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コフィン・シリス症候群8型(CSS8)とは|SMARCC2遺伝子変異による症状・遺伝・診断を遺伝専門医が解説

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

のべ10万人以上の意思決定に伴走。国際医療誌『Medical Care Review APAC』『Global Woman Leader』の2誌で表紙を飾り、「Top Prenatal Testing Service in APAC 2025」に選出されるなど、世界基準の遺伝医療を提供。

コフィン・シリス症候群8型(CSS8)は、SMARCC2遺伝子の変化によって起こる、まれな神経発達の病気です。知的障害や言葉の遅れ、筋肉の弱さに加えて、自閉スペクトラム症(ASD)やADHDなどの行動面の特徴が強く出やすいことが知られています。CSS8はとても数の少ない病気ですが、その原因であるSMARCC2は「クロマチンリモデリング」という、あらゆる細胞の遺伝子スイッチを調整する仕組みの中心にあります。ですからCSS8を理解することは、発達障害と遺伝子のつながりという、より大きなテーマを理解することにもつながります。本記事では、CSS8の症状・遺伝・診断・見通しを、遺伝専門医の視点からやさしく解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約18分
🧬 SMARCC2・BAFオパチー・神経発達障害
臨床遺伝専門医監修

Q. コフィン・シリス症候群8型(CSS8)とはどんな病気ですか?まず結論だけ知りたいです

A. CSS8は、SMARCC2という遺伝子の片方に変化が起こることで発症する、常染色体顕性(優性)遺伝の神経発達障害です。知的障害・重度の言葉の遅れ・筋緊張低下を中心に、自閉スペクトラム症(ASD)を含む行動上の特徴が比較的多く報告されるのが特徴です。古典的なコフィン・シリス症候群でよく知られる「小指の爪の低形成」は、CSS8ではむしろ目立たないことが多く、現在は「SMARCC2関連神経発達障害」というより広い概念でとらえ直されつつあります。

  • 中核となる症状 → 発達遅滞・知的障害(約85%)、筋緊張低下(約69%)、重度の言語遅滞
  • 行動面の特徴 → 自閉スペクトラム症(ASD)約34%を含む行動上の特徴。ADHD・強迫的行動・睡眠の問題もみられる
  • 遺伝子型と表現型 → SANT/SWIRMドメインに集積するミスセンス/インフレーム変異は、より重い表現型と関連する傾向があり、機能喪失型は比較的軽い傾向
  • 遺伝形式 → 常染色体顕性(優性)遺伝。非トランケーティング変異はde novoが多く、機能喪失型は親からの遺伝が比較的多い
  • 診断の決め手 → 全エクソーム解析(WES)などの網羅的な遺伝学的検査。逆位などはロングリード解析が有用

🧬 コフィン・シリス症候群8型(CSS8)の基本情報

項目 内容
疾患名 コフィン・シリス症候群8型(和名)/Coffin-Siris syndrome 8(英名)/略称 CSS8。別称:SMARCC2関連神経発達障害
原因遺伝子 SMARCC2(12番染色体長腕 12q13.2)/タンパク質はBAF170
遺伝形式 常染色体顕性(優性)遺伝。非トランケーティング変異は新生突然変異(de novo)が多い一方、機能喪失型(LGD)は症状の軽い親から受け継がれた例が比較的多い
OMIM表現型番号 618362
報告例数 まれ。65名規模の国際コホートが報告されている(2023年)
主な症状 発達遅滞・知的障害、重度の言語遅滞、筋緊張低下、自閉スペクトラム症(ASD)・ADHDなどの行動異常、新生児期の摂食障害
診断の決め手 SMARCC2の病的バリアントを遺伝学的検査(WES/WGS等)で確認。逆位などの構造変化はロングリード解析が有用
鑑別すべき疾患 他のBAFオパチー(ARID1B・SMARCB1・SMARCA4等によるCSS)、ニコライデス・バライツァー症候群
再発率・親からの遺伝 新生突然変異例では同胞の再発率は低いが、生殖細胞モザイクによりゼロではない。機能喪失型では、症状が軽い、あるいは認知機能が正常範囲の親から遺伝している例がある
検査上の注意 従来のショートリードWESでは逆位などの構造変化を見逃すことがあるため、原因未確定の場合はロングリード解析を検討する

各項目の根拠と詳しい解説は、本文の該当セクションをご覧ください。

1. コフィン・シリス症候群8型(CSS8)とは ─ 「BAFオパチー」の一つ

CSS8は、SMARCC2という1つの遺伝子の変化で起こる、まれな神経発達の病気です。中心となるのは知的障害と言葉の遅れですが、自閉症的な特徴が強く出やすい点が、この病気を理解するうえで最も大切なポイントになります。

