スプライソソーム
スプライソソームは、主に真核細胞の核内に存在する大きなリボ核タンパク質(ribonucleoprotein; RNP)複合体である。スプライソソームは、small nuclear RNAs RNA(snRNA)と多数のタンパク質から構成されている。小核RNA(snRNA)分子は特定のタンパク質と結合して小核リボ核タンパク質複合体(snRNP)を形成し、これが他のsnRNPと結合してスプライソソームという大きなリボ核タンパク質複合体を形成する。スプライソソームは、一次転写産物の一種であるプレmRNAからイントロンを除去する。このプロセスは一般にスプライシングと呼ばれている。
しかし、イントロン内のRNAがリボザイムとして働き、スプライソソームやタンパク質酵素を介さずにスプライシングを行う場合もある。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号