みなさま,こんにちわ.
一年の終わりが近づいていますね.
去年の10月くらいから始めたNIPTですが.
最初はお互いやっぱり慣れていないのでいろいろありましたね.
患者さんから可愛いお写真とともに,こんな出産報告メールをいただきました.
仲田先生、お久しぶりです。
〇✖県▽□町のNです。おかげさまで〇月✖日、▽□病院にて自然分娩で第〇子の男児を出産することができました。40+▽歳と高齢だということで親戚からの目や言葉を先に予想していたけれど、やはりそれは的中し、妊娠報告とともに受けた言葉は「その歳で障害が出るでしょう?やめなさい」でした。仲田先生のところでいただいた印籠のおかげで、反対も跳ね除け、出産までみんなに応援してもらえました。そもそも障害が出そうだから応援できないよ、っていう姿勢もおかしいと思うけれど、そこは他人じゃなく身内だから出る正直な気持ちだったんだとは思います。だからこそ、仲田先生のところでもらった印籠は私にとって必要なものでした。祝福されて生まれてこられた末っ子ちゃんを見ていると、めでたしめでたし!としか言えません。本当にありがとうございました!生まれた子の名前は〇✖くんです。旦那共々、先生の今後のご活躍、ブログチェックしながら楽しみにしております!
このメールをいただいて.
よかったなと思うと同時に,昔,トラブルになった妊婦さんを思い出しました.
最初のころ,直接来院以外の方たちに対して書面をお送りするのが遅れてたんですよね.
間違いがないようにっていうことで.急に職員がやめてしまってダブルチェックができないから
新しい職員が来てから順次発送する,ということにして.1か月くらい遅れてたんです.
でも.書類のことだけなので,結果はお伝えしてあるのであまり問題になることはありませんでした.
それより,たとえば違う人の結果を送ってしまったとかのほうが問題かなと思って.
ところが.直接来院しなかった人たちの結果を郵送するのを再開したその日に,変な電話をもらったんです.
書類をくれないなら羊水検査する,とかおろす,とか.
大変びっくりして.
そのかた(Sさん)の検体がこちらを発送してから不明になってしまい,ご迷惑をおかけしたので,早く結果をお伝えすることにして,例外的にお電話で結果をお伝えしたのですが.
紙がないとお母様に言えない,と,紙にこだわっていたので.
わたしにはその気持ちがわからなくて,みなさまと同じにお待ちください,と言ったんですよね.
でも.こういうことだったんですね.
せっかく大事な命を授かったのに身内からも祝福してもらえない.
それがアラフォー妊娠出産の現実なんですね....
その後,Sさんはいろいろ5チャンネルに書き込んだりしておられましたが...
書類くれなきゃ羊水検査するとかおろすとか,彼女の発言に倫理的な問題はあると思いますが
もうちょっと彼女の気持ちがわかれば,対処の仕方が変わったのかなと思います.
なので.今更といわれそうですが,申し訳ないことをしたな,と感じました.
わたしはH7卒,多分24年目ですが.
いつまでも青二才で,患者さんから教えていただくことばかりです.
患者さんたちから励ましていただいて,24年頑張ってこれました.
血液・呼吸器内科医としてスタートした私の最初の患者さんは急性白血病のYさんという高齢女性.
そのころ,研修制度なんてありませんでしたから,わたしたちは研修医だと気取られないようにしろ,と言われ.
患者さんからすると昨日までいなかった人が今日はいるので,研修医だとすぐわかる.(笑)
Yさんは私に言いました.
先生.研修医なんでしょ?わたしを踏み台にしていい医者になりなさい.
びっくりしました.
医師を育てるのは患者さんです.
みなさん,いままで本当にありがとうございました.
これからも至らない点を一つ一つ改善して,でもいつまでも青二才でいるわたしを許してください.
だって,完璧だ,完成した と思ったらもう改善の余地がありませんよね?
わたしの仲良しの刑法学者の町野朔先生は,上智大学の名誉教授ですが,青二才です,教えてください.っていつも言っています.
プロってそういう人たちのことを言うんじゃないかな,と思います.
努力しても完成することはない.努力してもその努力は青天井.
それを実感して,そして不断の努力を自分に課すことができる人たちがプロなんじゃないかなと思います.
わたしもそうした人になりたい.
これからも頑張ろう.
患者さんのメールからたくさん教えられました.
ありがとうございました!
ブログ,書きましたよ!
子育て頑張ってくださいね~💛