コフィン・シリス症候群(CSS)は、1970年にコフィンとシリスという2人の医師によって初めて報告された、生まれつきの症候群です。もともとは、特徴的な「粗な顔つき」、さまざまな程度の発達の遅れと知的障害、体毛が濃い多毛、そして小指(第5指)の爪や末節骨の低形成〜無形成といった見た目の特徴から診断されてきました。しかし2012年以降、次世代シークエンシング(NGS)という遺伝子を網羅的に読む技術が急速に進歩したことで、この病気の正体が明らかになります。原因は、DNAの折り畳みを動かす「SWI/SNF複合体(別名BAF複合体)」という装置の部品をつくる、複数の遺伝子の変化だったのです[1]

こうして、CSSは「BAFオパチー(BAFopathies)」と呼ばれる病気のグループを代表する疾患として位置づけ直されました。BAFオパチーには、ARID1B・SMARCB1・SMARCA4・SMARCE1・ARID1Aなど複数の原因遺伝子があり、それぞれが少しずつ異なる特徴を示します。CSS8は、そのうちSMARCC2遺伝子(12番染色体長腕、12q13.2にある)の片方に病的な変化が起こったときに発症する型で、OMIMという公的データベースでは表現型番号618362として登録されています[1]

📘 用語解説:SWI/SNF(BAF)複合体

私たちのDNAは、ヒストンというタンパク質に巻き付いて、ぎゅっと折り畳まれた「クロマチン」という構造になっています。この状態のままでは、遺伝子を読み取ることができません。SWI/SNF(BAF)複合体は、ATPというエネルギーを使ってこの折り畳みをゆるめたり動かしたりし、必要な遺伝子だけを読める状態にする「巨大な調整装置」です。SMARCC2は、この装置の骨組みをつくる中心部品の一つで、装置が壊れると多くの遺伝子のスイッチが乱れてしまいます。

CSS8で特に重要なのは、古典的なCSSの特徴を完全には満たさない「非典型的な(バリアント型)」の症状を示すことが多いという点です。実際、SMARCC2の変化を持つ人たちは、小指の爪の異常や多毛がはっきりしないことが多く、見た目だけからこの病気を疑うのは簡単ではありません[2]。そのため近年は、CSSという枠にとどまらず「SMARCC2関連神経発達障害」という、より広い概念でとらえ直そうという動きが強まっています。ご家族にとってこれは、「小指に異常がないから違う病気だ」と早合点せず、発達や行動の特徴から総合的に評価してもらうことの大切さを意味します。

2. SMARCC2(BAF170)は何をしている遺伝子か

SMARCC2がつくるBAF170というタンパク質は、脳が正しくつくられる過程で欠かせない「土台」の役割を担っています。この土台をつくるSMARCC2の機能が低下すると、脳の発達に影響することがあります。

SMARCC2は、BAF複合体の中心部品であるBAF170というタンパク質(1,214個のアミノ酸からできています)の設計図です。BAF170は、もう一つの中心部品であるBAF155(SMARCC1という遺伝子の産物)とペアを組み、複合体全体の構造的な足場(スキャフォールド)をつくります[2]。いわば、装置全体を支える骨組みの一部です。

研究によって、SMARCC2/BAF170は胚の発生や、大脳皮質がつくられる過程(皮質形成)で決定的な役割を果たすことが分かっています。特に、神経のもとになる細胞(神経幹細胞)がニューロンへと変わっていくタイミングを調整する働きがあります。実際、患者さん由来の細胞を使った解析では、SMARCC2の変化が、神経の発生や機能に関わる複数の遺伝子(RELN〔リーリン〕、H19、SCRG1、CACNB4など)の働きを乱すことが確認されました[1]。これがCSS8で広く神経発達に影響が及ぶ、分子レベルの理由だと考えられています。ご家族にとっては、「小指や顔つきの問題」ではなく「脳のつくられ方そのものに関わる遺伝子」なのだと理解すると、症状の広がりが腑に落ちやすくなります。

🔬 タンパク質の5つのドメイン

BAF170タンパク質は、主に5つの機能領域(ドメイン)からできています。MarR様ドメイン、BRCTドメイン、Chromoドメイン、SWIRMドメイン(残基424〜521/他のタンパク質とつながる役割)、そしてSANTドメイン(残基596付近/クロマチンに結合する役割)です。報告されているミスセンス変異やインフレーム変異の多くは、このSANT・SWIRMドメインに集中しており、これらの領域の変化は特に重い症状につながる傾向があります[2]

