「いつか妊娠したら、ミネルバへ」その夢が叶った日。
こんにちは、ミネルバクリニック院長の仲田です。
今日は、診療の中で私が密かに、けれど強く感じていることを少しだけ書かせてください。
「ここに来るのが目標でした」
不妊治療を受けておられる女性の中には、まだ妊娠する前から、ネットでNIPT(新型出生前診断)について検索されている方がたくさんいらっしゃいます。
そして、数あるクリニックの中から当院を見つけてくださり、
「妊娠したら、絶対にミネルバクリニックに行こう」
そう心に決めて、辛い治療の日々を過ごしてくださっている方がいらっしゃるのです。
診察室に入ってこられた患者様から、
「先生、やっと来ることができました」
その言葉を聞くたびに、私は胸が締め付けられるような、そして温かいものが込み上げてくるような気持ちになります。
長い道のりの果てに
ここに来られるまでの道のりは、決して平坦ではなかったはずです。
- ✔ 何度も何度も体外受精にチャレンジして。
- ✔ 時には、悲しい流産を経験されて。
- ✔ 数年という長い月日をかけて、やっとの思いで、今日この場所へ辿り着いた。
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40代の出産が20代を上回る時代
先日、「20代の出産数を40代が上回った」というニュースを目にしました。
確かに、診療の現場にいても、40代半ばで妊娠・出産される方々が以前よりも増えていると肌で感じています。
以前、まだ体外受精が保険適用になる前は、自治体からの助成金制度があり、45歳くらいの方でも公的なサポートを受けながら治療に取り組むことができました。
しかし、保険診療になったことで、逆に「43歳未満」という年齢制限が厳格に引かれてしまいました。
制度が変わったことで、43歳を過ぎた方にとっては、以前よりもかえって経済的に厳しくなってしまった……そんな現実があります。
40代半ばで当院に来られる患者様の中には、そうした厳しい条件の中で、全額自費で治療を続けてこられた方が多くいらっしゃいます。
それでも、「赤ちゃんはお金には代えられない」という一心で、必死に働いて治療費を捻出し、ご用意されてきた……。
多くの患者様を診させていただく中で、カルテの向こう側にあるそうした背景や人生を思うと、どうしても感情移入してしまうことがあります。
だからこそ、検査前のエコー検査は、私にとっても特別な瞬間です。
プローブを当て、モニターに映し出される小さな命。
患者様が「大丈夫かな」と息をのんで見つめているその横で、
実は、私の緊張も半端ではありません。
ピコピコと動く心拍を確認するその瞬間まで、患者様と同じように、私も心臓がドキドキしています。
「どうか、力強い鼓動を響かせてくれますように。健やかな姿を見せてくれますように」
そう祈るような気持ちで、モニターを見つめています。
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どうか神様
この赤ちゃんが無事に育ち
無事に生まれて健やかに育ち
このご夫婦に笑顔が絶えませんように
どうか、お守りくださいませ
私はいつも、ただひたすらにそう願っています。
これは医師としてというよりも、一人の人間として、祈りに近い感情です。
「赤ちゃんが欲しい」
「赤ちゃんを抱きたい」
そう願う女性たちの切実な気持ちは、私も同じ女性の一人として、痛いほど理解できます。
だからこそ、ミネルバクリニックを選んでくださったその想いに、私は全力の医療と真心で応えたいのです。
まとめ
不妊治療を経て妊娠された方、年齢を重ねてからの妊娠に不安を感じている方。それぞれの背景に、それぞれのドラマがあります。
ミネルバクリニックは、単に検査を行うだけの場所ではありません。
あなたが安心してマタニティライフを過ごせるよう、臨床遺伝専門医として、そして一人の人生の伴走者として、私たちは今日もここにいます。
どんな小さな不安でも、まずはご相談ください。


