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骨形成不全症(OI)とは|型別の寿命・顔つき・いつわかるか・遺伝のしかた

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医・総合内科専門医・がん薬物療法専門医。1995年に医師免許を取得し、遺伝医療と出生前診断に携わっています。

骨形成不全症(こつけいせいふぜんしょう/osteogenesis imperfecta:OI)は、生まれつき骨がもろく、軽い力で骨折をくり返す遺伝性の病気です。原因の大部分は、骨の土台になるI型コラーゲンをつくるCOL1A1・COL1A2遺伝子の変化です。同じ病名でも、寿命にほとんど影響しない型から、生まれてすぐに命にかかわる型まで、重さは型によって大きく違います。この記事では、原因、型の違い、寿命、顔つきや青色強膜などの見た目の特徴、妊娠中にいつわかるか、子どもに伝わる確率までを解説します。

⏱️ 30秒でわかる要約

🦴 Q. 骨形成不全症とは?

骨をつくるI型コラーゲンの量や質に異常があるため、骨が折れやすく、変形しやすくなる生まれつきの病気です。日本では約2〜3万人に1人とされ、国の指定難病(告示番号274)です。多くは常染色体顕性(優性)遺伝で、両親に症状がない新生突然変異で起こることもあります。

⏳ Q. 骨形成不全症の寿命は?

型によって大きく違います。軽いI型と中間のIV型の寿命はふつうとされています。II型は、以前のデータでは多くが生後まもなく亡くなるとされてきましたが、新生児医療の進歩で見通しが変わってきている可能性があります。III型は背骨の変形による呼吸の障害で寿命が短くなることがあります。

🤰 Q. 骨形成不全症はいつわかる?

重い型は妊娠20週ごろまでのエコーで、骨の短さや曲がり、骨折の跡から気づかれることがあります。軽い型はエコーではほとんどわからず、生まれてからの骨折をきっかけにわかることが多い病気です。単一遺伝子の変化を調べるNIPTで原因遺伝子の変化を調べる方法もありますが、陽性の場合は羊水検査・絨毛検査での確定が必要です。

この記事でわかること
📖 読了時間:約15分
🦴 OI・COL1A1・COL1A2・Sillence分類
★ 臨床遺伝専門医監修

Q. 家族に骨形成不全症の人がいなくても起こりますか?

A. 起こります。重い型の多くは、両親にない新しい変化(新生突然変異)で起こります[2]。「家族にいないから大丈夫」とは言えない病気です。

  • ➤原因 → 約8〜9割がCOL1A1・COL1A2の変化。ほかに20以上の原因遺伝子がある
  • ➤見た目 → 青色強膜、前頭部の張り出し、逆三角形の顔、歯の変色。型で出方が違う
  • ➤いつわかる → 重い型は妊娠20週ごろまでのエコーで気づかれることがある。軽い型は生まれてからの骨折で
  • ➤遺伝 → 親が顕性型なら子に伝わる確率は50%。親が無症状でも次の子で再発しうる

骨形成不全症の原因・型の違い・症状・遺伝のしかたを解説するインフォグラフィック

1. 骨形成不全症とは(先天性骨形成不全症)

骨形成不全症は、全身の骨がもろいために骨折しやすく、骨の変形が進むことがある先天性の病気です。厚生労働省の資料では、発生頻度は約2〜3万人に1人とされ、90%以上がI型コラーゲンの遺伝子(COL1A1・COL1A2)の変化によるとされています[1]。「先天性骨形成不全症」と呼ばれることもありますが、同じ病気を指しています。英語では osteogenesis imperfecta(オステオジェネシス・インパーフェクタ)といい、頭文字をとってOIと略します。

骨形成不全症は国の指定難病(告示番号274)で、重症度などの基準を満たすと医療費助成の対象になります[1]。症状は骨だけでなく、青色強膜(白目が青っぽく見える)、歯の象牙質の形成不全、難聴、心臓の弁の異常などにも及び、臨床像はきわめて多彩です[1]。生涯に数回しか骨折しない人もいれば、おなかの中にいるときから骨折をくり返す赤ちゃんもいます。

遺伝のしかたは、多くが常染色体顕性(優性)遺伝で、一部に常染色体潜性(劣性)遺伝の型があります[1]。顕性遺伝では、対になる遺伝子の片方に変化があるだけで発症します。ただし、両親ともに症状がなくても、精子や卵子ができるときに新しく生じた変化(新生突然変異)によって、赤ちゃんが骨形成不全症で生まれることがあります。家族に同じ病気の人がいないから大丈夫、とは言い切れない病気です。

海外の資料では有病率は人口10万人あたり6〜7人とされ、COL1A1・COL1A2の変化による型が全体の80〜85%を占めます[2]。国内資料の「90%以上」との差は、集団や調べた遺伝子の範囲の違いによるものと考えられます。いずれにしても、原因の大部分はこの2つの遺伝子です。

