この記事の筆者:仲田洋美(医師)
ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。
NIPT(新型出生前診断)は母体から採取した血液により検査を行います。染色体数の異常による疾患、染色体の構造異常による疾患、遺伝子変異による胎児の疾患などが起きる可能性がわかります。
赤ちゃんの先天性疾患には様々なものがあり、その80%は原因不明とされ、15%は染色体異常、4%は遺伝子異常があるとされています。近年は技術革新により、NIPTではダウン症(21トリソミー)だけでなく、さらに重篤な疾患の可能性も検査によりわかるようになってきました。
NIPTは染色体異常の中で最も多いダウン症候群(21トリソミー)を始め、エドワード症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)などの可能性を知ることができる検査です。
本来、染色体は2本1対ですが、1本多くなってしまい3本になっている状態をトリソミーといいます。こうした染色体異常は妊婦の年齢が上がるにつれてリスクも上がることがわかっています。
例えばダウン症は染色体異常の52%を占めますが、高齢出産ではさらにそのリスクが高まります。卵子が生まれた時から同じ状態で存在し続けている間にDNAにダメージが蓄積されることが原因と考えられています。
検査により可能性が判明する疾患は多くありますが、本来NIPTはダウン症候群(21トリソミー)、エドワード症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)などのトリソミーを検出するために開発されてきました。
NIPTはトリソミー検出のために開発されてきたものです。しかし近年の技術革新により単純に染色体の数の異常だけでなく、染色体の構造異常によって生じる染色体の数の異常も検出できるようになってきています。
染色体の数や構造の異常だけでなく、赤ちゃんの遺伝子に異常の可能性があるかもわかるようになってきています。赤ちゃんだけで起こり得る新生突然変異を含め、常染色体劣性遺伝性疾患やX連鎖性疾患の一部についてもその可能性がわかります。また、NIPTデノボでは父親側の高齢化に伴うリスクの可能性も知ることが可能です。このようにNIPTは様々な角度から、赤ちゃんの遺伝子に異常があるかどうかの可能性を判別できる検査です。
NIPT検査を行うことでお腹の中の赤ちゃんがY染色体を持っていかどうかがわかります。そのため、性別の判定も可能です。
妊娠・出産はお腹の赤ちゃんのことだけでなく、夫婦や自分自身のこれからのことも考えなくてはいけません。そのため、お悩みやご不安を抱えてらっしゃる方がほとんどです。
当院の院長は日本人類遺伝学会認定の臨床遺伝専門医として、専門医としての知識・経験を基に丁寧にわかりやすくご説明します。そして女性として、母としての視点を持って患者様に寄り添い、妊娠・出産だけでなく長い人生を見据えてじっくりとお話を伺います。どんなお悩み・ご不安も、私に打ち明けてください。
当院ではNIPTで陽性判定後に以下のアフターサポートを行っています。
NIPTは非確定診断で、陽性判定後は確定診断の羊水検査を行うという選択をされる方がほとんどです。ただし、羊水検査費用は自費診療となり全額自己負担で10~20万円程度の費用がかかります。
当院では患者様の費用負担を少しでも軽くするために、羊水検査の費用を全額負担しています。検査費用を支払う互助会である「カトレア会」に事前にご入会いただくことが条件です。互助会の費用はNIPT1回につき8,000円で、羊水検査をお受けにならない方にもご入会いただいております。
羊水検査を受ける病院は患者様ご自身でもお探しいただけます。しかし、NIPTで陽性と判定されると精神的ダメージはかなり大きいもので、自力で病院を探すのがとても困難になられるのがほとんどです。しかし、羊水検査は受検できる期間が限られていますし、結果が出るまでに2~3週間かかるため、さらに精神的に負担がのしかかることでしょう。
当院ではそうした患者様に配慮し、羊水検査を行っている安全で信頼性の高い病院をご紹介しています。
院長といつでも電話相談できるホットラインを開設しています。
「どんな判定でも大丈夫」と思っていても、やはり陽性判定を受ければ少なからずショックを受けてしまうものです。陽性であることは患者様のせいではありませんが、それでも自分を責めてしまい一日中泣いたり塞ぎ込んだりしてしまう方がたくさんいらっしゃいます。また、お腹の赤ちゃんに何らかの異常がある可能性があり、それを理由に中絶を決断される患者様は「命の選別をしてしまった」とひどく重い精神的苦痛を受ける可能性が高まります。実際に中期中絶をされた女性は心的外傷後ストレス症状を持つ可能性が高いといわれています。
