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40代で妊娠してしまった時の心の支えと選択肢

40代で妊娠することは、予期せぬ出来事に対して驚きと戸惑いを抱える方が多いでしょう。まさかの妊娠に直面した時、自分自身や周囲とのコミュニケーションが求められ、心の中でさまざまな葛藤が生まれます。この記事では、40代で妊娠してしまったときに直面する心の支えや、選択肢に焦点を当て、包括的な情報を提供します。自分史上、未知の道に立ち向かう40代女性たちへの心強いガイドとなるでしょう。

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まさかの妊娠に直面する40代女性のリアルな体験

40代で妊娠。まさかの出来事が、一瞬にして日常を揺り動かします。これは、人生が予測不能な驚きと戸惑いに満ちた瞬間です。周りの期待や社会の常識と、現実が交錯する中で、心にはさまざまな感情が渦巻きます。
ミネルバクリニックはNIPTを提供しているので、40代で予期せぬ妊娠をしてしまった女性たちが多く来院されます。そうした女性たちの戸惑いと喜びの声をお届けします。

Aさん、45歳の場合

本人はとても喜んでいました。上にお子さんが3人いて、全く産むことに悩みはなかったのですが、前回の出産のときに、親御さんから、「障害のある子どもの可能性が高まるから産むな」と言われてしまいました。娘を思う親御さんの気持ちは分かるのですが、素直に喜んでくれないことに悲しい思いをしました。

そこで、今回は、親御さんを説得するというか、親御さんに「水戸黄門の印籠」みたいにNIPT正常という結果を突きつけて、妊娠したことを発表しようと決意し、NIPTを受けました。

結果は、親御さんも大きな異常がないということが分かったので、安心して受け入れてくれました。今度は、産むなとか言われることはありませんでした。

出生前診断は、こういう使い方もあるんだと感心した症例でした。

Aさんはその後、妊娠高血圧を発症し、早い段階から仕事を休み、入院したりしながら無事に出産を迎えました。

Aさんの場合、子育てを手伝ってくれるご両親が応援してくれることが心の支えになっていました。

Bさん、47歳の場合

Bさんは、結婚したのが遅く、不妊治療を受けようかどうしようか悩んでいましたが、なかなか産婦人科に行けませんでした。そんなとき、突然妊娠が発覚したんです。出来ないと思っていたのに。まさかの妊娠。どうしよう?と大変混乱しました。

子どもを大学まできちんと出してあげられるのかな?不安でたまりません。

夫も50歳以上と高齢であったため、父親の年齢と自閉症のリスクが関係していることをネットサーフィンで知り、自閉症のお子さんができたらどうしようかと悩んでしまいました。

そんなとき、ネットでミネルバクリニックを探し当て、自閉症のリスクを知ることができると判り、NIPTと一緒に自閉症の遺伝子検査を受けました。

関連記事:自閉症遺伝子検査|本人の診断・両親のリスク・次子の再発リスクを評価

結果はどれも異常なし、ということで。中絶まで考えていたAさん夫妻は気持ちが落ち着き、無事に出産を迎えました。
お子さんはすくすく大きくなっています。あのとき、ミネルバクリニックに来ずに中絶していたら、今の幸せはありません。

Cさん、44歳

Cさんはとてもおおらかな性格で、20代前半で結婚したのに、子どもが出来ていないということに13年気付きませんでした。

突然、「子どもが出来ない!」と気が付いたCさんは、そこから不妊治療の体外受精を一生懸命7年頑張りましたが、全く着床しませんでした。

もうこれ以上頑張れない。

Cさんはあきらめて、犬とこれからの人生を歩もうと決意し、都会の喧騒を離れてのんびり暮らそうと、別荘地に引っ越しました。

そしたら、しばらくして生理が来なくなりました。あんなに不妊治療やったしね、年齢も年齢だからもう閉経したのね?
そう思っていた矢先、Cさんを吐き気が襲いました。

Cさんは、「絶対がんに違いない」と思い、内科を受診したところ、「あなた妊娠してますよ」と医師に言われて大混乱しました。

えっ?!あんなに体外受精頑張ったのにできなかったのに、どうして突然妊娠????