💡 用語解説:常染色体顕性(優性)遺伝

対になっている2本の遺伝子のうち、片方に病気の原因となる変化があるだけで発症する遺伝のしかたです。親が発症している場合、子どもに伝わる確率は性別にかかわらず50%です。「顕性」は性質があらわれやすいという意味で、病気が重いという意味ではありません。くわしくは常染色体顕性遺伝をご覧ください。

2. 原因:I型コラーゲンとCOL1A1・COL1A2

骨形成不全症の原因の大部分は、骨の「鉄筋」にあたるI型コラーゲンの量が足りないか、形が崩れていることです。骨はカルシウムの結晶だけでできているわけではなく、コラーゲンの線維が骨組みをつくり、そこにカルシウムが沈着して硬さが生まれます。コンクリートの中の鉄筋が細かったり曲がっていたりすると建物が壊れやすくなるのと同じで、コラーゲンに問題があると骨は軽い力で折れてしまいます。

I型コラーゲンは、COL1A1遺伝子からつくられるα1鎖2本と、COL1A2遺伝子からつくられるα2鎖1本が、縄のようにより合わさった三重らせんの構造をしています[3]。らせんの部分は「グリシン-X-Y」というアミノ酸の並びが規則正しくくり返されています。グリシンはもっとも小さなアミノ酸で、3本の鎖がきつく巻きつく中心の狭いすき間に入ることができます。このくり返しがきちんと保たれていることが、丈夫な三重らせんの条件です[3]。

コラーゲンが「少ない」タイプと「形が崩れる」タイプ

COL1A1・COL1A2の変化は、コラーゲンが「少なくなる」か「形が崩れる」かで、重さが大きく分かれます。この違いを知ると、同じ遺伝子の変化でも軽い人と重い人がいる理由がわかります。

1つ目は、コラーゲンの量が半分程度に減るタイプです。COL1A1の片方にナンセンス変異などが入ると、その遺伝子からの設計図(mRNA)は細胞の中で分解され、使われません。もう片方の正常な遺伝子からは形の正しいコラーゲンがつくられるため、骨の材料は「少ないけれど正しい」状態になります。この状態をハプロ不全といい、多くは骨の変形が目立たない軽いI型になります[3]。

2つ目は、形の崩れたコラーゲンがつくられるタイプです。らせん部分のグリシンが、より大きなアミノ酸に置き換わるミスセンス変異が代表で、異常な鎖が正常な鎖と一緒に三重らせんに組み込まれ、正常な鎖まで巻き込んで全体の構造を崩してしまいます。これをドミナントネガティブ効果といい、II型・III型・IV型などの重い型の多くはこの仕組みで起こります[3]。

三重らせんは、鎖の一方の端からファスナーのように順に閉じていきます。そのため、グリシンの置き換わりがらせんのどの位置にあるかによって、崩れる範囲が変わり、重さにも影響すると考えられています[3]。「同じ遺伝子の変化なのに、なぜ重さが違うのか」という疑問への答えの一つがここにあります。

💡 用語解説:ドミナントネガティブ効果

異常なタンパク質が、正常なタンパク質の働きまで邪魔してしまう現象です。コラーゲンのように複数の鎖が組み合わさって働くタンパク質で起こりやすく、異常な部品が1本混じるだけで完成品全体が使えなくなります。そのため、量が半分に減るだけのハプロ不全よりも、症状が重くなりやすいのです。

コラーゲン以外の原因遺伝子

骨形成不全症の1〜2割は、COL1A1・COL1A2以外の遺伝子の変化で起こり、その多くは常染色体潜性(劣性)遺伝です。これまでに20以上の原因遺伝子が見つかっており、コラーゲンを正しく折りたたむ・仕上げる・運び出す仕組みや、骨をつくる細胞(骨芽細胞)が育つ仕組みにかかわる遺伝子です[3][4]。

🧬 コラーゲン以外の主な原因遺伝子

働きのグループ 主な遺伝子 遺伝のしかた
コラーゲンの仕上げ(3-水酸化) CRTAP、P3H1(旧名LEPRE1)、PPIB 潜性(劣性)
コラーゲンの折りたたみを助ける FKBP10、SERPINH1(HSP47) 潜性(劣性)
骨芽細胞が育つ・働く SP7、WNT1、TMEM38B 主に潜性(劣性)
骨の石灰化の調節 IFITM5(V型)、SERPINF1(VI型) V型は顕性、VI型は潜性

※遺伝子のグループ分けは総説[3][4]による。分子シャペロンはタンパク質の折りたたみを助ける分子です。

潜性遺伝の型は、両親がそれぞれ片方の遺伝子に変化を持つ保因者で、子どもが両方の変化を受け継いだときに発症します。両親とも症状がないのが一般的で、次の子どもで同じ病気になる確率は25%です。顕性遺伝の型と潜性遺伝の型では次の子への影響がまったく違うため、どの遺伝子が原因かを確かめることは、家族にとって大きな意味があります。

