目次
EYS遺伝子
承認済シンボル:EYS
遺伝子名:eyes shut homolog
参照:
HGNC: 21555
NCBI:346007
遺伝子OMIM番号612424
Ensembl :
UCSC : uc011dxu.1
AllianceGenome : HGNC : 21555
遺伝子のlocus type :タンパク質をコードする
遺伝子のグループ:
遺伝子座: 6q12
EYS遺伝子の機能
EYS遺伝子産物は、カルシウムイオン結合活性を持つと予測。視覚認識や骨格筋組織再生に関わる光刺激の検出に関与。細胞外エクソソームに存在。網膜色素変性症25に関与。
この遺伝子の産物は複数の上皮成長因子(EGF)様ドメインとLamGドメインを持つ。このタンパク質は網膜の視細胞層で発現し、常染色体劣性網膜色素変性症ではこの遺伝子に変異が見られる。この遺伝子には異なるアイソフォームをコードする転写産物が複数見つかっている。2008年12月、RefSeqより提供。
EYS遺伝子の発現
全体的に低発現
EYS遺伝子と関係のある疾患
※OMIIMの中括弧”{ }”は、多因子疾患または感染症に対する感受性に寄与する変異を示す。[ ]は「非疾患」を示し、主に検査値の異常をもたらす遺伝的変異を示す。クエスチョンマーク”? “は、表現型と遺伝子の関係が仮のものであることを示す。エントリ番号の前の数字記号(#)は、記述的なエントリであること、通常は表現型であり、固有の遺伝子座を表さないことを示す。
Retinitis pigmentosa 25 網膜色素変性症25
AR 3
Collinら(2008)は、3家系6人の網膜色素変性症患者を調査し、1人を除く全員が、初期症状として夜盲、網膜骨棘色素沈着と網膜血管の減弱、視野狭窄、ERG非記録または桿体-錐体パターンのERG反応を含む特徴的なRP異常を示した。無関係の2人の患者は後嚢下白内障であった。著者らは、家族間の視細胞ジストロフィーの違いを観察した。家族Aの1人の患者では、錐体が桿体よりも重度に侵され(錐体-桿体パターン)、動体視力視野は狭窄しなかったが、両側中心性暗点を示し、眼底検査では、網膜色素上皮レベルの中心異常と網膜血管の中程度の減弱が認められた。彼女の60歳の兄も眼底中心部に病変があったが、ERGでは桿体も錐体も活動していなかった。B家系は、比較的遅発性の古典的RPであり、中心視力は保たれていた。C家系は最も若い患者であったが、重度の視野狭窄のため、唯一失明していた。
網膜色素変性症は常染色体劣性遺伝する。EYS関連網膜色素変性症の保因者になるリスクは1/66である。
↓↓↓↓↓↓ テーブルこの下にペースト ↓↓↓↓↓↓
遺伝子 | EYS |
疾患名 | 網膜色素変性症25 |
スーパーNIPTジーンプラスで検査対象のバリアント | c.6714delT c.4350_4356delTATAGCT c.4957dupA c.8805C>A c.7919G>A c.5014C>T |
検出率 | >57% >34% |
分布 | 日本 デンマーク |
引用 | Hosono K. et al. (2012) Jespersgaard C. et al. (2019) |
程度 | 重度 |
症状:引用元 | www.nanbyou.or.jp/entry/196 |
症状 | 網膜 色素 変性 症は目の内側にあって光を電気信号に変換するセンサーに相当する網膜という部分に異常をきたす遺伝性、進行性の病気。網膜の電気信号を視神経が脳に伝え、人間は光を感じる。網膜色素変性症では視細胞という細胞が障害される。視細胞は目に入ってきた光に最初に反応して光の刺激を神経の刺激すなわち電気信号に変える働きをする。視細胞には、2つあり、網膜の中心部以外に多く分布している杆体細胞は主に暗いところでの物の見え方や視野の広さなどに関係した働きを、他方の錐体細胞は網膜の中心部である黄斑と呼ばれるところに多く分布し、視力や色覚などに関係する。網膜色素変性症では杆体が主に障害されることが多く、このために暗いところで物が見えにくくなったり(夜盲)、視野が狭くなったりするような症状を最初に起こす。進行とともに視力が低下する。 |
頻度 | 全体で4,000人から8,000人に一人 |
保因者頻度 | 1/66 |
新生児マススクリーニング | 対象外 |
↑↑↑↑↑↑ テーブルこの上にペースト ↑↑↑↑↑↑