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出生後の親子鑑定(DNA鑑定)を病院で|法的鑑定込みの費用・流れ・私的鑑定との違い

目次

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医・総合内科専門医・がん薬物療法専門医。1995年に医師免許を取得し、遺伝医療と出生前診断に携わっています。

出生後の親子鑑定は、お子さんと父親候補の口腔粘膜(ほおの内側の細胞)からDNA型を調べ、生物学的な親子関係があるかどうかを確かめる検査です。ミネルバクリニックでは、院内で写真付きの身分証明書による本人確認を行い、立ち会いのもとで検体を採取します。そのため、調停・裁判などに提出できる形式の法的鑑定まで含めて165,000円(税込)です(遺伝カウンセリング料30分22,000円・税込は別)。結果は1週間以内(最速2日)にお伝えします。この記事では、病院で受ける親子鑑定の中身、私的鑑定と法的鑑定の違い、費用と流れ、結果の数字の読み方、法的な手続きとの関係を、臨床遺伝専門医の立場から説明します。

⏱️ 30秒でわかる要約

Q. 出生後の親子鑑定で何がわかりますか?

お子さんと父親候補のDNA型を複数の座位で調べ、生物学的な親子関係があるかどうかがわかります。血液型ではわからない親子関係も、DNA型なら判定できます。

Q. 費用はいくらですか?

鑑定料165,000円(税込・法的鑑定込み)と、遺伝カウンセリング料30分22,000円(税込)です。特急料金はありません。

Q. 結果はいつわかりますか?

1週間以内(最速2日)です。結果はマイページまたは遺伝カウンセリングでお伝えします。

Q. 裁判や調停に出せますか?

鑑定を受ける全員に来院していただき、本人確認と立ち会い採取を行うので、報告書は調停・裁判などに提出できる形式で作成します。証拠として採用するかどうかは裁判所が判断します。

Q. 赤ちゃんでも受けられますか?

受けられます。綿棒でほおの内側をこするだけなので、針は使いません。未成年のお子さんは親権者の同意のもとで採取します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約15分
🧬 DNA親子鑑定・法的鑑定・STR
★ 臨床遺伝専門医監修
  • ➤仕組み → 子は父と母からDNA型を1つずつ受け継ぐ。それを複数の座位で照合する
  • ➤病院で受ける意味 → 本人確認・立ち会い採取・遺伝カウンセリングを一か所で
  • ➤私的と法的 → 違いは精度ではなく「検体がだれのものかを証明する手続き」
  • ➤99.99%の意味 → 前提の確率を置いて計算した値で、置き方によって変わる
  • ➤法改正 → 2024年4月から、嫡出否認は子と母からもできるようになった

\ 法的鑑定まで込み165,000円・結果は1週間以内(最速2日) /

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1. 出生後の親子鑑定とは|DNA型で親子関係を確かめる検査

子は父と母から半分ずつDNA型を受け継ぐため、複数のSTR座位を照合すれば、親子かどうかを判定できます。出生後の親子鑑定は、生まれたあとのお子さんと、父親と考えられる男性(父親候補)、必要に応じてお母さんのDNAを比べる検査です。医療の診断を目的とした遺伝子検査とは違い、病気のなりやすさや体質は調べません。調べるのは、人によって長さが違う「目印」の部分だけです。

この目印として使われるのがSTR(縦列反復配列)です。STRは、数塩基の短い配列が何回もくり返されている部分で、くり返しの回数が人によって違います。たとえば、ある座位で「4塩基のまとまりが11回」の人もいれば「14回」の人もいます。こうしたくり返し回数の組み合わせは人ごとにほぼ異なるため、親子鑑定や法医学の個人識別に広く使われています。

💡 用語解説:STR(Short Tandem Repeat、縦列反復配列)

STRは、2〜6塩基ほどの短い配列が縦に何回も並んでいる部分のことで、マイクロサテライトとも呼ばれます。くり返しの回数は人によって違い、親から子へ受け継がれます。遺伝子の働きにはほとんど関係しない場所を選んで調べるため、親子鑑定の結果から病気の情報がわかることはありません。

子は両親から半分ずつDNA型を受け継ぐ

ヒトは、それぞれの座位に2つの型を持っていて、1つは父から、もう1つは母から受け継いでいます。染色体上の決まった位置を遺伝子座(座位)と呼び、その座位に入っている型の一つひとつを対立遺伝子(アレル)と呼びます。親子鑑定で調べるSTRの多くは常染色体にあり、男女どちらも2つずつ持っています。

具体例で考えてみます。ある座位で、お子さんの型が「11・14」、お母さんの型が「11・15」だったとします。お子さんの「11」はお母さんから受け継いだと考えられるので、もう一方の「14」は父親から受け継いだはずです。父親候補がこの座位に「14」を持っていれば矛盾はなく、持っていなければ、その座位では父親候補から受け継いだ型が見当たらない、ということになります。お母さんの検体がない場合でも、お子さんの2つの型のどちらかを父親候補が持っているかで判定できますが、お母さんも調べると、父親から受け継いだ型がはっきりするぶん、判定の力は上がります。