また、V型の原因であるIFITM5の変化は、ほぼすべての患者さんで同じ1か所(遺伝子の始まりの手前、c.-14C>T)に見つかるという特徴があります[4]。コラーゲンの遺伝子に変化がなくても骨形成不全症が起こることを示す代表例で、骨芽細胞(骨芽細胞とは)の働きが骨の質を左右していることがわかります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「骨の病気」ではなく「コラーゲンの病気」として見る】

骨形成不全症は骨折が目立つため「骨の病気」と受け取られがちですが、I型コラーゲンは強膜、歯の象牙質、皮膚、腱、血管、心臓の弁にも使われています。青色強膜や難聴、心臓の弁の異常が起こるのはそのためで、臨床遺伝専門医としては、全身のコラーゲンの病気として整理することが大切だと考えています。

もう一つ大切なのは、原因遺伝子と変化の種類まで確かめることです。量が減るタイプか形が崩れるタイプか、顕性か潜性かによって、見通しも次のお子さんへの影響も変わります。病名だけで判断せず、遺伝子のレベルで理解することが、正確な情報にもとづいて次の一歩を選ぶための前提だと考えています。

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3. 型の違い(Sillence分類)と各型のページ

骨形成不全症の型は、1979年にSillenceらが示した分類(I〜IV型)が基本で、その後、原因遺伝子の発見とともにV型以降が加えられてきました。Sillence分類は、骨折の多さ、骨の変形、強膜の色、遺伝のしかたなどの臨床像で型を分けたもので、現在も診療の共通言語として使われています[5][6]。

📋 骨形成不全症の主な型(Sillence分類と拡張分類)

型 重さ 主な特徴 主な原因
I型 軽い 骨の変形はほとんどない。青色〜灰色の強膜。成人で難聴が多い COL1A1(量が減る)
II型 周産期に命にかかわる おなかの中から多発骨折。肋骨の骨折で呼吸ができない。濃い青色の強膜 COL1A1・COL1A2(形が崩れる)、多くは新生突然変異
III型 重い 骨の変形が進む。背骨の曲がり、強い低身長 COL1A1・COL1A2、潜性型の遺伝子
IV型 中間 I型とIII型の中間。強膜はふつう〜灰色 COL1A1・COL1A2
V型 中間 前腕の骨の間の膜が石灰化する。骨折が治るときに骨のこぶ(仮骨)が大きくなる IFITM5(顕性)
VI型以降 中間〜重い III型・IV型に似る。まれな型 SERPINF1、CRTAP、P3H1など(主に潜性)

※型の特徴はGeneReviews[2]と分類の総説[6]による。強膜の色は年齢で変わることがあります。

骨の弱さと関節のやわらかさの両方をもつ型として、骨形成不全症・エーラス・ダンロス症候群複合症1(OIEDS1)とOIEDS2もあります。関節が過度に柔らかくなる病気についてはエーラス・ダンロス症候群(EDS)総論で解説しています。

型の番号は、見た目の重さをもとにした分類と、原因遺伝子をもとにした分類が混在しているため、同じ人が資料によって違う型で呼ばれることがあります[6]。最近は「COL1A1関連の骨形成不全症(重さは中等度)」のように、原因遺伝子と重さを分けて書く考え方も広がっています。型の番号だけで見通しを決めず、原因遺伝子と実際の症状をあわせて見ることが大切です。

4. 骨形成不全症の寿命は型によって大きく違う

骨形成不全症の寿命は、軽いI型や中間のIV型ではふつうとされ、II型は多くが生後まもなく、III型は背骨の変形による呼吸の障害で短くなることがあります。GeneReviews(米国の遺伝性疾患の専門家向け解説)は、型ごとの見通しをこのように整理しています[2]。「骨形成不全症の寿命」と一言でまとめることはできず、型と重さを確かめたうえで考える必要があります。

II型:周産期に命にかかわることが多い

II型は、以前に発表されたデータでは、生まれた日のうちに60%以上、1週間以内に80%が亡くなり、1年を超えて生きることはきわめてまれとされてきました[2]。一方で、出生前に重い見通しを告げられた赤ちゃん18人の多くが新生児期を乗り越えたという2025年の報告もあり、新生児医療の進歩で見通しが変わってきている可能性があります[2]。おなかの中にいるときから肋骨や手足の骨が何か所も折れ、肋骨で胸を広げることができないため、生まれても十分に呼吸ができないことが主な原因です。頭の骨も十分に硬くならず、出産のときの圧力に耐えられないことがあります。

II型は妊娠中期のエコーで、手足の骨の短さや曲がり、骨折の跡として見つかることが多い型です[2]。エコーで重い骨の病気が疑われたときは、致死性骨異形成症(TD)など、ほかの骨系統疾患との区別が必要になります。くわしくは骨形成不全症II型のページで解説しています。