3. 2つの変異タイプ ─ 「量が半分」か「異なる機序が示唆される」か

CSS8を起こすSMARCC2の変化は、大きく2つのタイプに分かれ、それぞれ体への影響の仕方が異なると考えられています。この違いが、後で述べる症状の重さの差と関連する傾向が報告されています。

1つめは、ハプロ不全(haploinsufficiency)と呼ばれるメカニズムです。ナンセンス変異・フレームシフト変異など、タンパク質を途中で終わらせてしまう「機能喪失型(LoF)」の変化がこれにあたります。こうした変化があると、ナンセンス変異依存mRNA分解(NMD)という仕組みが働いて異常な設計図を壊し、その結果、片方の遺伝子からのタンパク質がつくられにくくなります。SMARCC2の機能低下は神経発達の特徴につながり得ますが、この機能喪失型(LGD)の変異では表現度が比較的軽いことが多く、認知機能が正常範囲の保有者や、明らかな症状を認識されていない親から受け継がれた例も報告されています。つまり、片方が働かなければ必ず発症するというわけではなく、表現度には大きな幅があります[2]

2つめは、非トランケーティング変異(ミスセンス変異やインフレーム変異)です。これらは、タンパク質を途中で終わらせず、少しだけ形を変えた状態でつくられます。こうした変異は、SANT・SWIRMドメインといった重要な機能領域に集まりやすく、より重い発達の遅れと関連することが報告されています[2]。この「機能領域への集積」と「重い表現型との関連」から、単純なハプロ不全とは異なる病態機序が示唆されています。異常な形のタンパク質が複合体に組み込まれて正常な働きを妨げる(ドミナントネガティブ効果)といった仮説も提唱されていますが、こうした具体的な機序がすべての変異で証明されているわけではなく、大部分の非トランケーティング変異について詳しい機序はまだ解明されていません[2]

🧩 2つのメカニズムの違い

① ハプロ不全(量が半分)

機能喪失型(ナンセンス・フレームシフト等)→ 片方のタンパク質が作られない → 供給量が半減。
比較的軽い認知・身体表現型になりやすいが、行動上の特徴は非トランケーティング型と同様にみられる。

② 非トランケーティング(異なる機序が示唆)

ミスセンス・インフレーム(SANT/SWIRMに集積)→ 単純なハプロ不全とは異なる機序が示唆(具体的機序は多くが未解明)。
より重い発達遅滞・言語遅滞と関連する傾向

この「量が半分になる」タイプと「異なる機序が示唆される」タイプの違いは、ご家族が検査結果を受け取ったときに、おおまかな傾向を考えるうえでの手がかりになります。ただし、これはあくまで群として見られた傾向であり、同じ変化を持っていても症状の程度には個人差があることが分かっています。変異のタイプだけで個人の将来を精密に予測できるわけではありません[2]

4. 症状スペクトラム ─ 中心は発達・言語・筋緊張

CSS8の中心となる症状は、発達の遅れ・言葉の遅れ・筋肉の弱さ(筋緊張低下)です。まずこの3つが、多くのお子さんに共通して現れます。

65名を対象とした国際的なコホート研究によると、報告された患者の約85%が何らかの程度の発達遅滞または知的障害を有していました。知的障害の重症度はさまざまで、この研究では約38%が軽度、約47%が中等度から重度、そして約15%は認知面の障害を認めなかったと報告されています[2]。ごく稀に正常な知能を示す例もある点は、ご家族に希望を持っていただくうえで大切な事実です。

言葉の発達の遅れは特に目立ちます。全体的な運動の遅れよりも、自分から話す力(表出性言語)の障害が強く出る傾向があり、発語がまったくない例から、鼻にかかった声、発音のしにくさ(構音障害)まで多様です[2]。筋緊張低下は約69%に見られる代表的な初期サインで、赤ちゃんの頃に「体がやわらかい」「ミルクを吸う力が弱い」といった形で気づかれることがあります。てんかん(けいれん)は約28%に見られ[2]、脳のMRIでは脳梁(左右の脳をつなぐ部分)の薄さや脳室の拡大など、何らかの構造的な特徴が約61%に確認されています[2]

📊 CSS8(SMARCC2)で見られる主な症状の頻度

発達遅滞・知的障害約85%
筋緊張低下約69%
脳MRIの構造的特徴約61%
摂食障害・発育不良約51%
自閉スペクトラム症(ASD)約34%
視覚障害(屈折異常など)約33%
脊柱側弯症約28%

