みなさま、こんばんわ。
全染色体検査をやっていると、ときどき13/18/21ではない その他染色体 のトリソミーの疑いで結果が返ってくることがあります。
本当に陽性の場合は、そのまま流産になることが多いです。
逆に、なんの症状も赤ちゃんにない場合は、偽陽性と思われるので落ち着いて羊水検査を受けるようにとお伝えしています。
その人は、産婦人科に全然行ってなくて。
この検査で陰性に出たらちょっと自信が持てて、産むかどうするか考える、と言っていました。
なので。
通常は、赤ちゃんの大きさから週数を確認してくださいと言っているのですが
ちょっと特殊ケースだったのでそのまま受けました。
お話を聞いてると、お子さんを持つということに自信がないのかなって気がしたので。
陰性の結果に背中を押される ってことならそれでいいんじゃないかなって思って。
そしたら。
にゃにゃにゃーんと!!!
T3疑いで帰ってきてしまったんですーーー (゚o゚;;
で。本人やっぱ混乱しますよね。
結果開示がネットだったので、陽性は必ず電話してって書いてるので
連絡くれて。なるはやで来てもらって。
某大学病院に紹介しました。
本日、大学からの紹介状とともに来てくれて。
やっぱ偽陽性でした!!
いろいろあったけど
この間にちゃんと赤ちゃんと向き合って
産みたい、って気持ちになったみたいで。
よかったです 💛
わたし、ちょっと(かなり?!)おせっかいな性格なのでどうなのかなって時々思うんですけど。
でも。なんかわたし、他人の表情から心理を読み解くのが意外と得意なんですよね。
なので。患者さんが自分の本当の気持ちに正直に向き合えるように
お手伝いしているだけなんですけど。
これって別に、医師なら当然じゃないかなって思うんですけど
わたしは異様にコミュニケーションスキルが高いらしいんですよね。
最近よく、うちの業界のおえらいさんたちにそう言われるので、そうなのかなって思いました(笑)
わたしも若いころも今も人生に迷ったり躓いたりしてるんですが
やっぱそういうときに自分の気持ちを正直に吐露出来たら向き合ったり頑張ったりできるのかなって思って。
遺伝カウンセリングって、こうやって
ご自身が意思決定をするのを医学的にサポートする診療のことを言います。
だから、精神科のカウンセリングとかとはまた全然違うんですよね。
遺伝カウンセリングは遺伝学的な場面における患者さんの どう生きるか ということにつながる
選択をサポートする診療のことです。
遺伝専門医なのにちゃんとできているのかな、っていつもわたしも不安なんですけど
手探りで頑張ってて。
今日は、患者さんから
羊水検査大丈夫だった
ってことと
やっとちゃんと結婚して頑張ろうと思えたってことと
自信がなくて産もうかどうしようか悩んでた時に話を聞いてくれて
人生相談にものってくれてありがとう
って言ってもらって
とっても嬉しかったです 💛
今日はこんな出産報告メールもいただきました。
NIPTでお世話になりました****と申します。出産のご報告をさせていただきたく、メールいたしました。妊娠期間における数ある不安のひとつが仲田先生のおかげで解消され、穏やかに出産を迎えることが出来ました。信頼の出来るクリニックで検査を受け、安心して妊娠期間を過ごすことが出来て本当に良かったと思いました。性別もお知らせいただいたとおり女の子でした。あまり自分の身の回りではNIPTを受けたという声を聞かないので、ネットで調べて先生のクリニックにたどり着きました。初めてでしたのでとても緊張しましたが、お電話でもクリニックでも優しく対応いただいたことが強く印象に残っています。娘は産まれてしばらく黄疸が強く出てしまいましたが、元気に育っています。また機会があれば先生にお世話になりたいと思います。ありがとうございました。
わたしはいつもいろんなことをうじうじ意外と迷っているのですが
患者さんたちが
わたしがいてよかった
って言ってくださることがわたしを支えてくれてます。
人と人ってこうやって お互い支えあっているんだな と
医者という仕事をしていて本当にそう思います。
みなさまと出会えて本当に幸せです💛