III型:呼吸と背骨の変形が見通しを左右する

III型は、生き延びられる型のなかでもっとも重く、背骨の強い曲がり(後側弯)による呼吸の障害が寿命を縮めることがあります[2]。骨折と変形がくり返されて胸の形がゆがむと、肺がふくらむ空間が狭くなり、肺炎などの呼吸器の病気にかかりやすくなります。III型の多くは歩行に車いすなどの補助が必要になるとされます。

そのため、III型では骨折を減らす治療に加えて、呼吸の機能を定期的に確かめ、背骨の変形の進み方を見ていくことが重要です。小児期にはビスホスホネート製剤の点滴や、手足の骨に金属の棒を入れる手術が組み合わされます(第9章)。

I型・IV型:寿命への影響は小さいことが多い

I型とIV型の寿命はふつうとされています[2]。ただし、成人の骨形成不全症の患者さん全体を見ると、一般の人より死亡の危険が高いという報告があります。デンマークの全国登録をもとにした研究では、骨形成不全症の人の死亡の危険は約2.9倍で、生存期間の中央値は男性で約9.5年(72.4歳と81.9歳)、女性で約7.1年(77.4歳と84.5歳)短いと報告されました[7]。呼吸器の病気、消化器の病気、外傷による死亡が多かったとされています。

この研究は型を区別せずに成人全体をまとめたもので、軽い型の人が多く含まれていると考えられます。数字は集団の平均であり、一人ひとりの寿命を予測するものではありません。I型の人の見通しを考えるときに大切なのは、骨折そのものより、年齢とともに増える難聴、背骨の変形、呼吸機能の低下に早めに気づいて対応することです。

5. 見た目の特徴:顔つき・頭が大きい・青色強膜・歯

骨形成不全症の見た目の特徴としてよく知られているのは、青色強膜、前頭部の張り出し、逆三角形に見える顔、歯の変色です。ただし、どの特徴がどのくらい出るかは型によって大きく違い、軽い型では見た目からはわからないこともめずらしくありません[2]。

重い型(III型など)では、頭の骨が十分に硬くならないことや、体が小さいことから、頭が体に比べて大きく見えることがあります。額が前に張り出し(前頭部突出)、あごに向かって細くなる逆三角形の顔つき(三角顔)になることも特徴とされます[8]。X線では頭の骨の縫い目に小さな骨がたくさん見えることがあり(ウォルム骨)、診断の手がかりになります。

歯では、象牙質(歯の内側の層)がうまくつくられない象牙質形成不全症を伴うことがあり、歯が灰色や茶色っぽく透けて見え、すり減ったり欠けたりしやすくなります。GeneReviewsでは、I型ではまれ、II型・III型では見られ、IV型ではある人とない人がいるとされています[2]。

青色強膜になるのはなぜ?

白目(強膜)が薄くなり、その下の血管や色素の層が透けて見えるため、白目が青っぽく見えます[2]。強膜は、主にI型コラーゲンでできた丈夫な膜です。コラーゲンが少なかったり形が崩れていたりすると、強膜と角膜が薄くなり、奥にある脈絡膜(色素の多い層)が透けて、青や灰色に見えます。

強膜の色は型によって違い、II型では濃い青、III型では青、I型では青〜灰色、IV型ではふつう〜灰色とされています[2]。III型では、乳児期に青くても成長とともに白くなっていくことがあります。また、健康な赤ちゃんでも白目が少し青っぽく見えることはあるため、青色強膜だけで骨形成不全症と決めることはできません。骨折のしやすさ、家族歴、X線の所見などとあわせて判断します。

青色強膜があっても、視力そのものに大きな影響が出ることは多くありません。白目の色は、診断の手がかりとしては役立ちますが、病気の重さを直接あらわすものではないことも知っておきたい点です。

6. 骨以外の症状:難聴・頭蓋底陥入症・心臓と血管

骨形成不全症では、骨以外にも、難聴、頭蓋底陥入症、心臓の弁や大動脈の異常、呼吸の障害が起こることがあります。どれもI型コラーゲンが使われている組織の問題で、年齢とともに目立ってくるものもあります。

難聴は、COL1A1・COL1A2による骨形成不全症の28%で報告されています。I型では成人の50%以上で進行性の難聴が起こり、30歳代以降に多いとされます。III型では10代、IV型ではより早い時期に始まることがあります[2]。耳の中の小さな骨(耳小骨)の動きが悪くなる伝音難聴と、内耳の働きが落ちる感音難聴の両方があり、補聴器や手術で対応します。遺伝性の難聴全体については遺伝性難聴 総論で解説しています。

💡 用語解説:頭蓋底陥入症(ずがいていかんにゅうしょう)

頭の骨の底の部分(頭蓋底)がやわらかいため、頭の重さで首の骨が頭蓋底の中に押し込まれる状態です。脳幹(呼吸などを調節する脳の部分)や脊髄が圧迫され、後頭部の痛み、手足のしびれ、飲み込みにくさなどが出ることがあります。重い型で起こりやすく、進んだ場合は首の後ろの骨を広げて固定する手術が検討されます[9]。

心臓と血管では、大動脈の付け根の拡張や、大動脈弁・僧帽弁の閉鎖不全が報告されています[1][8]。成人になってから見つかることもあるため、定期的な心臓の超音波検査が勧められることがあります。重い型では、胸の変形と背骨の曲がりによる呼吸の障害が、もっとも大きな問題になります。

7. 骨形成不全症はいつわかる?

