの流れ

  1. 初回相談:家族歴の聞き取り、家系図の作成
  2. リスク評価:家族歴に基づく一般的なリスクの評価と説明

    ※ただし、個々の具体的なリスクについては遺伝子検査を実施しないと正確には分かりません。家族歴だけでは推測の域を出ないため、より詳細で正確なリスク評価には検査が必要となります。
  3. 検査計画:最適な検査方法の提案と説明
  4. 検査実施:適切な検査の実施
  5. 結果説明:検査結果の詳細な解釈と個別化されたリスクの説明
  6. フォローアップ:継続的なサポートと定期的な見直し

7. よくある質問と専門医の回答

Q.どういう形で遺伝子検査が出てくるのか、結果をもとに何に活かせるのかを詳しく知りたいです
A.

遺伝子検査は以下のような場面で登場し、それぞれ異なる活用方法があります:

  • 症状がある場合の診断確定:原因不明の症状の診断、治療方針の決定
  • 家族歴がある場合のリスク評価:将来の発症リスク評価、予防策の立案
  • 妊娠・出産に関する相談:出生前診断、次世代への遺伝リスク評価
  • がんリスクの評価:遺伝性がんのリスク評価、予防・早期発見戦略
  • 薬物治療の最適化:個人に最適な薬剤選択、副作用リスクの軽減

結果の活用例:

  • 予防医療:高リスク者への集中的なスクリーニング
  • 個別化治療:遺伝型に基づく最適な治療選択
  • ライフプランニング:将来のリスクを考慮した人生設計
  • 家族の健康管理:血縁者への適切な情報提供と検査推奨

Q.遺伝性がんのリスクを知りたいのですが、どのような検査がありますか?
A.

遺伝性がんの検査は家族歴やがんの種類によって選択します:

  • BRCA1/BRCA2検査:乳がん・卵巣がんの家族歴がある場合
  • リンチ症候群検査:大腸がん・子宮内膜がんの家族歴がある場合
  • 多遺伝子パネル検査:複数のがんの家族歴がある場合
  • がん組織検査:すでにがんを発症している場合

検査により陽性となった場合、サーベイランス強化、予防的手術、化学予防などの選択肢をご提案します。

Q.結果はどのように表示されますでしょうか?
A.

遺伝子検査の結果は、問題があった遺伝子と具体的なバリアント(変異)が表示されます。

⚠️ 重要:確率ではなく事実を報告

遺伝子検査は「自閉症になる確率●%」といった確率は表示しません。それは占いです!検査では科学的事実として、どの遺伝子にどのような変異があるかを正確に報告します。

? 実際の結果表示例

バリアント(変異)とは

バリアントとは、標準的な遺伝子配列と異なる部分のことです。人間の遺伝子には誰でも数百万個のバリアントがありますが、その中で病気に関係するものだけが医学的に重要となります。

検出されたバリアント:
遺伝子名:BRCA1
バリアント:c.5266dupC
アミノ酸変化:p.Gln1756Profs*74
分類:Class 5 (Pathogenic – 病的変異)
ヘテロ接合性/ホモ接合性:ヘテロ接合性
検出されたバリアント:
遺伝子名:FMR1
バリアント:CGGリピート数 85回
分類:プレミューテーション
参考値:正常範囲 5-44回、グレーゾーン 45-54回

? 結果に含まれる情報

  • 遺伝子名:変異が見つかった具体的な遺伝子
  • バリアントの詳細:DNA配列の具体的な変化
  • 病的意義の分類:その変異が病気に関係するかの科学的評価
  • ヘテロ/ホモ接合性:ヘテロ接合性(片方の染色体にのみ変異)、ホモ接合性(両方の染色体に変異)
  • 文献的根拠:その判定の科学的根拠

? なぜ確率ではないのか

遺伝子検査は、あなたのDNAに実際に存在する変異を科学的事実として報告します。「発症確率」は多くの要因(環境、生活習慣、他の遺伝子など)に左右されるため、単一の遺伝子検査だけで正確な確率を算出することはできません。私たちは事実に基づく情報のみをお伝えします。

結果についてのより詳しい解釈や医学的意義については、遺伝カウンセリングにて臨床遺伝専門医が丁寧にご説明いたします。

Q.子どもの知的障害・発達障害・自閉症の原因を遺伝子検査で調べられますか?
A.

はい、当クリニックでは知的障害・発達障害・自閉症に特化した遺伝子パネル検査を提供しています:

  • 知的障害遺伝子パネル:100以上の知的障害関連遺伝子を一括解析
  • 自閉症スペクトラム障害パネル:自閉症に関連する遺伝子群を包括的に検査
  • 発達障害総合パネル:発達の遅れに関わる遺伝子を幅広く解析
  • 染色体マイクロアレイ:微細な染色体変化を検出
  • エクソーム解析:より包括的な遺伝子解析

検査内容により違いますが、最大約40%の症例で原因が特定され、適切な治療や療育方針の決定、家族計画に役立ちます。

Q.家族に知的障害者がいる場合、遺伝子検査で原因がわかりますか?
A.

