第3世代NIPTの検査会社について
NIPD Geneticsは、キプロスに本社を置く革新的なバイオテクノロジーのリーディングカンパニーで、体外遺伝子検査ソリューションの設計、開発、製造、提供の分野で活動しています。NIPDジェネティクス社独自の技術プラットフォームとバイオインフォマティクス・ソリューションは、ヒトゲノムのあらゆる部分におけるあらゆるタイプの遺伝的状態をカバーし、ルーチンDNA分析からNIPTやリキッドバイオプシーなどの複雑で独自の非侵襲的検査ソリューションまで、多くのアプリケーションに適用しています。NIPD Geneticsは、ヨーロッパ、アジア、アフリカの30カ国以上で、高度な遺伝子検査サービスを提供しています。
NIPD Genetics社は、2022年1月に、MEDICOVER社に買収されました。
非侵襲的出生前診断(NIPD)は、過去10年間、最も発展する研究分野の一つでした。母体循環中の少量の胎児DNAの同定は、NIPDの新たな可能性を切り開きました。今日まで、2つの方法がトリソミー21の正確で有効なNIPD法を実現してきました。最初のトリソミー21のNIPTは次世代シーケンサーに基づくもので、2番目はこちらの会社がが開発したMeDIPリアルタイムqPCRに基づくものです。
しかし、病原性コピー数の変化や突然変異によって引き起こされる他のゲノム疾患のNIPDについては、何も達成されて来ませんでした。
そこで、ゲノムセグメントのコピー数の変化や単一または小さなサイズの変異に起因する大多数の遺伝性疾患のNIPDを、迅速、高感度、正確、堅牢かつコスト効率よく行える新規NIPD法を開発し、検証して臨床に提供したのがこちらの会社です。
メチル化DNA免疫沈降法と全エクソーム大規模並列シーケンサーを用いて、ヒト全エクソーム内に存在する胎児と母親のDNA間でメチル化の差があるバイオマーカーを同定しあす。そして、遺伝性疾患の大部分(~85%)を対象とした新しいMeDIPエクソームNGS NIPD法を開発し、検証を行い、上市しました。
得られた知的財産は、国際特許(PCT)出願により保護されています。本方法は、遺伝性疾患の高精度な出生前診断をより多く提供するだけでなく、胎児にリスクを与えることなく行うことができるものです。したがって、このような出生前診断は、ハイリスクに限らず、すべての妊婦に提供することができます。
※ご注意:日本からこちらの会社に検査を提出する独占契約を結んでいます。最近、メディカバー社の試薬を購入してイルミナのシークエンサーで検査をする検査会社が国内にありますが、第3世代NIPTの測定方法は、最初にセルフリーDNAをメチル化をターゲットに胎児分画をエンリッチメントして抽出するところに大きな違いがあり、その醍醐味と言える部分を全く行っていない検査手法となります。
両社の合併は、遺伝子診断の国際的なマーケットリーダーになるという共通の目標に向けた大きな一歩となります。NIPD Geneticsの高度な教育と経験を積んだ従業員による独自の技術プラットフォームと、MEDICOVER GENETICSの遺伝子検査に関する幅広い専門知識と科学者、医師、医療遺伝学者からなる臨床チームの融合により、新しい機会と成長レベルが期待されます。
メディカバーは、1995年に設立された国際的なヘルスケアおよび診断サービスのリーディングカンパニーです。メディカバーは、外来診療所、病院、専門医療施設、研究所、採血ポイントなどを多数運営しており、最大の市場はポーランドとドイツである。2020年、メディカバーの売上高は1000億以上、従業員数は32,000人以上となっています。