重い型(II型や一部のIII型)は妊娠20週ごろまでのエコーで気づかれることがあり、軽い型は生まれてから、歩き始めのころなどの骨折をきっかけにわかることが多い病気です[2]。どの時期にわかるかは、型と重さでほぼ決まります。

妊娠中にわかる場合(エコー・NIPT・確定検査)

妊娠中にわかる経路は、エコーで骨の異常に気づかれる場合と、NIPT(母体の血液を使う出生前検査)で遺伝子の変化が見つかる場合の2つです。GeneReviewsは、経験のある施設での超音波検査は、致死的な型やもっとも重い型を妊娠20週より前に見つけるのに役立ち、軽い型でも骨折や変形があれば妊娠後期に見つかることがある、としています[2]。エコーで見るのは、太ももの骨(大腿骨)などの短さや曲がり、骨折の跡、頭の骨の硬さです(胎児超音波検査とは)。

一方、軽い型や中間の型は、妊娠中のエコーではほとんど異常が見えません。そのため、エコーで異常が見えない時期に、遺伝子の変化そのものを調べる方法として、単一遺伝子の変化も調べるNIPTが使われるようになっています。母体の血液に含まれる赤ちゃん由来のDNAから、COL1A1の新生突然変異を見つけた報告や[10]、染色体と単一遺伝子をあわせて調べる前向きの研究が発表されています[11]。

NIPT(妊娠9週から)遺伝子の変化を調べる
▶
陽性スクリーニングの結果
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羊水検査・絨毛検査赤ちゃんの細胞で確定
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エコーで骨を確認重さの見通しを整理

NIPTはスクリーニング検査で、陽性でも診断が確定したわけではありません。陽性の場合は、羊水検査・絨毛検査で赤ちゃんの細胞から遺伝子を調べて確定します。エコーで骨の異常が見つかった場合には、骨系統疾患の遺伝子をまとめて調べる方法や、出生前全エクソーム検査が選ばれることもあります。

生まれてからわかる場合(骨折・X線・虐待との区別)

生まれてからわかる場合は、軽い力での骨折をくり返すこと、青色強膜、家族歴、X線の所見から疑われ、遺伝子検査で確かめます。X線では、骨が細く皮質(外側の硬い部分)が薄いこと、骨の曲がり、背骨の圧迫骨折、頭の骨のウォルム骨などが手がかりになります[8]。骨密度検査も参考になりますが、軽い型では骨密度が正常範囲のこともあり、骨密度が正常だからといって骨形成不全症を否定することはできません[8]。

乳幼児が骨折をくり返すと、虐待(意図的なけが)との区別が問題になることがあります[8]。骨形成不全症の子どもは、おむつ替えや抱っこのような日常の動作でも骨折することがあり、骨折の数だけでは判断できません。青色強膜、歯の所見、家族歴、X線の特徴、遺伝子検査の結果をあわせて、医学的に区別することが大切です。軽い型の親が、子どもの診断をきっかけに自分も同じ病気だとわかることもあります。

8. 診断と遺伝子検査

骨形成不全症の確定診断は、症状とX線の所見に、原因遺伝子の変化を確かめる遺伝子検査を組み合わせて行います。一般的には、もっとも多いCOL1A1・COL1A2をまず調べ、変化が見つからなければ、コラーゲン以外の原因遺伝子を含む遺伝子パネル検査へ進みます[8]。いまは最初から複数の遺伝子をまとめて調べるパネル検査が選ばれることも多くなっています。

遺伝子検査で原因を確かめる意味は、診断名をつけることだけではありません。顕性遺伝か潜性遺伝かがわかれば、次の子どもで同じ病気になる確率や、きょうだいや親が検査を受ける意味がはっきりします。原因の変化がわかっていれば、次の妊娠で羊水検査などによる出生前診断を行うこともできます。

見分けが必要な病気には、骨の石灰化が悪くなる低ホスファターゼ症、若年性の骨粗しょう症、ほかの骨系統疾患などがあります[8]。低ホスファターゼ症は血液のアルカリホスファターゼが低いことが手がかりになり、治療法も異なるため、区別には意味があります。

当院では、骨形成不全症と骨密度異常にかかわる98遺伝子を調べる骨形成不全症・骨密度異常NGS遺伝子検査パネルを扱っています。検査を受ける前に、どの遺伝子を調べるのか、意義のはっきりしない変化(VUS)が見つかったときにどう考えるのか、結果を家族にどう伝えるのかを、臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングで説明します。