そしたら次は、怖くなってしまったんです。お子さんが先天性疾患を持っていないのかどうかが気になって仕方なくて。絶対異常のあるお子さんだと思い込むようになりました。

そうしてCさんはミネルバクリニックにやってきました。

まだまだてんぱってるときでしたので、とりあえず落ち着いて検査を受けましょう、と言いました。
NIPTの結果は陰性。ご無事に出産。
Cさんのように妊娠したくて仕方がなかった人でも、いざ突然予期せぬ妊娠をしたら混乱するのだな、と思いました。

40代での妊娠にまつわる課題

40代での妊娠には、さまざまな課題が伴います。以下は、この特異な状況に直面する40代女性たちが直面する可能性のある主な課題です。

身体的な変化とリスク
40代に差し掛かると、妊娠に伴う身体的変化に対するリスクが増加します。妊娠高血圧や糖尿病などの合併症が懸念されることがあります。
精神的なプレッシャー
40代での妊娠は、将来の不安や精神的なプレッシャーを伴います。既に様々な役割を果たしている中で、新たな母親としての責任を受け入れることは心の準備が必要です。
社会的な期待と認識の違い
周囲の人々や社会の期待と、自分の人生計画とのギャップに戸惑うことがあります。40代での妊娠は、一般的な社会の枠組みから外れた事例と見なされることがあるため、理解を得ることが難しいことがあります。
仕事との調和
キャリアと家庭の両立は、40代での妊娠において特に挑戦的です。仕事への影響やキャリアにおける選択を迫られることがあります。
身体的な健康と妊娠成功率
40代では卵子の質が低下するため、妊娠の成功率が低くなる可能性があります。また、妊娠に成功しても流産染色体異常のリスクが増加することも考慮しなければなりません。

これらの課題に直面する中で、40代女性たちは様々な選択肢を検討し、個々の状況に最適な道を見つける覚悟が求められます。

避妊の重要性とその失敗にまつわる心情

避妊の重要性
40代での妊娠において、避妊の重要性は一層際立ちます。家族計画やライフスタイルの変化により、意図しない妊娠が生じることが、身体的・精神的にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
失敗にまつわる心情
避妊の失敗は、驚きや戸惑い、そして時には深い失望をもたらします。計画外の妊娠は、自分の意思とは裏腹に進展してしまったことに対する心情的な苦悩が生じます。
変わる未来への不安
避妊の失敗により、予期せぬ未来が広がることで、将来に対する不安や疑念が生まれます。これは特に、40代という年齢での妊娠に伴う将来像が予測しにくい状況であるために強調されます。
パートナーシップの調整
避妊の失敗は、パートナーシップにおいても大きな変化をもたらすことがあります。共有していた未来の計画や夢が急転直下する中で、お互いの考え方や感情の整理が必要となります。
社会的なプレッシャーと周囲の期待
避妊の失敗により妊娠が確定すると、周囲の社会的なプレッシャーや期待とのギャップが生まれることがあります。これが40代の妊娠に伴う特有の挑戦です。

避妊の失敗は、個人だけでなくカップルや家族全体にとっても大きな影響を与える可能性があります。この状況に直面した際、感情や心情をオープンに共有し、適切なサポートを得ることが重要です。また、医療の専門家との相談やカウンセリングを活用して、変化する未来に向けて前向きなアプローチを見つけることが求められます。

40代で多い妊娠中絶

2020年に人工妊娠中絶をした40代の女性の数は14,506件と全体の1割を占めており、10代よりも多いのです。10代、40代ともに、妊娠した女性の7割が中絶をすると言われています。

