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フレイザー症候群とは|WT1遺伝子とネフローゼ・性分化疾患を遺伝専門医が解説

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

のべ10万人以上の意思決定に伴走。国際医療誌『Medical Care Review APAC』『Global Woman Leader』の2誌で表紙を飾り、「Top Prenatal Testing Service in APAC 2025」に選出されるなど、世界基準の遺伝医療を提供。

フレイザー症候群は、世界でも報告例が150例に満たないとされるきわめてまれな遺伝性疾患です。けれど、その原因であるWT1遺伝子は、腎臓(ネフローゼ)・性分化・腫瘍という一見かけ離れた3つの領域を貫く「共通の設計図」でもあります。ですからフレイザー症候群を理解することは、ステロイドが効かないネフローゼ症候群や、原発性無月経の背景を読み解くことにもつながります。この記事では、たった1つの遺伝子のわずかなバランスの崩れが、なぜ全身の複数の臓器に影響するのかを、遺伝専門医の視点からやさしく解説します。

⚠️ 名前が似た別の病気にご注意ください

日本語で「フレイザー症候群」と書かれる病気には、まったく別の2つの疾患があります。ひとつはこの記事で解説するFrasier症候群(WT1遺伝子・腎臓と性分化の病気)、もうひとつはFraser症候群(FRAS1などの遺伝子・眼や指の形成異常を主とする別の病気)です。英語のつづりも原因遺伝子も異なります。この記事が扱うのは前者のWT1遺伝子によるFrasier症候群です。医学文献では「フレイジャー症候群」と表記されることもありますが、同じ病気を指しています。

この記事でわかること
📖 読了時間:約18分
🧬 WT1・ネフローゼ・性分化疾患・性腺腫瘍
臨床遺伝専門医監修

Q. フレイザー症候群とはどんな病気ですか?まず結論だけ知りたいです

A. フレイザー症候群は、WT1という1つの遺伝子のスプライシング(設計図の読み方)の異常によって、腎臓と性分化に問題が生じるまれな遺伝性疾患です。幼児期から学童期にステロイドが効かないネフローゼ症候群で腎臓が徐々に弱り、10〜20代で末期腎不全に進むことが多く、染色体が46,XY(男性型)の方では外性器は女性型で、思春期に月経が来ないこと(原発性無月経)で気づかれます。Y染色体を持つ方では、発育不全の性腺(索状性腺)から性腺腫瘍が生じやすいため、予防的に性腺を摘出することが検討されます。

  • 原因 → WT1遺伝子のイントロン9スプライス部位の変異。+KTSと−KTSという2つの型のバランスが崩れる
  • 腎臓 → ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群(FSGS)。免疫抑制剤は効かず、遺伝性の構造の問題が原因
  • 性分化 → 46,XYでは性腺形成不全を伴い外性器が女性型となることが多い(性分化疾患)。古典的Type 3の46,XXでは女性型外性器を示し、性腺機能が保たれる例が多い
  • 腫瘍リスク → Y染色体を持ち性腺形成不全を伴う型では性腺芽腫が高頻度。古典的Type 3の46,XXでは2015年の88例レビューで性腺腫瘍の報告なし
  • 腎移植 → 遺伝性のため、移植後にネフローゼが再発しにくいという利点がある

🧬 フレイザー症候群の基本情報

項目 内容
疾患名 フレイザー症候群(Frasier syndrome/FS)。「フレイジャー症候群」とも表記
原因遺伝子 WT1(11p13)/イントロン9スプライスドナー部位の変異
遺伝形式 常染色体顕性(優性)遺伝。多くは新生突然変異(de novo)
OMIM表現型番号 136680
頻度・報告例数 世界で150例未満とされる。文献レビューでは88例が3タイプに分類
主な症状 ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群(FSGS)/46,XYでの性腺形成不全・原発性無月経/性腺腫瘍
診断の決め手 WT1遺伝子検査(イントロン9の標的解析)+染色体核型分析(Gバンド分染法)
鑑別すべき疾患 デニス・ドラッシュ症候群/WAGR症候群/ミーチャム症候群/孤発性ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群
再発率・血縁者 de novoが多いが、無症状の親からの遺伝例も報告。同じ変異でも核型で症状が異なる

各項目の根拠と詳しい解説は、本文の該当セクションをご覧ください。

1. フレイザー症候群とは ─ 1つの遺伝子が腎臓と性分化を同時に変える病気

フレイザー症候群は、腎臓の障害と性分化の異常が、たった1つの遺伝子(WT1)の変化から同時に起こるまれな遺伝性疾患です。まず全体像をつかむことが、ご本人やご家族が「これから何を調べ、何に備えるのか」を理解する出発点になります。

