オリゴヌクレオチド Ologonucleotide

オリゴヌクレオチドとは?

Oligo は日本語にすると 「少ない」とか「乏しい」という意味もつ接頭詞です。これにヌクレオチドnukuleotideがくっついているのがこの単語の構造です。
ヌクレオチドは、DNAの最小単位で(デオキシ)リボース+塩基+リン酸基を言います。

ここから想像できるに、「少ない」ヌクレオチド となります。

オリゴヌクレオチドは、大体20塩基かそれ以下の長さの短いDNA/RNAの配列をさすのですが百数十個くらいのものもオリゴヌクレオチドと呼んでいます。

オリゴヌクレオチドと遺伝学的検査

ヌクレオチドは相補的な塩基配列のヌクレオチドと結合する(ハイブリダイゼーション)ため、オリゴヌクレオチドは相補的なDNA/RNA配列あるかどうかを検出するためのプローブとして使用され、オリゴヌクレオチドを使う検査としては、DNAマイクロアレイ、サザンブロッティング、FISH法などがあります。
また、DNAと相補的なオリゴヌクレオチドはポリメラーゼ連鎖反応PCRプライマーとして使われています。

オリゴヌクレオチドと医薬品開発

オリゴヌクレオチドの研究は昨今急速に広がっています。
医薬分野においては、現在はまだ遺伝子配列から作成した抗体医薬が主流なのですが、次代の新たなジャンルとして、核酸医薬が注目されています。
核酸医薬は、抗がん剤や抗ウイルス剤などに用いられる「核酸アナログ」(核酸塩基やヌクレオチドの構造を一部改変した偽物を送り込んで細胞分裂に必須なDNA複製を正常に行えなくしてしまうコンセプトの薬)とは全く違うものです。核酸医薬は、まさにこのオリゴヌクレオチドを医薬として用いるものです。

アンチセンス

アンチセンスと呼ばれる方法は、標的とするmRNAに相補的な配列のオリゴヌクレオチド(アンチセンス)を投与し、標的mRNAと二本鎖を形成させる(ハイブリダイゼーション)ことによりmRNAの翻訳を阻止してタンパクが産生されることを制御するというコンセプトの薬です。

アプタマー

標的とするタンパクに特異的に結合できる核酸(アプタマー)はすでに加齢黄斑変性症の治療薬ペガプタニブとして実用化されています。

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