ABCC8, ACY1, ADAMTSL2, ADSL, AGA, ALDH4A1, ALDH5A1, ALDH7A1, AMT, ANTXR2, ARG1, ARSA, ARSB, ASAH1, ASPA, ATP13A2, BTD, CLN3, CLN5, CLN6, CLN8, COL11A2, COL2A1, CTNS, CTSA, CTSC, CTSD, CTSK, DHCR7, DNAJC5, DPYD, DYM, ETFA, ETFB, ETFDH, FH, FOLR1, FUCA1, GAA, GALC, GALNS, GAMT, GBA, GCDH, GCSH, GLA, GLB1, GLDC, GM2A, GNE, GNPTAB, GNPTG, GNS, GPC3, GUSB, HEXA, HEXB, HGSNAT, HPD, HRAS, HYAL1, IDS, IDUA, L2HGDH, LAMA2, LAMP2, LIPA, LMBRD1, MAN2B1, MANBA, MCOLN1, MFSD8, MOCS1, MOCS2, NAGA, NAGLU, NEU1, NPC1, NPC2, PEX1, PEX10, PEX12, PEX13, PEX14, PEX16, PEX19, PEX26, PEX3, PEX5, PEX6, PGK1, PHYH, PPT1, PRODH, PSAP, QDPR, RAI1, SGSH, SLC17A5, SLC25A15, SLC46A1, SMPD1, SUMF1, SUOX, TCF4, TPP1 ( 106遺伝子 )
主要遺伝子の詳細:
・GBA遺伝子(ゴーシェ病):
グルコセレブロシダーゼ(β-グルコシダーゼ)をコードする遺伝子。この酵素の欠損により、グルコセレブロシドが肝臓、脾臓、骨髄などに蓄積します。
・GLA遺伝子(ファブリー病):
α-ガラクトシダーゼAをコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式をとり、グロボトリアオシルセラミドの蓄積により多臓器障害を引き起こします。
・GAA遺伝子(ポンペ病):
酸性α-グルコシダーゼをコードする遺伝子。この酵素の欠損により、グリコーゲンが筋肉や心臓に蓄積します。
・IDUA遺伝子(ムコ多糖症I型):
α-L-イズロニダーゼをコードする遺伝子。ハーラー症候群、シャイエ症候群などの原因となります。
・IDS遺伝子(ムコ多糖症II型):
イズロン酸-2-スルファターゼをコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式をとり、ハンター症候群の原因となります。
・SGSH、NAGLU、HGSNAT、GNS遺伝子(ムコ多糖症III型):
サンフィリポ症候群A、B、C、D型のそれぞれの原因遺伝子。進行性の神経変性が特徴です。
・GALNS遺伝子(ムコ多糖症IVA型):
N-アセチルガラクトサミン-6-スルファターゼをコードする遺伝子。モルキオA症候群の原因となります。
・GUSB遺伝子(ムコ多糖症VII型):
β-グルクロニダーゼをコードする遺伝子。スライ症候群の原因となります。
・CLN3、CLN5、CLN6、CLN8、PPT1、TPP1遺伝子(神経セロイドリポフスチン症):
各型の神経セロイドリポフスチン症(NCL)の原因遺伝子。進行性の神経変性疾患です。
・SMPD1遺伝子(ニーマンピック病A型・B型):
酸性スフィンゴミエリナーゼをコードする遺伝子。スフィンゴミエリンの蓄積により多臓器障害を引き起こします。
・NPC1、NPC2遺伝子(ニーマンピック病C型):
細胞内コレステロール輸送に関与するタンパク質をコードする遺伝子。
・GALC遺伝子(クラッベ病):
ガラクトセレブロシダーゼをコードする遺伝子。中枢神経系の脱髄が特徴です。
・ARSA遺伝子(異染性白質ジストロフィー):
アリールスルファターゼAをコードする遺伝子。中枢・末梢神経系の脱髄性疾患です。
・HEXA、HEXB、GM2A遺伝子(GM2ガングリオシドーシス):
テイ・サックス病、サンドホフ病などの原因遺伝子。GM2ガングリオシドの蓄積により神経変性を引き起こします。
・CTSD遺伝子(神経セロイドリポフスチン症10型):
カテプシンDをコードする遺伝子。先天性型の重症神経変性疾患です。
・LAMP2遺伝子(ダノン病):
ライソゾーム関連膜タンパク質2をコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式で、心筋症、筋症、知的障害が特徴です。
・ASPA遺伝子(カナバン病):
アスパルトアシラーゼをコードする遺伝子。白質海綿状変性を特徴とする神経変性疾患です。
※その他の遺伝子についても、ライソゾーム病やペルオキシソーム病、先天代謝異常症など関連疾患の原因となります。