AKT3, ANKLE2, ARFGEF2, ASPM, ATR, ATRIP, BUB1B, CASK, CDK5RAP2, CDK6, CENPE, CENPF, CENPJ, CEP135, CEP152, CEP63, CKAP2L, COX7B, CREBBP, CRIPT, DIAPH1, DNM1L, EFTUD2, HMGB3, IER3IP1, KATNB1, KIF11, KNL1, LIG4, MCPH1, MED17, MFSD2A, MRE11, MSMO1, MYCN, NBN, NDE1, NHEJ1, NIN, NR2E1, PAFAH1B1, PCLO, PCNT, PHC1, PLEKHG2, PLK4, PNKP, POMT1, PPP1R15B, PQBP1, QARS, RARS2, RBBP8, RTTN, SASS6, SLC1A4, SLC25A19, SLC9A6, SPATA5, STAMBP, STIL, THOC6, TRMT10A, TSEN2, TSEN34, TSEN54, TUBB2B, TUBGCP4, TUBGCP6, VRK1, WDR62, WDR73, XRCC4, ZEB2, ZNF335 ( 75遺伝子 )
これらの遺伝子は、脳の発生過程、特に神経幹細胞の分裂、中心体機能、DNA損傷修復、細胞周期制御など、様々な細胞プロセスに関与しています。
主要な原因遺伝子の詳細:
・MCPH1遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症1型(MCPH1)の原因遺伝子。DNA損傷応答と細胞周期チェックポイント制御に関与します。
・CDK5RAP2遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症3型(MCPH3)の原因遺伝子。中心体の機能と神経幹細胞の分裂に重要な役割を果たします。
・ASPM遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症5型(MCPH5)の原因遺伝子で、最も頻度の高い原因遺伝子の一つです。紡錘体の極での局在と有糸分裂時の中心体機能に関与します。
・CENPJ遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症6型(MCPH6)およびセッケル症候群4型の原因遺伝子。中心体の複製に必須のタンパク質をコードします。
・STIL遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症7型(MCPH7)の原因遺伝子。中心体の複製と神経前駆細胞の増殖に関与します。
・WDR62遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症2型(MCPH2)の原因遺伝子。紡錘体極での局在と有糸分裂の進行に重要です。
・CEP152遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症9型(MCPH9)およびセッケル症候群5型の原因遺伝子。中心体の複製開始に関与します。
・CEP135遺伝子:
常染色体劣性原発性小頭症8型(MCPH8)の原因遺伝子。中心小体の構造維持に重要です。
・ATR遺伝子:
セッケル症候群1型の原因遺伝子。DNA損傷修復とチェックポイント制御に関与するキナーゼをコードします。
・RBBP8遺伝子:
セッケル症候群2型の原因遺伝子。DNA二本鎖切断の修復に関与します。
・PCNT遺伝子:
セッケル症候群の原因遺伝子の一つで、原発性小頭症も引き起こします。中心体のペリセントリオール・マトリックスの主要構成要素です。
・MRE11遺伝子:
セッケル症候群に関連する遺伝子。DNA二本鎖切断の修復に関与し、染色体の安定性維持に重要です。
・CEP63遺伝子:
セッケル症候群6型の原因遺伝子。中心体の複製サイクルに関与します。
・NIN遺伝子:
セッケル症候群7型の原因遺伝子。中心体の成熟と微小管の組織化に関与します。
・CREBBP遺伝子:
Rubinstein-Taybi症候群の原因遺伝子で、小頭症を伴います。ヒストンアセチル化に関与する転写コアクチベーターをコードします。
・ZEB2遺伝子:
Mowat-Wilson症候群の原因遺伝子で、小頭症を伴います。神経系の発生に重要な転写因子をコードします。
・PAFAH1B1遺伝子:
滑脳症(lissencephaly)と小頭症を引き起こします。神経細胞の移動に重要な役割を果たします。