1つの座位だけでは、たまたま同じ型を持つ人はたくさんいます。そこで、互いに独立して受け継がれる座位を複数組み合わせて調べます。国際法医遺伝学会(ISFG)の親子鑑定の統計についての勧告でも、13座位のSTRを使った例をもとに判定の考え方が示されています[1]。座位を増やすほど、偶然すべてが一致する確率は小さくなり、親子かどうかをはっきり区別できるようになります。この「受け継ぎ方の規則」は、メンデル遺伝の分離の法則そのものです。

血液型では親子関係を確かめられない理由

血液型は、親子でないことを示せる場合はあっても、親子であることを確かめることはできません。ABO式血液型を決める型はA・B・Oの3種類しかなく、同じ血液型の人は非常に多くいます。たとえば父親候補とお子さんがどちらもA型でも、世の中にはA型の男性が大勢いるので、「この人が父親だ」とはいえません。

さらに、血液型は「表に出る型」で判断するため、O型の遺伝子を隠し持っているA型・B型の人がいるなど、見た目の血液型だけでは受け継いだ型を正確にたどれません。血液型の組み合わせから「親子のはずがない」と思い込んでいるケースでも、型の持ち方によっては矛盾しないことがあります。親子関係をはっきりさせたい場合には、何十種類もの型がある複数のSTR座位を、型そのものとして読み取るDNA鑑定が必要になります。

妊娠中に調べる方法との違い

このページで扱うのは、お子さんが生まれたあとの鑑定です。妊娠中に調べたい場合は、別の方法になります。妊娠中は、お母さんの血液に混じっている赤ちゃん由来のDNAを調べる出生前親子鑑定(NIPP・母体血)と、羊水や絨毛から赤ちゃんの細胞を採って調べる羊水検査・絨毛検査での出生前親子鑑定があります。

生まれたあとであれば、お子さん本人の口腔粘膜を直接採れるので、検体の量やお母さんのDNAの混入を気にする必要がありません。出産まで待てる事情であれば、出生後の鑑定がもっとも負担の少ない方法です。どの方法を選ぶとよいかは、第10章で表にしてまとめています。

2. 病院(医療機関)で親子鑑定を受けるということ

医療機関では、臨床遺伝専門医の遺伝カウンセリング、写真付き身分証による本人確認、院内での立ち会い採取までを一か所で行えます。親子鑑定はキットを取り寄せて自宅で検体を採る方法でも受けられますが、その場合、検体がだれのものかを第三者が確かめていないため、法的な手続きに使うには改めて採取し直す必要が出てきます。医療機関で受ける場合は、最初から手続きに使える形で採取できます。

日本DNA多型学会の「DNA鑑定についての指針(2019年)」は、生体から資料を採取する場合には、検査の内容や目的を資料提供者に十分に説明し、文書でインフォームド・コンセントを得るなどの適切な手続きをとること、また資料採取の際には資料が提供者のものであることを証明できる状況を残すことを求めています[2]。医療機関には、もともと本人確認・同意の取得・検体の取り扱いの仕組みがあるため、この指針が求める手続きを日常の診療と同じ流れで行えます。

臨床遺伝専門医が説明から結果まで担当

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングから結果の説明までを行います。検査の前には、何を調べる検査か、結果がどのような形で出るか、どのような場合に判定が難しくなるかを説明し、同意をいただいてから採取します。結果が出たら、報告書の数字が何を意味するのか、そこから何がいえて何がいえないのかを、医学的な根拠にもとづいて説明します。

親子鑑定の結果は、DNAの数字としては明確でも、受け止める側にとっては人生にかかわる情報です。検査を受ける前に、結果が出たあとに何をしたいのか(事実を知りたい、手続きに使いたい、家族に説明したい)を言葉にしておくと、結果をどう使うかを落ち着いて考えやすくなります。遺伝カウンセリングは、その整理のための時間でもあります。遺伝カウンセリングの内容は遺伝カウンセリング・遺伝診療のページで紹介しています。

法的鑑定に追加料金がかからない理由

ミネルバクリニックの出生後の親子鑑定は、本人確認と院内での採取をもともと行うため、法的鑑定に追加料金がかかりません。法的鑑定で特別に必要になるのは、「検体がたしかに本人から採られたこと」「途中ですり替えられていないこと」を示す手続きです。具体的には、本人確認、立ち会いのもとでの採取、採取から解析までの受け渡しの記録です。

医療機関で採取する以上、身分証明書で本人を確認し、職員が見ている前で採取するのは通常の流れです。つまり、法的鑑定のために上乗せする作業がほとんどありません。そこで、出生後の親子鑑定はすべて法的鑑定の手続きで行い、料金も一本にしています。「まずは私的に知りたい、必要になったら法的に」と2回受ける必要がないのも、この形の利点です。