※65名規模の国際コホート研究に基づく頻度[2]。数値は報告により幅があります。

身体面では、新生児期から乳児期にかけての摂食障害・哺乳不良が約51%と高頻度に見られます[2]。吸う力の弱さや胃食道逆流のために、経鼻胃管や胃瘻が必要になることもあり、体重が増えにくい状態を合併しやすいことが知られています。骨格面では、低身長(約24%)、進行性の脊柱側弯症(約28%)などが観察されます[2]

一方で、古典的なCSSの象徴とされる「小指の爪・末節骨の低形成」は、SMARCC2ではむしろ稀です。同じコホート研究では、多毛症も約17%、頭髪の希薄化も約16%と低頻度で、古典型CSSで語られる「多毛が95%近く」といった数字は、SMARCC2関連ではあてはまりません[2]。この点は、見た目の特徴を手がかりに診断しようとすると見逃されやすい理由でもあり、ご家族が「典型的でないから違う」と考えないことが大切です。

仲田洋美 医師

🩺 院長コラム【「顔つき」で判断しない時代へ】

コフィン・シリス症候群という名前は、もともと「顔つき」や「小指の爪」といった見た目の特徴から生まれました。けれどSMARCC2の型(CSS8)を見ていると、その古典的な特徴がそろわない方がとても多い。むしろ、発達や行動の面に重心があります。私は、見た目のチェックリストに当てはまるかどうかで病気を決める考え方は、この病気については通用しにくいと考えています。

だからこそ、遺伝学的検査の意味が大きくなります。「小指がきれいだから違う」と検査の機会を逃してしまうと、原因にたどり着けないまま時間が過ぎてしまうことがあります。特徴の有無に引きずられず、発達・行動・経過を総合して評価すること。それが、SMARCC2のような非典型的な病気と向き合うときの基本だと考えています。

5. 自閉症・行動面の特徴 ─ SMARCC2ならではの重心

CSS8では、行動面や精神面の特徴が比較的多く報告されており、これが他のBAFオパチーと比べたときのSMARCC2ならではの重心になっています。

65名のコホート研究では、全体の約60%に行動上の課題が見られ、そのうち最も多いのが自閉症的な行動(約34%)でした。社会性の孤立、アイコンタクトの乏しさ、反復的な行動、特定の対象への強いこだわりなどが含まれます[2]。加えて、不安、攻撃性、注意欠如・多動症(ADHD)、こだわり・強迫的な行動、かんしゃく、睡眠障害(約21%)などもよく報告されています[2]自閉スペクトラム症(ASD)との関連は、この病気を理解するうえで欠かせない要素です。

興味深いことに、行動面の特徴は「量が半分になる」機能喪失型(LGD)のタイプでも、非トランケーティング型のタイプでも、ほぼ同じくらいの頻度で現れます[2]。つまり、身体的な特徴や知的障害の重さは変異のタイプで差が出る傾向があるのに対し、ASDを含む行動面の特徴は、変異のタイプによらず比較的多く報告されているのです。これは、SMARCC2の機能異常が、行動・社会性・コミュニケーションに関わる神経発達にも影響する可能性を示唆しています。ご家族にとっては、たとえ知的障害が軽くても、行動面の支援は早めに考えておく価値がある、というメッセージにつながります。

6. 心疾患との関係 ─ 表現型スペクトラムに含まれる可能性

先天性心疾患(CHD)はSMARCC2関連疾患の主要な所見とはされていませんが、ファロー四徴症を伴う胎児例などが報告されており、表現型スペクトラムに含まれる可能性があります。

当初、SMARCC2の変化と心疾患の関連は薄いと考えられていました。しかし、BAF複合体は心臓の筋肉の細胞が分化し、心臓に必要な遺伝子が順序よく働くために不可欠であることが分かっており、生物学的には関連があってもおかしくありません。実際、妊娠24週の胎児超音波検査でファロー四徴症(Tetralogy of Fallot)が見つかり、その後の遺伝子検査でSMARCC2の新生のフレームシフト変異(c.3561del, p.Leu1188fs)が確認された胎児例が報告されています[3]。この胎児では、大動脈弁の拡大、右室流出路・肺動脈の狭窄、3.4mmの心室中隔欠損が確認されました[3]

参考として、他のBAFオパチーでは心疾患はさほど珍しくありません。SMARCB1・SMARCA4・SMARCE1・ARID1Aの変異に関するある総説では、心疾患の合併率はそれぞれ45%・42%・67%・38%、全体では約44%と報告されています[4]。SMARCC2ではこれらより報告は少なく、現時点では症例報告の段階です。ただしBAF複合体は心臓の発生にも関わるため、生物学的な関連は考えられます[3]。なお、CSS全般の管理では診断時に心臓の評価が考慮されることがあり[5]、ご家族にとっては、心臓の症状が目立たない場合でも、主治医と相談のうえ必要に応じて心臓を確認しておく選択肢がある、という意味を持ちます。

