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パキテン Pachytene 太糸期

パキテン期は、pachynemaとも呼ばれ、減数分裂の初期段階のひとつです。ザイゴテン期の後に続くこの期間には、相同性の染色体がシナプトネマ複合体を介して端から端まで結合しており、「太い糸」という意味のギリシャ語から名付けられました。結合した染色体のユニットは四価染色体またはテトラッドと呼ばれます。特に卵母細胞では生まれた時から見られ、ヒトでは胎生16週頃から観察され始めます。この期間には染色体の鎖が侵襲されたり、減数分裂での組み換えが行われ、修復が完了するまで続きます。染色体の形態や組み換えの状態をチェックし、減数分裂が正確に進むよう保証する重要な役割を担っています。次のディプロテン期では、染色体の対合が解離し始めます。
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パキテン期は、細胞の減数分裂の過程における特定の段階を指します。減数分裂は、生殖細胞の生成において重要な役割を果たす過程であり、この過程を通じて、生物は遺伝情報を子世代に伝えます。パキテン期は、減数分裂の第一分裂前期に位置し、ザイゴテン期に続く時期です。
この段階では、二価染色体の2組の姉妹染色分体が対合し、互いに密着した太く短いシナプトネマ構造を形成します。パキテン期は、減数分裂への決裁がなされる時期であり、この時期を過ぎると体細胞周期には戻れないが、栄養源を与えるとパキテン期までであれば戻ることができるとされています。
また、パキテン期は英語で “pachytene stage” や “Pachytene” とも呼ばれ、細胞の1回目の減数分裂の前期の段階の一つとして定義されます。この期間は、生物学において重要な意味を持ち、生殖細胞の遺伝的多様性を保証するメカニズムの一部として機能します。

パキテン(pachytene)の『パキ』の語源は、ギリシャ語の「pachys」に由来しています。この言葉は「厚い」「濃い」「太い」という意味を持ちます。英語での発音は[US] pǽkitin または [UK] pǽkitìːn で、カナでは[US]パキティン、[UK]パキティーンと表記されます。減数分裂のパキテン期は、染色体が太く短くなり、二価染色体が形成されることから、この名前がつけられたと考えられます。

パキテン(pachytene)の「テン」は、ギリシャ語の「tene」に由来し、「リボン」を意味します。したがって、パキテンという言葉は「厚い」または「太い」を意味する「pachy-」と「リボン」を意味する「-tene」が組み合わさっており、減数分裂のプロフェーズIの第三段階で見られる、染色体が短く太くなり、四つのクロマチドに分かれる様子を表しています。

減数分裂の5つのステージは レプトテン ザイゴテン パキテン ディプロテン ダイアキネシス です。
減数分裂Prophase Iの5つのサブステージ

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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