全室個室・ほかの患者さんと顔を合わせない

ミネルバクリニックは全室個室で、90分の受診枠をほかの患者さんと重ならないように取っているため、院内でほかの患者さんと顔を合わせることはありません。親子鑑定を考える方の中には、家族や職場に知られたくない事情を抱えている方もいます。待合室でだれかと会うことを心配せずに来院できるよう、予約の段階から時間を分けています。

結果は、マイページまたは遺伝カウンセリングでお伝えします。電話や郵送で家族に知られてしまうといった心配はありません。DNA鑑定の結果も個人情報であり、裁判などで扱う際にも十分な配慮が必要とされています[2]。個人情報の扱いについては個人情報についてをご覧ください。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【検体がだれのものかを、最初に確かめておく】

DNAの解析そのものは、検査室の機械が正確に行います。けれども、どれほど精密に解析しても、最初に試験管に入った検体が本人のものでなければ、結果には意味がありません。親子鑑定で本当に大事なのは、解析の前の「だれから採ったか」の部分だと考えています。

医療機関で採取すれば、その部分を最初から確かな形にできます。あとから「この検体は本当に本人のものか」と争いになって鑑定をやり直すより、はじめから法的鑑定の手続きで受けておくほうが、結果的に負担が少なくて済むと考えています。

3. 私的鑑定と法的鑑定の違い

私的鑑定と法的鑑定の違いは、解析の精度ではなく、検体がだれのものかを証明する手続き(本人確認・立ち会い採取・受け渡しの記録)があるかどうかです。同じ方法でDNAを解析すれば、出てくる型の結果は同じです。違うのは、その結果を第三者に示すときに、「この検体はたしかにこの人のものだ」と説明できるかどうかです。

⚖️ 私的鑑定と法的鑑定の違い(鑑定の種類どうしの比較)

項目 私的鑑定 法的鑑定
目的 事実を知る 調停・裁判などの手続きに提出する
本人確認 行わないことが多い 写真付きの身分証明書で全員を確認
検体の採取 本人や依頼者が採ることが多い 院内で立ち会いのもとに採取
受け渡しの記録 なし 採取から解析までを記録
使える検体 口腔粘膜のほか、特殊な検体も対象になりうる 本人から採取した口腔粘膜など
解析の精度 解析の方法が同じなら変わらない

※ミネルバクリニックの出生後の親子鑑定は、すべて法的鑑定の手続きで行います(法的鑑定込み165,000円・税込)。

法的鑑定で行う本人確認と採取の手順

法的鑑定では、鑑定を受ける全員に来院していただき、写真付きの身分証明書で本人確認をしたうえで、院内で立ち会って検体を採取します。これは、検体のすり替えがないことを示すためです。お子さん、父親候補、必要に応じてお母さんが、同じ日に来院するのが基本になります。

採取した検体は、だれの検体かがわかるように管理し、採取から解析までの受け渡しを記録します。こうした記録は、あとで「この結果は本当にこの人たちのものか」と問われたときに、手続きの流れを示す裏づけになります。日本DNA多型学会の指針も、資料が提供者のものであることを証明できる状況を残すことを求めています[2]。

💡 用語解説:受け渡しの記録(チェーン・オブ・カストディ)

検体を「いつ・だれが・だれから受け取り・どこへ渡したか」を順番に記録しておくことです。英語ではchain of custody(証拠の連鎖管理)と呼ばれます。途中で別の検体と入れ替わっていないことを、あとから第三者が確かめられるようにするための仕組みです。

報告書は調停・裁判などに提出できる形式で作成します

法的鑑定の報告書は、調停・裁判などに提出できる形式で作成します。ただし、提出された鑑定書を証拠としてどう扱うかを決めるのは裁判所です。報告書があれば必ず望む結論になる、というものではありません。

裁判所の手続きの中で、裁判所が別に鑑定を命じることもあります。法的な手続きを考えている場合は、鑑定の前後で弁護士に相談し、どの段階でどのような資料が必要になるかを確かめておくと、手戻りが少なくなります。報告書には、調べた座位の型、計算した数値、判定の根拠が記載されます。

へその緒・毛髪など特殊な検体は私的鑑定の扱い

臍帯(へその緒)・毛髪・爪などの特殊な検体は、だれのものかを証明できないため、私的鑑定の扱いになります。口腔粘膜であれば、目の前で本人から採取したことを確認できます。一方、保存してあったへその緒や、持ち込まれた毛髪は、それが本当にその人のものかを採取の場で確かめる方法がありません。

また、特殊な検体は口腔粘膜よりDNAが取りにくく、保存状態によっては一部の座位の型が読み取れないこともあります。77年間保存されていたへその緒から15座位のSTRを読み取れたという日本からの報告もありますが、これは1例の報告で、解析方法を工夫して得られた結果です[3]。古い検体でいつも同じように結果が出るとはいえません。