当院ではそんな患者様の辛いお気持ちに寄り添い、院長自ら24時間体制で心のケアを行います。
ミネルバクリニックではNIPTをお受けいただく前に、最新の超高性能4D超音波機器により、赤ちゃんの元気な姿を見ていただけます。当院が導入している4Dエコーは産婦人科向け超音波診断装置のリーディングカンパニーである「GEヘルスケア・ジャパン」の次世代フラッグシップ機種です。
実際に受診するお母さんと違い、お父さんは受診制限によりエコー映像を見られないことがほとんどです。最新機種である「Voluson Expert 22」は美しく鮮明な画像で赤ちゃんを見ることができるため、お母さんはもちろんお父さんからもご好評いただいております。
当院がご提供するNIPTは国内唯一となる第3世代のスーパーNIPTです。従来のNIPTでは難しかった母体と胎児のDNAを区別して精度の高い検査を行える世界特許の技術です。
なぜスーパーNIPTは国内で当院だけしか提供できないのか、その理由はいくつかあります。従来のNIPTと比べて約2.5倍の設備投資費用がかかることがその一つです。そして、日本で第3世代NIPTは世界特許の企業(Medicover genetics)とミネルバクリニックの独占契約となっています。そのため、スーパーNIPTは遺伝専門医が在籍する当院のみしか受けることができません。
スーパーNIPTについて詳しくはこちら
ミネルバクリニックがご提供するスーパーNIPTはわずか9週0日から検査できます。早期に検査を受けられるため、検査結果を踏まえて妊娠生活をどのように過ごすべきかを早い段階から考えられるのがメリットです。陽性判定が出た場合はそれを受け止め、確定検査の準備や心積もりをすることができます。また、遺伝専門医の遺伝カウンセリングを受ける、不安や悩みを打ち明けるなどといったことに時間を使えるようになります。
※ご希望の方は6週から検査を受けることもできます。
ミネルバクリニックがご提供するNIPTには年齢制限がありません。例えばダウン症児出産の8割は35歳未満といわれていますが、当院ならば35歳以下の妊婦さんも検査をお受けいただけます。もちろんお子様連れでもOKです。
ミネルバクリニックは国内で唯一スーパーNIPTをお受けいただけるクリニックとして全国各地から多くの妊婦さんにお越しいただいてきました。しかし、長距離の移動には感染症や母体への負担などのリスクがあるため、なんとかできないかと感じていました。
そこで当院では新しいNIPTの形として、オンラインNIPTを開設し、全国どこからでも受診できる体制を整えました。
地方に住んでいる、時間が取れない、つわりがひどいなどの理由で受診するのをためらわれていた方もぜひ安心してオンライン診療をご活用ください。
オンラインNIPTについて詳しくはこちら
当院は土日祝日も20時まで診療を行っています。当日予約・検査も可能ですので、ご都合に合わせてご予約をお取りください。また、どうしても診療時間内のご来院が難しいという場合は、時間外対応も可能です。ご事情によっては休診日でも対応いたしますので、まずはご相談ください。
ご予約フォームからご都合の良い日時を入力してください。
ご予約状況によってはご希望の日時のご予約が難しい場合がございます。スムーズなご予約のために、第3希望までご入力いただけますようよろしくお願いいたします。
当院からご来院日程確定のご連絡をいたします。予約変更の場合はマイページのメッセージにてご連絡ください。
ご希望いただいた日時がすべて埋まっている場合はお電話にて直接ご連絡差し上げることがございますのでご了承ください。
院長より検査の種類について説明し、患者様ご自身にお受けになる検査をお決めいただきます。採血は検査内容のご説明後に行います。
当院における遺伝カウンセリングとは、検査の意思決定・支援課程全体を指すものです。
※遺伝カウンセリングのみも承っていますが、診察の一部として行うため料金が発生いたしますのでご了承ください。
世界有数の国際検査機関へ血液を郵送して正確性の高い検査を実施します。
※高精度の検査となりますので、結果が出るまでに10~14日ほどお時間をいだたいております。
検査の進捗状況に応じて当院から患者様にメールをお届けします。結果はマイページにてご確認いただけます。
検査結果が陽性と判定された場合、いつでも受け付けておりますので必ずすぐにご連絡ください。院長自らが女性として母として、患者様に寄り添いご不安を軽くできるようにお話を伺います。また、今後のお話をさせていただくため、カウンセリング日程を調整させていただきます。
さらに詳しく→ NIPT(新型出生前診断)の検査対象は?
さらに詳しく→ NIPT(新型出生前診断)の検査精度
さらに詳しく→ NIPTは医療費控除の対象になるのかを解説
さらに詳しく→ (第1世代間比較)他の検査会社のNIPTとの違いは何ですか?
さらに詳しく→ NIPT(新型出生前診断)は確定診断ですか?