ACTN1, ADAMTS13, ANKRD26, ANO6, AP3B1, BLOC1S3, BLOC1S6, CD36, CYCS, DTNBP1, FERMT3, FLI1, FLNA, GATA1, GFI1B, GP1BA, GP1BB, GP6, GP9, HOXA11, HPS1, HPS3, HPS4, HPS5, HPS6, ITGA2B, ITGB3, LYST, MPL, MYH9, NBEA, NBEAL2, P2RY12, PLA2G4A, PLAU, RBM8A, RUNX1, SLFN14, TBXA2R, TBXAS1, THPO, TUBB1, VWF, WAS ( 44遺伝子 )
各遺伝子の詳細:
・ACTN1遺伝子:
α-アクチニン-1をコードする遺伝子。血小板の細胞骨格に関与し、常染色体優性遺伝形式の血小板減少症の原因となります。
・ADAMTS13遺伝子:
フォン・ヴィレブランド因子切断酵素をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、先天性血栓性血小板減少性紫斑病(Upshaw-Schulman症候群)の原因となります。
・ANKRD26遺伝子:
アンキリンリピート含有タンパク質26をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症2型の原因で、白血病のリスクがやや上昇します。
・ANO6遺伝子:
アノクタミン6をコードする遺伝子。血小板のリン脂質スクランブル活性に関与し、Scott症候群の原因となります。
・AP3B1遺伝子:
アダプタータンパク質複合体3のβ1サブユニットをコードする遺伝子。Hermansky-Pudlak症候群2型の原因となります。
・BLOC1S3遺伝子:
BLOC-1複合体のサブユニットをコードする遺伝子。Hermansky-Pudlak症候群8型の原因で、血小板濃染顆粒の形成に関与します。
・BLOC1S6遺伝子:
BLOC-1複合体のサブユニットをコードする遺伝子。Hermansky-Pudlak症候群9型の原因となります。
・CD36遺伝子:
血小板糖タンパク質IVをコードする遺伝子。CD36欠損症の原因で、コラーゲンへの血小板粘着に関与します。
・CYCS遺伝子:
シトクロムcをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症の原因となります。
・DTNBP1遺伝子:
ディストロブレビン結合タンパク質1をコードする遺伝子。Hermansky-Pudlak症候群7型の原因となります。
・FERMT3遺伝子:
カインドリン-3をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、白血球接着不全症III型および血小板機能異常を引き起こします。
・FLI1遺伝子:
転写因子FLI1をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症と出血傾向の原因となります。
・FLNA遺伝子:
フィラミンAをコードする遺伝子。X連鎖優性遺伝形式で、巨大血小板性血小板減少症を引き起こします。
・GATA1遺伝子:
転写因子GATA-1をコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式で、血小板減少と巨赤芽球性貧血を引き起こします。
・GFI1B遺伝子:
成長因子非依存性転写リプレッサー1Bをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症と赤血球系異常の原因となります。
・GP1BA遺伝子:
血小板糖タンパク質Ibαをコードする遺伝子。Bernard-Soulier症候群の原因遺伝子で、GPIb/IX/V複合体の主要な構成成分です。
・GP1BB遺伝子:
血小板糖タンパク質Ibβをコードする遺伝子。Bernard-Soulier症候群の原因遺伝子の一つです。
・GP6遺伝子:
血小板糖タンパク質VIをコードする遺伝子。コラーゲン受容体として機能し、血小板機能異常症の原因となります。
・GP9遺伝子:
血小板糖タンパク質IXをコードする遺伝子。Bernard-Soulier症候群の原因遺伝子の一つで、GPIb/IX/V複合体の構成成分です。
・HOXA11遺伝子:
ホメオボックスタンパク質HOXA11をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症の原因となります。
・HPS1遺伝子:
Hermansky-Pudlak症候群1型の原因遺伝子。血小板濃染顆粒の異常と色素脱失を引き起こし、肺線維症を合併しやすいタイプです。
・HPS3遺伝子:
Hermansky-Pudlak症候群3型の原因遺伝子。血小板放出障害と色素脱失を引き起こします。
・HPS4遺伝子:
Hermansky-Pudlak症候群4型の原因遺伝子。BLOC-3複合体のサブユニットをコードします。
・HPS5遺伝子:
Hermansky-Pudlak症候群5型の原因遺伝子。BLOC-2複合体のサブユニットをコードします。
・HPS6遺伝子:
Hermansky-Pudlak症候群6型の原因遺伝子。BLOC-2複合体のサブユニットをコードします。
・ITGA2B遺伝子:
インテグリンαIIb(GPIIb)をコードする遺伝子。グランツマン血小板無力症の原因遺伝子で、血小板凝集に必須の受容体です。
・ITGB3遺伝子:
インテグリンβ3(GPIIIa)をコードする遺伝子。グランツマン血小板無力症の原因遺伝子で、GPIIb/IIIa複合体を形成します。
・LYST遺伝子:
リソソーム輸送調節因子をコードする遺伝子。Chediak-Higashi症候群(チェディアック・東症候群)の原因で、血小板濃染顆粒の巨大化を引き起こします。
・MPL遺伝子:
トロンボポエチン受容体をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式の先天性無巨核球性血小板減少症の原因となります。
・MYH9遺伝子:
非筋ミオシン重鎖IIAをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、巨大血小板性血小板減少症、難聴、白内障、腎障害を引き起こします。
・NBEA遺伝子:
ニューロビーチンをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症の原因となります。
・NBEAL2遺伝子:
ニューロビーチンライク2をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式のGray platelet症候群の原因で、血小板α顆粒の欠損を引き起こします。
・P2RY12遺伝子:
ADP受容体P2Y12をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式の血小板機能異常症の原因で、血小板凝集障害を引き起こします。
・PLA2G4A遺伝子:
ホスホリパーゼA2をコードする遺伝子。血小板のアラキドン酸代謝に関与し、機能異常の原因となります。
・PLAU遺伝子:
ウロキナーゼをコードする遺伝子。Quebec platelet症候群の原因で、血小板α顆粒内のプロテアーゼ活性亢進を引き起こします。
・RBM8A遺伝子:
RNA結合タンパク質8Aをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症の原因となります。
・RUNX1遺伝子:
転写因子RUNX1をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の家族性血小板障害と白血病素因の原因となります。
・SLFN14遺伝子:
シュラーフェン14をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症の原因となります。
・TBXA2R遺伝子:
トロンボキサンA2受容体をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式の血小板機能異常症の原因となります。
・TBXAS1遺伝子:
トロンボキサンA2合成酵素をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式の血小板機能異常症の原因となります。
・THPO遺伝子:
トロンボポエチンをコードする遺伝子。血小板産生に必須のサイトカインで、変異により血小板減少症を引き起こします。
・TUBB1遺伝子:
β1-チューブリンをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式の血小板減少症の原因となります。
・VWF遺伝子:
フォン・ヴィレブランド因子をコードする遺伝子。最も頻度の高い遺伝性出血性疾患であるフォン・ヴィレブランド病の原因遺伝子です。
・WAS遺伝子:
WASPタンパク質をコードする遺伝子。X連鎖劣性遺伝形式のWiskott-Aldrich症候群の原因で、小型血小板を伴う血小板減少、湿疹、易感染性を引き起こします。