4. 費用と料金に含まれるもの

ミネルバクリニックの出生後の親子鑑定は、鑑定料165,000円(税込・法的鑑定込み)と、遺伝カウンセリング料30分22,000円(税込)です。すべて自費診療です。結果を早く出すための特急料金はありません。

💴 出生後の親子鑑定の料金(税込)

項目 料金 内容
鑑定料 165,000円 法的鑑定込み(本人確認・院内での立ち会い採取・受け渡しの記録・報告書)
遺伝カウンセリング料 22,000円(30分) 臨床遺伝専門医による検査前の説明と結果の説明
特急料金 なし 結果は1週間以内(最速2日)

※遺伝カウンセリング料は基本的にお一人ずつかかります。同じ診療枠で、かつ同時に検査を受ける場合に限り、お一人分をサービスします(相談のみの場合は人数分)。

料金に含まれているのは、臨床遺伝専門医による説明、写真付き身分証明書での本人確認、個室での立ち会い採取、検体の受け渡しの記録、解析、報告書の作成です。法的鑑定の手続きを別料金にしていないので、受けたあとに「やはり手続きに使いたい」となっても、追加の費用や採取のやり直しは必要ありません。

遺伝カウンセリング料の扱いは、来院する人数と予約の取り方で変わります。たとえば、父親候補とお子さんが同じ診療枠で来院し、同時に検体を採取する場合は、お一人分の遺伝カウンセリング料をサービスします。予約の際に、来院する方の人数と関係を伝えていただくと、当日の流れと費用をあらかじめ確認できます。お支払いには各種クレジットカードが使えます(分割はカード会社の規定によります)。

\ 本人確認・院内採取まで料金に含めています /

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5. 検査の流れと結果が出るまで

予約→遺伝カウンセリングと同意→本人確認・院内採取→解析→結果の説明、の順に進みます。結果は1週間以内(最速2日)です。来院は採取の日に1回が基本で、結果はマイページまたは遺伝カウンセリングでお伝えします。

予約・遺伝カウンセリング説明と同意
▶
本人確認・院内採取写真付き身分証
▶
DNA型の解析複数のSTR座位
▶
結果の説明1週間以内(最速2日)

解析では、採取した細胞からDNAを取り出し、PCRで調べたいSTRの部分だけを増やします。PCRは、ごく少量のDNAから目的の部分だけを大量に増やせる方法なので、綿棒でこすった程度の細胞でも解析できます。増やしたSTRは、キャピラリー電気泳動という方法で長さを測り、くり返しの回数を読み取ります。法医学の分野で標準的に使われている、STRをPCRで増やして電気泳動で検出する方法です。

赤ちゃん・小さなお子さんの採取(綿棒でほおの内側をこする)

口腔粘膜の採取は、専用の綿棒でほおの内側を数回こするだけなので、生まれて間もない赤ちゃんでも受けられます。針を刺す採血は必要ありません。授乳の直後は口の中にミルクが残っていることがあるため、少し時間をあけてから採取するなど、お子さんの様子に合わせて行います。

ミネルバクリニックにキッズスペースはありませんが、お子さん連れでの来院は可能で、院内は余裕を持たせた作りにしています。採取の日はお子さんを連れて来院していただくことになるので、移動の負担が少ない時間帯を選んで予約してください。アクセスは診療時間・アクセスをご覧ください(駐車場はないため、近隣のコインパーキングをご利用ください)。

未成年のお子さんは親権者の同意で採取します

お子さんが未成年の場合は、親権者の同意をいただいて採取します。日本DNA多型学会の指針は、未成年者については原則として親権者等の同意を得てから実施するとしています[2]。お子さんが自分で意思を示せる年齢であれば、お子さん本人にも年齢に合った言葉で説明します。

親権者がだれかは、ご家庭の状況によって異なります。離婚後で親権者が一方の親だけの場合など、来院される方が同意できる立場かどうかを予約の段階で確かめておく必要があります。法的な手続きに使う予定がある場合は、同意の取り方について弁護士の意見も聞いておくと、あとで手続きが滞りにくくなります。

来院する人(お子さん・父親候補・必要に応じてお母さん)

法的鑑定は、鑑定を受ける全員の来院と同意が前提です。基本はお子さんと父親候補で、お母さんにも検体を出していただくと、父親から受け継いだ型がはっきりして判定の力が上がります。全員が写真付きの身分証明書(お子さんは親権者が本人であることを確認できるもの)を持参してください。

全員がそろう日に予約していただくと、採取は1回の来院で終わります。父親候補が複数いる場合や、祖父母・兄弟姉妹など親以外の血縁関係を調べたい場合は、判定の考え方が変わるため、予約の際に事情を伝えてください。

