ABCA4, ABCC6, ABHD12, ACBD5, ACO2, ADAM9, ADAMTS18, ADGRV1, AFG3L2, AGBL5, AHR, AIPL1, ALMS1, ALPK1, AMACR, ARHGEF18, ARL2BP, ARL3, ARL6, ATF6, ATOH7, BBIP1, BBS1, BBS10, BBS12, BBS2, BBS4, BBS5, BBS7, BBS9, BCOR, BEST1, BTK, C12orf65, C1QTNF5, C21orf2, C2orf71, C8orf37, CA2, CA4, CABP4, CACNA1F, CACNA2D4, CAPN5, CDH23, CDH3, CDHR1, CEP250, CEP290, CERKL, CFH, CHM, CIB2, CISD2, CLCC1, CLN3, CLN5, CLN6, CLN8, CLRN1, CNGA1, CNGA3, CNGB1, CNGB3, CNNM4, COL11A1, COL18A1, COL2A1, COL9A1, COL9A2, CRB1, CRX, CTC1, CTNNA1, CTNNB1, CTSD, CTSF, CWC27, CYP1B1, CYP4V2, DGKQ, DHDDS, DHX38, DNAJC30, DNAJC5, DNM1L, DRAM2, DTHD1, EFEMP1, ELOVL4, EMC1, EXOSC2, EYS, FAM161A, FDX2, FDXR, FLVCR1, FOXC1, FSCN2, FZD4, GDF6, GNAT1, GNAT2, GNB3, GPR179, GRK1, GRM6, GRN, GUCA1A, GUCA1B, GUCY2D, HARS, HCN1, HGSNAT, HK1, HMCN1, HMX1, IDH3A, IDH3B, IFT140, IFT172, IFT27, IFT43, IFT81, IMPDH1, IMPG1, IMPG2, INPP5E, IQCB1, ISPD, ITM2B, KCNJ13, KCNV2, KCTD7, KIAA1549, KIF11, KIZ, KLC2, KLHL7, LAMA1, LCA5, LRAT, LRIT3, LRP5, LZTFL1, MAK, MECR, MERTK, MFN2, MFRP, MFSD8, MKKS, MKS1, MMACHC, MYO7A, MYOC, NDP, NEK2, NEUROD1, NMNAT1, NPHP1, NPHP4, NR2E3, NR2F1, NRL, NYX, OAT, OFD1, OPA1, OPA3, OPTN, OR2W3, OTX2, P3H2, PANK2, PAX2, PAX6, PCDH15, PDE6A, PDE6B, PDE6C, PDE6G, PDE6H, PDSS1, PDZD7, PEX7, PGK1, PHYH, PITPNM3, PITX2, PLA2G5, PLK4, PNPLA6, POC1B, POMGNT1, PPT1, PRCD, PROM1, PRPF3, PRPF31, PRPF4, PRPF6, PRPF8, PRPH2, PRPS1, RAB28, RAX2, RB1, RBP3, RBP4, RCBTB1, RD3, RDH11, RDH12, RDH5, REEP6, RGR, RGS9, RGS9BP, RHO, RIMS1, RLBP1, ROM1, RP1, RP1L1, RP2, RP9, RPE65, RPGR, RPGRIP1, RS1, RTN4IP1, SAG, SCAPER, SDCCAG8, SEMA4A, SIX6, SLC24A1, SLC25A46, SLC4A7, SLC7A14, SNF8, SNRNP200, SOX2, SPATA7, SPP2, SSBP1, TCTN3, TEAD1, TIMM8A, TIMP3, TMEM126A, TMEM216, TOPORS, TPP1, TRIM32, TRNT1, TRPM1, TSPAN12, TTC21B, TTC8, TTLL5, TTPA, TUB, TUBGCP4, TUBGCP6, TULP1, UNC119, USH1C, USH1G, USH2A, VCAN, VSX2, WDPCP, WDR19, WHRN, ZNF408, ZNF513 ( 278 遺伝子 )
主要遺伝子の詳細:
網膜色素変性症関連遺伝子
・EYS遺伝子:
日本人患者で最も頻度が高い常染色体劣性遺伝の原因遺伝子。光受容体の構造維持に関与するタンパク質をコードします。
・RHO遺伝子:
ロドプシンをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、欧米では最も頻度が高い原因遺伝子です。杆体細胞の光受容体タンパク質として機能します。
・RPGR遺伝子:
網膜色素変性症GTPase調節因子をコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式で、X連鎖型網膜色素変性症の約70%を占めます。ORF15領域の変異が多いことが知られています。
・RP2遺伝子:
X連鎖型網膜色素変性症の約20%を占める遺伝子。小胞輸送に関与するタンパク質をコードします。
・PDE6A、PDE6B遺伝子:
杆体cGMP-フォスフォジエステラーゼのαサブユニットとβサブユニットをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、視覚サイクルにおいて重要な役割を果たします。
・GUCY2D遺伝子:
網膜グアニルシクラーゼをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝または優性遺伝形式で、レーベル先天黒内障の原因遺伝子でもあります。
・RPE65遺伝子:
網膜色素上皮特異的65kDaタンパク質をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、視覚サイクルに必須の酵素です。この遺伝子変異が確認された場合、遺伝子治療(ボレチゲン ネパルボベク)の適応となる可能性があります。
・PRPH2(RDS)遺伝子:
ペリフェリンをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、光受容体外節の構造維持に関与します。
・USH2A遺伝子:
アッシャリンをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、アッシャー症候群2型(網膜色素変性症+難聴)の原因遺伝子です。
視神経萎縮関連遺伝子
・OPA1遺伝子:
優性遺伝性視神経萎縮の最も頻度が高い原因遺伝子。ミトコンドリアのダイナミクス(融合と分裂)に関与するGTPaseをコードします。小児期から緩徐に進行する両眼性視力低下を特徴とします。
・OPA3遺伝子:
ミトコンドリア内膜タンパク質をコードする遺伝子。優性遺伝性視神経萎縮の原因となります。
その他の重要遺伝子
・ABCA4遺伝子:
ATP結合カセットトランスポーターA4をコードする遺伝子。スターガルト病(若年黄斑変性)の主要原因遺伝子であり、錐体杆体ジストロフィの原因にもなります。
・CEP290遺伝子:
レーベル先天黒内障の主要原因遺伝子の一つ。セントロソームタンパク質290をコードし、繊毛の機能に関与します。
・CHM遺伝子:
脈絡膜欠損症(choroideremia)の原因遺伝子。X連鎖遺伝形式で、進行性の脈絡膜・網膜色素上皮・光受容体の変性を引き起こします。
・RS1遺伝子:
X連鎖若年網膜分離症の原因遺伝子。レチノスキシンをコードし、網膜の層構造維持に関与します。
・BBS1~BBS12遺伝子:
バルデー・ビードル症候群の原因遺伝子群。網膜色素変性症に多指症、肥満、腎臓異常などを伴います。
・BEST1遺伝子:
ベスト病(卵黄様黄斑ジストロフィ)の原因遺伝子。ベストロフィン1をコードし、網膜色素上皮の塩化物イオンチャネルとして機能します。
※RPGRのORF15領域について:本検査はRPGR遺伝子の重要なORF15領域の大部分を検出可能ですが、この領域の複雑性により、一部の領域(chrX(GRCh37):38144792-38146498)では変異を完全に検出できない場合があります。