この病気が最初に報告されたのは1964年のことでした。46,XYという男性型の染色体を持つ一卵性双生児で、発育不全の性腺(索状性腺)から腫瘍が生じた例として記載されました[1]。その後、進行性の腎障害と性分化異常を併せ持つまれな病態として認識され、世界全体での報告は現在も150例に満たないとされています。日本からも複数の症例が報告されています。

古典的には、フレイザー症候群は次の3つの特徴で語られてきました。第一に、小児期に始まり末期腎不全へと進むステロイド抵抗性ネフローゼ症候群と、その腎臓の所見である巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)。第二に、46,XYの染色体を持ちながら外性器は女性型となる完全型の性腺形成不全。第三に、思春期以降に索状性腺から生じる性腺芽腫の高いリスクです[2]

かつては、こうした特徴を持つ病気は、デニス・ドラッシュ症候群やミーチャム症候群、WAGR症候群などとは別々の独立した病気として分類されていました。しかし分子遺伝学の進歩によって、これらはすべて11番染色体にあるWT1遺伝子の変異を共通の原因とする、ひと続きの「WT1関連疾患スペクトラム」の一部であることが明らかになりました[3]つまり、境界線のはっきりした別々の病気ではなく、変異の場所や種類によって症状の出方が連続的に変わる、という理解に変わってきたのです。

このことは、ご本人やご家族にとって大切な意味を持ちます。フレイザー症候群という診断名がついても、症状の重さや現れ方は一人ひとり違います。だからこそ、病名だけで将来を決めつけるのではなく、その方の核型(染色体のタイプ)や変異の詳細に応じて、必要な検査や備えを個別に考えていくことが、この病気と向き合ううえでの基本になります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「病名」より「そのお子さんの設計図」を見る】

フレイザー症候群という名前を聞くと、多くの方が「決まった経過をたどる病気」と身構えます。けれど実際には、同じWT1の変異を持っていても、染色体が46,XYか46,XXかで、性分化に起こることも腫瘍のリスクもまったく異なります。同じ家系のなかで、姉は腎臓だけの症状、弟は性分化にも影響が及ぶ、ということも起こり得ます。

私は臨床遺伝専門医として、こうした「同じ遺伝子でも人によって現れ方が違う」という事実をていねいにお伝えすることを大切に考えています。病名という大きなラベルではなく、その方一人ひとりの設計図(核型と変異)を見て、必要な備えを一緒に整理していく。それが、遠回りのようでいて、いちばん確かな向き合い方だと考えています。

2. 原因のしくみ ─ WT1の「+KTS」と「−KTS」のバランスが崩れる

フレイザー症候群の原因は、WT1遺伝子がつくる2種類のタンパク質(+KTS型と−KTS型)のバランスが崩れることにあります。異常なタンパク質ができることよりも、正常な2つの型の「量の比率」が大きく崩れることが本質です。

WT1(Wilms tumor 1)遺伝子は、11番染色体の短腕(11p13)にあり、胎児期の泌尿生殖器系の発生を指揮する「マスターレギュレーター(司令塔)」の役割を担っています[4]。この遺伝子は、1つの設計図から複数のタンパク質をつくり分ける選択的スプライシングというしくみを使っています。

💡 用語解説:スプライシングと「+KTS/−KTS」

スプライシングとは、遺伝子の設計図(RNA)から不要な部分を切り取ってつなぎ合わせ、タンパク質の完成形をつくる編集作業のことです。この「つなぎ方」を少し変えることで、1つの遺伝子から複数の型のタンパク質をつくり分けられます。

WT1では、エクソン9という部分のつなぎ目で、リジン・スレオニン・セリンという3つのアミノ酸(頭文字でKTS)が挿入されるか(=+KTS型)、されないか(=−KTS型)が決まります。正常な腎臓や生殖腺では、この2つがおよそ2対1(+KTS:−KTS = 約2:1)の比率で保たれていることが大切なのです[5]

フレイザー症候群では、WT1のイントロン9という領域にあるスプライスの目印(スプライスドナー部位)に、片方の遺伝子だけの小さな変異が起こります[6]。臨床でよく見られるのは、IVS9+4C>TやIVS9+5G>Aといった、たった1文字の置き換えです。この変異があると、変異したほうの遺伝子からの+KTS型の産生が著しく低下し、結果として細胞全体での+KTS:−KTSの比率は正常の「約2:1」から大きく低下し、+KTS優位性が失われます。