7. 遺伝子型と表現型の関係 ─ 変異タイプによる傾向

CSS8では、変異の「タイプ」と「タンパク質のどこにあるか」が、症状の重さと関連する傾向が群として報告されています。ただし、これはあくまで集団の傾向で、個人の将来を精密に予測できるものではなく、例外もあります。

65名のコホート研究では、ミスセンス/インフレーム変異を持つ人の100%に発達遅滞・知的障害が見られ、その多くが中等度〜重度でした(約81%)。一方、機能喪失型(LGD)の変異を持つ人では、発達の遅れは軽度が中心(約55%)で、認知が正常範囲にとどまる例も少なくありませんでした[2]。身長や体重の伸びの問題、目・耳の構造的な異常も、ミスセンス/インフレーム型のほうが多く見られました[2]

この違いは、機能喪失型の変異がしばしば症状の軽い、あるいは認知機能が正常範囲の親から受け継がれていることとも一致します。表現度が比較的軽いために、親自身が明らかな症状を認識されないまま子どもに伝わっているケースがあるのです[2]。実際、重い症状を示した機能喪失型の患者さんの一部では、SMARCC2以外の神経発達関連遺伝子にも別の変化が見つかっており、「SMARCC2の機能喪失だけでは重症を説明しきれない」ことも示されています[2]

ただし、この傾向は絶対ではありません。近年の報告では、機能喪失型でも重度の発達遅滞・言語遅滞・てんかんを示す例があり、「ミスセンスは重い、機能喪失は軽い」という単純な図式では割り切れないことも分かってきました[6]。また、比較的軽い経過をとった一例では、ミスセンス変異(c.2074G>C, p.Ala692Pro)を持ちながら、肥満・側弯・てんかん・内分泌異常を合併したことも報告されています[7]。ご家族が結果を受け取ったときには、変異のタイプはあくまで「見通しの参考」であり、実際の経過はお子さん一人ひとりで確認していく必要がある、と理解しておくとよいでしょう。

💡 他のBAFオパチーとの位置づけ

歴史的に、ARIDファミリー(ARID1A・ARID1B)の変異は学習や言語・コミュニケーションの困難が単独で目立つ傾向があり、SMARCファミリー(SMARCA4・SMARCB1・SMARCC2など)の変異は、発達の遅れに加えて心臓・腎臓・脳構造などより広い器官に影響が及びやすいとされてきました[4]。SMARCC2(CSS8)は、その両方の性質を併せ持ちつつ、特に自閉症的な行動面が強く出る点で、独特の位置を占めていると言えます。

8. 診断の進め方 ─ 網羅的な遺伝学的検査が鍵

CSS8の確定診断には、SMARCC2の変化を直接とらえる網羅的な遺伝学的検査が欠かせません。見た目の特徴だけで原因を特定するのは難しいためです。

CSSは臨床的に幅が広く、初期の症状だけから原因遺伝子を特定するのは非常に困難です。そのため確定診断には、複数の遺伝子を一度に調べるマルチジーンパネル検査や、全ゲノム解析(WGS)、全エクソーム解析(WES)といった網羅的な検査が必要になります。日本では、小児慢性特定疾病情報センターの診断基準において、大基準として「小指の爪と末節骨の低〜無形成」「発達遅滞・知的障害」「顔貌上の特徴」が挙げられ、小基準として外胚葉系の異常や成長障害、臓器異常が規定されています。SMARCC2などの原因遺伝子に病的バリアントが認められれば確定診断となり、変異が未同定でも大基準をすべて満たせば臨床診断が可能とされています[8]。ただしCSS8のように非典型的な症状を示す場合は、分子遺伝学的な裏づけがより重要になります。

🔎 CSS8の診断ステップ

STEP 1

発達・行動・身体所見の評価と家族歴の聴取

STEP 2

パネル検査・WES/WGSでSMARCC2を解析

STEP 3

陰性でも疑わしければロングリード解析を検討

現在主流の「ショートリード(短鎖)」のWESは、一塩基置換や小さな挿入・欠失を見つけるのは得意ですが、大きな構造の変化(逆位など)を見逃すことがあります。この点で画期的な報告があります。重度の言語障害・ASD・OCD・ADHDを示す12歳の男児が、従来のマイクロアレイやショートリードWESでは異常が見つからず「診断未確定」となっていました。ところが「ロングリード全ゲノムシークエンシング」を行った結果、12番染色体上に約233キロベースの新生の逆位(inversion)が見つかり、その切断点の一つがSMARCC2遺伝子のエクソン16と17の間を分断していることが判明したのです[9]。この発見は、従来の検査では見逃されがちな構造変化に対して、ロングリード解析が有用な場合があることを示しています。もちろん、WESで異常がなければ全例にロングリード解析を行うわけではありません。臨床像や既往の検査、解析された範囲を確認したうえで、追加の解析が必要かどうかを個別に検討します。ご家族にとっては、「一度の検査で陰性でも、臨床的な疑いが強ければ検査の追加を相談する余地がある」と理解しておくとよいでしょう。

