一卵性双胎
一卵性双胎とは?
胚形成過程の受精卵の最初の卵割から原腸陥入までの間に1つの受精卵が分割することによって生じる双胎を一卵性双胎(monozygotic twins)といいます 。
一卵性双胎は1個の受精卵が分裂することにより発生し、分裂の時期により二絨毛膜二羊膜、一絨毛膜二羊膜、一絨毛膜一羊膜のいずれかになります。
内部細胞塊の分割により生じる一卵性双胎(monozygotic twins)であるが、胚盤胞(blastocyst)の外側の細胞は分割しないものを一絨毛膜性双胎といいます。
一羊膜性双胎(monoamniotic twins)は、内部細胞塊(胚盤葉上層)の一部の分割により生じる一卵性双胎(monozygotic twins)であるが、羊膜を形成する内部細胞塊の部分は分割しません。
二絨毛膜性双胎(dichorionic twins)は、胚盤胞期前に胚が二分割されることによって生じる一卵性双胎(monozygotic twins)をいいます。このため2つの独立した胚盤胞が発生します。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号