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TSHB遺伝子

TSHB遺伝子

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遺伝子名 THYROID-STIMULATING HORMONE, BETA CHAIN; TSHB
遺伝子座MIM番号 188540
遺伝子機能 甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、甲状腺の構造と代謝の制御に欠かせないホルモンである。非共有結合の糖タンパク質ヘテロ二量体であり、共通のαサブユニット(TSHA;118850)と特異性を与えるユニークなβサブユニットを含む下垂体ホルモンのファミリーの一つである。
遺伝子座 1p13.2
関係する疾患名 Hypothyroidism, congenital, nongoitrous 4 甲状腺機能低下症, 先天性, 非甲状腺腫性4
遺伝形式 常染色体劣性
疾患頻度 不明
症状など TSHのβサブユニットに機能不全があるこれらの患者は、乳児期にMRIで下垂体が過形成のように見え、小児期になるとCTスキャンでは完全に正常化していたと報告されている。患者のTSH値は、使用した測定法によって大きく変動する。なぜならば、βサブユニットは生理活性を全く持たないが、TSH測定法によっては、免疫反応性を維持したままαサブユニットとヘテロ二量体を形成するからである。TSHB遺伝子の変異による孤立性中枢性甲状腺機能低下症の特徴として、高い循環遊離型TSHαサブユニット血中濃度、変動するTSH血中濃度、そしておそらく下垂体の過形成が挙げられる。 

表現型MIM番号 275100

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、1995年に医師免許を取得して以来、のべ10万人以上のご家族を支え、「科学的根拠と温かなケア」を両立させる診療で信頼を得てきました。『医療は科学であると同時に、深い人間理解のアートである』という信念のもと、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医としての専門性を活かし、科学的エビデンスを重視したうえで、患者様の不安に寄り添い、希望の灯をともす医療を目指しています。

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