9. 成人期と長期予後 ─ ライフステージで変わるリスク

CSS8単独の成人期データはまだ限られています。参考として、複数の原因遺伝子を含むCSSの成人コホートでは、成人期になると子どもの頃とは違う特徴が表面化しうることが示されています。

これまでCSSの長期的な経過については、報告が小児中心だったため情報が不足していました。近年、18歳以上のCSS患者35名を対象とした成人コホートの解析が行われました[10]。ただしこの研究は、ARID1B・ARID2・SMARCA4・SMARCB1・SMARCC2・SMARCE1・SOX11・BICRAなど複数の原因遺伝子によるCSSをまとめたコホートであり、以下の数値はCSS全体のもので、SMARCC2に特異的な頻度ではない点にご注意ください。この研究では、小児期には摂食障害や体重増加不良に苦しむことが多いCSS患者が、成人期には過体重・肥満に転じる例が多く、35名中19名が肥満を呈していました[10]。この傾向は、GeneReviewsという国際的な医学情報でも同様に記載されています[5]

また、この成人コホートでは、小児中心の既報と比べて脊柱側弯症・視覚障害・行動上の問題が高頻度に認められ、年齢とともに顕在化または悪化する可能性が示唆されています[10]。認知面の見通しは幅広く、重度の知的障害から低正常のIQまでさまざまで、多くは中等度の知的障害にとどまるとされています[10]。生命予後については、CSS全体では69歳の生存例(ARID1B関連CSS)も報告されていますが[5]、これはSMARCC2/CSS8に固有の生命予後を示すものではありません。CSS8単独の長期生命予後については症例数が少なく、十分なデータはまだありません。ご家族にとっては、小児科から成人診療科への切れ目のない移行(トランジション医療)を、早めに視野に入れておくことが大切だと分かります。

仲田洋美 医師

🩺 院長コラム【小児期の見通しだけで終わらせない】

希少疾患の情報は、どうしても小児期に偏りがちです。診断がつくのが子どもの頃だからです。けれど、その子は成長し、大人になります。CSSの成人コホート研究が示したのは、子どもの頃には「体重が増えない」ことに悩んでいた方が、成人期には逆に肥満に転じやすいという、真逆のリスクでした。側弯や視覚の問題も、大人になってから進むことがあります。

私は成人を診療する立場から、こうした「ライフステージでリスクの向きが変わる」病気こそ、早い段階で大人になったあとの見通しまで共有しておくことが大切だと考えています。小児科の先生が診てくださっている時期から、将来どんな科と連携していくかを一緒に描いておく。それが、長い人生に伴走するということだと思っています。

10. 遺伝の仕組みと遺伝カウンセリング

CSS8は常染色体顕性(優性)遺伝の病気です。変異のタイプによって遺伝の仕方に傾向の違いがあり、非トランケーティング変異は新生突然変異(de novo)が多い一方、機能喪失型(LGD)は親から受け継がれた例が比較的多く報告されています。遺伝形式の正確な把握が、次の妊娠への備えの出発点になります。

CSS8は、SMARCC2の片方の病的な変化が神経発達の特徴と関連する常染色体顕性(優性)遺伝の病気です。特に非トランケーティング変異では、両親のどちらにもなかった変化が子どもに新しく生じる新生突然変異(de novo変異)が多く報告されています[1]。新生突然変異の場合、次のお子さんに同じ変化が起こる確率は低いと考えられます。ただし、両親のどちらかの卵子や精子の一部にだけ変化が潜んでいる「生殖細胞モザイク」の可能性があるため、再発率は完全にゼロとは言い切れません。

一方、機能喪失型の変異では、病的バリアントを有するが症状が軽い、あるいは認知機能が正常範囲の親から受け継がれていることがあります[2]。この場合、親が変化を1つ持っていると、それぞれの妊娠で50%の確率で子どもに伝わる計算になります。どちらのパターンかによって、次の妊娠やきょうだいへの意味が変わってくるため、正確な遺伝形式の把握が欠かせません。

