何故NIPTは非確定的検査なのか?:エビデンスレベルとは?

エビデンスレベルとは?

NIPT(新型出生前診断)は精度が高いのに確定的検査ではなく、陽性の場合は羊水検査を必要とします。インフルエンザの感度64%特異度98%でも確定検査。どうしてこのような違いが生じるのか?このページではエビデンスレベルとは何かということについて説明し、皆さまが科学的根拠に基づいた医療を理解できるよう頑張ります。
この記事の著者:仲田洋美医師 がん薬物療法専門医臨床遺伝専門医総合内科専門医

レベル
1aある事象に暴露させる介入を行うかどうかの割り付けをランダムに行ったランダム化比較試験RCTを複数集めて分析(メタアナリシスといいます)したもの
1b少なくとも一つRCTがあるもの
2a介入するが割り付けがランダマイズされていなずに同時に調査したコホート研究
2bランダマイズされておらず,調査も同時ではないコホート研究
3ケースコントロール研究(症例を過去にさかのぼって比較した研究)
4同一人の介入の前後の比較など他に対照となる集団のない研究
5症例報告
6専門家個人の意見(専門家集団の意見を含みます)

エビデンスレベルはこうしてさくっと決まっています.

なので.昔,わたし(ナカタヒロミ)は,指導医に業を煮やして

先生の意見はエビデンスレベル6です

とはっきり言ってみたところ

何だと。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。 俺がエビデンスレベル6の男だというのか(*`Д´)ノ!!!

ちょー怒鳴り散らされてしまいましたが

そんなの当たり前ですよねっ !!

論理は男性のもの,という時代が長く続いたせいか
女性が論理的に反論すると
感情的になる男性がおおくて困ります~~(/_;)/~~

というわけで.
愚痴が言いたかったわけではなく

なぜNIPTが診断的ではないのかということを
わかるようになるのに必要な

コホート研究 と エビデンスレベル を説明したくて.

ちなみに,治療法として患者さんにすすめるためのエビデンスレベル

少なくとも2より上でなければなりません.
それでも推奨の強さは2だと弱いですね.

これはまた,推奨グレードという話になって.

グレードAは 強い根拠をもって推奨できるというもので
少なくとも一つのレベル1の研究があること,とされています.

グレードBは 推奨できる根拠がある という弱いものになっていて

少なくとも一つのレベル2の研究がある,というのが定義です.

グレードCになると 推奨できる根拠がない となり
エビデンスレベル3以下のものは全部これに該当します.

したがって, こんな症例ありました!!効くかも~~
という医師にはご注意を!!