知的障害の原因は多様ですが、遺伝子検査により原因が特定できる場合があります:

  • 染色体検査:染色体異常の検出
  • 知的障害遺伝子パネル:単一遺伝子疾患の原因遺伝子特定
  • マイクロアレイ検査:微細な染色体変化の検出
  • エクソーム解析:包括的な遺伝子解析
  • 特定遺伝子検査:症状から疑われる疾患の確認

原因が特定されれば、次の妊娠でのリスク評価や出生前診断の選択肢をご提案できます。また、きょうだいの方への検査も可能です。

Q.他のクリニックでは対応できないと言われた検査も可能ですか?
A.

当クリニックでは臨床遺伝専門医があらゆる遺伝子検査に対応しています。他施設で対応困難とされた検査も、最新の技術と豊富な経験により実施可能な場合があります。また、国内外の専門機関とのネットワークを活用し、特殊な検査にも対応いたします。まずはご相談ください。

Q.検査費用はどのくらいかかりますか?保険は適用されますか?
A.

検査費用は検査内容により異なります。詳細な費用については、それぞれのページを見てください

一部の検査は条件により保険適用となります。詳細は診察時に説明いたします。

Q.検査結果が家族に与える影響が心配です
A.

遺伝情報は血縁者にも関わるため、慎重な対応が必要です。当クリニックでは:

  • 検査前に家族への影響について説明
  • 結果開示の範囲や方法について事前相談
  • 家族への情報伝達の支援
  • 家族の遺伝カウンセリングの提供

プライバシーを最大限尊重しながら、適切な情報共有をサポートします。

Q.遺伝子検査結果のVUS、LP、Pathogenicなどの分類について教えてください
A.

遺伝子検査結果は以下の5段階で分類されます:

Class 5: Pathogenic(病的変異)

疾患の原因であることが確実な変異。医学的管理や治療方針の変更が必要です。

Class 4: Likely Pathogenic(病的変異の疑い)

病的変異である可能性が高い変異。医学的管理の検討が推奨されます。

Class 3: VUS(意義不明変異)

病的意義が不明な変異。現時点では医学的管理の変更は推奨されません。検査によってはVUSも報告されない場合があります

Class 2: Likely Benign(良性変異の疑い)

良性である可能性が高い変異。通常は医学的意義がなく、一般的に報告されません

Class 1: Benign(良性変異)

疾患とは無関係な正常な個人差。医学的意義がなく、一般的に報告されません

詳しい判定基準や解釈については、遺伝子検査結果の読み方ガイドをご覧ください。

Q.遺伝子検査で問題が見つかった場合、どのような対処ができますか?
A.

遺伝子検査で病的変異が見つかった場合、以下のような対処法があります:

? 医学的管理・治療

早期発見・サーベイランス
  • より頻繁な検診スケジュール
  • MRI、CT、内視鏡などの精密検査
  • 腫瘍マーカーの定期モニタリング
  • 症状出現前の早期発見体制
予防的手術
  • リスク低減乳房切除術
  • 予防的卵巣卵管切除術
  • 予防的大腸切除術
  • リスク臓器の予防的摘出
化学予防
  • タモキシフェン(乳がん予防)
  • アスピリン(大腸がん予防)
  • ホルモン療法の調整
  • 予防的薬物療法
個別化治療
  • 遺伝型に基づく薬剤選択
  • PARP阻害剤などの分子標的薬
  • 免疫チェックポイント阻害剤
  • 遺伝子型特異的治療

?‍♀️ ライフスタイル改善

  • 食事療法:抗酸化食品の摂取、アルコール制限、適正カロリー管理
  • 運動習慣:定期的な有酸素運動、筋力トレーニング
  • 禁煙・節酒:発がんリスクの大幅な軽減
  • ストレス管理:メンタルヘルスケア、リラクゼーション
  • 感染症対策:HPVワクチン、B型肝炎ワクチンなど

?‍?‍?‍? 家族・社会的サポート

  • 家族への情報共有:血縁者への適切な情報提供とサポート
  • 遺伝カウンセリング:継続的な専門カウンセリング
  • 患者会・サポートグループ:同じ悩みを持つ方々との交流
  • 心理的サポート:臨床心理士によるメンタルケア
  • ライフプランニング:将来設計の見直しとサポート