WT1スプライシングの正常と異常
正常
WT1遺伝子

+KTS型 🟦🟦 / −KTS型 🟧

比率 約2:1(バランス保持)

腎臓・性腺が正常に発生
フレイザー症候群
イントロン9の変異

+KTS型の産生が著しく低下

+KTS:−KTS比が大きく低下

糸球体足細胞の障害・精巣決定の破綻

図:正常では+KTSと−KTSが約2:1で保たれるが、イントロン9の変異で+KTS産生が著しく低下し、+KTS:−KTS比が大きく低下する。

ここがフレイザー症候群の分子レベルでの特徴です。よく似たデニス・ドラッシュ症候群では、DNAに結合する能力を失った異常なタンパク質ができて正常なタンパク質の働きを邪魔します(ミスセンス変異によるドミナントネガティブ作用)。一方フレイザー症候群では、異常なアミノ酸配列のタンパク質はつくられず、主として正常な2つの型の「量のバランス」が崩れる。この違いが、腎臓の所見や腫瘍の傾向の違いにつながっていきます。

ご家族にとって知っておく意味があるのは、この変異は「異常なものが加わる」のではなく「正常なもののバランスが傾く」タイプだという点です。だからこそ症状は臓器ごとに現れ方が異なり、同じ変異でも人によって程度が違ってくるのです。

3. 腎臓に起こること ─ ステロイドが効かない理由

フレイザー症候群の腎臓の障害にステロイドや免疫抑制剤が効かないのは、免疫の異常ではなく、腎臓のろ過装置そのものの構造が遺伝的に崩れているからです。ここを理解することは、「なぜ効かない薬を続けなくてよいのか」という納得につながります。

腎臓のろ過を担う糸球体には、足細胞(ポドサイト)という、たこの足のように突起を伸ばした特殊な細胞があります。隣り合う足突起のあいだには、ネフリンポドシンというタンパク質でできた「スリット膜」という分子のふるいが張られていて、これが血液中のタンパク質が尿に漏れ出るのを防いでいます[7]。WT1は、成人になってからもこの足細胞の核で働き続け、ろ過バリアの維持に欠かせない役割を果たしています[4]

フレイザー症候群で+KTS型が減ると、足細胞の骨格(アクチン細胞骨格)を支えるタンパク質のRNA編集に異常が生じると考えられています[7]。その結果、足突起が平たくつぶれてスリット膜が壊れ、大量のタンパク質が尿に漏れ出します。これがネフローゼ症候群です。足細胞は神経細胞や心筋と同じように分裂して自分を増やす力がほとんどないため、いったん脱落すると修復できず、糸球体は少しずつ瘢痕化し、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)という後戻りできない状態へ進みます[7]

一般的な小児のネフローゼ症候群(微小変化型など)はステロイドがよく効きますが、フレイザー症候群のFSGSはステロイドにも免疫抑制剤にもほとんど反応しません。理由は明快で、原因が免疫の暴走ではなく、足細胞の内部構造の遺伝的な破綻だからです[2]。だからこそ、早い段階で遺伝子診断にたどり着くことには大きな意味があります。効かない薬を副作用に耐えながら続けるという遠回りを、避けられるからです。

診療の現場では、「ステロイドが効かないネフローゼ」と診断された若い方が、実は背景にWT1の変異を持っていた、という経過は決してめずらしくありません。ご本人やご家族にとって、効かない治療の理由がはっきりし、次の一手(腎移植や遺伝カウンセリング)に進めることは、不安を一つ減らすことにつながります。

4. 性分化に起こること ─ 46,XYでも外性器が女性型になる理由

46,XY(男性型の染色体)を持つフレイザー症候群の方の外性器が女性型になるのは、精巣をつくるスイッチが胎児期のごく早い段階で入らなかったからです。染色体の性と、体に現れる性が一致しない――これが性分化疾患(DSD)の一例です。

胎児の性腺が精巣になるか卵巣になるかは、複数の遺伝子のリレーで決まります。その最上流で、WT1の+KTSアイソフォームは胎児期の精巣形成に重要な役割を持ち、SRY遺伝子(精巣決定因子)を含む精巣決定遺伝子ネットワークの正常な働きに関与します[8]。フレイザー症候群では+KTS:−KTS比が低下することで、この精巣形成ネットワークが正常に働かず、46,XYで性腺形成不全を生じることがあります

