ATP13A2, ATP1A3, CSF1R, DCTN1, DNAJC6, EIF4G1, FBXO7, GBA, GCH1, HTRA2, LRRK2, MAPT, NOTCH3, PARK7, PINK1, PLA2G6, POLG, PRKN, PRKRA, PRNP, SLC6A3, SNCA, TAF1, TH, UCHL1, VPS35 ( 26遺伝子 )
各遺伝子の詳細:
・ATP13A2遺伝子(PARK9):
リソソーム型P型ATPアーゼをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、若年発症型パーキンソン病の原因となり、認知症を合併することがあります。クーフォー・ラケボーク症候群の原因遺伝子でもあります。
・ATP1A3遺伝子:
Na+/K+-ATPアーゼα3サブユニットをコードする遺伝子。急速発症ジストニア・パーキンソニズムの原因となります。
・CSF1R遺伝子:
コロニー刺激因子1受容体をコードする遺伝子。脳白質症を伴うパーキンソニズムの原因となります。
・DCTN1遺伝子:
ダイナクチンをコードする遺伝子。細胞内輸送に関与し、運動ニューロン障害を伴うことがあります。
・DNAJC6遺伝子(PARK19):
シナプス小胞のエンドサイトーシスに関与する遺伝子。若年発症型パーキンソン病の原因となります。
・EIF4G1遺伝子:
真核生物翻訳開始因子4γをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式のパーキンソン病の原因となります。
・FBXO7遺伝子(PARK15):
F-box タンパク質7をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、若年発症型パーキンソン病の原因となり、錐体路徴候を伴うことがあります。
・GBA遺伝子:
グルコセレブロシダーゼをコードする遺伝子。ゴーシェ病の原因遺伝子であり、変異保因者はパーキンソン病の発症リスクが5~10倍高くなります。孤発性パーキンソン病の最も重要なリスク遺伝子です。
・GCH1遺伝子(PARK3):
GTPシクロヒドロラーゼIをコードする遺伝子。ドパ反応性ジストニアやパーキンソニズムの原因となります。
・HTRA2遺伝子(PARK13):
セリンプロテアーゼをコードする遺伝子。ミトコンドリア機能に関与します。
・LRRK2遺伝子(PARK8):
ロイシンリッチリピートキナーゼ2をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝性パーキンソン病の最も頻度の高い原因遺伝子です。欧米では遺伝性パーキンソン病の約5%、日本では約1%を占めます。
・MAPT遺伝子:
微小管結合タンパク質タウをコードする遺伝子。前頭側頭型認知症とパーキンソニズムの原因となります。
・NOTCH3遺伝子:
NOTCH3受容体をコードする遺伝子。CADASIL(皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体優性脳動脈症)の原因遺伝子で、血管性パーキンソニズムに関連します。
・PARK7(DJ-1)遺伝子:
DJ-1タンパク質をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、若年発症型パーキンソン病の原因となります。酸化ストレスからの細胞保護に関与します。
・PINK1遺伝子(PARK6):
PTEN誘導キナーゼ1をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、若年性パーキンソン病の原因遺伝子です。ミトコンドリアの品質管理に関与します。
・PLA2G6遺伝子(PARK14):
カルシウム非依存性ホスホリパーゼA2をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、若年発症型パーキンソン病やジストニア・パーキンソニズムの原因となります。
・POLG遺伝子:
ミトコンドリアDNAポリメラーゼγをコードする遺伝子。ミトコンドリア病に伴うパーキンソニズムの原因となります。
・PRKN遺伝子(PARK2):
パーキンをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、若年性パーキンソン病の最も頻度の高い原因遺伝子です。日本の若年性パーキンソン病の約50%を占めます。
・PRKRA遺伝子:
dsRNA結合タンパク質をコードする遺伝子。ジストニア・パーキンソニズムの原因となることがあります。
・PRNP遺伝子:
プリオンタンパク質をコードする遺伝子。プリオン病に伴うパーキンソニズムの原因となります。
・SLC6A3遺伝子:
ドパミントランスポーターをコードする遺伝子。小児期発症のジストニア・パーキンソニズムの原因となります。
・SNCA遺伝子(PARK1/4):
αシヌクレインをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、遺伝性パーキンソン病で最初に同定された遺伝子です。レビー小体の主要構成成分であり、パーキンソン病の病態に中心的な役割を果たします。
・TAF1遺伝子:
TFIID基本転写因子複合体のサブユニットをコードする遺伝子。X連鎖遺伝性パーキンソン病の原因遺伝子で、主にフィリピンの一部地域で報告されています。
・TH遺伝子:
チロシン水酸化酵素をコードする遺伝子。ドパミン合成の律速酵素で、ドパ反応性ジストニアやパーキンソニズムの原因となります。
・UCHL1遺伝子(PARK5):
ユビキチンC末端加水分解酵素L1をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式のパーキンソン病の原因となります。
・VPS35遺伝子(PARK17):
液胞タンパク質選別35をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、小胞輸送に関与します。比較的稀な原因遺伝子です。