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ハンチントン病など単一遺伝子のリピート伸長遺伝子検査

HTT遺伝子のトリヌクレオチドリピート拡張は、常染色体優性でハンチントン病と関連しています。ハンチントン病の発症率はトリヌクレオチドリピートの長さと関連しています。本アッセイの適用範囲は、この遺伝子のリピート拡大解析に限定され、大規模な拡大に存在する正確なリピート数を明らかにできない場合があります。

トリプレット病とは?

ヒトの遺伝子には塩基が繰り返し配列(リピート)をする箇所があります。リピートをする塩基の数も様々です。3つの塩基(tri)の繰り返し配列(トリプレット・リピート)が正常範囲を超えて、異常に伸長することで惹起される遺伝性神経疾患をトリプレット病といいます。病的リピート長は遺伝学的に不安定であることが特徴で、親から子への病的遺伝子が伝達されるときにリピート長が変動することがあります。現在までにトリプレット病では17種類の疾患があることが分かっています。トリプレット病のリピート長の伸長は、当該遺伝子の産物の機能喪失または機能獲得を引き起こして疾患発症させると考えられています。

単一遺伝子のリピート伸長検査の対象遺伝子

ご家系の疾患によりいろんな遺伝子を対象とします。ご希望の遺伝子をお伝えください。

トリプレット病の原因となる遺伝子は現在までに以下が判明しています。

遺伝子記号 関連疾患(日本語)
FMR1 脆弱X症候群、脆弱X関連振戦/運動失調症候群
AFF2 脆弱XE症候群
FXN フリードライヒ失調症
HTT ハンチントン病
AR 球脊髄性筋萎縮症
ATXN1 脊髄小脳失調症1型
ATXN2 脊髄小脳失調症2型
ATXN3 脊髄小脳失調症3型
CACNA1A 脊髄小脳失調症6型
ATXN7 脊髄小脳失調症7型
TBP 脊髄小脳失調症17型
DMPK 筋強直性ジストロフィー1型
ATXN8OS/ATXN8 脊髄小脳失調症8型
PPP2R2B 脊髄小脳失調症12型
HDL2-CAG/JPH3 ハンチントン病類縁疾患2型

ご希望の遺伝子を出すことができますので、お伝えください。

検査に必要な検体

検査に必要な検体は以下の通りです。

  • 血液
  • 唾液*
  • 口腔粘膜ぬぐい液*

*唾液・口腔ぬぐい液の場合、遠隔地の方でもオンライン診療(ビデオスルーでの診察の事をいいます)で遺伝カウンセリングをしたのち、検体を当院にお送りいただく形で、当院にお越しにならずに検査が可能です。遠方の方でもお受けいただけます。

検査の限界

リピートエクスパンション解析は、Repeat-primed PCR (rpPCR)を用いて行われます。このアッセイの範囲は、この遺伝子のリピート拡大解析に限定され、大規模な拡大に存在する正確なリピート数を明らかにできない場合があります。遺伝子配列決定および欠失・重複解析は本アッセイには含まれませんが、別途注文可能です。本分析にはメチル化解析は含まれていません。

結果が出るまでの期間

2-3週間

検査費用

220,000円(税込)。遺伝カウンセリング料金は別途30分16,500円(税込)かかります。

胎児(出生前診断)の場合132,000円が追加になります。

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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