9. 治療:骨を折れにくくする薬・手術・開発中の治療

骨形成不全症を根本から治す治療は、2026年10月時点でまだありません。治療の目標は、骨折を減らすこと、痛みをやわらげること、骨の変形を防いで動ける力を保つことです[1]。内科の薬、整形外科の手術、リハビリテーションを組み合わせます。

薬の中心はビスホスホネート製剤です。骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えて骨量を増やす薬で、小児では点滴(パミドロネートなど)が広く使われています。コクランの系統的レビューでは、骨密度を上げる効果は確認されている一方、骨折を減らす効果については結論が出ていないとされています[12]。そのほか、成人ではテリパラチドやデノスマブが検討されることがありますが、デノスマブはやめたときに骨の吸収が急に強まることがあり、慎重な使い方が求められます[13]。

手術では、曲がった手足の骨をまっすぐにし、骨の中に金属の棒(髄内釘)を入れて骨折を防ぎます。成長期の子どもには、骨の伸びに合わせて長さが伸びる伸縮式の髄内釘が使われます[13]。

⚠️ 開発中の治療(2026年10月時点)

骨をつくる力にブレーキをかけるスクレロスチンの働きを抑える抗体薬セツルスマブは、第3相試験(OrbitとCosmic)で骨密度は上がったものの、主な評価項目である骨折の減少では統計的に意味のある差が出なかったと、2025年12月に開発企業が発表しました[14]。日本でも海外でも承認された薬ではありません。また、重い型の胎児・乳児に胎児由来の間葉系幹細胞を投与する欧州の臨床試験(BOOSTB4)では、治療後2年目に骨折が減ったという結果が2025年に学会で報告されました[15][16]。論文として確かめられる段階ではなく、標準治療ではありません。

骨形成不全症の病態にTGF-βシグナルやSOST遺伝子(スクレロスチン)がかかわることがわかり、それを標的にした薬の研究が進んでいます[4]。ただし、どれも研究の段階です。

10. 骨形成不全症の方の妊娠・出産と、子に伝わる確率

骨形成不全症の女性も妊娠・出産することはできますが、母体と赤ちゃんの合併症が増えるため、ハイリスク妊娠を扱う施設での管理が勧められます[2]。米国の入院データベースを使った研究では、骨形成不全症の女性の出産295件のうち75%が帝王切開で、早産(約2.2倍)、胎児発育不全(約2.4倍)、常位胎盤早期剥離(約2.5倍)などが一般の出産より多く見られました。一方、妊娠中の骨折や母体の死亡に差は見られなかったと報告されています[17]。

この研究は過去の記録を集めたもので、骨形成不全症であること自体が原因と言い切れるものではありません。体の小ささ、骨盤の変形、背骨の曲がり、赤ちゃんも骨形成不全症である可能性などが、分娩方法の選び方に影響していると考えられます。背骨の変形が強い場合は、麻酔の方法も含めて事前の計画が必要です。

親が顕性遺伝の骨形成不全症(COL1A1・COL1A2によるものなど)の場合、子どもに伝わる確率は1回の妊娠ごとに50%です[2]。伝わった場合でも、子どもの重さが親と同じになるとは限りません。同じ家族内でも重さに幅があることが知られています。親の原因遺伝子と変化がわかっていれば、妊娠中に羊水検査などで赤ちゃんに伝わったかを調べることができ、体外受精の過程で行う着床前遺伝学的検査(PGT-M)という選択肢もあります。

11. 次のお子さんへの遺伝(新生突然変異・性腺モザイク・父親の年齢)

両親に症状がなく、子どもが新生突然変異による骨形成不全症だった場合でも、次の子どもで再発する可能性はゼロではありません。その理由は、親の精子や卵子のもとになる細胞の一部にだけ同じ変化がある性腺モザイクです。GeneReviewsによると、COL1A1・COL1A2による骨形成不全症の子どもの親でモザイクが見られる割合は、最大で16%と報告されています[2]。

性腺モザイクの親は、血液の検査では変化が見つからないことも多く、症状もありません。そのため、子どもが1人だけ発症している状況では、「たまたま起きた新生突然変異だから次は大丈夫」とは言い切れません。また、原因が潜性遺伝の遺伝子であれば、次の子どもが発症する確率は25%になります。どちらなのかは遺伝子検査で原因を確かめてはじめてわかります。

新生突然変異は、父親の年齢が上がるほど起こりやすくなります。アイスランドの親子の全ゲノム解析では、子どもに生じる新生突然変異の数の違いの大部分は父親の年齢で説明され、父親が1歳年をとるごとに約2個ずつ増え、約16.5年で2倍になると報告されています[18]。精子のもとになる細胞は一生分裂を続けるため、年齢とともにコピーの誤りが積み重なるためです。父親の年齢と赤ちゃんの病気の関係は、NIPTと単一遺伝子疾患|父親の年齢リスクでも解説しています。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「家族にいないから大丈夫」は成り立たない】

