ABCD1, ACOX1, ALDH18A1, AP5Z1, ATAD3A, ATL1, BICD2, BSCL2, CPT1C, CYP7B1, DNM2, DSTYK, ERLIN2, FA2H, HSPD1, KIF1A, KIF5A, KPNA3, L1CAM, NIPA1, NT5C2, OPA3, PLP1, REEP1, REEP2, RTN2, SLC16A2, SLC33A1, SPART, SPAST, SPG11, SPG21, SPG7, TUBB4A, UBAP1, WASHC5, ZFYVE26, ZFYVE27 ( 38遺伝子 )
各遺伝子の詳細:
・SPAST遺伝子(SPG4):
スパスチンをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、最も頻度の高い原因遺伝子です(約38%)。微小管の切断に関与するタンパク質をコードしています。発症年齢は幅広く、大部分は純粋型ですが、一部に複合型もあります。
・ATL1遺伝子(SPG3A):
アトラスチン-1をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、比較的若年発症が多いです(約5%)。小胞体の形態維持に関与します。
・REEP1遺伝子(SPG31):
受容体付随タンパク質1をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、約5%を占めます。小胞体の形態維持に関与します。
・KIF5A遺伝子(SPG10):
キネシンファミリーメンバー5Aをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、細胞内輸送に関与します(約2%)。
・SPG11遺伝子:
スパタシンをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、最も頻度の高い劣性遺伝性HSPです。脳梁の菲薄化を特徴とし、複合型が多いです。
・SPG7遺伝子:
パラプレジンをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、ミトコンドリア障害に関連します。小脳失調を伴うことがあります。
・L1CAM遺伝子(SPG1):
L1細胞接着分子をコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式で、男児に発症し、知的障害を伴うことが多いです。
・PLP1遺伝子(SPG2):
プロテオリピドタンパク質1をコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式で、Pelizaeus-Merzbacher病の軽症型とも関連します。
・BSCL2遺伝子:
セイピン(seipin)をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、上肢の障害を伴うことがあります(Silver症候群)。
・NIPA1遺伝子(SPG6):
マグネシウムトランスポーターをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式です。
・SPG21遺伝子(ACP33遺伝子):
マストイリンをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、脳梁の菲薄化を伴うことがあります。
・ZFYVE26遺伝子(SPG15):
スパスチジンをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、脳梁の菲薄化を特徴とします。
・ZFYVE27遺伝子(SPG33):
プロテルギンをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式です。
・WASHC5遺伝子(SPG8):
WASH複合体サブユニット5をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式です。
・ERLIN2遺伝子(SPG18):
ERリピドラフト関連タンパク質2をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式です。
・FA2H遺伝子(SPG35):
脂肪酸2-水酸化酵素をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、脂質代謝に関与します。
・CYP7B1遺伝子(SPG5):
シトクロムP450 7B1をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、ステロイド代謝に関与します。
・ALDH18A1遺伝子(SPG9):
アルデヒド脱水素酵素18ファミリーメンバーA1をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式です。
・SPART遺伝子(SPG20):
スパルチンをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、Troyer症候群の原因遺伝子です。
・HSPD1遺伝子(SPG13):
熱ショックタンパク質60をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、ミトコンドリアシャペロンに関与します。
・BICD2遺伝子(SPG51):
ビカウダルDホモログ2をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、細胞内輸送に関与します。
・KIF1A遺伝子(SPG30):
キネシンファミリーメンバー1Aをコードする遺伝子。常染色体優性または劣性遺伝形式で、細胞内輸送に関与します。
・REEP2遺伝子:
受容体付随タンパク質2をコードする遺伝子。小胞体の形態維持に関与します。
・RTN2遺伝子(SPG12):
レティキュロン2をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、小胞体の形態維持に関与します。
・ABCD1遺伝子:
ATP結合カセットサブファミリーDメンバー1をコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式で、副腎白質ジストロフィー(ALD)の原因遺伝子としても知られています。
・ACOX1遺伝子:
アシルCoAオキシダーゼ1をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式で、ペルオキシソームの脂肪酸β酸化に関与します。
・AP5Z1遺伝子(SPG48):
アダプター関連タンパク質複合体5ζ1サブユニットをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式です。
・ATAD3A遺伝子(SPG84):
ATPアーゼファミリーAAA+ドメイン含有タンパク質3Aをコードする遺伝子。ミトコンドリア機能に関与します。
・CPT1C遺伝子(SPG73):
カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1Cをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式です。
・DNM2遺伝子:
ダイナミン2をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、小胞輸送に関与します。
・DSTYK遺伝子(SPG23):
デュアルセリン/スレオニンおよびチロシンタンパク質キナーゼをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式です。
・KPNA3遺伝子:
カリオフェリンサブユニットα3をコードする遺伝子。核輸送に関与します。
・NT5C2遺伝子(SPG45):
5′-ヌクレオチダーゼ、サイトゾリックIIをコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式です。
・OPA3遺伝子:
視神経萎縮症3をコードする遺伝子。ミトコンドリア機能に関与します。
・SLC16A2遺伝子(SPG36):
溶質担体ファミリー16メンバー2(甲状腺ホルモントランスポーター)をコードする遺伝子。X連鎖遺伝形式です。
・SLC33A1遺伝子(SPG42):
溶質担体ファミリー33メンバー1(アセチルCoAトランスポーター)をコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式です。
・TUBB4A遺伝子(SPG5、DYT4):
チューブリンβ4Aクラスをコードする遺伝子。常染色体優性遺伝形式で、微小管の構成に関与します。
・UBAP1遺伝子(SPG80):
ユビキリン関連タンパク質1をコードする遺伝子。常染色体劣性遺伝形式です。