SLC7A7
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遺伝子 | SLC7A7 |
疾患名 | リジン尿性タンパク不耐症 |
スーパーNIPTジーンプラスで検査対象のバリアント | c.1185_1188delTTCT c.1381_1384dupATCA c.1228C>T c.895-2A>T c.726G>A c.625+1G>C c.161G>T c.1417C>T c.1402C>T c.1371C>A c.1273T>C c.1158C>A c.1122C>A c.998+1G>T c.998G>T c.895-2A>G c.753G>T c.713C>T c.625+1G>A c.622C>T c.571A>G c.563C>T c.158C>T c.149T>A |
検出率 | >95% >80% >80% >70% |
分布 | フランス 日本 イタリア 一般人口(世界中のどこにでもある普遍的な人口) |
引用 | Sperandeo M. P. et al. (2008) |
程度 | 重度 |
遺伝形式 | 常染色体劣性遺伝 |
症状:引用元 | www.nanbyou.or.jp/entry/4682 |
症状 | 二塩基性アミノ酸の輸送タンパクの一つであるy+LAT-1(y+L amino acid transporter-1)の機能異常によって、二塩基性アミノ酸(リジン、アルギニン、オルニチン)の輸送異常(小腸での吸収障害、腎での再吸収障害)を生じるために、アミノ酸バランスの破綻、タンパク合成の低下などを招き、諸症状を来す。 初発時の主な臨床所見は高アンモニア血症、タンパク嫌い、成長障害、嘔吐、肝腫大などであるが個人差が大きい。出生時には異常を認めず、離乳期以後に嘔吐、下痢、体重増加不良、筋緊張低下などで気づかれることが多い。肝脾腫は新生児期から認める場合もある。タンパク過剰摂取後に嘔気/嘔吐、高アンモニア血症による意識障害を呈するため、1歳前後で多くは牛乳、肉、魚、卵を嫌うようになる(タンパク嫌い)。 離乳期以後、低身長(四肢・体幹均衡型)、低体重、疎な毛髪、皮膚や関節の過伸展を呈する。骨粗鬆症・頻回骨折を呈する割合は半数近くあり、なかには骨成熟の遅延、骨変形も認められる。また約1/3の症例に血液免疫学的異常所見を有する。ウイルス感染の重症化や感染防御能の低下、さらに血球貪食症候群、自己免疫疾患合併の報告がある。肺合併症(間質性肺炎、肺胞タンパク症)、腎病変(腎炎、尿細管障害)、血管内皮機能障害に基づくと思われる脳梗塞も報告されている。妊娠時には貧血、出血傾向、妊娠中毒症が生じやすい。 本疾患の臨床症状と重症度は非常に多彩であり、症例によっては診断が学童、成人期まで遅れる。 典型的には新生児期から乳児期にかけて、ケトアシドーシス・高アンモニア血症などが出現し、哺乳不良・嘔吐・呼吸障害・筋緊張低下などから嗜眠~昏睡など急性脳症の症状へ進展する。初発時以降も同様の急性増悪を繰り返しやすく、特に感染症罹患などが契機となることが多い。コントロール困難例では経口摂取不良が続き、身体発育が遅延する。呼吸障害、意識障害・けいれん、食思不振・嘔吐、中枢神経障害、腎障害などが主な症状として認められる。二塩基性アミノ酸(リジン、アルギニン、オルニチン)の運搬に関わる輸送体蛋白質y+LAT-1の機能が低いことが病気の原因。そのために、小腸で食べ物からの二塩基性アミノ酸をうまく取り込めなかったり、再吸収がうまくいかないため腎臓の尿細管から二塩基性アミノ酸が大量に漏れ出てしまい結果として、体内では二塩基性アミノ酸が不足し、体内でのアミノ酸バランスの破綻や蛋白合成の低下を招き、様々な症状を来す。y+LAT-1蛋白は腸や腎臓以外の臓器(白血球、肺、肝、脾等)でも発現が確認されており、それぞれの臓器での機能異常が多彩な症状につながっていると思われる。多くの患者さんでは出生時には異常がなく、離乳期以後に嘔吐、下痢、体重増加不良、筋力が弱いなどで気づかれる。新生児のときに肝脾腫を認める場合もある。蛋白質を過剰に摂ると血中アンモニアが上がって具合が悪くなる(嘔気・嘔吐、腹痛、意識障害など)ことから、1歳前後で牛乳、肉、魚、卵などの高蛋白食品を嫌うようになることが多い。 離乳期以後は、低身長、低体重、まばらな毛髪、皮膚や関節の過伸展など、成長に伴ってでてくる症状がある。骨折の頻度がやや高く、骨粗鬆症を呈する割合は半数近く認められる。約1/3の患者さんでは白血球減少、貧血、血小板減少などがみられ、ウイルス感染の重症化や感染防御能の低下、さらに血球貪食症候群、自己免疫疾患合併の報告など、免疫に関係する症状も認める。そのほか、頻度は低いが肺や腎病変、脳梗塞の報告もある。 臨床症状が一定でないために、患者さんによっては診断が学童、成人期となる場合もある。リジン尿性蛋白不耐症の重症度は幅広く合併症の種類も重症度もさまざまである。実際には寝たきりの患者さんから通常の日常生活や就労が可能な方までいる。長期の高アンモニア血症を呈する場合には知能障害を認める。 小児期は成長障害(低身長、低体重)や、骨折、腹痛、嘔吐・下痢、高アンモニア血症によるけいれんなどの頻度が高い。成人期以降は晩期的に生じる間質性肺炎、 肺胞蛋白症、腎尿細管病変、腎炎、腎不全、自己免疫疾患などの合併症への注意が必要である。 |
頻度 | 日本では30-40人の患者さんがいると推定されている |
保因者頻度 | |
新生児マススクリーニング |
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