精巣がつくられないと、男性化に必要な2つの物質が出ません。ひとつは女性の内性器(子宮・卵管)を退縮させるミュラー管抑制物質(AMH)、もうひとつは外性器を男性化させるアンドロゲンです。その結果、子宮や卵管はそのまま残り、外性器は女性型に発達します。これが、46,XYの方に女性型の外性器と女性内性器が併存する理由です。性腺そのものは機能を持たない索状性腺(streak gonad)にとどまります。

一方、古典的なフレイザー症候群Type 3の46,XXでは、外性器は女性型で、性腺機能が保たれる例が多く報告されています。女性の性腺(卵巣)の発生はSRYだけで決まるものではなく、WNT4など別の遺伝子ネットワークも関与します[9]。第二次性徴や月経がみられ、妊娠・出産に至った報告もあります[10]。ただし、現在のWT1関連疾患の理解では、46,XXでも性腺形成不全や性腺機能低下などが報告されているため、「46,XXなら必ず卵巣機能が正常」とは言い切れません。なお腎臓のFSGSは核型に関係なく起こるため、腎臓の症状は46,XYの方と同じように現れます。

💡 用語解説:「性分化疾患(DSD)」という言葉について

かつて使われた「半陰陽」「仮性半陰陽」といった古い表現は、現在では用いません。医学では性分化疾患(DSD:Disorders/Differences of Sex Development)という中立的な言葉を使います。染色体・性腺・外性器のいずれかの発達が、典型的な経過と異なる状態を幅広く指す言葉で、優劣や善悪の意味は含みません。フレイザー症候群の46,XYの方は、この「46,XY性分化疾患」に含まれます。

5. 3つのタイプ ─ 染色体核型による症状の違い

フレイザー症候群は、患者さんの染色体核型(46,XYか46,XX)と外性器の形によって、大きく3つのタイプに分類されます。同じ遺伝子変異でも、タイプによって症状も腫瘍リスクもはっきり異なります。この分類は、88例の症例を検討した文献レビューにもとづいています[2]

分類 核型・外性器 腎臓 性腺腫瘍リスク
Type 1 46,XY/外性器は女性型(最も多い) 進行性FSGS 高い(約67%)
Type 2 46,XY/外性器は男性型(尿道下裂等を伴う・まれ) 進行性FSGS 認められる(8例中3例)
Type 3 46,XX/外性器は女性型(古典的Type 3では性腺機能が保たれる例が多い) 進行性FSGS 2015年の88例レビューでは性腺腫瘍の報告なし

Type 1は最も典型的で、報告例の大部分(88例中72例)を占めます[2]。出生時は外性器が女性型のため、新生児期に性分化異常が疑われることはほとんどありません。多くは幼児期〜学童期にステロイド抵抗性の蛋白尿で腎臓の受診をきっかけに見つかり、さらに思春期になっても月経が来ない(原発性無月経)ことから精査が行われ、染色体分析で初めて46,XYと判明する、という経過をたどります。この分類論文では、Type 1が気づかれる平均年齢はおよそ16歳とされています[2]

Type 3(46,XX)で特に注意したいのは、性腺の異常を伴わないため、単なる「原因不明のステロイド抵抗性ネフローゼ症候群」として見過ごされやすいことです[3]。WT1を含む遺伝性腎疾患パネルやエクソーム解析などの遺伝学的検査を行わなければ、背景にあるWT1関連疾患が見逃される可能性があります。ご本人やご家族にとっては、「腎臓だけの病気」と思われていたものが、実は遺伝性で、血縁者にも関わる可能性がある――そこに気づけるかどうかが分かれ道になります。なお古典的Type 3の46,XXでは、2015年の88例レビューで性腺腫瘍は報告されておらず、Y染色体を有する性腺形成不全例と同じ考え方で予防的性腺摘出を行うものではありません[2]。ただし、実際の管理は核型だけでなく性腺の状態やWT1バリアントの特徴を含めて個別に判断します。

6. 性腺腫瘍のリスク ─ なぜ予防的な摘出が検討されるのか

Y染色体を持つフレイザー症候群(Type 1・2)では、発育不全の索状性腺から性腺芽腫(gonadoblastoma)という腫瘍が高い頻度で生じます。Type 1での性腺腫瘍の有病率は約67%と報告されており[2]、これが予防的な性腺摘出が検討される理由です。

性腺芽腫そのものは、未熟な胚細胞と、それを取り囲む支持細胞(性索間質細胞)が混じり合った、異形成性の性腺に発生する非浸潤性の胚細胞腫瘍です[2]。精巣が正常につくられないために、行き場を失った未熟な胚細胞が不適切な環境で異常に増えることが背景にあると考えられています。