\ 全室個室・ほかの患者さんと顔を合わせない90分枠 /

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6. 結果の読み方|「99.99%」と「父性の否定」が意味すること

親子鑑定の結果は、父権指数(尤度比)と、そこから計算した父権肯定確率で示されます。「99.99%」は、前提となる確率を置いて計算した値で、置き方によって変わります。報告書の数字を正しく読むために、それぞれの意味を整理しておきます。

国際法医遺伝学会(ISFG)の勧告は、鑑定結果の重みを尤度比の考え方で計算するよう求めています[1]。尤度比とは、「父親候補が本当の父親である」という仮説のもとでその型の組み合わせが見られる確率が、「血縁のない別の男性が父親である」という仮説のもとでの確率の何倍かを表す数字です。親子鑑定ではこれを父権指数(PI)と呼び、座位ごとの値を掛け合わせたものを総合父権指数(CPI)と呼びます。

💡 用語解説:父権指数と父権肯定確率

父権指数(PI)は、「父親候補が父親である」と考えたほうが、「血縁のない男性が父親である」と考えるより、今回の型の組み合わせを何倍よく説明できるかを表す数字です。父権肯定確率は、この父権指数に「調べる前の段階で父親である確率(事前確率)」を組み合わせて計算した確率です。事前確率を50%と置くと、父権肯定確率=PI÷(PI+1)で計算できます。

「99.99%」の意味

事前確率を50%と置いた場合、父権肯定確率99.99%は、総合父権指数がおよそ1万であることに相当します。上の式に当てはめると、PIが9,999のとき、9,999÷10,000=99.99%になります。つまり「父親候補が父親だと考えたほうが、血縁のない男性が父親だと考えるより約1万倍よく説明できる」という意味です。

ただし、ISFGの勧告は、検査室が自分で事前確率を決めてはならず、父権肯定確率を示す場合には、どの事前確率を使ったかを一緒に示すよう求めています[1]。50%という値は計算のための約束ごとで、その家族の事情を反映した確率ではありません。報告書を読むときは、パーセントだけでなく総合父権指数の値と、前提にした事前確率を確かめることが大切です。

1か所だけ合わないとき(突然変異)

本当の親子でも、STRのくり返し回数が受け継ぐときに変わり、1座位だけ型が合わないことがあります。親から子へDNAが受け継がれる過程で、ごくまれにくり返しの回数が1回ふえたり減ったりすることがあり、親にない型が子に現れます。これは新生突然変異の一種です。

ISFGの勧告は、孤立した不一致が見られた場合には、突然変異の可能性を考慮して父権指数を調整するよう求めており、よく使われる座位の平均の突然変異率はおよそ0.005%〜1%と幅があることを示しています[1]。また、何か所の不一致で父性を否定するかは、検査室が自ら基準を定めることとされています。勧告では、13座位のうち3座位の不一致で否定とする方針の例を挙げ、その場合は平均して父権指数1/4600で否定することに相当すると説明しています[1]。1座位の不一致だけで「親子ではない」と決めつけないのは、このためです。

STRで見分けにくい場合(一卵性双生児・近親者)

父親候補どうしが一卵性双生児の場合、通常のSTR検査では区別できません。兄弟など近親者が父親候補になる場合も、判定の考え方を変える必要があります。一卵性双生児は1つの受精卵から生まれるため、STRの型が同じになります。一卵性双生児の父親候補を区別した報告では、超高深度の次世代シーケンシングでゲノムを詳しく調べ、双子のうち父親とお子さんだけに共通する、ごくまれな変化を見つけて区別しています[4]。通常の親子鑑定とは別の、特殊な解析が必要になります。

父親候補の兄弟も父親でありうる場合、兄弟はSTRの型の多くを共有しているため、「血縁のない男性」と比べる通常の計算では判定を誤るおそれがあります。ISFGの勧告は、父親候補の兄弟が父親であるという仮説を、別の仮説として立てて比べる例を示しています。一方で、事情がわからないまま推測の仮説を立てることには慎重であるべきだとしています[1]。近親者が関わる可能性があるときは、そのことを予約の段階で伝えてください。

また、骨髄移植(造血幹細胞移植)を受けた方は、血液がドナー由来の型に置き換わっています。口腔粘膜でもドナーの型が混じる場合があり、移植を受けた方を調べた報告では、口腔粘膜からドナー由来のDNAが58%の割合で検出されました[5]。この報告は1例のものですが、移植歴のある方が鑑定を受ける場合は、検体の選び方を変える必要があります。移植歴がある場合は、事前に伝えてください。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【数字の前に「何と比べたか」を見る】

報告書に「99.99%」と書かれていると、その数字だけが目に入ります。けれども、この数字は「血縁のない男性と比べた場合」の値です。比べる相手が父親候補の兄弟であれば、同じ型の結果でも数字は大きく変わります。