骨形成不全症の重い型の多くは、両親に症状のない新生突然変異で起こります。家族歴がないことは、この病気が起こらない理由にはなりません。臨床遺伝専門医としては、家族歴の有無と、赤ちゃんにその病気が起こる可能性を分けて考えることが大切だと考えています。

新生突然変異は父親の年齢とともに増えることがわかっており、単一遺伝子の病気は、染色体を調べる通常のNIPTでは対象になりません。何を調べたいのかを決めてから検査を選ぶことが、結果を正しく受け止めるための前提です。

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ダイヤモンドプラン | インペリアルプラン

12. 当院のNIPTで調べられること

ダウン症候群などの染色体の数を調べる通常のNIPTでは、骨形成不全症はわかりません。骨形成不全症は染色体の数ではなく、1つの遺伝子の中の小さな変化で起こる病気だからです。当院では、単一遺伝子の新生突然変異も調べるプランで、骨形成不全症の主な原因遺伝子を対象にしています。

🧬 骨形成不全症の原因遺伝子を含むNIPTのプラン

プラン 単一遺伝子の範囲 骨形成不全症の対象遺伝子
ダイヤモンドプラン 56遺伝子 COL1A1、COL1A2
インペリアルプラン 最大155遺伝子202疾患 COL1A1、COL1A2、IFITM5

※対象遺伝子は当院の検査対象リスト(155遺伝子のde novo変異NIPT)による。潜性遺伝の型の遺伝子は、ここに挙げたもの以外は対象として確認できていません。

これらのプランで調べるのは、主に赤ちゃんに新しく生じた変化(新生突然変異)です。II型の多くは新生突然変異で起こるため、エコーで異常が見える前の時期に、可能性に気づく手がかりになります。当院のNIPTは通常、妊娠9週から受けられます。結果は基本的に10〜14日で出ますが、インペリアルプランの単一遺伝子の結果は3〜4週間かかります。

陽性の場合は、確定検査として羊水検査または絨毛検査を院内で受けられ、主要な項目は3日以内、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。NIPTを受ける方は全員、羊水検査の費用を補助する互助会(カトレア会、会費8,000円)に加入し、補助の上限はありません(互助会)。骨系統疾患とNIPTの関係は骨系統疾患はNIPTで調べられる?でも解説しています。

なお、親がすでに骨形成不全症で原因の変化がわかっている場合は、NIPTではなく、羊水検査などでその変化を直接調べるのが一般的です。どの検査が合っているかは、家族歴と目的によって変わります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 骨形成不全症とは?

骨をつくるI型コラーゲンの量や質に異常があるため、骨が折れやすく、変形しやすくなる生まれつきの病気です。日本では約2〜3万人に1人とされ、国の指定難病(告示番号274)です。多くは常染色体顕性(優性)遺伝で、両親に症状がない新生突然変異で起こることもあります。

Q2. 骨形成不全症の寿命は?

型によって大きく違います。軽いI型と中間のIV型の寿命はふつうとされています。II型は、以前のデータでは多くが生後まもなく亡くなるとされてきましたが、新生児医療の進歩で見通しが変わってきている可能性があります。III型は背骨の変形による呼吸の障害で寿命が短くなることがあります。

Q3. 骨形成不全症はいつわかりますか?

重い型は妊娠20週ごろまでのエコーで、骨の短さや曲がり、骨折の跡から気づかれることがあります。軽い型はエコーではほとんどわからず、生まれてからの骨折をきっかけにわかることが多い病気です。単一遺伝子の変化を調べるNIPTで原因遺伝子の変化を調べる方法もありますが、陽性の場合は羊水検査・絨毛検査での確定が必要です。

Q4. 骨形成不全症は治りますか?

2026年10月時点で、根本から治す治療はありません。ビスホスホネート製剤などの薬、骨に金属の棒を入れる手術、リハビリテーションを組み合わせて、骨折を減らし動ける力を保つことが治療の目標です。新しい薬や幹細胞治療は研究の段階です。

Q5. 骨形成不全症は生まれつきですか?

はい、遺伝子の変化による生まれつきの病気です。ただし、軽い型では子どものころに骨折をくり返してはじめてわかったり、成人になってから難聴などをきっかけにわかったりすることもあります。

Q6. 骨形成不全症は難病ですか?

はい、国の指定難病(告示番号274)です。重症度などの基準を満たすと医療費助成の対象になります。日本での発生頻度は約2〜3万人に1人とされています。

Q7. 両親が健康でも骨形成不全症の子は生まれますか?

生まれます。重い型の多くは、両親にない新しい変化(新生突然変異)で起こります。また、親の精子や卵子のもとになる細胞の一部にだけ変化がある性腺モザイクの場合は、次の子どもで再発することもあります。

Q8. 骨形成不全症の遺伝子検査はどこで受けられますか?

