みなさま,こんばんわ.
今日は,前に死産してしまった患者さんの旦那様が結果開示に来ました.
前に,5ちゃんねるで嫌がらせされて泣きそうになっていたとき,電話をくれて.
そういうとき,わたしは大変素直に愚痴をいうので.
励ましていただいたんですよね.
来られなかった奥様に.わたしのつくったポプリを持って帰っていただきました.
クリニックの受付は,わたしがいけた造花や,お花屋さんから届く生花がたくさん飾られています.
生花は,そのまま捨てるのはもったいないので,ポプリを作っています.
ポプリの作り方は,がんで亡くなったわたしの患者さんのお嬢様に教えていただきました.
ポプリにはわたしの好きなブレンドオイルを染みこませています.
生花は枯れるのであまり好きではありませんが,こうしてポプリになってずっとその姿をとどめてくれるので
最近では生花も飾っています.
患者さんがポプリを見るたびにわたしを思い出して
毎日を平穏で健康で幸せに過ごしてくれたらと思います.
NIPTの問診は,流産とか死産歴も聞くので.
初めての子供が一卵性双生児で一人死産してしまったことのあるわたしには,意外と時々うるっと涙しながら診療していることがあり.
この患者さんたちは,特に印象深い人たちでした.
今度も同じことになったらどうしよう...って思っちゃいますよね.
幸せなはずの妊娠が怖い....不安でたまらない.そういう気持ち,わたしも経験しています.
今日は良い結果を伝えられたので,きっと不安が払しょくされ,これからの妊婦生活を笑顔で過ごせるでしょう.
そういう意味ではNIPTはとても良い検査だと思っています.
うちは,完全予約診療で患者さんたちがかぶらないようにしています.
診察室はもちろん,待合室も基本的には患者さんたちが顔を合わすことはありません.顔を合わすときはわたしがうっかりとダブルブッキングをやってしまったとか,何らかの原因で診療時間がずれてしまったとか.
遺伝診療部はたいていこういう運用をしていると思いますが,一般のクリニックや病院では考えられないですよね.
まるで弁護士事務所のような運用をしている,ということです.
やっぱ,遺伝診療を受けに来る人のプライバシーは高いレベルで守りたいと思うので.
それに.うちは,まるで弁護士事務所のようにドアに鍵をかけています.
勝手に入ってこれないようにすることで,プライバシーの保たれた空間を提供しています.
前に,ドアのかぎをかけていることを医療法違反だと言っていたジャーナリストがいたのですが,厚生労働省に確認してもそんなことありませんでした(笑)
一人一人と落ち着いて向き合いたいので,こういうスタイルにしています.
遺伝診療部門がちまたにある,ということは他にありませんので,こういうスタイルで診療するのを見たことがないかもしれませんが.
遺伝診療では当たり前のスタイルですので,よろしくお願いします(^_^ゞ
それにしても.
さっき書いたブログに,ご本人からメッセージをいただいて.
ちょっとファミレスで晩御飯を食べてた時に気が付いたんですけど
思わずうるうるしてしまいました.
丁度,いやなことが重なった時期に来て,わたしの愚痴をいろいろ聞いてくださって.
とっても励ましていただきました.
先週から今週にかけて,たくさんの方々がわたしの愚痴を聞いて,本当に支えてくれました.
ありがとうございました.
これからも,みなさまに大事にしていただくにふさわしい医師になれるように頑張ります!
応援してくださってありがとうございます.
仲田洋美 拝