結果を読むときに大切なのは、何と何を比べた数字なのか、前提に何を置いたのかを確かめることだと考えています。家族の事情を正確に伝えていただくことが、正しい鑑定のいちばんの近道です。

7. 親子鑑定が必要になる場面と法的な手続き

親子鑑定が必要になる主な場面は、認知、嫡出否認、養育費、相続などの手続きです。どの手続きでも、鑑定の結果は判断の材料の1つで、最終的な扱いは家庭裁判所などの手続きの中で決まります。ここでは、医療機関として知っておいていただきたい範囲で、制度の概要を紹介します。具体的な手続きは弁護士に相談してください。

認知とは、結婚していない男女の間に生まれた子を、父親が自分の子と認める手続きです。父親が自ら届け出る場合のほか、子の側から認知を求めて家庭裁判所に申し立てる場合があり、後者では親子関係の有無が争点になるため、DNA鑑定が判断の材料として使われることがあります。認知によって法律上の親子関係が生じると、養育費や相続の問題にもつながります。

一方、結婚している夫婦の間に生まれた子は、法律上、夫の子と推定されます(嫡出推定)。この推定を否定するための手続きが嫡出否認です。生物学的な父親が夫ではないと考えられる場合に、DNA鑑定の結果が使われることがあります。

2024年4月施行の民法改正で変わったこと

2024年(令和6年)4月1日に施行された民法の改正で、それまで夫だけに認められていた嫡出否認権が子と母にも認められ、嫡出否認の訴えの出訴期間は1年から3年に延びました。法務省の説明では、改正後の嫡出推定の規定は原則として2024年4月1日以後に生まれた子に適用されます。施行日より前に生まれた子とその母は、施行日から1年間に限り嫡出否認の訴えを起こすことができるとされていました[6]。

あわせて、離婚などから300日以内に生まれた子でも、母が前夫以外の男性と再婚したあとに生まれた子は、再婚後の夫の子と推定されるようになり、女性の再婚禁止期間は廃止されました。事実に反する認知について、その効力を争える期間に関する規定も設けられています[6](いずれも2026年10月時点の法務省の説明による)。

💡 用語解説:嫡出推定と嫡出否認

嫡出推定とは、結婚している夫婦の間に生まれた子を、法律上いったん夫の子と扱う仕組みです。嫡出否認は、この推定を裁判で否定する手続きで、出訴期間(訴えを起こせる期間)が決められています。期間を過ぎると、DNA鑑定で生物学的な親子関係がないとわかっても、この手続きは使えなくなります。期間の起算点など、個別の事情に当てはめた判断は弁護士に確認してください。

こうした手続きには期間の決まりがあるため、法的に使う可能性がある場合は、早めに鑑定を受けておくことに意味があります。ミネルバクリニックの出生後の親子鑑定は最初から法的鑑定の手続きで行うので、事実を確かめたあとに手続きへ進む場合でも、採取をやり直す必要はありません。

8. 「保存しているへその緒がだれのものか確かめたい」というご相談

親子鑑定は、父親を確かめるためだけのものではありません。家族の間で保存されてきたへその緒がだれのものかを確かめたい、というご依頼もあります。日本では、生まれたときのへその緒を桐箱などに入れて保存しておく習慣があります。きょうだいが何人かいると、どの箱がだれのへその緒なのか、年月がたってわからなくなることがあります。

ミネルバクリニックでも、姉妹の方から、保存しているへその緒がどなたのものかを確かめたいというご依頼をいただいたことがあります。この場合、へその緒から読み取った型を、ご本人たちの口腔粘膜の型と比べることになります。親子鑑定と同じSTRの仕組みで調べられますが、へその緒は採取の場で本人のものと確認できない特殊な検体なので、私的鑑定の扱いになります。

古いへその緒は、DNAが傷んでいて型が読み取りにくいことがあります。前にも紹介したように、77年間保存されたへその緒から15座位のSTRを読み取れた日本からの報告はありますが、1例の報告で、標準の方法では9座位が読み取れず、解析方法を工夫して結果を得ています[3]。保存の年数や状態によって、結果が出るかどうかは変わります。

9. 結果が出たあとにできること

結果が出たら、臨床遺伝専門医が報告書の内容を説明します。法的な手続きに使う場合は、報告書を弁護士や家庭裁判所の手続きに提出する流れになります。結果の受け止め方や、その後に何をするかは人によって違います。結果をどう使うかを決めるのは、鑑定を受けた方ご自身です。

結果の説明では、総合父権指数と父権肯定確率の値、前提にした事前確率、不一致があった座位の有無とその解釈を確かめます。父性が否定された場合も、肯定された場合も、それがどの範囲で確かなのかを医学的に説明します。家族にどう伝えるかを考えたい場合も、遺伝カウンセリングの時間を使ってください。

法的な手続きに使う場合の流れ

法的な手続きに使う場合は、報告書を受け取ったあと、弁護士を通じて調停や裁判の資料として提出するのが一般的な流れです。報告書には、本人確認と採取の記録が含まれます。提出のしかたや、追加で必要になる資料は手続きの種類によって違うため、弁護士に確かめてください。

