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何故NIPTは非確定的検査なのか?: コホート研究とは?

何故NIPTは非確定的検査なのか?: コホート研究とは?

この記事の著者:仲田洋美医師 がん薬物療法専門医臨床遺伝専門医総合内科専門医

NIPT(新型出生前診断)は精度が高いのに確定的検査ではありえず、陽性の場合は羊水検査を必要とします。インフルエンザの感度64%特異度98%でも確定検査。どうしてこのような違いが生じるのか?このページではコホート研究とは何かということについて説明し、皆さまがエビデンスを理解できるよう手助けいたします。

研究にはいろんな分類があるのですが.
そのなかで,コホート研究とはある特定の集団(地域、職業などが主です)を
元に行なう研究で,二回以上にわたり調査を行なう縦断研究を呼びます.
この調査対象の集団のことをコホートと呼ぶので,コホート研究と呼ばれるんです.
コホート研究はこの集団を基本的には現在から将来に向かって,
時系列で前向きに追跡調査しますのである事象に対する曝露から疾病発生までの過程を
時間を追って観察することができるという利点があります。

例えば,ある集団で一日の塩分摂取量が7g未満と以上に分けて高血圧の発症をみていくという研究がこれに当たりますね.

主に要因と疾患発症との間の因果関係の有無を知るために組まれることが多いです.
また,新規抗がん剤が今までの治療と比較して優れた効果があるのかないのかという
研究もこれに該当します.

これに対して,最近では時間軸を後ろ向きに(過去にさかのぼって)行われる
後ろ向きコホート研究もあります.

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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