新年あけましておめでとうございます。
NIPTをやってると、やっぱトリソミーで帰ってくる人がいるので。
あまり
おめでとうございます
と素直にいえる状況ではないのですが。。。
うちは、なぜかトリソミーの陽性率が高くなっています。
NIPTコンソーシアムで4年間、38000例のレポートでは、1.8%となっていますが。
うちは、35歳未満が半数以上なのにもかかわらず、陽性率は3.2%となっています。
それも、トリソミーの中で一番多いのが13、次に18と21が同数となっています。
あとは、正規の施設ではやっていない性染色体の異常が1例。
なので、ちょっとまだNが少ないせいなのかどうかについては分からない状況です。。。。
陽性になった人たちの年齢も、35歳未満が複数います。
1000例になったら、論文にする予定です。
出生前診断については、いろんな批判がありますが。
でも。
社会情勢の変化ってありますよね。
今は、晩婚化で初産の年齢が高い。
アラフォーで出産すると、両親の年齢は70代くらいで。
子育てに積極的に力を貸してくれる年齢ではありません。
そうしたなか、自分たちの責任で生まれた子供は育てるとして
20歳になったとき、自分たちは60前後。
自分たちのほうが早く死ぬのに、障害のあるお子さんをおいて死ねるのか?
また。
上のお子さんがいる場合は、やっぱり兄弟に障害をもつ人がいると
その兄弟にハンディキャップとなるので、とおっしゃる人が多いですね。
でも。
それでも受け入れたいけど、事前に知りたい、といって検査を受ける人もいます。
いろんなかたがいろんな理由でうちにきます。
わたしとしては、障害のある人でも、生きやすい社会の実現をしないで
出生前診断だけを非難しても何も解決しないと思っています。
自由診療の国、アメリカはT21例の40%が出産に至るようですが。
イギリスは公的保険100%なので、公費を有効に使うという意味でトリソミー例の出産は2%くらい。
社会の仕組みがその後の選択に大きく影響します。
一人一人の思いを受け止めながら、毎日過ごしています。
今年も元気に頑張りたいと思います。
よろしくお願いいたします。(^_^ゞ
仲田洋美 拝