裁判所の判断で別の鑑定が行われることもあるため、「この報告書があれば手続きが終わる」とは限りません。それでも、本人確認と立ち会い採取の記録がある報告書は、事実関係を整理するための確かな出発点になります。

次の妊娠についての相談

鑑定の結果を受けて、次の妊娠について考えたいという方の相談も受けています。ミネルバクリニックは分娩・体外受精・人工授精・中絶は行っていませんが、妊娠中の検査と、その結果についての遺伝カウンセリングを行っています。次の妊娠で、生まれる前に親子関係を確かめたい場合は、妊娠中の出生前親子鑑定(NIPP)があります。

また、赤ちゃんの染色体の数の変化などを妊娠中に調べたい場合は、NIPT(新型出生前診断)があります。ミネルバクリニックでは臨床遺伝専門医が常駐し、NIPTで陽性だった場合も、確定検査(羊水検査・絨毛検査)まで院内で受けられます。

10. 妊娠中?生まれてから?親子鑑定の選び方

親子鑑定は、受ける時期によって3つの方法があります。出産まで待てるなら出生後の鑑定、妊娠中に知りたいならまず採血だけで受けられるNIPP、確定検査と一緒に受けるなら羊水・絨毛での鑑定が選択肢になります。それぞれの特徴を、検査の種類どうしで比べると次のようになります。

🧭 ミネルバクリニックの親子鑑定3つの方法(税込・遺伝カウンセリング料22,000円は別)

項目 出生後の親子鑑定 NIPP(母体血) 羊水・絨毛
時期 生まれたあと 妊娠6週から(8週以降を推奨) 絨毛は11〜13週、羊水は16週から
お子さん側の検体 口腔粘膜 お母さんの採血 羊水・絨毛(赤ちゃんの細胞)
流産のリスク なし なし あり
料金 165,000円(法的鑑定込み) 200,000円(法的鑑定は+33,000円) 単独で羊水286,000円・絨毛330,000円
結果 1週間以内(最速2日)

※羊水・絨毛での親子鑑定は、確定検査(染色体の検査)と同時に受ける場合、確定検査の料金に父親候補の分66,000円を足す形になります。妊娠中の羊水・絨毛での親子鑑定は、すべて法的鑑定として行います。

出産まで待てる事情であれば、出生後の鑑定はお子さん本人の細胞を直接調べられ、流産のリスクもなく、料金も3つの中でいちばん低くなります。一方、妊娠中に結果を知る必要がある場合は、まず採血だけで受けられるNIPPを考えます。羊水・絨毛は流産のリスクがある検査なので、染色体の確定検査を受ける予定がある場合や、妊娠中に法的に確かな鑑定が必要な場合の選択肢です。詳しくは羊水検査・絨毛検査での出生前親子鑑定のページで説明しています。

11. 院長コラム

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【知りたい気持ちと、知られたくない事情の両方を守る】

親子鑑定を考える理由は、人の数だけあります。事実をはっきりさせて前に進みたい方もいれば、家族の中で長く抱えてきた疑問に区切りをつけたい方もいます。どの理由も、他人が良い悪いを決めるものではないと考えています。

そのうえで、親子鑑定には大切な前提が2つあると考えています。1つは、鑑定を受ける全員の同意があることです。もう1つは、お子さんの立場を忘れないことです。結果はお子さん自身の出自にかかわる情報でもあります。だからこそ、本人確認と同意の手続きを丁寧に行い、結果は個室とマイページ・遺伝カウンセリングでお伝えする形にしています。DNAの数字を正確に出すことと、その数字を受け取る人を守ることは、どちらも医療機関で行う親子鑑定の役割だと考えています。

ミネルバクリニックの院長の経歴と資格は、ドクター紹介に掲載しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 出生後の親子鑑定の費用には何が含まれますか?

鑑定料165,000円(税込)に、本人確認、院内での立ち会い採取、受け渡しの記録、解析、報告書の作成が含まれます。法的鑑定に追加料金はかかりません。遺伝カウンセリング料30分22,000円(税込)は別で、同じ診療枠で同時に検査を受ける場合に限りお一人分をサービスします。

Q2. 結果はいつわかりますか?

結果は1週間以内(最速2日)にお伝えします。特急料金はありません。結果はマイページまたは遺伝カウンセリングでお伝えします。

Q3. 父権肯定確率99.99%とはどういう意味ですか?

事前確率を50%と置いて計算した値で、総合父権指数がおよそ1万であることに相当します。父親候補が父親だと考えたほうが、血縁のない男性が父親だと考えるより約1万倍よく説明できる、という意味です。前提の置き方で値が変わるため、総合父権指数と前提にした事前確率もあわせて確認してください。

Q4. 赤ちゃんや小さな子どもでも受けられますか?

