InstagramInstagram

【NIPT】受精卵紛失?

 

みなさま、こんばんわ。

今日、こんなニュースが流れてきました。

 

実は。。。。

不妊治療の現場での受精胚の取り違えって、報道されたりしてなくても

あるんですよね。。

そりゃそうですよ。

To err is human. と申しまして。人の手がかかわるところ、間違いはある、というのが当たり前です。

これをゼロにすべくシステムで防止していくのですが。

なかなかゼロにできないんですよね。

うちは、NIPT新型出生前診断/非侵襲的出生前検査)やってるけど。

やっぱ、患者さんたちで体外受精した人たちが、時々言いますもん。

大丈夫かなあ?本当に俺の子か?って。

 

昔、某所でこんなことがありました。

お子さんの染色体検査をやったら

ご両親にない異常がありました。

それは結構多いものでしたが

ご両親のどちらかが持っているはずだ、っていうものでした。

体外受精なんですよね。

だから。

他人の受精胚を移植された可能性が高い、という判断になりました。

でも。

ご自身たちの生殖細胞ではうまくいかなかったのに、急にうまくいったので

そのご夫婦は、病院に連絡したり、本当に自分たちの子かと詮索することをせず

こうのとりが運んでくれた我が子、として大事に育てました。

いろんなことを目にしたり耳にしたりします。医師って。

 

医療安全の学問的には

1個の事故(アクシデント)の下には29個のインシデント(軽微な事故)があり、

その下には300個のヒヤリハットがあるそうです。

 

氷山の一角、と思ったほうがいいってことですね。

最近ぽつぽつこういう訴訟出てきましたね。

これ。

本当に紛失したのか、

全く関係ない他人に使用されたのかって

ちゃんとわかってるんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

受精卵紛失で北大病院提訴 計1千万円賠償請求

2019年12月16日 (月)配信共同通信社

 北海道大病院が保存していた凍結受精卵を紛失し、精神的苦痛を受けたとして、北海道の夫婦が13日、病院を運営する北大に計1千万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

原告側代理人によると、倫理的にも許されない重大な医療事故で、9月に同種の訴訟が京都地裁に提訴された以外に、前例はないという。

訴状によると、夫婦は2007年2月~同12月にかけて計6個の受精卵を北大病院で保存した。08年4月に1個を使用した後の同年7月、残りの5個のうち3個を保存していた容器がなくなっていることに病院側が気付いた。

病院側は「探している」と繰り返し説明、2年以上がたった10年8月、受精卵を誤って廃棄したことを認め謝罪した。女性は当時40歳を超えており卵子は貴重で、病院側は不安を与えないよう説明を尽くすべきだったとしている。

夫婦が不妊治療を受けたのは、07年3月から同病院で脳腫瘍の治療を受けていた長男に、支え合えるきょうだいが欲しいという願いからだった。長男は12年4月に11歳で亡くなった。

同病院は11年、夫婦に慰謝料100万円の支払いを提案したが、再発防止策が示されず決裂。13年ごろから約1年間にわたった裁判外紛争解決手続き(ADR)でも解決できなかった。

夫婦は「無駄に待たされた時間を取り戻すことはできない」と訴えている。北大病院は「訴状が届いておらず現時点でコメントできない」とした。