問題は、この非浸潤性病変が悪性胚細胞腫瘍を合併・進展しうることです。性腺芽腫は、それ自体は転移しませんが、ディスジャーミノーマ/未分化胚細胞腫などの悪性胚細胞腫瘍を伴うことがあります[2]。そのため、腫瘍リスクが高い性腺形成不全では予防的な性腺摘出が検討・推奨されます。手術方法として腹腔鏡が選択されることがあります。性腺を残して画像検査だけで見守る方法では、腫瘍の発生を確実に予測・検知することが難しいため、管理方針はDSD診療に関わる多職種チームで個別に検討します。

💡 用語解説:良性でも「摘出」がすすめられる理由

「良性なのに手術?」と戸惑う方は少なくありません。性腺芽腫はそれ自体は転移しない非浸潤性の病変ですが、悪性の胚細胞腫瘍を合併・進展することがあります。しかも索状性腺は本来の働きを持たない組織なので、残しておく利益がありません。つまり「良性のうちに、働きのない組織を、負担の少ない方法で取り除く」ことが、将来のより大きな手術や化学療法を避ける道になる、という考え方です。

ご本人・ご家族にとって、これは重い決断です。ただ、古典的Type 3の46,XXでは2015年の88例レビューで性腺腫瘍は報告されておらず、Y染色体を有する性腺形成不全例と同じ考え方で予防的摘出を行うものではありません[2]。核型を正確に把握するとともに、性腺の状態やWT1バリアントの特徴を確認することが、必要な備えと不要な心配を切り分ける土台になります。なお、古典的なフレイザー症候群を生じるイントロン9スプライス変異では、ウィルムス腫瘍はデニス・ドラッシュ症候群に比べてはるかに少ないとされています[2]。一方、現在は両者をWT1関連疾患スペクトラムとして捉えるため、実際の腫瘍リスク評価は病名だけでなくWT1バリアントの種類や臨床像に基づいて行います[3]

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【告知は「一度きりの説明」で終わらせない】

女性として育ってこられた46,XYの方にとって、自分の染色体がXYであることや、自分の卵子での妊娠がかなわないという事実を知ることは、深い心の揺らぎをともないます。この告知は、一度の説明で済むものではありません。年齢や、ご本人がどこまで受け止められるかに応じて、段階的に、時間をかけてお伝えしていくものだと考えています。

同時に、前を向ける選択肢もきちんとお伝えします。子宮が残っている場合には、提供卵子を用いた体外受精という道が残されていることもあります。臨床遺伝専門医として私が大切にしているのは、事実を正確にお渡ししつつ、その方にとっての「これから」を一緒に描くことです。つらい事実だけを置いて終わりにはしません。

7. WT1関連疾患スペクトラム ─ 似た病気との違い

フレイザー症候群は、同じWT1遺伝子の変異によるいくつかの病気の「仲間」のなかにあります。変異の場所や種類によって、腎臓の所見・腫瘍の傾向・性分化の程度が連続的に変わる――この全体像を知ると、なぜ似て見える病気が区別されるのかが理解できます[3]

疾患 変異の特徴 腎臓 主な腫瘍
フレイザー症候群 イントロン9スプライス変異(+KTS減少) FSGS(学童期〜10代で緩やかに進行) 性腺芽腫(高リスク)/ウィルムス腫瘍はまれ
デニス・ドラッシュ症候群 エクソン8/9ミスセンス変異(ドミナントネガティブ) びまん性メサンギウム硬化症(乳児期に急速進行) ウィルムス腫瘍(高リスク)
ミーチャム症候群 ジンクフィンガー領域のミスセンス変異など ネフローゼの報告は少ない 横隔膜ヘルニア・複雑心奇形(乳児期に重篤)
WAGR症候群 11p13の広い欠失(WT1とPAX6を含む) 腎形態異常 ウィルムス腫瘍・無虹彩・発達の遅れ

かつては、フレイザー症候群とデニス・ドラッシュ症候群は、発症時期も腎臓の組織像(FSGS対びまん性メサンギウム硬化症)も腫瘍の傾向も異なる、まったく別の病気とされていました。しかし最近では、両者の中間的な特徴を示す「オーバーラップ症例」が数多く報告され、明確な境界線を引けるものではないことが分かってきました[3]どの病名に当てはめるかよりも、その方の変異が実際にどのようなタイプで、どの臓器にどう影響しうるかを見ていくことが、これからの遺伝医療の考え方です。

