ACD, ADA, AK2, ATM, B2M, BCL11B, BLM, CARD11, CD247, CD27, CD3D, CD3E, CD3G, CD40, CD40LG, CD8A, CHD7, CIITA, CORO1A, CTC1, CTPS1, DCLRE1C, DKC1, DNMT3B, DOCK2, DOCK8, EPG5, FOXN1, ICOS, IFNGR1, IKBKB, IL12RB1, IL21R, IL2RA, IL2RG, IL7R, IRF8, ITGB2, ITK, JAK3, LAT, LCK, LIG4, LRBA, MAGT1, MALT1, MAP3K14, MSN, NBN, NFKBIA, NHEJ1, NHP2, ORAI1, PARN, PGM3, PIK3CD, PIK3R1, PMS2, PNP, POLE, PRKDC, PTPRC, RAC2, RAG1, RAG2, RFX5, RFXANK, RFXAP, RMRP, RTEL1, SH2D1A, SMARCAL1, SP110, SPINK5, STAT1, STAT3, STAT5B, STIM1, STK4, TAP1, TAP2, TBX1, TCN2, TERC, TERT, TINF2, TTC7A, TYK2, WAS, ZAP70, ZBTB24 ( 91遺伝子 )
各遺伝子の詳細:
【主要なSCID原因遺伝子】
・IL2RG遺伝子:
インターロイキン2受容体の共通γ鎖をコードする遺伝子。X連鎖型SCIDの原因で、全SCIDの約半数を占める最も頻度の高い病型です。少なくとも6種類のサイトカイン受容体の成分であり、T細胞とNK細胞が欠損します(T- B+ NK-)。
・ADA遺伝子:
アデノシンデアミナーゼをコードする遺伝子。2番目に頻度が高い病型で、B細胞、T細胞、NK細胞の前駆細胞にアポトーシスをもたらします(T- B- NK-)。骨異常を伴うことがあり、酵素補充療法が可能です。
・JAK3遺伝子:
Janus kinase 3をコードする遺伝子。IL-2受容体シグナル伝達に関与し、常染色体劣性遺伝形式をとります。
・RAG1/RAG2遺伝子:
V(D)J組換えに関与する遺伝子。オーメン症候群(atypical SCIDまたはleaky SCID)の原因となることがあります(T- B- NK+)。
・DCLRE1C遺伝子:
Artemisをコードする遺伝子。Artemis欠損SCIDの原因で、主にアパッチ族またはナバホの子孫の小児に発生します。
・IL7R遺伝子:
インターロイキン7受容体をコードする遺伝子。T細胞の発生に重要です。
・PTPRC(CD45)遺伝子:
protein tyrosine phosphatase, receptor type, Cをコードする遺伝子。リンパ球の活性化に関与します。
・AK2遺伝子:
アデニル酸キナーゼ2をコードする遺伝子。ミトコンドリアの機能に関与します。
【T細胞受容体シグナル伝達関連遺伝子】
・CD3D/CD3E/CD3G遺伝子:
T細胞受容体複合体のCD3分子をコードする遺伝子群。T細胞の活性化に必須です。
・CD247遺伝子:
CD3ζ鎖をコードする遺伝子。T細胞受容体シグナル伝達に関与します。
・LCK遺伝子:
リンパ球特異的チロシンキナーゼをコードする遺伝子。T細胞受容体シグナル伝達の初期段階に重要です。
・ZAP70遺伝子:
ζ鎖結合タンパク質チロシンキナーゼをコードする遺伝子。T細胞受容体シグナル伝達に重要です。
・LAT遺伝子:
リンカー・フォー・アクティベーション・オブ・T細胞をコードする遺伝子。T細胞活性化のアダプター分子です。
【その他の免疫関連遺伝子】
・FOXN1遺伝子:
胸腺上皮細胞の分化に重要な転写因子をコードする遺伝子。胸腺低形成を引き起こします。
・PNP遺伝子:
プリンヌクレオシドホスホリラーゼをコードする遺伝子。T細胞に毒性のある代謝産物の蓄積を引き起こします。
・PRKDC遺伝子:
DNA依存性プロテインキナーゼをコードする遺伝子。V(D)J組換えに関与します。
・LIG4遺伝子:
DNAリガーゼIVをコードする遺伝子。V(D)J組換えに必要です。
・NHEJ1遺伝子:
非相同末端結合因子1をコードする遺伝子。DNA修復に関与します。
・その他の遺伝子:
ATM, B2M, BCL11B, BLM, CARD11, CD27, CD40, CD40LG, CD8A, CHD7, CIITA, CORO1A, CTC1, CTPS1, DKC1, DNMT3B, DOCK2, DOCK8, EPG5, ICOS, IFNGR1, IKBKB, IL12RB1, IL21R, IL2RA, IRF8, ITGB2, ITK, LRBA, MAGT1, MALT1, MAP3K14, MSN, NBN, NFKBIA, NHP2, ORAI1, PARN, PGM3, PIK3CD, PIK3R1, PMS2, POLE, RAC2, RFX5, RFXANK, RFXAP, RMRP, RTEL1, SH2D1A, SMARCAL1, SP110, SPINK5, STAT1, STAT3, STAT5B, STIM1, STK4, TAP1, TAP2, TBX1, TCN2, TERC, TERT, TINF2, TTC7A, TYK2, WAS, ZBTB24など、免疫系の発生、機能、調節に関与する多数の遺伝子が含まれます。