また、CSS8と似た症状を示す病気は複数あります。他のBAFオパチー(ARID1B・SMARCB1・SMARCA4などによるコフィン・シリス症候群1型ほか)や、ニコライデス・バライツァー症候群などとの区別が必要です。こうした鑑別や、ご家族への影響を整理するうえで、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングが役立ちます。診断は「終わり」ではなく、ご家族が今後の見通しを持つための「出発点」だと考えています。

🌱 小児期の療育とサポート

CSS8には現在、原因となる遺伝子を修復する根本的な治療はありません。そのため、多職種による対症療法と継続的なモニタリングが中心となります。発達の遅れが指摘された早い段階から、作業療法(OT)・理学療法(PT)・言語聴覚療法(ST)を導入することが大切です。特に言葉の遅れや自閉症的な傾向に対しては、絵カードや機器を使った代替・拡大コミュニケーション(AAC)が役立つことがあります。あわせて、定期的な眼科・聴力の評価、心エコー検査、けいれんが疑われる場合の脳波検査などを、症状に応じて計画していきます[5]

📌 このページを読んだあなたへ

この記事にたどり着いた方は、いくつかの状況が考えられます。お子さんがSMARCC2の変化を指摘された方発達や行動の特徴からこの病気を調べている方、あるいはこれから遺伝学的検査を考えている方。どの立場でも、次に確認しておくとよい観点があります。

具体的には、①その変化が「新生(de novo)」か「親から受け継がれたもの」かという遺伝形式、②きょうだいや次の妊娠での再発率、③行動面(ASD・ADHD)への早めの支援、④検査が陰性でも構造変化が隠れている可能性、の4つです。これらを臨床遺伝専門医と一緒に整理していくことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q1. コフィン・シリス症候群8型(CSS8)とはどんな病気ですか?

CSS8は、SMARCC2という遺伝子の片方に変化が起こることで発症する、常染色体顕性(優性)遺伝の神経発達障害です。知的障害・重度の言葉の遅れ・筋緊張低下を中心に、自閉スペクトラム症(ASD)を含む行動上の特徴が比較的多く報告されます。SMARCC2はBAF複合体という、遺伝子のスイッチを調整する装置の中心部品をつくる遺伝子で、その変化が脳の発達に広く影響します。古典的なコフィン・シリス症候群でよく知られる小指の爪の低形成は、CSS8ではむしろ目立たないことが多く、現在は「SMARCC2関連神経発達障害」というより広い概念でとらえ直されつつあります。

Q2. CSS8は遺伝しますか?きょうだいや次の子どもへの影響は?

CSS8は常染色体顕性(優性)遺伝の病気です。特に非トランケーティング変異では、両親になかった変化が子どもに新しく生じる新生突然変異(de novo)が多く報告されており、この場合はきょうだいでの再発率は低いと考えられます。ただし親の卵子や精子の一部に変化が潜む生殖細胞モザイクの可能性があるため、再発率は完全にゼロとは言えません。一方、機能喪失型(LGD)の変異では、症状の軽い親から受け継がれている例も比較的多く、その場合は各妊娠で50%の確率で伝わる計算になります。どちらのパターンかによって意味が変わるため、遺伝形式の正確な把握が大切です。

Q3. 小指の爪に異常がなくてもCSS8のことがありますか?

あります。古典的なコフィン・シリス症候群の象徴とされる小指の爪や末節骨の低形成は、SMARCC2による CSS8ではむしろ稀です。65名規模のコホート研究でも、この所見や多毛はあまり多くありませんでした。そのため、見た目の特徴だけを手がかりにすると診断を見逃しやすく、発達や行動の特徴から総合的に評価することが重要になります。小指がきれいだからといってCSS8を否定することはできません。

Q4. CSS8では自閉症(ASD)を合併しやすいのですか?

CSS8では、行動上の特徴が比較的多く報告される点が特徴です。65名のコホート研究では、全体の約60%に行動上の課題があり、そのうち代表的なのが自閉症的な行動(約34%)でした。このほかADHD、強迫的な行動、睡眠の問題などもみられます。こうした行動面の特徴は変異のタイプ(機能喪失型か非トランケーティング型か)によらず比較的多く報告されており、知的障害が軽くても行動面の支援を早めに考えておく価値があります。

Q5. 遺伝子検査で陰性でしたが、CSS8を否定できますか?