40代で望まない妊娠をする理由の多くは、「この年齢で妊娠しない」という誤った概念が流行しているものと考えられます。

また、膣外射精ならコンドームは要らないという誤った情報を信じて積極的に避妊していなかったということもあるでしょう。

いずれにせよ、40代の方々もきちんとした避妊についての知識を持つべきでしょう。

カラダの変化と妊娠の兆候に気づく方法

月経周期の変化
月経周期が遅れたり、異常な出血があれば注意が必要です。
乳房の変化
妊娠初期には、乳房が大きくなったり、敏感になったりすることがあります。また、乳頭の色や大きさに変化が見られることもあります。
吐き気と嘔吐
朝や日中に吐き気や嘔吐がある場合、これは妊娠の兆候とされます。特に食事の前後で症状が出ることが多いです。
疲労感
妊娠初期では、通常以上に疲労感が感じられることがあります。急激なホルモンの変化がこれに関与しています。
頻尿と尿意の変化
妊娠初期には、頻尿や尿意の変化が起こることがあります。子宮が成長するため、膀胱に圧力がかかることが原因です。
食欲の変動
食欲の変動も妊娠の兆候として現れることがあります。特定の食べものに対する好みや嫌悪感が変わることがあります。
腹部の張りと腰痛
子宮が拡大することにより、腹部が張る感覚や腰痛が生じることがあります。
睡眠の変化
妊娠初期には、睡眠の質が変わることがあります。頻繁な夜間のトイレや、疲労感による眠気がこれに関連しています。
体温の上昇
妊娠初期には、基礎体温が通常よりも上昇することがあります。これは卵が受精したことを示唆しています。

これらの兆候は個人差があり、一つの症状だけでは確定的な証拠とはなりません。もし妊娠の可能性がある場合は、妊娠検査薬を使用するか、医師に相談して確認することが重要です。

仕事や子育てとの両立についての課題

40代の仕事と子育ての両立については以下のような課題があります。

時間とエネルギーの調整
40代での妊娠に伴う仕事と子育ての両立では、限られた時間とエネルギーの中で調整が求められます。仕事への取り組みや子育ての責任、そして妊娠中の身体的な変化との調和が必要です。
キャリアへの影響
妊娠と子育ての期間中、仕事におけるキャリアへの影響が心配されます。キャリアの中断や制約が生じることで、将来的な職場での立場や昇進への影響が懸念されます。
育児休暇や柔軟な労働環境の確保
仕事と子育ての両立を図るためには、育児休暇や柔軟な労働環境の確保が重要です。これには、職場のサポートや法的な制度を活用するスキルが必要です。
パートナーの協力
パートナーシップにおいても、仕事や子育ての役割分担が新たに模索されることがあります。パートナーとの協力が不可欠であり、お互いが理解し合い、サポートし合うことが求められます。
周囲の理解と社会的なプレッシャー
40代での妊娠は、周囲の理解が得られないことがあり、社会的なプレッシャーを感じることがあります。これに対処するためには、自身の価値観を持ち、自分らしい両立の形を見つける覚悟が必要です。
自己ケアと心のバランス
仕事と子育ての忙しさの中で、自己ケアや心のバランスを保つことが難しくなります。これに対処するためには、時間管理やストレス管理のスキルが求められます。

40代での妊娠において、仕事や子育てとの両立は特に挑戦的ですが、柔軟性やパートナーシップの強化、サポートの活用などを通じて、バランスを取りながら充実した家庭と仕事の両方を築いていくことが可能です。

40代の妊娠の選択肢とその影響

妊娠を継続する選択
育児への新たな挑戦と喜びが待っていますが、40代での出産は医学的なリスクが伴います。仕事や社会的な関係において、新たな調整とバランスが求められることがあります。
中絶を選ぶ選択
中絶は急激な人生の変化を回避する選択であり、身体的なリスクを軽減できます。一方で、心理的な影響や後悔の可能性があるため、慎重な検討が必要です。

まとめ

40代で妊娠してしまった、つまり予期せぬ妊娠をしたみなさま。社会情勢も変化し、40代での妊娠出産は増えています。40代で妊娠してしまったことに対する課題などをお伝えしてきましたが、子育てというのはどの年代で行っても大変であることに変わりはありません。40代は人生経験も豊かで、精神的には落ち着いて、経済的にも豊かになっているという点では子育てに向いています。是非自信をもって、チャレンジしていただきたいと思います。

院長アイコン

ミネルバクリニックでは、NIPT検査を提供しています。少子化の時代、より健康なお子さんを持ちたいという思いが高まるのは当然のことと考えています。そのため、当院では世界の先進的特許技術に支えられた高精度、かつ、ご希望に合わせてたくさんの疾患検査を提供してくれる確かな技術力のある検査会社を遺伝専門医の目で選りすぐりご提供しています。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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