遺伝子検査を扱う医療機関で、遺伝カウンセリングとあわせて受けるのが一般的です。当院では、骨形成不全症と骨密度異常にかかわる98遺伝子のパネル検査と、妊娠中に調べるNIPT(ダイヤモンドプラン・インペリアルプラン)を扱っています。

まとめ

骨形成不全症は、I型コラーゲンの量や質の異常によって骨がもろくなる生まれつきの病気で、原因の大部分はCOL1A1・COL1A2の変化です[1]。軽いI型から周産期に命にかかわるII型まで重さの幅が大きく、寿命も型によってまったく違います[2]。青色強膜、前頭部の張り出し、歯の変色などの特徴も、型によって出方が異なります。

顕性遺伝の親から子どもに伝わる確率は50%で、両親に症状がなくても新生突然変異や性腺モザイクで起こることがあります[2]。「家族にいないから大丈夫」「軽い型だから心配ない」と型や家族歴だけで判断せず、原因遺伝子を確かめることが見通しを考える出発点です。

🏥 骨形成不全症の遺伝子検査・出生前検査をお考えの方へ

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行い、骨形成不全症・骨密度異常の遺伝子パネル検査と、COL1A1・COL1A2などを調べるNIPT(ダイヤモンドプラン・インペリアルプラン)を扱っています。NIPTで陽性の場合は、羊水検査・絨毛検査まで院内で受けられます。

検査を受けるかどうかまだ決めていない方は、検査で何がわかり、結果をどう受け止めればよいかを先に遺伝カウンセリングとはでご覧ください。

参考文献

  • [1] 厚生労働省. 274 骨形成不全症(概要・診断基準等). [厚生労働省]
  • [2] Rodriguez Celin M, Steiner RD, Basel D. COL1A1- and COL1A2-Related Osteogenesis Imperfecta. GeneReviews. Last update: May 29, 2025. [NCBI Bookshelf NBK1295]
  • [3] Osteogenesis Imperfecta. StatPearls. NCBI Bookshelf. [NBK536957]
  • [4] Osteogenesis Imperfecta: Mechanisms and Signaling Pathways Connecting Classical and Rare OI Types. Endocr Rev. 2022;43(1). [Endocrine Reviews]
  • [5] Genetic heterogeneity in osteogenesis imperfecta. J Med Genet. 1979;16(2):101-116. [PubMed 458828]
  • [6] Osteogenesis imperfecta: clinical diagnosis, nomenclature and severity assessment. Am J Med Genet A. 2014. [PMC4314691]
  • [7] Folkestad L, Hald JD, Canudas-Romo V, et al. Mortality and causes of death in patients with osteogenesis imperfecta: a register-based nationwide cohort study. J Bone Miner Res. 2016;31(12):2159-2166. [DOI 10.1002/jbmr.2895]
  • [8] Osteogenesis Imperfecta. Endotext. NCBI Bookshelf. [NBK279109]
  • [9] Basilar impression in osteogenesis imperfecta treated with staged halo traction and posterior decompression with short-segment fusion. [PMC6187899]
  • [10] Identification of a de novo fetal variant in osteogenesis imperfecta by targeted sequencing-based noninvasive prenatal testing. [PubMed 30131598]
  • [11] Zhang J, Wu Y, Chen S, et al. Prospective prenatal cell-free DNA screening for genetic conditions of heterogenous etiologies. Nat Med. 2024;30(2):470-479. [DOI 10.1038/s41591-023-02774-x]
  • [12] Bisphosphonate therapy for osteogenesis imperfecta. Cochrane Database Syst Rev. CD005088. [PMC6611487]
  • [13] Management of Osteogenesis Imperfecta. Front Endocrinol. [DOI 10.3389/fendo.2019.00924]
  • [14] Ultragenyx Pharmaceutical. Ultragenyx Announces Phase 3 Orbit and Cosmic Results for Setrusumab (UX143) in Osteogenesis Imperfecta. 2025年12月29日. [Ultragenyx]
  • [15] An exploratory open-label multicentre phase I/II trial evaluating the safety and efficacy of postnatal or prenatal and postnatal administration of allogeneic expanded fetal mesenchymal stem cells for the treatment of severe osteogenesis imperfecta in infants and fetuses: the BOOSTB4 trial protocol. BMJ Open. 2024;14(6):e079767. [BMJ Open]
  • [16] Karolinska Institutet. Stem cell therapy reduces fractures in children with congenital brittle bone disease. 2025年11月20日. [Karolinska Institutet]
  • [17] Ruiter-Ligeti J, Czuzoj-Shulman N, Spence AR, Tulandi T, Abenhaim HA. Pregnancy outcomes in women with osteogenesis imperfecta: a retrospective cohort study. J Perinatol. 2016;36:828-831. [DOI 10.1038/jp.2016.111]
  • [18] Rate of de novo mutations and the importance of father’s age to disease risk. Nature. 2012;488(7412):471-475. [PubMed 22914163]

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仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 当サイトの記事は、院長が自ら執筆し、医学的な内容を確認してから公開しています。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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