受けられます。専用の綿棒でほおの内側をこするだけなので、針は使いません。未成年のお子さんは、親権者の同意をいただいて採取します。

Q5. 私的鑑定の結果を裁判に出せますか?

私的鑑定は検体がだれのものかを証明する手続きがないため、手続きに使うには改めて法的鑑定が必要になることがあります。ミネルバクリニックの出生後の親子鑑定はすべて法的鑑定の手続きで行い、報告書は調停・裁判などに提出できる形式で作成します。証拠として採用するかどうかは裁判所が判断します。

Q6. 相手に知られずに親子鑑定はできますか?

ミネルバクリニックの出生後の親子鑑定は、鑑定を受ける全員に来院していただき、説明と同意のうえで採取する法的鑑定の形で行います。日本DNA多型学会の指針も、資料提供者に十分に説明し、文書で同意を得るなどの手続きを求めています。

Q7. 父親候補が来院できない場合はどうなりますか?

法的鑑定は、鑑定を受ける全員の来院と本人確認が前提のため、来院できない方がいる場合は法的鑑定の形では行えません。全員がそろう日で予約していただくと、採取は1回の来院で終わります。妊娠中であれば、父親候補が別の方法で検体を出せるNIPPという選択肢もあります。

Q8. へその緒で親子関係やきょうだい関係を調べられますか?

へその緒は、採取の場で本人のものと確認できない特殊な検体なので、私的鑑定の扱いになります。古いへその緒はDNAが傷んでいて型が読み取りにくいことがあり、保存の年数や状態によって結果が出るかどうかが変わります。

Q9. 血液型で親子関係はわかりますか?

血液型は型の種類が少なく、同じ血液型の人が大勢いるため、親子であることは確かめられません。表に出る型で判断するので、受け継いだ型を正確にたどれないこともあります。親子関係を確かめるには、複数のSTR座位を調べるDNA鑑定が必要です。

Q10. 親子ではないという結果が出たらどうなりますか?

臨床遺伝専門医が、どの座位で型が合わなかったか、その結果がどの範囲で確かなのかを説明します。1座位だけの不一致は突然変異のこともあるため、それだけで否定とはしません。法的な手続きに使う場合は、報告書をもとに弁護士と次の手続きを確かめてください。

まとめ

出生後の親子鑑定は、お子さんと父親候補の口腔粘膜から複数のSTR座位の型を調べ、生物学的な親子関係を確かめる検査です[1]。私的鑑定と法的鑑定の違いは精度ではなく、検体がだれのものかを証明する手続きの有無にあります[2]。報告書の「99.99%」は前提を置いて計算した値で、総合父権指数と事前確率もあわせて読む必要があります。

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングから結果の説明までを行い、本人確認と院内での立ち会い採取をもともと行うため、法的鑑定まで含めて165,000円(税込)です。結果は1週間以内(最速2日)にお伝えします。法的な手続きには期間の決まりがあるため[6]、手続きに使う可能性がある場合は、最初から法的鑑定の形で受けておくと手戻りがありません。

📅 出生後の親子鑑定のご予約

臨床遺伝専門医が常駐し、本人確認・院内での立ち会い採取まで含めて、法的鑑定込み165,000円(税込)・結果は1週間以内(最速2日)です。全室個室で、ほかの患者さんと顔を合わせない90分枠でお受けします。
妊娠中に調べたい方は出生前親子鑑定(NIPP)、遺伝カウンセリングの中身を先に知りたい方は遺伝カウンセリングとはをご覧ください。

参考文献

  • [1] Gjertson DW, Brenner CH, Baur MP, et al. ISFG: Recommendations on biostatistics in paternity testing. Forensic Sci Int Genet. 2007;1(3-4):223-231. [DOI]
  • [2] 日本DNA多型学会 DNA鑑定検討委員会. DNA鑑定についての指針(2019年). [日本DNA多型学会]
  • [3] Hara M, Kido A, Yamamoto Y, et al. STR typing of 77-year-old umbilical cord in maternity test. International Congress Series. 2006;1288:444-446. [ISFG]
  • [4] Weber-Lehmann J, Schilling E, Gradl G, et al. Finding the needle in the haystack: differentiating “identical” twins in paternity testing and forensics by ultra-deep next generation sequencing. Forensic Sci Int Genet. 2014;9:42-46. [NCJRS]
  • [5] Li YT, Xie MK, Wu J. DNA profiling in peripheral blood, buccal swabs, hair follicles and semen from a patient following allogeneic hematopoietic stem cells transplantation. Biomed Rep. 2014;2(6):804-808. [DOI]
  • [6] 法務省. 民法等の一部を改正する法律(令和4年法律第102号)について(嫡出推定制度の見直し等). [法務省]

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仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 当サイトの記事は、院長が自ら執筆し、医学的な内容を確認してから公開しています。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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