8. 診断の進め方 ─ 遺伝子検査と核型分析がカギ

フレイザー症候群の確定診断は、WT1遺伝子の検査染色体核型分析の2つが柱になります。特に、思春期の女性で原発性無月経とステロイド抵抗性ネフローゼが重なる場合には、この病気を疑うことが早期診断の入り口になります[2]

遺伝子検査では、WT1の全体を調べるのに加えて、この病気のホットスポットであるエクソン9とイントロン9の境界領域に焦点を当てた解析が特に重要です[6]。あわせて、外見が女性でありながら月経が来ない場合には、Gバンド分染法による核型分析でY染色体の有無(46,XYかどうか)を確認します。Y染色体の存在は、後述する予防的な性腺摘出の適応を判断するうえで決定的な情報になります。

近年は次世代シークエンサーの普及で、これまで報告のなかった意義不明のバリアント(VUS)が偶然見つかることが増えました。そうした新しい変異が本当に病気を起こすのかを確かめるために、ミニジーン・アッセイという検査室での機能評価が使われます。患者さんの変異を組み込んだ人工の遺伝子を培養細胞で発現させ、実際に+KTS:−KTSの比率が崩れるかを客観的なデータで確かめる方法です[11]。大規模なスプライシング解析により、これまで知られていた変異に加えて、同じようにスプライシングを壊す新しいバリアントが次々と同定され、診断の精度が高まっています[11]

診断にたどり着くまでの流れ(一例)
STEP 1 幼児期〜学童期:ステロイドが効かない蛋白尿・ネフローゼ

STEP 2 思春期:月経が来ない(原発性無月経)の精査

STEP 3 超音波で索状性腺/核型分析で46,XYと判明

STEP 4 WT1遺伝子検査(イントロン9)で確定診断

図:Type 1では腎症状→無月経→核型→遺伝子検査という順で診断に至ることが多い。

ご本人・ご家族にとって、診断が確定することは「終わり」ではなく「始まり」です。効かない免疫抑制療法をやめる判断、腎移植への準備、性腺腫瘍への備え、そして血縁者のスクリーニング――確定診断は、これらの次の一歩を具体的に選べるようにしてくれます。一般的なNIPT(染色体数的異常を主な対象とするNIPT)では、WT1の病的バリアントは通常の検査対象ではありません。家系内でWT1病的バリアントが判明しており、胎児について確定診断を希望する場合には、絨毛検査または羊水検査で得た胎児由来試料を用いた標的遺伝子解析が検討されます。

9. 治療と管理 ─ 腎移植・性腺摘出・ホルモン補充

現時点では、フレイザー症候群の遺伝子変異そのものを治す方法はありません。管理の中心は、腎機能の保護と腎移植致命的な性腺腫瘍の予防、そしてホルモン補充と心理的な支えを組み合わせた、多職種による包括的なケアです[2]

腎臓については、蛋白尿に対してACE阻害薬やARBといった薬で糸球体の負担を減らし、進行を緩やかにする保存的治療が行われます。前述のとおりステロイドや免疫抑制剤は原則として効きません。末期腎不全に至った場合は、透析または腎移植が必要になります。

ここで、フレイザー症候群の方にとって腎移植には大きな利点があります。一般的な(免疫が関わる)原発性のFSGSでは、移植後に病気が再発することが少なくなく、移植した腎臓を失う主な原因になります。ところが、WT1やネフリン・ポドシンの遺伝子変異による単一遺伝子性のFSGSでは、健康な提供腎の足細胞は正常な遺伝子を持っているため、移植腎での再発率がきわめて低いことが知られています[12]。これは、ご本人にとって移植後の見通しを大きく明るくする事実です。

性腺については、Y染色体を有し性腺形成不全を伴う方(典型的にはType 1・2)で、腫瘍リスクを避けるための予防的な両側性腺摘出が検討・推奨されます。手術時期について一律のコンセンサスはなく、性腺の状態、年齢、腫瘍リスク、ご本人・ご家族の希望などを踏まえて多職種チームで個別に判断します。手術方法として腹腔鏡が選択されることがあります[2]。両側の性腺を摘出した46,XYの方は、自前の性ホルモンをつくる源を失うため、生涯にわたるホルモン補充療法(HRT)が必要になります。思春期の適切な時期からエストロゲンを導入して二次性徴を促し、子宮がある場合はプロゲステロンを併用して子宮内膜を保護します。長期的には骨や心血管の健康を守るうえでも大切な治療です。