? 妊娠・出産への対応

  • X連鎖劣性(XL)の場合:妊娠後に胎児の性別を確認し、男児の場合は絨毛検査または羊水検査による出生前診断が可能
  • 常染色体劣性(AR)・常染色体優性(AD)の場合:胎児の性別に関係なく、絨毛検査または羊水検査による出生前診断が可能
  • 着床前診断(PGT):体外受精時に正常な胚のみを選択して移植(実施できる疾患や施設に制限があります)
  • ドナー配偶子の検討:精子提供・卵子提供による選択肢(日本では法的・倫理的制約により実施が困難な場合が多い)
⚠️ 重要な注意点

これらの対応は非常に複雑で個別性が高く、まず遺伝子検査を受けて具体的な結果を確認し、十分な遺伝カウンセリングを受けた上で検討すべき内容です。検査前の段階では一般的な選択肢の説明に留まり、個人の状況に応じた詳細な相談は検査結果が明らかになってから行います。

✨ 重要なポイント

病的変異が見つかったとしても、それは「必ず病気になる」という意味ではありません。適切な管理により、リスクを大幅に軽減できる場合が多く、早期発見により治癒可能なケースも増えています。遺伝情報は、より良い健康管理のための貴重な情報として活用できます。

8. 当クリニックの専門性

臨床遺伝専門医による包括的ケア

当クリニックの最大の特徴は、臨床遺伝専門医によるあらゆる遺伝子検査への対応力です。他のクリニックでは対応困難な稀少疾患や複雑な家族歴の症例も、豊富な経験と最新の知識で適切に対応いたします。

当クリニックの強み

  • 包括的対応:出生前診断から成人の遺伝性疾患まで全てカバー
  • 最新技術:エクソーム・全ゲノム解析などの最先端技術
  • 豊富な経験:数千例の遺伝カウンセリング実績
  • 国際的ネットワーク:海外専門機関との連携
  • 継続的サポート:検査後の長期フォローアップ
  • 多職種連携:各科専門医との密な連携体制

最新の遺伝子検査技術

当クリニックでは、常に最新の遺伝子検査技術を導入し、患者さんにより精度の高い検査を提供しています。

臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリング

あらゆる遺伝子検査に対応可能な臨床遺伝専門医が、あなたとご家族の不安や疑問に丁寧にお答えします。他院で対応困難とされた検査もお気軽にご相談ください。

遺伝カウンセリング予約

9. まとめ

遺伝子検査は現代医療において重要な役割を果たしており、疾患の早期発見、予防、個別化治療の実現に大きく貢献しています。当クリニックでは、臨床遺伝専門医によるあらゆる遺伝子検査への対応と専門的な遺伝カウンセリングを提供し、患者さんとご家族の健康と安心をサポートしています。

遺伝性がんのリスク評価から出生前診断、希少遺伝性疾患の診断まで、どのような遺伝学的問題でも、まずはお気軽にご相談ください。豊富な経験と最新の技術により、最適な解決策をご提案いたします。

遺伝情報の価値について

遺伝子検査の結果は、あなたやご家族の未来をより良くするための情報です。どのような結果であっても、それは適切な対応を取るための大切な手がかりとなります。私たちは、すべての患者さんが遺伝情報を前向きに活用できるよう、全力でサポートいたします。

継続的なサポート

遺伝子検査は一度きりではなく、新しい医学的知見の蓄積により、過去の結果の解釈が変わることもあります。当クリニックでは、継続的なフォローアップを通じて、常に最新の情報をお届けし、長期的な健康管理をサポートいたします。

遺伝子検査の別途費用について

検査費用以外にかかる費用

遺伝子検査の基本費用とは別に、以下の費用が発生する場合があります。

項目 費用 備考
マイページ使用料 550円 検査結果確認用のマイページ利用料
翻訳手数料 5,500円 日本語での結果報告書が必要な場合のみ
検査結果作成手数料 3,300円 結果報告書の作成・発行費用
遺伝カウンセリング料
(1~30分)
16,500円 臨床遺伝専門医による専門カウンセリング
遺伝カウンセリング延長料 16,500円 30分を超えた場合、30分単位で加算

? 費用に関する重要事項

  • マイページ使用料:全ての患者様に必須の費用です
  • 検査結果作成手数料:全ての患者様に必須の費用です
  • 翻訳手数料:英語での結果報告書をご希望の場合のみ
  • 遺伝カウンセリング:検査前後のカウンセリングをご希望の場合
  • 延長料金:カウンセリングが30分を超えた場合、自動的に30分単位で加算されます

⚠️ ご注意ください

上記の費用は全て税込価格です。検査内容や結果の複雑さによって、追加の説明時間が必要となる場合があります。費用について詳しくは、事前にお問い合わせください。




プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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