CSS8はSMARCC2の病的バリアントに基づく分子診断です。通常のWES等でSMARCC2の病的バリアントが検出されなかった場合、CSS8を分子遺伝学的に確定することはできません。ただし、検査手法によっては逆位などの構造バリアントや深部イントロン変異など、検出しにくい変化を捉えられないことがあります。実際、従来の検査で診断未確定だった12歳の男児が、ロングリード全ゲノムシークエンシングによってSMARCC2を分断する約233キロベースの逆位が見つかり診断に至った報告があります。臨床的な疑いが強い場合には、臨床像・既往の検査・解析範囲を確認したうえで、ロングリード解析などの追加解析を検討する余地があります。

Q6. CSS8では心臓の病気を合併しますか?

先天性心疾患はSMARCC2関連疾患の主要な所見とはされていませんが、妊娠24週の胎児超音波でファロー四徴症が見つかり、SMARCC2の新生の変異が確認された胎児例が報告されています。現時点では症例報告の段階ですが、BAF複合体は心臓の発生に関わるため、生物学的な関連は考えられます。なおCSS全般の管理では診断時に心臓の評価が考慮されることがあり、心臓の症状が目立たない場合でも、主治医と相談のうえ必要に応じて確認しておく選択肢があります。

Q7. CSS8の子どもは大人になるとどうなりますか?

CSS8単独の成人期データはまだ限られています。参考として、18歳以上のCSS患者35名の研究がありますが、これはARID1B・SMARCC2など複数の原因遺伝子によるCSSをまとめたコホートで、数値はCSS全体のものです。この研究では35名中19名が肥満を呈し、小児期に体重が増えにくかった方が成人期には過体重・肥満に転じる例が多いことが示されました。また脊柱側弯症・視覚障害・行動上の問題は小児中心の既報より高頻度で、年齢とともに顕在化・悪化する可能性が示唆されています。認知面は重度の知的障害から低正常のIQまで幅広く、多くは中等度です。CSS全体では69歳の生存例(ARID1B関連CSS)も報告されていますが、これはSMARCC2/CSS8固有の生命予後を示すものではなく、CSS8単独の長期生命予後は十分なデータがありません。小児科から成人診療科への切れ目のない移行が大切です。

Q8. CSS8に治療法はありますか?

現在、原因となる遺伝子を修復する根本的な治療はなく、多職種による対症療法と継続的なモニタリングが中心です。発達の遅れが指摘された早い段階から、作業療法・理学療法・言語聴覚療法を導入し、言葉の遅れや自閉症的傾向には代替・拡大コミュニケーション(AAC)が役立つことがあります。あわせて、摂食や栄養の管理、眼科・聴力の評価、心エコー、けいれんが疑われる場合の脳波検査などを、症状に応じて計画していきます。個々の症状に合わせたきめ細かなケアが、生活の質を大きく左右します。

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臨床遺伝専門医が在籍するミネルバクリニックにご相談ください。

📚 参考文献

  1. [1] Expanding the spectrum of BAF-related disorders: de novo variants in SMARCC2 cause a syndrome with intellectual disability and developmental delay. Am J Hum Genet. 2019. PMID: 30580808
  2. [2] Elucidating the clinical and molecular spectrum of SMARCC2-associated NDD in a cohort of 65 affected individuals. Genet Med. 2023. PMID: 37551667
  3. [3] Expanding the phenotype associated with SMARCC2 variants: a fetus with tetralogy of Fallot. BMC Med Genomics. 2022. BMC Med Genomics 2022;15:40
  4. [4] Genotype-phenotype correlation of Coffin-Siris syndrome caused by mutations in SMARCB1, SMARCA4, SMARCE1, and ARID1A. Am J Med Genet C Semin Med Genet. 2014. PMID: 25168959
  5. [5] Coffin-Siris Syndrome. GeneReviews® [Internet]. NBK131811
  6. [6] Further supporting SMARCC2-related neurodevelopmental disorder through exome analysis and reanalysis in two patients. Am J Med Genet A. 2022. PMID: 34881817
  7. [7] De Novo SMARCC2 Variant in a Chinese Woman with Coffin-Siris Syndrome 8: a Case Report with Mild Intellectual Disability and Endocrinopathy. J Mol Neurosci. 2022. PMID: 35536477
  8. [8] コフィン・シリス(Coffin-Siris)症候群 診断の手引き. 小児慢性特定疾病情報センター. shouman.jp
  9. [9] Long-read sequencing identifies a novel de novo inversion in SMARCC2 in a pediatric patient with Coffin-siris syndrome 8: a case report. BMC Med Genomics. 2025. DOI: 10.1186/s12920-025-02269-3
  10. [10] Delineation of the adult phenotype of Coffin-Siris syndrome in 35 individuals. Hum Genet. 2024. PMID: 38117302

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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