こうした管理には、臨床遺伝専門医・腎臓内科・内分泌科・婦人科・そして心理的サポートの専門職が関わります。ご本人が「自分にとっての正解」を選べるように、多職種で伴走していくことが、この病気の治療の本質だと考えています。

10. 遺伝のしかたと遺伝カウンセリング

フレイザー症候群は常染色体顕性(優性)遺伝の形をとり、多くは新生突然変異(de novo)として、その方に初めて生じます。ただし、無症状または症状が軽い親が同じ変異を持っていた家族例も報告されており、「de novoだから血縁者は無関係」と決めつけられない点が、遺伝カウンセリングで大切になります。病的バリアントを持つ方が子どもをもつ場合、原則として各妊娠で50%の確率でそのバリアントが伝わりますが、実際の症状は核型やバリアントの影響などによって異なります。

💡 用語解説:常染色体顕性(優性)遺伝とde novo

常染色体顕性(優性)遺伝とは、2本ある遺伝子のうち片方に変異があるだけで症状が現れうる遺伝の形です。de novo(新生突然変異)は、親には無く、その子で初めて生じた変異のこと。多くのフレイザー症候群はこのde novoです。

ここで重要なのが、同じ変異でも核型で症状が違うという点です。たとえば46,XYの姉が性分化にも腎臓にも症状を持つ一方、同じ変異を受け継いだ46,XXのきょうだいは、腎臓だけの「原因不明のネフローゼ」に見えることがあります。血縁者を調べて初めて、家族に共通の背景が見えてくることがあるのです。

当院では、こうした検査の前後で臨床遺伝専門医遺伝カウンセリングを行います。話し合うのは、検査で何が分かり何が分からないのか、結果がご本人やご家族にとってどんな意味を持つのか、そしてどんな選択肢があるのか、といったことです。検査を受けるかどうかを含め、決めるのはご本人であり、私たちは中立の立場で判断材料を整理する役割を担います。ミネルバクリニックは、臨床遺伝専門医が運営し、検査の説明から結果の解釈、その後の支援まで終始責任をもって支援します。

告知にあたっては、子宮が残っている場合には提供卵子を用いた体外受精という選択肢が残されていることなど、前向きな生殖医療の選択肢についてもあわせてお伝えします。事実を正確にお渡ししながら、その方の「これから」を一緒に考えていくことが、遺伝カウンセリングの役割です。

📌 このページを読んだあなたへ

この記事にたどり着いた方は、たとえば「ステロイドが効かないネフローゼと言われた」「思春期に月経が来ないと指摘された」「ご家族にWT1の変異が見つかった」など、それぞれ違う入り口からいらしたのではないかと思います。次に確認しておくとよい観点を、いくつか挙げておきます。

よくある質問(FAQ)

Q1. フレイザー症候群はどんな病気で、何が原因ですか?

フレイザー症候群は、WT1遺伝子のイントロン9スプライス部位の変異によって、腎臓(ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群・FSGS)と性分化に異常が生じるまれな遺伝性疾患です。WT1がつくる+KTS型と−KTS型という2つのタンパク質の比率が、正常の約2対1から大きく低下し、+KTS優位性が失われることが本質で、主として正常な型の量のバランスが崩れる点が特徴です。世界での報告は150例未満とされています。

Q2. なぜステロイドや免疫抑制剤が効かないのですか?

原因が免疫の異常ではなく、腎臓のろ過を担う足細胞(ポドサイト)の内部構造が遺伝的に崩れているからです。足細胞は分裂して増える力がほとんどなく、いったん傷つくと修復できません。そのため免疫を抑える薬では改善せず、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)として進行します。効かない治療を続けずに済むよう、早い段階で遺伝子診断にたどり着くことに意味があります。

Q3. 46,XYなのに外性器が女性型なのはなぜですか?

WT1の+KTSアイソフォームはSRYを含む精巣決定遺伝子ネットワークの正常な働きに関与します。フレイザー症候群では+KTS:−KTS比が低下することでこのネットワークが正常に働かず、46,XYで性腺形成不全を生じることがあるためです。精巣ができないと男性化に必要なホルモンが出ず、子宮や卵管が残り、外性器も女性型に発達します。性腺は機能を持たない索状性腺にとどまります。これは古い言葉ではなく、現在は「46,XY性分化疾患(DSD)」と呼びます。

Q4. 性腺を予防的に摘出するのはなぜですか?全員に必要ですか?

