みなさま、おはようございます。
新宿時代に、わたしはある夫婦を帰しました。検査は拒否して。
旦那様が診察室に入って夫婦並んで座って説明を始めても
ずっとスマホをしていたからです。
あなたは一体何しに来たんですか?
それが他人の話を聞く態度ですか?
わたしはそう言いました。
そしたら旦那様は申し訳ない、といい。ちゃんと話を聞く、と言いました。
でも。その場で勘ピューターをはじき。
わたしは、この夫婦の検査を断ることにしました。
奥さんは目がテンになっていました。
そしてこの奥さんは、口コミサイトにわたしの悪口を一生懸命書き込んでいるそうです。
でも。医療系の口コミサイトは、昔、なんかのサイトで風評被害を訴えた医療機関が勝訴して
サイト側が賠償責任を負ったので、事実かどうか確認できないことは掲載しない方針です。
わたしは、別に事実なので。書かれても仕方ないとは思っています。
でも。
それでは、どうしてわたしはあなたを帰したのでしょうか?
あなたも母親になったらわかりますよ。
父親(オス)というのは、その日の糧を得るのが大事なので、大変近い将来に視点があります。
しかし、母親(メス)は子孫の将来を考える生き物なので、遠い未来に焦点があります。
あの日、あのとき、わたしの勘ピューターはこうはじいたのです。
この旦那様はいままでこの態度で何もなかったから、出生前診断なんて簡単に受けるべきではない検査で医師を目の前にスマホをやっている。
怒られたこともない若者が増えているらしい。
この旦那様は父親にならねばならない。
この態度で子供を育てられるのだろうか。
この態度で隣にいる旦那様に何も言えない奥様もどうなのだろうか。
お子さんを持つにあたり、この夫婦は考え直さねばならないことが多いのではないだろうか。
そして、わたしは、驚愕する奥様をものともせず、この夫婦を怒って帰しました。
わたしがクリニックの経営だけを考えるのであれば、受けていただいたほうが断然いいですよ。
評判悪くならないし。お金もいただけるし。
だけど。わたし。
わたしに一瞬でもであったことが意味があることであってもらいたいんですよね。
たとえ嫌われても。
お二人が軌道修正して、お子さんを持つ、親になる、ということにもっと真剣に向き合って
無事にお子さんを育てていけるほうが
その日何事もなく採血することより
ずっと意味があるのではないか。
そうであってほしい。
わたしはそう考えたんです。
わたしの思いをわかっていただかなくてもいいです。
でも。きっと母親になると、わたしの思いも少しわかっていただけるのではないかと思います。
わたしはあなた方が嫌いで帰したわけではありません。
教育的観点からそうしたまでです。
人生の先輩として。
そして先輩ママとして。
ちなみに。この話は、「ジコチュー有名人」にいたしましたが。
彼女はその後、もう一度行くから検査を受けさせてくれと言い
無事に受けました。
相手の利益を最大化する、というわたしのプロ根性を認めてくれて
今回のことも教育的観点からそうしたんだな、プロだね~、と褒めてくれました。
分かる人にはわかるし。わからない人には何を言ってもわかりません。
わたしは一般受けも何も狙っていません。
ありのままのわたしでいたい。