Y染色体を有し性腺形成不全を伴う方(典型的にはType 1・2)では、性腺芽腫が高頻度に生じ、Type 1では約67%と報告されています。性腺芽腫は非浸潤性ですが、悪性胚細胞腫瘍を合併・進展することがあるため、予防的性腺摘出が検討・推奨されます。手術時期は一律ではなく、性腺の状態や年齢、腫瘍リスクなどを踏まえて個別に判断します。一方、古典的Type 3の46,XXでは2015年の88例レビューで性腺腫瘍の報告はありません。核型だけでなく性腺の状態やWT1バリアントの特徴を確認することが判断の土台になります。

Q5. 腎移植を受けても、また同じ病気になりませんか?

一般的な免疫が関わる原発性のFSGSでは移植後に再発することがありますが、フレイザー症候群のようなWT1などの単一遺伝子変異によるFSGSでは、健康な提供腎の足細胞が正常な遺伝子を持つため、移植腎での再発率はきわめて低いことが知られています。これは移植後の見通しを明るくする大切な事実です。適切な時期の移植は生活の質を大きく改善します。

Q6. 46,XXでも発症しますか?妊娠はできますか?

46,XX(Type 3)の方でも、腎臓のFSGSは核型に関係なく起こります。古典的Type 3では女性型外性器を示し、性腺機能が保たれて第二次性徴や月経がみられ、妊娠・出産に至った報告もあります。ただし現在のWT1関連疾患の理解では、46,XXでも性腺形成不全や性腺機能低下が報告されており、すべての46,XXで卵巣機能が正常とは限りません。ただし性腺の異常を伴わないため「原因不明のネフローゼ」として見過ごされやすく、網羅的な遺伝子検査を行わないと本当の背景が分からないことがあります。血縁者への影響を考えるうえでも遺伝子検査の意義があります。

Q7. デニス・ドラッシュ症候群とはどう違うのですか?

どちらも同じWT1遺伝子の変異による「仲間」の病気ですが、変異のタイプが異なります。フレイザー症候群はイントロン9のスプライス変異で+KTSが減るタイプで、腎臓はFSGS、腫瘍は性腺芽腫が中心です。デニス・ドラッシュ症候群はエクソン8/9のミスセンス変異で異常なタンパク質ができるタイプで、腎臓はびまん性メサンギウム硬化症、ウィルムス腫瘍のリスクが高いのが特徴です。近年は中間的な症例も報告され、連続したスペクトラムとして理解されています。

Q8. 家族や次の子どもにも遺伝しますか?

フレイザー症候群は常染色体顕性(優性)遺伝の形をとり、多くはその方に初めて生じる新生突然変異(de novo)です。ただし、無症状または症状が軽い親が同じ変異を持っていた家族例も報告されているため、血縁者が無関係とは限りません。病的バリアントを持つ方が子どもをもつ場合、原則として各妊娠で50%の確率でそのバリアントが伝わりますが、症状の現れ方は核型やバリアントの影響などによって異なります。また同じ変異でも核型によって症状の出方が異なり、46,XXのきょうだいが腎臓だけの症状に見えることもあります。血縁者への影響や次の妊娠については、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングで個別に整理することをおすすめします。

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参考文献

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  • [4] Genetic causes of proteinuria and nephrotic syndrome: impact on podocyte pathobiology. [PMC4262721]
  • [5] Frasier syndrome is caused by defective alternative splicing of WT1 leading to an altered ratio of WT1 +/-KTS splice isoforms. Hum Mol Genet. 1998. [PubMed 9499425]
  • [6] Donor splice-site mutations in WT1 are responsible for Frasier syndrome. Nat Genet. 1997. [PubMed 9398852]
  • [7] Frasier Syndrome: A Rare Cause of Refractory Steroid-Resistant Nephrotic Syndrome. [PMC8394468]
  • [8] Frasier and Denys-Drash syndromes: different disorders or part of a spectrum? Arch Dis Child. 1999. [Arch Dis Child]
  • [9] Disorders of sexual development in 46,XX individuals: an update. [SciELO]
  • [10] Familial WT1-associated nephropathy – 46,XY Frasier syndrome and 46,XX steroid-resistant nephrotic syndrome in female siblings: A case report and review of literature. [World J Nephrol]
  • [11] High-Throughput Splicing Assays Identify Known and Novel WT1 Exon 9 Variants in Nephrotic Syndrome. Kidney Int Rep. 2023. [PMC10577367]
  • [12] Genetic testing in nephrotic syndrome: challenges and opportunities. [PMC3702380]

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仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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